Tuesday, September 20, 2011

Corporate Entrepreneurship の現状

履修予定のCorporate Entrepreneurshipで最初に読まされるサーベイ論文のようなものについてメモ。ただし2002年のものなので最新の情報かどうかは不明。

○Corporete Entrepreneurship(企業における起業家精神?)という学問の現状は、
・言葉の定義も、その意味するところも、人によってばらばらで統一されていない
・色々仮説は提唱されているが、実証研究により試されていない
・理解のためのコンセンサスを得た学習の筋道のようなものも未整備(→とはいっても教科書があるくらいなので多少は整備されているのだろうが)
で、おおいに進歩の余地がある分野である

○従来型のEntrepreneurship研究は、得てしてスーパースター的個人起業家の個人的特性を拾い出すことに終始してしまいがちであり、学問と呼ぶに耐えがたいところがある。その点、企業ベースでEntrepreneurshipを研究することは、属人的要素を排除することができる点で学問的に有益といえる

○企業の成長停滞・弱点の露呈・イノベーティブな若手の離脱等の問題に対する解としてCorporate Entreが機能しうるので、研究に対するニーズもあると言える。しかし、いかんせん理論が整備されつつあっても、実践面での困難が伴う。

○色々な区分方法があるが、内的/外的なものとか、自発的なもの/上の主導によるものとかがある。

○Corporate Entreとは、社内ベンチャーだけに限定されるものではない。社内ベンチャーの他、既存組織の改編や改革もCorporate Entreの文脈で語られうるし、社内の資源配分や業界の競争のルールの変革もそう。