アトランタ出張
○初日は午後一番くらいの飛行機に乗って、時差もあって現地に夜到着。ホテルついて寝て終了だが、時差でうまく眠れず。
・タクシーで通った限りでは、アトランタのダウンタウンもLA同様人通りが少ない感じで、あまり歩き回りたい感じではないが...駐車場が多いので、なんとなく虫食いな感じにも見える。
○2日目は市内を徒歩・公共交通機関で散策。
・まずコカコーラ博物館へ。あまり期待せずに行ったがなかなかのもので思わず感心してしまった。コカコーラ社あるいはコカコーラの歴史、これまでやってきた各種取組などを見るにつれ、MBAで聞いた話、特にマーケティング関連の話と自然に結びついて「あ、これって授業で言っていたあの話だ」というアハ体験。マーケティングリサーチに基づいて配合を変えた新しいコーラを出したら消費者の根強い抵抗にあって慌ててもとの配合のコーラをクラシックコーラとして売り出した話とかはブランドエクイティの話そのもの。あるいは、コーラそれ自体の良さを説明する広告から、コーラにあうライフスタイルを提案する広告への切り替えといった話もいかにもマーケティング的である。将来マーケティングで飯を食っていこうとしている人にとっては、このようなコカコーラ社の取り組みは古典として確実に頭にいれておくべきものなのだろう。その一方で依然として晴れない疑問は、そういったコカコーラの取り組みとMBAの授業はどのようにリンクするのだろうかというもの。ファイナンスであれば、DCFやら何やら基本的な評価手法を一通り押さえておけば、新たな企業やプロジェクトが出てきても既存理論で対応できる可能性が高いように思われる。その一方で、企業が今後直面するマーケティング的問題は典型的なものというよりは個別的なものである可能性が高く、ファイナンスと比較して「基本ツールで対処できる程度」がかなり小さいように思えてならない。コカコーラ社のマーケティング関連の取り組みをおさらいするのは当然だが、だからといってその学びはファイナンスのようにきれいに自分の顧客の問題に応用できる可能性が小さいように見える。たぶん自分がマーケティングのことを曲解しているだけだとは思うが、どうもこの気持ち悪さがMBA後一年たっても抜けない。
・その後はジョージア州立大学近くにあるハンバーガー屋へ。これまでのアメリカハンバーガートップ3を塗り替える美味しさに感動。これはまた来たい。
・次いでCNNの一般人用見学ツアーに参加。ニュース番組作成の裏側など。非常に洗練されたオペレーションに感心したが、そういったオペレーションに伴う高コストと、近時の無料動画のリアリティ・速報性・低コストといったあたりに思いを馳せると、果たしてCNNや他のテレビ局はどのようにしてその高コストを正当化し続けることができるのだろうかと少し考えた、が全然わからない。そもそも脅威にさらされているのかどうかも不明。。
・夕方からはアトランタブレーブス対シカゴカブス戦を観戦。たまたま、昨年まで監督であった名監督氏の背番号の永久欠番セレモニーに重なり、いい感じの祝福ムードに軽く感動。また、その後の試合展開もなかなかドラマチックで面白かった(HR8本くらい→カブスのピッチャーが意図的っぽい危険球で一発退場)。
・黒人がとても多い。これまで行ったことがある街のなかでもたぶんダントツ。特にLAは黒人が少なくヒスパニックが多いので、全く逆の状況にかなり面食らう。「タバコくれ」とか「券売機ではなく俺から切符買わないか」とかその手の接触が数回あり多少緊張するなど。
・アトランタは思っていたよりはずいぶん都会で国際的。調べたら、現在までに南部の中心都市としての地位を確立しているとのことで、ぱっと歩いていると日本人っぽい人も結構歩いていた。しかし、外国人特に日本人にとって超イージーな街であるLAから来た自分達は、少しではあるが外国人に対する町の人の冷たさのようなものを感じた(わざと早口でもごもごと話して、聞き返したら嫌な顔をするとか)。その辺の黒人の人たちだって結構なまっているように思うが、どうも外国人に対するスタンスはLAのように無制限に優しいわけではない感触。まあこれが普通なんだろうな。