1. USGAAPとIFRS
・米国会計基準(USGAAP)と国際会計基準(IFRS)では色々とルールに差異が存在。ルールベースとプリンシプルベースとか、LIFOの利用可否とか、開発費の資産計上可否とか。
・とりあえず今のところ差異が存在するので、分析等の差異には留意が必要。
・米国も2014年までにIFRSに完全コンバージェンスする計画だが...
・現在でも、SECは、条件を満たすForeign Private Issuers(US外の企業で、USで資金調達を行う企業)に対し、IFRSでの情報開示を認めている。
2. リバースマージャー Reverse Merger (逆買収)
・上場手続は非常に面倒で、時間とカネがかかる。そのため、中国企業を中心に、以下のやり方で「裏口入学」的に米国市場に上場する企業が増えている
(1) 米国上場企業の中から、死にかけた会社や休眠会社などを探す
(2) そのリビングデッドを二束三文で買う(※日本では、外国企業が直接企業を買収することはできないので、三角合併をしないといけない)
(3) リビングデッド合併することで、上場ステータスを継承する
(4) あら不思議、USの厳しい上場審査を経ずして、中国のよくわからないけど金はある企業とかが「US listed Company」のステータスを獲得できてしまった
・このやり方自体は違法でないのだが、悪用する事例が増えており、当局や議会が対応を検討している。たとえば、(4)までやって新たに米国投資家の金を集めたものの、米国会計基準へのシフトすらできず倒産してしまったり。リバースマージャー株のパフォーマンスは「正面から」上場した中国企業と比較して著しく悪い。
3. 課税の属地主義への転換
・アメリカは課税について属人主義(全世界課税主義)であり、アメリカ人が日本で稼いでも課税対象となる。
・US企業の在中国子会社とかの所得もばっちり課税する。これについては当然中国側も課税するので、重複分はForeign tax creditという税控除をすることで、結局のところ企業の負担は「海外所得×US税率」となる
・ただし、在外子会社は、米国本社に利益を還元するまで、その課税を繰り延べることができる。企業によっては、「在外子会社の所得は還元させるつもり全くありません、永遠に外国で回します」と主張して一時差異を永久債であるかのように扱い、外国に対する法人税だけ払って逃げているところも(下記4.参照)
・それについて、属地主義に転換する方向で議会等で議論が進んでいる
4. 大企業の租税回避 (1) 親会社がUS(本国)にある場合
・アメリカは全世界課税主義。マイクロソフトがUSで稼いだ所得も、マレーシアで稼いだ所得も、米国IRSは全て課税対象とみなす(怖っ)。二重課税にならないよう、海外政府に払った分については事後的にUSの方で控除が得られるので(Foreign Tax Credit)、結局のところ、海外所得にかかる税率は、外国の税率が何%であろうとアメリカの法人税率35%となる。仮にその外国の税率がゼロであっても。。。
・これに関して抜け穴がいくつかあり、大企業は一生懸命合法な範囲でギリギリのところを突き続けている。
・抜け穴①:海外所得の繰延。
海外所得は上記の通り基本的に課税対象となるが、外国からUS本国に還元(レパトリエーション. 具体的には配当)されるまで課税が繰り延べられる。
すなわち、税効果会計の観点から言うと、海外所得(厳密に言うと、海外所得につき海外税務当局に課税された分とIRSが課税する分の差額)は一時差異として繰延税金勘定に計上されることになる。例えば、もし海外税率が相対的に低いのであればIRSに差額を払わなくてはならないので繰延税金負債が発生する。
しかし、多くの企業は、「海外所得は永遠にUS本国に還元しません」と主張することで、この一時差異をまるで永久差異であるかのごとく取り扱い、海外政府に対してのみ納税しておしまいにしてしまっている。
というのも、「いつかはUS本国に還元します」と言ってしまうと、税効果会計により、帳簿上実効税率をUS税率の35%程度にする必要が出てしまう一方で、「絶対還元しません」と言い張ることで実効税率をUS税率と外国税率の中間地点くらいに抑えることができてしまうのだ。
※ただし、そういった納税回避行為を抑制するための各種法制度もいたちごっこ的に整備されてきており、場合によっては、海外子会社の所得は仮に還元前であっても「みなし還元」みたいな扱いを受けた上で課税されうる。
・抜け穴②:利益のグループ間付け替え
多くの米国大企業が、利益を在外子会社に認識させることにより米国の高税率を回避している。移管しやすい無形固定資産などを帳簿上海外に移したりして。
・さらに:猛烈なロビイング活動
「早く海外所得を還元させろよ」という企業に対する圧力は強い。政治的な意味でもそうだが、実際問題所得を還元させないと海外のもうけをいつになっても回収できないという経済的な動機もある。そんな背景があり、大企業は現在猛烈なロビイングを行っており、「還元しても税金軽減、あるいは免除」という特例が採用される可能性がある(税金が減れば、その分雇用が増える!みたいなやつ)
・財務分析上の留意点
在外子会社がプールしている資金は、本体の連結バランスシート上でキャッシュとしてあらわれるが、実際のところその流動性は高くない。そのせいか、近年、企業の内部留保やキャッシュの残高はどんどん積みあがっている。分析者は、実質的な流動性がどんなもんか検証する必要がある
5. 大企業の租税回避 (2) 親会社をタックスヘイブンに移してしまう場合(コーポレート・インバージョン)
・親会社がタックスヘイブン等第三国にあって在米企業は子会社でしかない場合は、いくら全世界課税主義とはいえ、米国IRSが海外法人の所得を課税することは困難になる。これを利用したのがコーポレート・インバージョン。タックスヘイブンにペーパーカンパニーを作り、在米本社の株式を全株そこに取得させることで、「本社ケイマン、子会社はUSおよび中国」みたいな状況を作ることができる。ケイマンは課税については属地主義なので、USや中国の子会社が所得を得てもその段階では課税しない。彼らが本社に配当してきたらようやく課税できるが、たぶんこの配当税率も低い、あるいはゼロ。つまり、インバージョン前は、USの所得も中国の所得もUS税率35%だったのが、インバージョン後はUS所得こそ35%のままだが中国所得は中国の税率(+ケイマンのゼロ%)だけが課税されてUSの35%は関係なくなる。
・一連の租税回避について整理すると、
(1)本社US,子会社外国→基本的には利益を海外子会社に留保することによりUS課税を繰り延べているだけで、長期的にはUS課税は免れえないのだが、例外を求めるロビイングがわっさかめっさかあって。。。
(2)本社タックスヘイブン、それにUS子会社(元本社)および在外子会社(元々子会社)がぶら下がる
→在外子会社の所得はUS課税から自由になる。本社に利益還元するときにタックスヘイブン国に課税機会が生まれるが、なにせタックスヘイブンなのでそこは低税率あるいは無税でするっと。回避できちゃう。
(3)全社共有の資産を低税率国に帳簿上移管して、負債を高税率のUSなどに移管すると、トータルの税前利益は同額でも、課税額を節約できる。
Sunday, January 29, 2012
愚者は経験でしか学べない
木曜日の午後から、日曜日の夜まで、長い週末を満喫。
・木曜日に時間の使い方について開眼、というか思い出すことができたので、この週末はその気付きにもとづき行動してみた。具体的には、宿題を最優先とせず、ゴルフしたり、家族と遊んだり、本を読んだり、そういうことをやった上で合間にチャチャっと勉強するという感じにした。結局のところ勉強時間はあまり減っていないのだが、発想とそれに基づく行動がちょっと変わっただけで感じ方は随分と異なってきている。先週とかは本当に慌ただしくて暇な時間はいっぱいあったのにもかかわらず忙しいとしか思うことができなかったのだが、今週末は合間合間のちょっとした暇を満喫できている感覚がある。
・最近親族のひとりが病気になってしまった。最近引退して、ようやくこれから悠々自適の生活が、という矢先の病気であり、非常に残念なことだと思う。この話を聞いて自分は「人生やはり何が起こるかわからない。やはり、将来もいいが今も大事で、今をもっと大事にしないといけないかもしれない」といったことを感じた。ついつい貧乏性的な性格から「現在の快楽を多少犠牲にしてでも、将来のために自己投資したりしないと」みたいなことを考えてしまい、必要以上に資格やら何やら勉強している自分であるが、「今を大事にする」という感覚もバランスさせておかないといけないかもしれない。
・しかし、そんなことを考えた数十分後になり思ったのは、「こんな教訓は別に親族が体を崩すなくても他人の経験で簡単に得ることができるはず」というもの。「賢者は歴史から学ぶ」ではないが、自分や近い人がそのような状況に陥る前に、他人の事例あるいは歴史などからもっと早くこの教訓を得ておくべきだったのではないか。なぜ他人の事例に共感し、教訓をくみ取ることができなかったのだろうか。自分がいまMBAでやっていることは、他社のケースを読んでそこから教訓を得るということであるのに...自分の学ぶ力の貧弱さのようなものを感じずにはいられなかった。ひとつひとつの経験からより多くのことを学び取って次回以降に活かすことはもちろん大事でありそれだからこそこうやってブログにちまちまと出来事を記録しているわけではあるが、もう一段、上るべきステップは存在している。
・木曜日に時間の使い方について開眼、というか思い出すことができたので、この週末はその気付きにもとづき行動してみた。具体的には、宿題を最優先とせず、ゴルフしたり、家族と遊んだり、本を読んだり、そういうことをやった上で合間にチャチャっと勉強するという感じにした。結局のところ勉強時間はあまり減っていないのだが、発想とそれに基づく行動がちょっと変わっただけで感じ方は随分と異なってきている。先週とかは本当に慌ただしくて暇な時間はいっぱいあったのにもかかわらず忙しいとしか思うことができなかったのだが、今週末は合間合間のちょっとした暇を満喫できている感覚がある。
・最近親族のひとりが病気になってしまった。最近引退して、ようやくこれから悠々自適の生活が、という矢先の病気であり、非常に残念なことだと思う。この話を聞いて自分は「人生やはり何が起こるかわからない。やはり、将来もいいが今も大事で、今をもっと大事にしないといけないかもしれない」といったことを感じた。ついつい貧乏性的な性格から「現在の快楽を多少犠牲にしてでも、将来のために自己投資したりしないと」みたいなことを考えてしまい、必要以上に資格やら何やら勉強している自分であるが、「今を大事にする」という感覚もバランスさせておかないといけないかもしれない。
・しかし、そんなことを考えた数十分後になり思ったのは、「こんな教訓は別に親族が体を崩すなくても他人の経験で簡単に得ることができるはず」というもの。「賢者は歴史から学ぶ」ではないが、自分や近い人がそのような状況に陥る前に、他人の事例あるいは歴史などからもっと早くこの教訓を得ておくべきだったのではないか。なぜ他人の事例に共感し、教訓をくみ取ることができなかったのだろうか。自分がいまMBAでやっていることは、他社のケースを読んでそこから教訓を得るということであるのに...自分の学ぶ力の貧弱さのようなものを感じずにはいられなかった。ひとつひとつの経験からより多くのことを学び取って次回以降に活かすことはもちろん大事でありそれだからこそこうやってブログにちまちまと出来事を記録しているわけではあるが、もう一段、上るべきステップは存在している。
Saturday, January 28, 2012
雑感2つほど
1. ツイッターで見つけてうっと唸らされたもの:grinderさんという人の。
→ 嗚呼これ自分けっこうあてはまる...「まあ」って使っちゃうし、押し付けられるとすぐ逆上するし。去年はよく逆上してしまったなぁ...(今年は押し付けそうな予感がある人から逃げることにしているのでストレスもないが学びもない状況)
→ かといって、自分は他人は他人自分は自分というスタンスを徹底できているのだろうか...? できているならまだわかるが、できていないのであればかなり痛いことになるが
2. 思いつき、あるいは自分の幼稚性の吐露
自分が無意識に大事にしているもののひとつに「定期的に『ここではないどこか』に移動できること」があるのではないか、と最近はたと気が付いた。
→ 換言すると、ひとつのところにとどまっていることにかなりのストレスを感じる自分に気が付いた。
→ さらに換言すると、①これまでの職場はだいたい2年サイクルだったが、どこも2年目に飽きている。含む現在。②ずっと一つのことをやるという仕事あるいは生き方に羨望のようなものを感じる一方で「俺はやだな」と思ってしまう。この「とどまりたい」という思いと、それを上回って「動きたい」という思いが共存する自分の状況に先日気が付いた。
背景としてあるのは、自分が幼少時転校を数回経験したちょっとしたジプシーであったこととか。関係してるかどうかわからないけど。
なので、留学が終わるとわりと一つの部署に何年も居続けることになる可能性もあるのだが、ちょっと不安を感じている。(パフォーマンスが悪くてさっさと追い出される可能性もあるけど...)キャリアアップという概念には残念なことにあまり関心を持てずにいるのだが(どんなMBA学生だよ)、移動できるという意味において転職という仕組みには関心が向いている。まあ転勤とか異動でもいいのかもしれんけど。
今回ブログをちょっと読み返したが、価値観に関して自分がこれまで書いているところによると
・キャリア志向に対して懐疑的(中途半端MBAのルサンチマン?)
・知的好奇心の充足が主要なモチベーションの一つ(マスターベーション?)
・人に干渉されるのが嫌い(村上春樹病?)
・一つのところにとどまるのが苦手
と、どうも問題があるのかもしれない...とちょっと自分のことが不安になっているなど。
「まぁ」を多用する人は「他人は他人、自分は自分」という考えの人。「自分はこうだ」と表明はするものの、誰かが自分と違う意見を持つことにはあまり抵抗が無い。しかし、自分の領域を侵される事にとても敏感で、意見や考えを押し付けられると、途端に戦闘体制に入る。
→ 嗚呼これ自分けっこうあてはまる...「まあ」って使っちゃうし、押し付けられるとすぐ逆上するし。去年はよく逆上してしまったなぁ...(今年は押し付けそうな予感がある人から逃げることにしているのでストレスもないが学びもない状況)
→ かといって、自分は他人は他人自分は自分というスタンスを徹底できているのだろうか...? できているならまだわかるが、できていないのであればかなり痛いことになるが
2. 思いつき、あるいは自分の幼稚性の吐露
自分が無意識に大事にしているもののひとつに「定期的に『ここではないどこか』に移動できること」があるのではないか、と最近はたと気が付いた。
→ 換言すると、ひとつのところにとどまっていることにかなりのストレスを感じる自分に気が付いた。
→ さらに換言すると、①これまでの職場はだいたい2年サイクルだったが、どこも2年目に飽きている。含む現在。②ずっと一つのことをやるという仕事あるいは生き方に羨望のようなものを感じる一方で「俺はやだな」と思ってしまう。この「とどまりたい」という思いと、それを上回って「動きたい」という思いが共存する自分の状況に先日気が付いた。
背景としてあるのは、自分が幼少時転校を数回経験したちょっとしたジプシーであったこととか。関係してるかどうかわからないけど。
なので、留学が終わるとわりと一つの部署に何年も居続けることになる可能性もあるのだが、ちょっと不安を感じている。(パフォーマンスが悪くてさっさと追い出される可能性もあるけど...)キャリアアップという概念には残念なことにあまり関心を持てずにいるのだが(どんなMBA学生だよ)、移動できるという意味において転職という仕組みには関心が向いている。まあ転勤とか異動でもいいのかもしれんけど。
今回ブログをちょっと読み返したが、価値観に関して自分がこれまで書いているところによると
・キャリア志向に対して懐疑的(中途半端MBAのルサンチマン?)
・知的好奇心の充足が主要なモチベーションの一つ(マスターベーション?)
・人に干渉されるのが嫌い(村上春樹病?)
・一つのところにとどまるのが苦手
と、どうも問題があるのかもしれない...とちょっと自分のことが不安になっているなど。
Thursday, January 26, 2012
気を晴らせ!
木曜日。昨日一日中もがいて宿題を作った会計の授業が9:45から90分あって、それでおしまいの一日。
・昨日苦しんだせいか、大寝坊して、9:45開始なのに遅刻しそうになった。ああびっくり。
・授業後、歯医者に行って、友人と打ちっぱなしに行って、家族で外食して。つまり、夜になるまでまったく勉強しなかった。ここ最近は常に宿題に追われていて、暇さえあれば宿題といった感じだったのだが、今日は予定を入れてしまっていたことから宿題は夜まで全くの手つかず。
・するとびっくり、夜の宿題がはかどった(あくまで当社比ベース)。昨日と比較して5時間以上勉強時間は減っているが、達成感は殆ど変わらない。これで最近マヒしていた感覚を思い出した。
忙しいからといってその仕事なり宿題なりに取り組んでも、結局のところ忙しい状態からは脱却できないのだ。忙しく感じるのは、物理的にタスクが多いからというよりも、心の余裕がなくなっている感覚的な要因が強いのだ。運動するなり子供と遊ぶなり妻とたわいない話するなり、なんでもいいのでリラックスできるようなことをして、その合間に仕事や宿題をするくらいでも結局のところ問題ないのだ(※万人に通用する話かどうかは不明。あくまで自分の体感に基づくもので、自分の個人的な感覚)。
心がリラックスした状態を確保して、その上で宿題なり仕事をする。時間が足りなくなる懸念があるじゃないかという問題意識も生じうるが、それはリラックスに時間を使い過ぎたからではなく他のところに時間の無駄があったと考えた方が実際的だ。
・MBAの勉強は楽しい。たまに「ハズレ」もあるが、概ねとても楽しく、やりだすと止まらなくなってしまいがち。しかし、ここ最近のようにドツボにはまってしまうこともあるので、心の余裕を確保することを一にも二にも重視するこの感覚を忘れないようにしておきたい。
(ちなみに、暗黙の前提として、優先度の低いことをいくつか犠牲にしているが、帰国まであと半年なので「もう勘弁して下さい」という気持ちでばっさばっさと誘いやら何やらをスルーしているがやむを得ないと思っている)
・昨日苦しんだせいか、大寝坊して、9:45開始なのに遅刻しそうになった。ああびっくり。
・授業後、歯医者に行って、友人と打ちっぱなしに行って、家族で外食して。つまり、夜になるまでまったく勉強しなかった。ここ最近は常に宿題に追われていて、暇さえあれば宿題といった感じだったのだが、今日は予定を入れてしまっていたことから宿題は夜まで全くの手つかず。
・するとびっくり、夜の宿題がはかどった(あくまで当社比ベース)。昨日と比較して5時間以上勉強時間は減っているが、達成感は殆ど変わらない。これで最近マヒしていた感覚を思い出した。
忙しいからといってその仕事なり宿題なりに取り組んでも、結局のところ忙しい状態からは脱却できないのだ。忙しく感じるのは、物理的にタスクが多いからというよりも、心の余裕がなくなっている感覚的な要因が強いのだ。運動するなり子供と遊ぶなり妻とたわいない話するなり、なんでもいいのでリラックスできるようなことをして、その合間に仕事や宿題をするくらいでも結局のところ問題ないのだ(※万人に通用する話かどうかは不明。あくまで自分の体感に基づくもので、自分の個人的な感覚)。
心がリラックスした状態を確保して、その上で宿題なり仕事をする。時間が足りなくなる懸念があるじゃないかという問題意識も生じうるが、それはリラックスに時間を使い過ぎたからではなく他のところに時間の無駄があったと考えた方が実際的だ。
・MBAの勉強は楽しい。たまに「ハズレ」もあるが、概ねとても楽しく、やりだすと止まらなくなってしまいがち。しかし、ここ最近のようにドツボにはまってしまうこともあるので、心の余裕を確保することを一にも二にも重視するこの感覚を忘れないようにしておきたい。
(ちなみに、暗黙の前提として、優先度の低いことをいくつか犠牲にしているが、帰国まであと半年なので「もう勘弁して下さい」という気持ちでばっさばっさと誘いやら何やらをスルーしているがやむを得ないと思っている)
Wednesday, January 25, 2012
たった一つの宿題ごときに...
水曜日。学校はオフ。驚くべきことに、数度の外出・休憩を除くと、ほぼ一日、ただひとつの宿題だけをずっとやっていた。勉強時間は余裕で10時間超。M&Aの税制に関するものなのだが、これまで考えたことなど殆どなかった概念が英語でポンポン飛び出してくるので、どうも頭の回転が良くなかったように思う。。残念だがやり終えた今でも完全に理解できたとは言い難い状況。。
また、自分の効率性が低下しているのを感じる。かつて仕事でちょっと夜が遅い日が続くことがあったが、そのときの状況に似ている。でも、やることが大量にあるときって、結局のところ多少効率を落としつつもえっさほっさ地道にだらだら一つ一つやっつける以外に何かやり方ってあるのだろうか?
外出は、なんだか色々独占することができた一日であった:
・映画:近所の映画館で、娘が好きそうな「美女と野獣」を見るなど。平日だからか、自分達だけしか観客がおらず
・音楽教室:生徒2人で、途中で一人帰ってしまったので、途中から先生を独り占め。
また、自分の効率性が低下しているのを感じる。かつて仕事でちょっと夜が遅い日が続くことがあったが、そのときの状況に似ている。でも、やることが大量にあるときって、結局のところ多少効率を落としつつもえっさほっさ地道にだらだら一つ一つやっつける以外に何かやり方ってあるのだろうか?
外出は、なんだか色々独占することができた一日であった:
・映画:近所の映画館で、娘が好きそうな「美女と野獣」を見るなど。平日だからか、自分達だけしか観客がおらず
・音楽教室:生徒2人で、途中で一人帰ってしまったので、途中から先生を独り占め。
Monday, January 23, 2012
上級会計メモ(4) ~M&Aの税務~
○Taxable Transactionとは?
・キャッシュディールだと、被買収企業(売り手)の株主は利益額が確定し、それについて課税される。これをTaxableと呼んでいる
・株式交換の場合(いくつか税務上要件あり)、売り手の損益は確定しないので、課税も発生しない。これをNon-taxableと呼んでいる。
○繰越損失の利用制限
・ヤヤコシイ要件があり、繰越損失がある会社を買収してもその繰越損失を買収企業がすべて任意に使うことができるとは限らない。場合によっては買収時に繰越損失は消滅する(のでそういう場合は買収価額が下がる)。
○M&Aにおける、会計上と税務の相違について
・会計的には、USGAAPでは原則パーチェス法が適用される→資産負債が時価評価される。結果として、GWが発生する。
・税務的には、ステップアップベースの取引(SUB)とキャリーオーバーベースの取引(COB)がある。
○SUBでは資産負債が再評価(Step-up)され、買収者にとっての税務上の取得原価は取得時時価となる。
・基本的に、SUBは例外と心得よ。原則はCOB。ざっくり言うとS-Corpあるいは子会社譲渡あるいはLLPで、資産取得ではなく株式取得であればSUBが使える。
・結果として、会計上のみならず税務上においてものれんが発生する。
・この「税務上のGW」は、会計上のGWが償却できないことと対照的に、15年定額償却がルールとなっている。
・その他無形固定資産も、時価でステップアップされた上で15年定額償却となる。
・バリュエーション上では、資産がステップアップされる結果タックスシールドの規模も増えることから、資産およびその償却額も洗い替えしてよい。償却10年・簿価1,000・時価5,000の工場があったら、バリュエーション上償却費は100ではなく500にしてよい
○COBでは税務上の取得原価はもともとの原価、すなわち被買収企業が資産負債を取得したときの原価がそのまま引き継がれる(Carry over)。
・結果として、GWは発生しない・・・これが自分にピンと来ないのだが、ステップアップだろうがキャリーオーバーだろうが買収価額と純資産額には差額が出てしまうだろうに、その差額はGWじゃないのか?
(追記)前提としてキャリーオーバーのためには株式交換なので、現金を介さないので差額を気にしないで済む
・会計上時価に洗い替えされるとはいえ、税務上はそのままなので、バリュエーション上、固定資産およびそこから生ずる減価償却費を時価で再評価する必要はない、というかしちゃ駄目。・・・「このB/Sに載ってる工場(10年償却)は、簿価1,000だけど時価が5,000だから、バリュエーション上償却費は年間500に増額しちゃっていいんじゃないの?」という素朴な疑問を抱いたことがあったが、「税務上は時価はどうでもいいので、そういった増額は駄目」ということが今になってちょっとすっきりした。
・キャッシュディールだと、被買収企業(売り手)の株主は利益額が確定し、それについて課税される。これをTaxableと呼んでいる
・株式交換の場合(いくつか税務上要件あり)、売り手の損益は確定しないので、課税も発生しない。これをNon-taxableと呼んでいる。
○繰越損失の利用制限
・ヤヤコシイ要件があり、繰越損失がある会社を買収してもその繰越損失を買収企業がすべて任意に使うことができるとは限らない。場合によっては買収時に繰越損失は消滅する(のでそういう場合は買収価額が下がる)。
○M&Aにおける、会計上と税務の相違について
・会計的には、USGAAPでは原則パーチェス法が適用される→資産負債が時価評価される。結果として、GWが発生する。
・税務的には、ステップアップベースの取引(SUB)とキャリーオーバーベースの取引(COB)がある。
○SUBでは資産負債が再評価(Step-up)され、買収者にとっての税務上の取得原価は取得時時価となる。
・基本的に、SUBは例外と心得よ。原則はCOB。ざっくり言うとS-Corpあるいは子会社譲渡あるいはLLPで、資産取得ではなく株式取得であればSUBが使える。
・結果として、会計上のみならず税務上においてものれんが発生する。
・この「税務上のGW」は、会計上のGWが償却できないことと対照的に、15年定額償却がルールとなっている。
・その他無形固定資産も、時価でステップアップされた上で15年定額償却となる。
・バリュエーション上では、資産がステップアップされる結果タックスシールドの規模も増えることから、資産およびその償却額も洗い替えしてよい。償却10年・簿価1,000・時価5,000の工場があったら、バリュエーション上償却費は100ではなく500にしてよい
○COBでは税務上の取得原価はもともとの原価、すなわち被買収企業が資産負債を取得したときの原価がそのまま引き継がれる(Carry over)。
・結果として、GWは発生しない・・・これが自分にピンと来ないのだが、ステップアップだろうがキャリーオーバーだろうが買収価額と純資産額には差額が出てしまうだろうに、その差額はGWじゃないのか?
(追記)前提としてキャリーオーバーのためには株式交換なので、現金を介さないので差額を気にしないで済む
・会計上時価に洗い替えされるとはいえ、税務上はそのままなので、バリュエーション上、固定資産およびそこから生ずる減価償却費を時価で再評価する必要はない、というかしちゃ駄目。・・・「このB/Sに載ってる工場(10年償却)は、簿価1,000だけど時価が5,000だから、バリュエーション上償却費は年間500に増額しちゃっていいんじゃないの?」という素朴な疑問を抱いたことがあったが、「税務上は時価はどうでもいいので、そういった増額は駄目」ということが今になってちょっとすっきりした。
Sunday, January 22, 2012
せ、せわしない。。。
・なんだか今回の風邪は長い。自分はおおむね落ち着いたけどまだ体重は戻っていないし食欲もあまりない。娘はちょっと治ったと思ったらまた今夜ダウンしてしまった。うーん。。。
○今学期の授業が予想以上にしんどくて困ってしまっている。先学期は4科目プラスリサーチ、今学期は3科目(リサーチは休憩中、学校のAMRというプロジェクトは企画段階で実際のアクションはまだ)。こう書くとだいぶ楽になって然るべきなのだが、前学期よりも負担感が圧倒的に重い。暇な時間は殆どずっと勉強している気がする。向学心による前向きな勉強というよりも、目先の宿題宿題宿題...にプレッシャーを受けてのちょっと後ろ向きな感じで。「今学期は空き時間がいっぱいあるので、暇な同級生とゴルフしまくろう、うほっ」とか思っていたが学期開始以来ただの一度もゴルフできていない。なぜだろう、、、ということで、ちょっと状況を分析してみた:
せわしなく感じる理由1: ヘビー級科目ばかり取ってしまった。
→ 自分の感覚論では、MBA(少なくともUCLAの)の授業での負担の軽重は、「一週間あたり、ケースは平均していくつか」で大体説明することができる。本当は他にも「グループワークの量」とか「宿題の量」とか「難易度」とか色々な要素があろうが、あえて一つのパラメーターでザックリ包括的に説明するなら、いちばん適切なのは「ケースの数」になろうと思う。この数字を見てみると、
・前学期:計量経済(平均0)+バリュエーション(0.5)+M&A(1)+アントレファイナンス(2.5)=週平均4。
・今学期:VC/PE(平均2)+上級会計(2)+金融工学(0.5)=週平均4.5.
なんと残念、科目数は1つ少なくなったのに、一週間に平均して読むケースの数は増えているのだ。。
せわしなく感じる理由2: 復習しないとやばそうな科目がある。
→先学期は「その日のうちに復習しておかないとやばいぞ...」という科目がなく、計量とバリュエーションに至っては予習すら不要という状況だったのだが、今学期は良いことなのか悪いことなのかそういう「仏」科目に恵まれていない。
金融工学は笑ってしまうくらい講義に追いつけておらず、毎回帰宅後真面目に復習せざるを得ない。会計やPE/VCも所々で聞いたことのない手法やら概念やらTipsやらが飛び出るので、帰宅後びびって30分くらいかけてノートを読み返している。
理由1の通り予習にかかる時間が増えたばかりでなく、復習も必要になったのだから、これは時間がかかるはずだ。
せわしなく感じる理由3: 中長期モノをここ2週間ほぼ棚上げしてしまっている。
MBA生活のライフワークと位置付けてドーンと始めた個人リサーチであるが、授業の重さ・インタビューが一段落したこと・ちょっと秋田ことなどからここ2週間は何もできなかった。AMR(グループプロジェクト)も、企画段階で教授との合意形成が進まず、他のメンバーもあたふたしていて、一向に企画段階から調査開始段階にシフトできていない。
なんというか、こういう重いタスクを棚上げしているときの精神的プレッシャーはけっこう重く、実際の負担が70しかないにもかかわらず負担の体感レベルが100になってしまっている感じ。
動けていない理由を冷静に考えると、自分の怠惰性もあるのだが、リサーチの仮説設定すなわち最初の一歩を踏み出したところがちょっと緩かったのが一因なのかなぁと思っている。なんというか、このリサーチをうまく落とせる気がしなくなってきており、心が明に暗に逃げ腰になってしまっている。うむ、やばい。
せわしなく感じる理由4: 学期序盤に家族仲良く体調を崩しスタートダッシュ失敗。
体調を崩すと、精神的余裕レベルが下がる。何かエキサイティングなことをやりたい、学びたいという欲求があったような気もするが、体調が悪くなるとそういった高次の欲求はふっとび、「とりあえず明日なんとか学校行かないと」とか「結局ケース読み切れなかったがなんとかごまかさないと」とか「体調戻ったらうまいもの食いたい」とか、目標や欲求のレベルがずいぶん下がる。それに伴いモチベも下がり、一部の授業(VC/PE)とかは皆が面白いと言っているが全然面白さを見いだせずにいる。ただでさえ精神的高揚力(?)が高くない自分が体調を崩すとそれはひどいことになるということを痛感せずにはいられない。ここ数日の自分のツイッターへの書き込みなどを見てもなんか暗いし。。
といった感じ。まとめると、
・科目数を絞ったにもかかわらず定量的に見て負担は増えており、実際忙しい
・体調や大きな宿題をさぼっていることによる負い目など、心の余裕を損ねるような定性的なポカがいくつかあり、必要以上に(数字が示す以上に)あたふたしてしまっている。
なんというか、週平均あたりの負担量はあまり減らせそうにない気がするのだが、精神的部分-体調不調や宿題サボリによる負い目-は気合ひとつで解決できてしまう問題であるようにも思われる。もしかするとこういった定性的な要素はある意味構造的な、根深い問題である気もするのだけれど、事態を解決しないことには実際問題まずいので、無理やりにでも気合でなんとかすることにしたい。
←って、こんだけ長々と論じておいて結論が「気合でなんとか」って。。。恥
※ とはいえ、定量的な側面だけでもいくつかGood Newsがあり、
・週平均2ケースが宿題であるVC/PEのクラス、2人だったチームに今週から一人仲間が加わった。おかげで負担がざっくり3分の2に低下。
・金融工学で組むことにした、もともと気心知れた仲だったタイ人のG君。友人としてはもともと好きだったが、いざ組んでみると仕事もけっこうできることがわかりうれしいサプライズ。こちらが10の仕事をしてあげると11お返ししないと満足してくれないタイプの人間なので、2人でダチョウ倶楽部のごとく「これは俺が...」「いや俺が…」みたいなやり取りをしていて作業が超効率的に進む進む。
○今学期の授業が予想以上にしんどくて困ってしまっている。先学期は4科目プラスリサーチ、今学期は3科目(リサーチは休憩中、学校のAMRというプロジェクトは企画段階で実際のアクションはまだ)。こう書くとだいぶ楽になって然るべきなのだが、前学期よりも負担感が圧倒的に重い。暇な時間は殆どずっと勉強している気がする。向学心による前向きな勉強というよりも、目先の宿題宿題宿題...にプレッシャーを受けてのちょっと後ろ向きな感じで。「今学期は空き時間がいっぱいあるので、暇な同級生とゴルフしまくろう、うほっ」とか思っていたが学期開始以来ただの一度もゴルフできていない。なぜだろう、、、ということで、ちょっと状況を分析してみた:
せわしなく感じる理由1: ヘビー級科目ばかり取ってしまった。
→ 自分の感覚論では、MBA(少なくともUCLAの)の授業での負担の軽重は、「一週間あたり、ケースは平均していくつか」で大体説明することができる。本当は他にも「グループワークの量」とか「宿題の量」とか「難易度」とか色々な要素があろうが、あえて一つのパラメーターでザックリ包括的に説明するなら、いちばん適切なのは「ケースの数」になろうと思う。この数字を見てみると、
・前学期:計量経済(平均0)+バリュエーション(0.5)+M&A(1)+アントレファイナンス(2.5)=週平均4。
・今学期:VC/PE(平均2)+上級会計(2)+金融工学(0.5)=週平均4.5.
なんと残念、科目数は1つ少なくなったのに、一週間に平均して読むケースの数は増えているのだ。。
せわしなく感じる理由2: 復習しないとやばそうな科目がある。
→先学期は「その日のうちに復習しておかないとやばいぞ...」という科目がなく、計量とバリュエーションに至っては予習すら不要という状況だったのだが、今学期は良いことなのか悪いことなのかそういう「仏」科目に恵まれていない。
金融工学は笑ってしまうくらい講義に追いつけておらず、毎回帰宅後真面目に復習せざるを得ない。会計やPE/VCも所々で聞いたことのない手法やら概念やらTipsやらが飛び出るので、帰宅後びびって30分くらいかけてノートを読み返している。
理由1の通り予習にかかる時間が増えたばかりでなく、復習も必要になったのだから、これは時間がかかるはずだ。
せわしなく感じる理由3: 中長期モノをここ2週間ほぼ棚上げしてしまっている。
MBA生活のライフワークと位置付けてドーンと始めた個人リサーチであるが、授業の重さ・インタビューが一段落したこと・ちょっと秋田ことなどからここ2週間は何もできなかった。AMR(グループプロジェクト)も、企画段階で教授との合意形成が進まず、他のメンバーもあたふたしていて、一向に企画段階から調査開始段階にシフトできていない。
なんというか、こういう重いタスクを棚上げしているときの精神的プレッシャーはけっこう重く、実際の負担が70しかないにもかかわらず負担の体感レベルが100になってしまっている感じ。
動けていない理由を冷静に考えると、自分の怠惰性もあるのだが、リサーチの仮説設定すなわち最初の一歩を踏み出したところがちょっと緩かったのが一因なのかなぁと思っている。なんというか、このリサーチをうまく落とせる気がしなくなってきており、心が明に暗に逃げ腰になってしまっている。うむ、やばい。
せわしなく感じる理由4: 学期序盤に家族仲良く体調を崩しスタートダッシュ失敗。
体調を崩すと、精神的余裕レベルが下がる。何かエキサイティングなことをやりたい、学びたいという欲求があったような気もするが、体調が悪くなるとそういった高次の欲求はふっとび、「とりあえず明日なんとか学校行かないと」とか「結局ケース読み切れなかったがなんとかごまかさないと」とか「体調戻ったらうまいもの食いたい」とか、目標や欲求のレベルがずいぶん下がる。それに伴いモチベも下がり、一部の授業(VC/PE)とかは皆が面白いと言っているが全然面白さを見いだせずにいる。ただでさえ精神的高揚力(?)が高くない自分が体調を崩すとそれはひどいことになるということを痛感せずにはいられない。ここ数日の自分のツイッターへの書き込みなどを見てもなんか暗いし。。
といった感じ。まとめると、
・科目数を絞ったにもかかわらず定量的に見て負担は増えており、実際忙しい
・体調や大きな宿題をさぼっていることによる負い目など、心の余裕を損ねるような定性的なポカがいくつかあり、必要以上に(数字が示す以上に)あたふたしてしまっている。
なんというか、週平均あたりの負担量はあまり減らせそうにない気がするのだが、精神的部分-体調不調や宿題サボリによる負い目-は気合ひとつで解決できてしまう問題であるようにも思われる。もしかするとこういった定性的な要素はある意味構造的な、根深い問題である気もするのだけれど、事態を解決しないことには実際問題まずいので、無理やりにでも気合でなんとかすることにしたい。
←って、こんだけ長々と論じておいて結論が「気合でなんとか」って。。。恥
※ とはいえ、定量的な側面だけでもいくつかGood Newsがあり、
・週平均2ケースが宿題であるVC/PEのクラス、2人だったチームに今週から一人仲間が加わった。おかげで負担がざっくり3分の2に低下。
・金融工学で組むことにした、もともと気心知れた仲だったタイ人のG君。友人としてはもともと好きだったが、いざ組んでみると仕事もけっこうできることがわかりうれしいサプライズ。こちらが10の仕事をしてあげると11お返ししないと満足してくれないタイプの人間なので、2人でダチョウ倶楽部のごとく「これは俺が...」「いや俺が…」みたいなやり取りをしていて作業が超効率的に進む進む。
Friday, January 20, 2012
Monday, January 16, 2012
Chromeで翻訳
今日一日で翻訳まわりの環境をかなり整備したのでメモ。これでもう、いちいち英辞郎のページに飛んで単語を入れて、、、という作業にわずらわされることが減る。なお、利用ブラウザはChrome。
1. わからない単語あるいは文を、ドラッグするだけで訳してくれる「Auto Translate」
これはChromeのエクステンションで無料で入手可能。これをインストールすれば、もう初期設定などもろくすっぽしなくてもすぐに使える。設定次第ではあるが、基本的にはCtrlを押しながら翻訳したい箇所をドラッグすれば、吹き出しの形で翻訳がパッと出てくる。単語のみならず文もOKだし、英語→日本語のみならずその逆も可能だし、他の言語にも勿論対応している。
2. 英辞郎での検索に数ステップショートカットしてたどり着くための小さな工夫。
なんかその辺のライフハック系のブログで見つけて感動した。
a. Chromeのオプションを開く
b. 「検索」メニューにある「検索エンジンの管理」を選択
c. 「その他の検索エンジン」のところで新しい検索エンジンとしてAlcを追加する。名前は何でもいいけどとりあえずAlcとする。キーワードは後で使うが、極力簡単なもの、たとえば「a」とか「aa」とか「alc」とかにする。
d. URLは英辞郎の普通のページではなく、検索エンジン用URLの http://eow.alc.co.jp/%s/UTF-8/ を入力。
e. 検索エンジンの管理画面を閉じる。これで設定は完了。
で、以下は操作方法
f. アドレスバーをクリック。あるいはキーボード上でCtrl+Lでアドレスバーに飛べる。あるいはCtrl+Tで新しいタブが開き、カーソルがアドレスバーに置かれている。
g. 先ほどステップcで設定したキーワードを入力。たとえば「aa」と。
h. スペースキーを一回押すと、アドレスバー上に「Alc検索」といった表示が出る。
i. その上で用語を入れる。通常はデフォルト設定されているGoogleの検索が行われるが、この場合は英辞郎の中で検索が行われて、出てくる画面は英辞郎となる。
※ ちなみに、この「検索エンジンをキーワードで紐づける」という操作は応用性がある。たとえば、Google.comを「g」とキーワードづけして、Google.co.jpを「gj」とする。そうすれば、検索の際に都度日米のGoogleを使い分けることができる。米国のGoogle.comで漢字だけの日本語を検索するとかなりの可能性で中国語と誤解されてしまって中国語ページばかり出てくることから、この使い分けは便利。他にもAmazonとかeBayとか色々な検索エンジンを併用できて至極便利。
1. わからない単語あるいは文を、ドラッグするだけで訳してくれる「Auto Translate」
これはChromeのエクステンションで無料で入手可能。これをインストールすれば、もう初期設定などもろくすっぽしなくてもすぐに使える。設定次第ではあるが、基本的にはCtrlを押しながら翻訳したい箇所をドラッグすれば、吹き出しの形で翻訳がパッと出てくる。単語のみならず文もOKだし、英語→日本語のみならずその逆も可能だし、他の言語にも勿論対応している。
2. 英辞郎での検索に数ステップショートカットしてたどり着くための小さな工夫。
なんかその辺のライフハック系のブログで見つけて感動した。
a. Chromeのオプションを開く
b. 「検索」メニューにある「検索エンジンの管理」を選択
c. 「その他の検索エンジン」のところで新しい検索エンジンとしてAlcを追加する。名前は何でもいいけどとりあえずAlcとする。キーワードは後で使うが、極力簡単なもの、たとえば「a」とか「aa」とか「alc」とかにする。
d. URLは英辞郎の普通のページではなく、検索エンジン用URLの http://eow.alc.co.jp/%s/UTF-8/ を入力。
e. 検索エンジンの管理画面を閉じる。これで設定は完了。
で、以下は操作方法
f. アドレスバーをクリック。あるいはキーボード上でCtrl+Lでアドレスバーに飛べる。あるいはCtrl+Tで新しいタブが開き、カーソルがアドレスバーに置かれている。
g. 先ほどステップcで設定したキーワードを入力。たとえば「aa」と。
h. スペースキーを一回押すと、アドレスバー上に「Alc検索」といった表示が出る。
i. その上で用語を入れる。通常はデフォルト設定されているGoogleの検索が行われるが、この場合は英辞郎の中で検索が行われて、出てくる画面は英辞郎となる。
※ ちなみに、この「検索エンジンをキーワードで紐づける」という操作は応用性がある。たとえば、Google.comを「g」とキーワードづけして、Google.co.jpを「gj」とする。そうすれば、検索の際に都度日米のGoogleを使い分けることができる。米国のGoogle.comで漢字だけの日本語を検索するとかなりの可能性で中国語と誤解されてしまって中国語ページばかり出てくることから、この使い分けは便利。他にもAmazonとかeBayとか色々な検索エンジンを併用できて至極便利。
Sunday, January 15, 2012
上級会計メモ(3) ~仕掛研究開発費・リストラ費用引当金の処理ほか~
1. JPMによるシアトルのMtual Fundの買収の記事。
JPMは、買収の際、傷んだローン債権を25%ディスカウントで購入した。しかし買収後返済が進捗したことから、JPMはディスカウントしていた25%に相当する$29Bを利益として計上した。
→パーチェス法においては、買収した資産が買収後に価値を取り戻した場合、それが丸々買収者の利益となる。
2. FAS141Rに関連する各種ルール変化
・買収等に伴う各種フィー:これまでは買収総額に含まれていたためGW嵩上げ要因になっていたが、今後は費用として一括計上。
→GWは抑制される方向に。
・仕掛研究開発費(IPR&D):これまでは一括費用計上だったが、今後は(1)仕掛中の間は償却されない資産として計上されて、(2)開発完了後は、一定の期間で償却する。
→GWが嵩上げされる方向に。
・コンティンジェンシー資産/負債:買収後何らかの条件下においてのみ発生するような資産負債は、これまでは実際に発生するまでスルーされていたが、今後は買収時点で時価評価する。
3. FASB 146 撤退費用の計上について
・企業がリストラ等を計画するとき、撤退関連費用は事前にある程度見込むことができる。
・この「事前に見込まれる撤退関連費用」、昔はリストラを計画した時点で負債として計上することができた。
・それを悪用する企業が出てきて、その代表例がワールドコムだった。ワールドコムの主要な粉飾手法は費用計上すべきであったラインコストを資産計上したこと(一括計上すべき費用を償却費のみとして利益を水増ししたこと)だが、そのほか、上記「見込まれる撤退費用引当金」なる項目に適当に数字を入れて、事後的に「そんなにリストラに金かかりませんでした」と言って負債を消して利益を計上するという利益隠しも行っていた。
・このように、リストラ引当金(撤退費用)を計画時点で計上することは利益隠しの温床となる。
・そのため、FASBにより、リストラ費用はそれが実際に発生するまではその計上を認めないことにした。また、その形状は公正価値によるものとする。
JPMは、買収の際、傷んだローン債権を25%ディスカウントで購入した。しかし買収後返済が進捗したことから、JPMはディスカウントしていた25%に相当する$29Bを利益として計上した。
→パーチェス法においては、買収した資産が買収後に価値を取り戻した場合、それが丸々買収者の利益となる。
2. FAS141Rに関連する各種ルール変化
・買収等に伴う各種フィー:これまでは買収総額に含まれていたためGW嵩上げ要因になっていたが、今後は費用として一括計上。
→GWは抑制される方向に。
・仕掛研究開発費(IPR&D):これまでは一括費用計上だったが、今後は(1)仕掛中の間は償却されない資産として計上されて、(2)開発完了後は、一定の期間で償却する。
→GWが嵩上げされる方向に。
・コンティンジェンシー資産/負債:買収後何らかの条件下においてのみ発生するような資産負債は、これまでは実際に発生するまでスルーされていたが、今後は買収時点で時価評価する。
3. FASB 146 撤退費用の計上について
・企業がリストラ等を計画するとき、撤退関連費用は事前にある程度見込むことができる。
・この「事前に見込まれる撤退関連費用」、昔はリストラを計画した時点で負債として計上することができた。
・それを悪用する企業が出てきて、その代表例がワールドコムだった。ワールドコムの主要な粉飾手法は費用計上すべきであったラインコストを資産計上したこと(一括計上すべき費用を償却費のみとして利益を水増ししたこと)だが、そのほか、上記「見込まれる撤退費用引当金」なる項目に適当に数字を入れて、事後的に「そんなにリストラに金かかりませんでした」と言って負債を消して利益を計上するという利益隠しも行っていた。
・このように、リストラ引当金(撤退費用)を計画時点で計上することは利益隠しの温床となる。
・そのため、FASBにより、リストラ費用はそれが実際に発生するまではその計上を認めないことにした。また、その形状は公正価値によるものとする。
Saturday, January 14, 2012
上級会計メモ(2) ~プッシュダウン会計、配当リキャップ~
1. プッシュダウン会計
※「のれん」と「連結調整勘定」の使い分けがめんどくさいので、まとめてGoodwillあるいはGWと表記する。
ある企業(たとえばマイクロソフト)がある企業(たとえばYahoo!)を買収するとき。パーチェス法が適用されるので、最終的な連結バランスシートは、買収企業(MSFT)の簿価と被買収企業(YHOO)の時価の合計が計上される(含・YHOOのGW)。
ここで、仮に被買収企業(YHOO)の財務諸表が何らかの理由で(他に債権者がいたり、少数株主がいたり)、買収後もYHOO単体で作られ続ける場合を考える。このとき、「特になにもしなければ」、YHOOのバランスシート自体に変化はなく、簿価がそのまま記帳されることになる(=GWなし)。
だが、そうすると、「連結財務諸表におけるYHOO部分の数字」と「YHOO単体財務諸表の数字」が時価と簿価で乖離することになってしまう。この問題を解決するための方策がプッシュダウン会計であり、プッシュダウン会計が適用される場合、被買収企業たるYHOOの財務諸表も時価にて洗い替えされる(=GWが記帳される)。それにより、連結財務諸表に載っている数字と、YHOO単体財務諸表の数字が合致してわかりやすくなる。
上記のパラグラフに乗せると、
・特になにもしなければYHOOのバランスシートには簿価がそのまま計上される
・プッシュダウン会計を適用すれば、YHOOのバランスシートには取得時の時価が計上される
となる。
SECは、取得株式の割合が大きい場合(95%超)にはプッシュダウン会計の適用をすべきであるとしている。
(まとめ)もしあなたの取引先の会社が他の誰かの子会社となったとき、その会社のバランスシートは買収に伴い変化するのか? → アメリカでは、プッシュダウン会計が適用され、時価で再評価されることになる。
※ぱっと自分がぐぐった限りでは、IFRSではプッシュダウン会計はNGみたい。
2. Dividend Recapitalization (配当リキャップ)
あなたが企業に投資したとき、典型的なエグジット方法は(1)IPO(2)第三者への転売 の二つであるが、この配当リキャップは投資家にとって、いわば第三のエグジット手法。
やり方は簡単。あなたが投資した企業に、まとまった負債調達を行わせる。そして、調達した資金を原資として配当を実施させる。負債を増やして資本を減らすだけで、バランスシートの左側(資産)をいじる必要はない。
自分が今日読んだケースの例。
・とあるPEは、とある玩具小売チェーンに$300MMのLBOを行った。PEの自己資金は$18MMで、残りは銀行や取引先の与信。
・そのPEは、企業に$66MMの追加的な負債調達を行わせて、その負債を主たる原資として$85MMの配当を実施させた。
・不幸なことに(?)その企業はその後ほどなくしてチャプター11を申請。最終的には破産している。
このケースで言うと、このPEは、$18MMを投資して$85MM回収したことになる(エクイティ自体がCh.11により紙屑になったとしても)。利益率は実に約370%。
※ちなみに、いまアメリカでは大統領選挙の予備選が行われているが、候補者の一人がこのPEの元経営者。最近読んだこの人に対する批判に対する反論をする記事にこんな記述があった:「(この候補者)は恥知らずにも、この小売チェーンを倒産に追い込みながら900%のリターンを得ている」という批判があるが、まず第一に(候補者)は当時既にこのPEの経営を離れている。また第二に、本件のリターンは900%などではなく370%である...
「900%ではなく370%」というのって、反論になっているのか...?
個人的には、変に転売するくらいなら投資家にとっても投資先にとってもベターなエグジット方法になりうるのではないかと感じているが、上記の事例(色々、自分が読んだケースには入っていなかった事情があるのかもしれないが)を見ると、なんというかモラルハザードの余地がある感じでそこをどうしたものか少しもやもや。
<追記>
・第三者への転売の場合、予期せぬ第四者(?)のビッドへの参入を阻止することは困難。仮にYHOOの経営者がMSFTに身売りしたかったとしても、他の企業、たとえばソフトバンクがMSFTよりも優位な条件を提示したならば、YHOOの経営者はFiduciary Dutyによりソフトバンクに売却しないと訴えられる可能性がある。その点、配当リキャップであれば、還元対象を既存株主にピンポイントで絞ることができる。
・配当リキャップは純資産を目減りさせることから、買収防止策として機能しうる。
・違法配当には注意する必要あり。
※「のれん」と「連結調整勘定」の使い分けがめんどくさいので、まとめてGoodwillあるいはGWと表記する。
ある企業(たとえばマイクロソフト)がある企業(たとえばYahoo!)を買収するとき。パーチェス法が適用されるので、最終的な連結バランスシートは、買収企業(MSFT)の簿価と被買収企業(YHOO)の時価の合計が計上される(含・YHOOのGW)。
ここで、仮に被買収企業(YHOO)の財務諸表が何らかの理由で(他に債権者がいたり、少数株主がいたり)、買収後もYHOO単体で作られ続ける場合を考える。このとき、「特になにもしなければ」、YHOOのバランスシート自体に変化はなく、簿価がそのまま記帳されることになる(=GWなし)。
だが、そうすると、「連結財務諸表におけるYHOO部分の数字」と「YHOO単体財務諸表の数字」が時価と簿価で乖離することになってしまう。この問題を解決するための方策がプッシュダウン会計であり、プッシュダウン会計が適用される場合、被買収企業たるYHOOの財務諸表も時価にて洗い替えされる(=GWが記帳される)。それにより、連結財務諸表に載っている数字と、YHOO単体財務諸表の数字が合致してわかりやすくなる。
上記のパラグラフに乗せると、
・特になにもしなければYHOOのバランスシートには簿価がそのまま計上される
・プッシュダウン会計を適用すれば、YHOOのバランスシートには取得時の時価が計上される
となる。
SECは、取得株式の割合が大きい場合(95%超)にはプッシュダウン会計の適用をすべきであるとしている。
(まとめ)もしあなたの取引先の会社が他の誰かの子会社となったとき、その会社のバランスシートは買収に伴い変化するのか? → アメリカでは、プッシュダウン会計が適用され、時価で再評価されることになる。
※ぱっと自分がぐぐった限りでは、IFRSではプッシュダウン会計はNGみたい。
2. Dividend Recapitalization (配当リキャップ)
あなたが企業に投資したとき、典型的なエグジット方法は(1)IPO(2)第三者への転売 の二つであるが、この配当リキャップは投資家にとって、いわば第三のエグジット手法。
やり方は簡単。あなたが投資した企業に、まとまった負債調達を行わせる。そして、調達した資金を原資として配当を実施させる。負債を増やして資本を減らすだけで、バランスシートの左側(資産)をいじる必要はない。
自分が今日読んだケースの例。
・とあるPEは、とある玩具小売チェーンに$300MMのLBOを行った。PEの自己資金は$18MMで、残りは銀行や取引先の与信。
・そのPEは、企業に$66MMの追加的な負債調達を行わせて、その負債を主たる原資として$85MMの配当を実施させた。
・不幸なことに(?)その企業はその後ほどなくしてチャプター11を申請。最終的には破産している。
このケースで言うと、このPEは、$18MMを投資して$85MM回収したことになる(エクイティ自体がCh.11により紙屑になったとしても)。利益率は実に約370%。
※ちなみに、いまアメリカでは大統領選挙の予備選が行われているが、候補者の一人がこのPEの元経営者。最近読んだこの人に対する批判に対する反論をする記事にこんな記述があった:「(この候補者)は恥知らずにも、この小売チェーンを倒産に追い込みながら900%のリターンを得ている」という批判があるが、まず第一に(候補者)は当時既にこのPEの経営を離れている。また第二に、本件のリターンは900%などではなく370%である...
「900%ではなく370%」というのって、反論になっているのか...?
個人的には、変に転売するくらいなら投資家にとっても投資先にとってもベターなエグジット方法になりうるのではないかと感じているが、上記の事例(色々、自分が読んだケースには入っていなかった事情があるのかもしれないが)を見ると、なんというかモラルハザードの余地がある感じでそこをどうしたものか少しもやもや。
<追記>
・第三者への転売の場合、予期せぬ第四者(?)のビッドへの参入を阻止することは困難。仮にYHOOの経営者がMSFTに身売りしたかったとしても、他の企業、たとえばソフトバンクがMSFTよりも優位な条件を提示したならば、YHOOの経営者はFiduciary Dutyによりソフトバンクに売却しないと訴えられる可能性がある。その点、配当リキャップであれば、還元対象を既存株主にピンポイントで絞ることができる。
・配当リキャップは純資産を目減りさせることから、買収防止策として機能しうる。
・違法配当には注意する必要あり。
Friday, January 13, 2012
履修科目確定
一週間が経ち、今学期の履修科目が確定した。
1. Venture Capital and Private Equity
ファイナンス分野で最先端(?)の分野とされるVC及びPE業界のディールについてケースを読みまくるという授業。
率直に言って、この授業、「皆が良いというから」という理由でビッドはしたものの、今一つ乗り切れていない。というのは、
(1) 既にValuationというバリュエーションそれ自体について突き詰める科目と、TakeoverというM&Aや事業再生といったディールのケースを読む授業を履修しており、かなりの重複感がある
(2) 負担感がかなり大きい。週2本のケースは全てメモの提出が義務づけられており、緊張感のあるディスカッションもある。
(3) 教授に実務経験がない。応用系・実務系の代表例のようなこういった授業で教授に実務経験がないことはかなり問題だと思われる。
(4) 自分の勉強に対する気力が落ち気味である。先学期に4科目中2科目で「合っているか合っていないかというより、単に教授の好みからずれたというだけで大幅減点を食らった」という経験をして、ちょっと「やってられないよなぁ」という気分になっている。
正直なところ一回目の授業を受けてよほどドロップしようかと思ったのだが、チームを組んでしまっていて今更抜けづらいことから結局受けることにした。やるからにはチームメイトに迷惑をかけるわけにもいかないので頑張るが、なんというか、迷いが残っている状態。
2. Special Advanced Topic in Accounting
先学期のEntrepreneurial Financeと上記VC/PEに並び、当校の「この教授は逃すな」という教授の一人による授業。M&A、ファンド投資、ハイブリッド証券等、各種ディールに必ず出てくる論点について会計の観点から検討するという授業。得てしてファイナンスの授業ではこの辺りの論点は「CPAが別途やってくれる」といったノリで軽くあしらわれている感があるので、そういった分野に正面からぶつかる本授業はチャレンジングだが面白い。学びもVC/PEと比べるとよりハードなものが多そうで、その点も好ましい。
ファンド等で成功した実務家教授で、先日の記事にも書いたがとにかく陽気なザ・アメリカン。今のところ授業は大変面白いが、ペースがものすごく速い。なんとか食らいついていきたいと思っているが、正直、まずはこの科目のPrerequisiteになっている中級会計の授業を今学期履修しておいてもよかったかもしれないと感じている。。
3. Security Analysis
アセットプライシングの授業。当校では数理ファイナンス系の授業はマイナーな扱いだが、アカデミックの世界的には結構な有名人が揃っている。これまで受講したFixed IncomeやInternational Financeの教授もかなり満足させてくれた。この教授もイキのいい若手といった感じで、つい先日もどこぞで賞を獲得したとのこと。
しかし、受講して気づいたが、自分は本来留学したら数理ファイナンスをおなか一杯勉強したいと思っていたのに、それほどこの授業に燃えきれていない感がある。授業は面白いが、留学前に自身のなかに存在していた謎の数理ファイナンスに対する情熱はもうあんまり残っていないようで。。
と、主に自身の勉学意欲の低下を主因として、履修はしているもののいまひとつ燃えきれていないのが現状。もう一つマーケティングを登録していたが、これも意欲低下と「知ってる人がいなそう」という実にしょぼい理由でドロップ。卒業が近づいてきて、明確にMBAに飽きが来ていることを感じてしまっており、これじゃいかんぞと自分になんとかムチを入れたいところ。。
1. Venture Capital and Private Equity
ファイナンス分野で最先端(?)の分野とされるVC及びPE業界のディールについてケースを読みまくるという授業。
率直に言って、この授業、「皆が良いというから」という理由でビッドはしたものの、今一つ乗り切れていない。というのは、
(1) 既にValuationというバリュエーションそれ自体について突き詰める科目と、TakeoverというM&Aや事業再生といったディールのケースを読む授業を履修しており、かなりの重複感がある
(2) 負担感がかなり大きい。週2本のケースは全てメモの提出が義務づけられており、緊張感のあるディスカッションもある。
(3) 教授に実務経験がない。応用系・実務系の代表例のようなこういった授業で教授に実務経験がないことはかなり問題だと思われる。
(4) 自分の勉強に対する気力が落ち気味である。先学期に4科目中2科目で「合っているか合っていないかというより、単に教授の好みからずれたというだけで大幅減点を食らった」という経験をして、ちょっと「やってられないよなぁ」という気分になっている。
正直なところ一回目の授業を受けてよほどドロップしようかと思ったのだが、チームを組んでしまっていて今更抜けづらいことから結局受けることにした。やるからにはチームメイトに迷惑をかけるわけにもいかないので頑張るが、なんというか、迷いが残っている状態。
2. Special Advanced Topic in Accounting
先学期のEntrepreneurial Financeと上記VC/PEに並び、当校の「この教授は逃すな」という教授の一人による授業。M&A、ファンド投資、ハイブリッド証券等、各種ディールに必ず出てくる論点について会計の観点から検討するという授業。得てしてファイナンスの授業ではこの辺りの論点は「CPAが別途やってくれる」といったノリで軽くあしらわれている感があるので、そういった分野に正面からぶつかる本授業はチャレンジングだが面白い。学びもVC/PEと比べるとよりハードなものが多そうで、その点も好ましい。
ファンド等で成功した実務家教授で、先日の記事にも書いたがとにかく陽気なザ・アメリカン。今のところ授業は大変面白いが、ペースがものすごく速い。なんとか食らいついていきたいと思っているが、正直、まずはこの科目のPrerequisiteになっている中級会計の授業を今学期履修しておいてもよかったかもしれないと感じている。。
3. Security Analysis
アセットプライシングの授業。当校では数理ファイナンス系の授業はマイナーな扱いだが、アカデミックの世界的には結構な有名人が揃っている。これまで受講したFixed IncomeやInternational Financeの教授もかなり満足させてくれた。この教授もイキのいい若手といった感じで、つい先日もどこぞで賞を獲得したとのこと。
しかし、受講して気づいたが、自分は本来留学したら数理ファイナンスをおなか一杯勉強したいと思っていたのに、それほどこの授業に燃えきれていない感がある。授業は面白いが、留学前に自身のなかに存在していた謎の数理ファイナンスに対する情熱はもうあんまり残っていないようで。。
と、主に自身の勉学意欲の低下を主因として、履修はしているもののいまひとつ燃えきれていないのが現状。もう一つマーケティングを登録していたが、これも意欲低下と「知ってる人がいなそう」という実にしょぼい理由でドロップ。卒業が近づいてきて、明確にMBAに飽きが来ていることを感じてしまっており、これじゃいかんぞと自分になんとかムチを入れたいところ。。
Thursday, January 12, 2012
ライフハック
最近得たライフハック(?)
○プライスラインは安価な代わりに原則キャンセル不可。しかし、「もしものときのため」ということで、申し込みの際に保険を同時に購入することができる($5/部屋・日)。
しかし、約款をよく読んでからこの保険に入らなくてはならない。この保険は「単にやめます」では適用されず、旅行者の傷病・死亡等の「正当な理由」が必要になるのだ。しかも、その正当な理由について、証明書も必要となる。口から出まかせで「病気で...」と言っても、医師の診断書がないとダメで、「家で寝てたら治りました」では保険金が下りない。
やはり、少しでもキャンセル可能性があるなら、プライスラインは危険だ。仮に保険があっても。
○とある作業でExcelのソルバーを頻繁に使う機会があったことから、マクロを組んでみたのだが、どうもうまく作動しない。エラーメッセージは"Sub not defined"とのことなのだが、Subは普通に定義しているのだが。。
そこで色々と調べてみたら、どうやらソルバーをVBAの参照対象(Reference)に加えないといけないようだ。そこでウェブに書いてあった通りTool - Referenceと行こうとしたら、なぜだかReferenceが選択できない。。
嗚呼ここまでかと思ったら、どうやらReferenceを選択するためにはVBAをデザインモードにしなくてはならなかったようだ。デザインモードにすることでようやくReferenceを選ぶことができて、案の定Solverにチェックが入っていなかったことから、そこにチェックを入れる。これでようやくマクロでソルバーを使うことができるようになった。
○まるっきり使い道のないGoogle+に光明(?)が。
他のSNSにはない(あるいは、使い勝手が悪い)一方でG+にあるもの、それは
1. サークル機能(発信対象をかなり柔軟に選べる)
2. フィルタリングソフトに対する「引っかかりづらさ」(FBやTWは引っかかるけどGoogleは見られるという会社は少なくないのでは)。
この特徴を利用して、
1. 「日本人」というサークルを作り、そこに日本人の友人知人を入れれば、彼らに対しては思う存分なんのためらいもなく日本語で発信することができる。
2. 「自分だけ」というサークルを作り、サークルに誰も入れない(自分だけの状態にする)。で、「自分だけ」相手にポストすれば、その書き込みは完全に自分のためだけのメモとなる。FBやTWやEvernoteも備忘メモとして使えるが、会社のフィルタリングに引っかかってしまうことが多いし他の人に見られてしまう。そんなとき、G+で自分だけに書き込みをするというのは、なかなか利便性が良いかもしれない。仕事や日常で日々細かく発生する気づきみたいなものを書きとめたり、上司の悪口を書いたり?、色々使えるのかもしれない。
○プライスラインは安価な代わりに原則キャンセル不可。しかし、「もしものときのため」ということで、申し込みの際に保険を同時に購入することができる($5/部屋・日)。
しかし、約款をよく読んでからこの保険に入らなくてはならない。この保険は「単にやめます」では適用されず、旅行者の傷病・死亡等の「正当な理由」が必要になるのだ。しかも、その正当な理由について、証明書も必要となる。口から出まかせで「病気で...」と言っても、医師の診断書がないとダメで、「家で寝てたら治りました」では保険金が下りない。
やはり、少しでもキャンセル可能性があるなら、プライスラインは危険だ。仮に保険があっても。
○とある作業でExcelのソルバーを頻繁に使う機会があったことから、マクロを組んでみたのだが、どうもうまく作動しない。エラーメッセージは"Sub not defined"とのことなのだが、Subは普通に定義しているのだが。。
そこで色々と調べてみたら、どうやらソルバーをVBAの参照対象(Reference)に加えないといけないようだ。そこでウェブに書いてあった通りTool - Referenceと行こうとしたら、なぜだかReferenceが選択できない。。
嗚呼ここまでかと思ったら、どうやらReferenceを選択するためにはVBAをデザインモードにしなくてはならなかったようだ。デザインモードにすることでようやくReferenceを選ぶことができて、案の定Solverにチェックが入っていなかったことから、そこにチェックを入れる。これでようやくマクロでソルバーを使うことができるようになった。
○まるっきり使い道のないGoogle+に光明(?)が。
他のSNSにはない(あるいは、使い勝手が悪い)一方でG+にあるもの、それは
1. サークル機能(発信対象をかなり柔軟に選べる)
2. フィルタリングソフトに対する「引っかかりづらさ」(FBやTWは引っかかるけどGoogleは見られるという会社は少なくないのでは)。
この特徴を利用して、
1. 「日本人」というサークルを作り、そこに日本人の友人知人を入れれば、彼らに対しては思う存分なんのためらいもなく日本語で発信することができる。
2. 「自分だけ」というサークルを作り、サークルに誰も入れない(自分だけの状態にする)。で、「自分だけ」相手にポストすれば、その書き込みは完全に自分のためだけのメモとなる。FBやTWやEvernoteも備忘メモとして使えるが、会社のフィルタリングに引っかかってしまうことが多いし他の人に見られてしまう。そんなとき、G+で自分だけに書き込みをするというのは、なかなか利便性が良いかもしれない。仕事や日常で日々細かく発生する気づきみたいなものを書きとめたり、上司の悪口を書いたり?、色々使えるのかもしれない。
Tuesday, January 10, 2012
今学期は火曜日が忙しそう
火曜日。新学期2日目。
・午前中は上級会計の授業。火曜木曜で90分2本勝負。向こう数回M&AやらLBOやらを扱い、その後企業分割やヘッジ会計等に進む感じで、数少ない「金融に行かない人には不要な授業」(多くのファイナンス授業は-VC/PEでさえ-「金融業界に進まないアナタにも役立ちます」とシラバスで謳っている)。
教授は実務家教授。スタンフォードを出ていくつかファンドを成功させた後に教育者にウェイトを移しているそう。コテコテの「白人金髪のアメリカンな金融マン」といった感じで、豪快・快活・明晰・冗談好きといった感じ。とにかく早口でまくしたてて、しゃべりの半分は冗談や時事ネタなので、とにかく話に食らいつくのが大変。受講者の側も、シラバスに「素人お断り」と書いてあるものだからコテコテの投資銀行志望者(=自分が選択授業でよく一緒になる面々)ばかりが結集。男子校のノリというか、古きウォール街のノリというか。多少肩身が狭い。
だが授業は非常に面白そう。前回のEntrepreneurial Financeの実務家教授と違って、知識もしっかりしている教授が実務の観点から次から次へと話をするので、ものすごく参考になる。ケースとレクチャーの割合も自分好み(=ケース一辺倒でない)であり、大変面白かった。
・午後はアセットプライシングの授業。3時間一本勝負。スタンフォード出のわりと若い先生。北欧っぽい感じでなんとなく見た目がかっこいい感じ。
今日は比較的平易な内容(平均分散アプローチとか)だったが、行列が出てきたあたりで教室が急に静かになってしまい、授業もややペースダウン。夏に投資銀行でトレーダーしてきた人がものすごく初歩的な行列の掛け算の質問をしたりしているのを見ると、どういうこと?と不思議な感じ。
・今日受講したふたつの授業はどちらも面白かったので、文句なしに履修することにする。昨日のVC/PEは一回目の時点ではかなり微妙だったのでちょっと考えないと。
・授業のあと、AMR(プロジェクトもの)についてチームで簡単にミーティング。このミーティングも今後は毎週火曜日になりそうで、今学期は火曜日があわただしくなりそう。
・午前中は上級会計の授業。火曜木曜で90分2本勝負。向こう数回M&AやらLBOやらを扱い、その後企業分割やヘッジ会計等に進む感じで、数少ない「金融に行かない人には不要な授業」(多くのファイナンス授業は-VC/PEでさえ-「金融業界に進まないアナタにも役立ちます」とシラバスで謳っている)。
教授は実務家教授。スタンフォードを出ていくつかファンドを成功させた後に教育者にウェイトを移しているそう。コテコテの「白人金髪のアメリカンな金融マン」といった感じで、豪快・快活・明晰・冗談好きといった感じ。とにかく早口でまくしたてて、しゃべりの半分は冗談や時事ネタなので、とにかく話に食らいつくのが大変。受講者の側も、シラバスに「素人お断り」と書いてあるものだからコテコテの投資銀行志望者(=自分が選択授業でよく一緒になる面々)ばかりが結集。男子校のノリというか、古きウォール街のノリというか。多少肩身が狭い。
だが授業は非常に面白そう。前回のEntrepreneurial Financeの実務家教授と違って、知識もしっかりしている教授が実務の観点から次から次へと話をするので、ものすごく参考になる。ケースとレクチャーの割合も自分好み(=ケース一辺倒でない)であり、大変面白かった。
・午後はアセットプライシングの授業。3時間一本勝負。スタンフォード出のわりと若い先生。北欧っぽい感じでなんとなく見た目がかっこいい感じ。
今日は比較的平易な内容(平均分散アプローチとか)だったが、行列が出てきたあたりで教室が急に静かになってしまい、授業もややペースダウン。夏に投資銀行でトレーダーしてきた人がものすごく初歩的な行列の掛け算の質問をしたりしているのを見ると、どういうこと?と不思議な感じ。
・今日受講したふたつの授業はどちらも面白かったので、文句なしに履修することにする。昨日のVC/PEは一回目の時点ではかなり微妙だったのでちょっと考えないと。
・授業のあと、AMR(プロジェクトもの)についてチームで簡単にミーティング。このミーティングも今後は毎週火曜日になりそうで、今学期は火曜日があわただしくなりそう。
Monday, January 9, 2012
上級会計メモ(1) ~パーチェス法ほか~
1. パーチェス法まとめ
・買収価額=ネット資産の時価+のれん(日本語だとよみずらいので(『~ののれん』と”の”が重なってしまう)GoodwillなのでGWと表記)。ネット資産の時価評価が主で、GWは単純に残差と捉える。
・無形固定資産。研究開発費等はUSGAAPでは一括費用計上されるが、買収時にその価値が評価されたのであればその分を無形固定資産として計上する。過去のM&AでGWが存在する場合、その過去のGWは新しくできるGWに統合される。
・繰延税金負債。課税標準額が$10しかないのに、新B/Sに計上する時価が$110ある機械があったとする。残存価格をゼロ、税率を40%とすると、最終的に、タックスシールドは$4しかないはずなのに会計上$44のタックスシールドが計上されてしまう。そのため、両者の差異$40を繰延税金負債として計上する必要がある。買収時の時価評価により発生する一時差異を埋めるための措置。なお、負債増はすなわちGWの増加に等しい。ただし、過去のGW及び仕掛R&Dはステップアップ(最初の人にとっての取得原価ではなく、今回の買収時点での時価に継承価額が変更されること:過大な税負担が発生することを防ぐための措置)が適用されるので繰延税金負債も発生しない。
・GWは償却はされず、必要に応じ減損が適用されるだけ。すなわち、買収価額が一定であるとき、可能な限り多くの金額をGWに計上することで利益は嵩上げされる。
<追記>アメリカでGWが償却されないようになったのは2001年から。
2. 買収経験者による買収ってリターン高いの? → そうでもない。成長意識しすぎて払い過ぎるベテラン買収者も。
3. J&JによるSynthesの買収:なんでStock Deal?なんで潤沢なキャッシュ使わない?
→帳簿上存在するキャッシュだが節税の観点等から世界各地に分散されており即座に引き出せない。
(節税のため海外で利益を認識した陰の部分として、BSの見た目よりJ&Jの流動性が良くないということ)
4. AICPA (会計士協会)の2011年コンファレンスで出た論点
・弱い経済情勢に伴い、いくつかの会計上の問題に注意する必要。具体的には、
年金積立不足や前提の見直し
繰延税金資産(減損有無は、経営者の損益見積に連動する恣意性をはらむ)
ソブリンリスクに関する透明性確保
公正価値(第三者評価機関があったとしても、評価を鵜呑みにしては駄目で、責任は資産保有者にある点留意)
海外に滞留するキャッシュ(流動性が見た目より悪くなるという問題)
為替リスクとヘッジ(ネッティング結果のみならずグロスで表記せよ)
・USGAAPとIFRSのコンバージェンスについて。具体的には、
リース会計(全部オンバランスになる?)
収益認識タイミング
減損
金融商品(ネット建てか否か)
・買収価額=ネット資産の時価+のれん(日本語だとよみずらいので(『~ののれん』と”の”が重なってしまう)GoodwillなのでGWと表記)。ネット資産の時価評価が主で、GWは単純に残差と捉える。
・無形固定資産。研究開発費等はUSGAAPでは一括費用計上されるが、買収時にその価値が評価されたのであればその分を無形固定資産として計上する。過去のM&AでGWが存在する場合、その過去のGWは新しくできるGWに統合される。
・繰延税金負債。課税標準額が$10しかないのに、新B/Sに計上する時価が$110ある機械があったとする。残存価格をゼロ、税率を40%とすると、最終的に、タックスシールドは$4しかないはずなのに会計上$44のタックスシールドが計上されてしまう。そのため、両者の差異$40を繰延税金負債として計上する必要がある。買収時の時価評価により発生する一時差異を埋めるための措置。なお、負債増はすなわちGWの増加に等しい。ただし、過去のGW及び仕掛R&Dはステップアップ(最初の人にとっての取得原価ではなく、今回の買収時点での時価に継承価額が変更されること:過大な税負担が発生することを防ぐための措置)が適用されるので繰延税金負債も発生しない。
・GWは償却はされず、必要に応じ減損が適用されるだけ。すなわち、買収価額が一定であるとき、可能な限り多くの金額をGWに計上することで利益は嵩上げされる。
<追記>アメリカでGWが償却されないようになったのは2001年から。
2. 買収経験者による買収ってリターン高いの? → そうでもない。成長意識しすぎて払い過ぎるベテラン買収者も。
3. J&JによるSynthesの買収:なんでStock Deal?なんで潤沢なキャッシュ使わない?
→帳簿上存在するキャッシュだが節税の観点等から世界各地に分散されており即座に引き出せない。
(節税のため海外で利益を認識した陰の部分として、BSの見た目よりJ&Jの流動性が良くないということ)
4. AICPA (会計士協会)の2011年コンファレンスで出た論点
・弱い経済情勢に伴い、いくつかの会計上の問題に注意する必要。具体的には、
年金積立不足や前提の見直し
繰延税金資産(減損有無は、経営者の損益見積に連動する恣意性をはらむ)
ソブリンリスクに関する透明性確保
公正価値(第三者評価機関があったとしても、評価を鵜呑みにしては駄目で、責任は資産保有者にある点留意)
海外に滞留するキャッシュ(流動性が見た目より悪くなるという問題)
為替リスクとヘッジ(ネッティング結果のみならずグロスで表記せよ)
・USGAAPとIFRSのコンバージェンスについて。具体的には、
リース会計(全部オンバランスになる?)
収益認識タイミング
減損
金融商品(ネット建てか否か)
冬学期スタート
朝イチで歯医者をすませて、いよいよ今日の午後から冬学期(通算5学期目、あるいは2年生の2学期)が始まった。体調のコンディショニングにヘマして咳と鼻水が止まらないが、だからといってのんびりもしていられず、その辺であった同級生とひとしきり再会を喜んだり授業について話をしたり。
気合が入っていたのか、授業は4時開始なのに家を出たのは11時。多少予習とかもやったが、結局喫緊のタスクと集中力が切れアイドルタイムも少なからず。。図書館の冷房がきつすぎて風邪が悪化した気がする。
今日はPE/VCという授業。率直に言って自分の学校からこの業界に進む人はおそらく一桁いるかいないか(卒業後直行できるのはよほどの例外的な人か、あるいはブティックファームを選んだ人くらいのものらしい)なのに授業は大人気で満員御礼。一回目の授業は導入編ということでPEそのものというよりもPEに投資する人の目線で議論しようということで、イエール大学の基金のケースのディスカッションを行った。PEへのアロケーションを増やしつつある基金に対して、PE業界の動向やマーケットの状況などを踏まえつつどのような推奨をするか?というケース。教授のディスカッション運営はなかなかスリリングで、コールドコールをこれほど有効に(生徒を戸惑わせる感じで)使う教授は初めて見たかもしれない。オーケーオーケー、I agree等言ってくれるが、要所要所でDisagreeとかThis is not trueとか厳しいツッコミも入れてくる。スリリングな議論のおかげで、なんとなくケースディスカッションを楽しんだ気になったが、どうも「単に雰囲気に酔っただけかも?」という思いがぬぐえず。今日のところは授業の面白さがいまひとつピンと来なかった。ちなみに自分は一回発言したが見事に聞き間違いの上見当違いなことを喋ってしまい撃沈。。せっかく履修したので、ケースディスカッションの授業・Participation Point争奪ゲームなどと考えることでこの授業を楽しんで行きたい。
※この授業がものすごく人気なので自分がひねくれているのだが、この教授、アカデミックの実績ってちょっと見る限りでは...
この授業は毎回宿題を提出するのだが、とりあえず一回目の今回はよくつるんでいる台湾人の同級生とその友人のチリ人のE君と一緒にメモを作成した。しかし、他に参加予定の人がいるとのことであったことから、自分は「オッケー、では2回目以降は適当にやりますわ」と言いつつ、「ま、一人でもいいってことだから、一人でやろっかな」と考えていた。結局色々あってとある友人と2人でやることにしたことから台湾人のC君に断りを入れたら、「参加予定だった他の人が参加しないことになったから、やっぱ来てくれ」と言われて、それを断ってちょっと気まずくなるなど。自分の感覚では、この手の仲間さがしゲーム、やっぱりアメリカ人に一日の長があると思うのと自分が下手過ぎるなぁという忸怩たる思いがある。
今回は一科目減らして授業は3科目(まだ4科目エントリーしてるけど、どれか一つ削らないと)。
それにAMRというプロジェクトモノを来学期までやりつつ、前学期に着手したリサーチも続けるという展開。
気合が入っていたのか、授業は4時開始なのに家を出たのは11時。多少予習とかもやったが、結局喫緊のタスクと集中力が切れアイドルタイムも少なからず。。図書館の冷房がきつすぎて風邪が悪化した気がする。
今日はPE/VCという授業。率直に言って自分の学校からこの業界に進む人はおそらく一桁いるかいないか(卒業後直行できるのはよほどの例外的な人か、あるいはブティックファームを選んだ人くらいのものらしい)なのに授業は大人気で満員御礼。一回目の授業は導入編ということでPEそのものというよりもPEに投資する人の目線で議論しようということで、イエール大学の基金のケースのディスカッションを行った。PEへのアロケーションを増やしつつある基金に対して、PE業界の動向やマーケットの状況などを踏まえつつどのような推奨をするか?というケース。教授のディスカッション運営はなかなかスリリングで、コールドコールをこれほど有効に(生徒を戸惑わせる感じで)使う教授は初めて見たかもしれない。オーケーオーケー、I agree等言ってくれるが、要所要所でDisagreeとかThis is not trueとか厳しいツッコミも入れてくる。スリリングな議論のおかげで、なんとなくケースディスカッションを楽しんだ気になったが、どうも「単に雰囲気に酔っただけかも?」という思いがぬぐえず。今日のところは授業の面白さがいまひとつピンと来なかった。ちなみに自分は一回発言したが見事に聞き間違いの上見当違いなことを喋ってしまい撃沈。。せっかく履修したので、ケースディスカッションの授業・Participation Point争奪ゲームなどと考えることでこの授業を楽しんで行きたい。
※この授業がものすごく人気なので自分がひねくれているのだが、この教授、アカデミックの実績ってちょっと見る限りでは...
この授業は毎回宿題を提出するのだが、とりあえず一回目の今回はよくつるんでいる台湾人の同級生とその友人のチリ人のE君と一緒にメモを作成した。しかし、他に参加予定の人がいるとのことであったことから、自分は「オッケー、では2回目以降は適当にやりますわ」と言いつつ、「ま、一人でもいいってことだから、一人でやろっかな」と考えていた。結局色々あってとある友人と2人でやることにしたことから台湾人のC君に断りを入れたら、「参加予定だった他の人が参加しないことになったから、やっぱ来てくれ」と言われて、それを断ってちょっと気まずくなるなど。自分の感覚では、この手の仲間さがしゲーム、やっぱりアメリカ人に一日の長があると思うのと自分が下手過ぎるなぁという忸怩たる思いがある。
今回は一科目減らして授業は3科目(まだ4科目エントリーしてるけど、どれか一つ削らないと)。
それにAMRというプロジェクトモノを来学期までやりつつ、前学期に着手したリサーチも続けるという展開。
Sunday, January 8, 2012
パームスプリングス
娘と同い年の女の子を持つ友人一家と、パームスプリングスに小旅行に行ってきた。Mission HillsというホテルリゾートのVilla(キッチン・リビング付の部屋)を拠点にのんびりしてきた。
男性陣はゴルフ2ラウンド、女性人はスパ、子供たちはホテルのプール。部屋も近接していたので、多くの時間をどちらかの部屋(ヴィラタイプで、キッチン・リビング付)で一緒に過ごした。食事も一度はテイクアウトして部屋でリラックスしながら食べることができた。この、リビング付の部屋はなかなか良い。
これまでパームスプリングスに行ったときは、どうも貧乏性だったというか、予定を詰め込み過ぎていた。やれジョシュアツリー国立公園に行き、やれ買物をして、やれゴルフトーナメント観戦をして、等々。今回3回目にして、ここはのんびりするところであるということを理解できた。
今回は2泊3日の日程の殆どをホテルで過ごした。例外は男性陣のゴルフと外食くらいのもので、そのゴルフも1回はホテル敷地内なので移動は殆どなし。プールで泳いだり、ホテル敷地内を散歩しつつ隣接ゴルフ場の様子を見たり、部屋でくつろいで食べたり飲んだり、ちょっと宿題したり。昔とある地方のリゾートホテルを仕事で訪問したときに「外国人旅行客はホテル敷地内を出ないで遊ぶ」みたいな話がありうまく意味がつかめなかったことがあったのだが、ようやくその意味のようなものを体感することができた。ずっとホテルにいたにもかかわらず、あまり退屈することはなかった。そうか、これがリゾートホテルの遊び方だったのか(まあでも、友人家族とか、ゴルフとか、そういうのがあったからこそホテルを出ないで済んだという側面もあろう)。子供たちも、普段はちょっと遊んですぐ解散するところ、ずっと一緒に泳いだり遊んだり、楽しそうで見ている親も気分が良かった。
ゴルフも満喫。初日は去年訪れたLa Quintaのプレーしなかった方(Dunes Course)をアメリカ人2人とプレー。ピートダイ設計で池とバンカーが多く手こずったが(1番ホールからいきなり右半分が全部池、左が全部住宅とかいう泣きたくなるレイアウト)、緊張感のおかげか割といいスコアが出た。二日目は宿泊するリゾート内にあったGary Player Courseというところでプレー。一番最近できたコースで、前日のDunes Courseと比べると随分素直なレイアウト。にもかかわらずどうもスコアが出なかったのは、コースを囲む住宅が殆ど空き家であり薄気味悪かったから...という言い訳。おそらく景気が良い時に作り過ぎてしまったものと思われるが、空き家が並ぶ様はかなり薄気味悪かった。
ゴルフに関して、この旅行直前にeBayで買ったロブウェッジが到着したのだが、ちょっとだけ特殊なスペックなので流通量が少ないことからeBayで見つけ次第ポチっとしてしまったもの。Ping製で、一本一本シリアルナンバーが振ってあるのだが、驚くことに今回買ったロブウェッジのシリアルナンバーが数カ月前に買ったサンドウェッジのシリアルナンバーと同一だった。別々の人から買ったのに(どちらもeBay)、最初の誰かが注文したときはセットだったのだ。それを今、自分がふたたびセットとして利用しているこの不思議さときたら。新車効果かいい仕事もしてくれるし(チップインバーディーとか)、なかなか気分が良い。
本当に楽しくて、いい思い出ができた(と、ちょっと帰国が近づいてまとめモード...)
男性陣はゴルフ2ラウンド、女性人はスパ、子供たちはホテルのプール。部屋も近接していたので、多くの時間をどちらかの部屋(ヴィラタイプで、キッチン・リビング付)で一緒に過ごした。食事も一度はテイクアウトして部屋でリラックスしながら食べることができた。この、リビング付の部屋はなかなか良い。
これまでパームスプリングスに行ったときは、どうも貧乏性だったというか、予定を詰め込み過ぎていた。やれジョシュアツリー国立公園に行き、やれ買物をして、やれゴルフトーナメント観戦をして、等々。今回3回目にして、ここはのんびりするところであるということを理解できた。
今回は2泊3日の日程の殆どをホテルで過ごした。例外は男性陣のゴルフと外食くらいのもので、そのゴルフも1回はホテル敷地内なので移動は殆どなし。プールで泳いだり、ホテル敷地内を散歩しつつ隣接ゴルフ場の様子を見たり、部屋でくつろいで食べたり飲んだり、ちょっと宿題したり。昔とある地方のリゾートホテルを仕事で訪問したときに「外国人旅行客はホテル敷地内を出ないで遊ぶ」みたいな話がありうまく意味がつかめなかったことがあったのだが、ようやくその意味のようなものを体感することができた。ずっとホテルにいたにもかかわらず、あまり退屈することはなかった。そうか、これがリゾートホテルの遊び方だったのか(まあでも、友人家族とか、ゴルフとか、そういうのがあったからこそホテルを出ないで済んだという側面もあろう)。子供たちも、普段はちょっと遊んですぐ解散するところ、ずっと一緒に泳いだり遊んだり、楽しそうで見ている親も気分が良かった。
ゴルフも満喫。初日は去年訪れたLa Quintaのプレーしなかった方(Dunes Course)をアメリカ人2人とプレー。ピートダイ設計で池とバンカーが多く手こずったが(1番ホールからいきなり右半分が全部池、左が全部住宅とかいう泣きたくなるレイアウト)、緊張感のおかげか割といいスコアが出た。二日目は宿泊するリゾート内にあったGary Player Courseというところでプレー。一番最近できたコースで、前日のDunes Courseと比べると随分素直なレイアウト。にもかかわらずどうもスコアが出なかったのは、コースを囲む住宅が殆ど空き家であり薄気味悪かったから...という言い訳。おそらく景気が良い時に作り過ぎてしまったものと思われるが、空き家が並ぶ様はかなり薄気味悪かった。
ゴルフに関して、この旅行直前にeBayで買ったロブウェッジが到着したのだが、ちょっとだけ特殊なスペックなので流通量が少ないことからeBayで見つけ次第ポチっとしてしまったもの。Ping製で、一本一本シリアルナンバーが振ってあるのだが、驚くことに今回買ったロブウェッジのシリアルナンバーが数カ月前に買ったサンドウェッジのシリアルナンバーと同一だった。別々の人から買ったのに(どちらもeBay)、最初の誰かが注文したときはセットだったのだ。それを今、自分がふたたびセットとして利用しているこの不思議さときたら。新車効果かいい仕事もしてくれるし(チップインバーディーとか)、なかなか気分が良い。
本当に楽しくて、いい思い出ができた(と、ちょっと帰国が近づいてまとめモード...)
Wednesday, January 4, 2012
冬休みの読書(2)
冬休み読書感想文シリーズの後半
2. 『働きながら、社会を変える。』(慎泰俊)
著者は自分と同世代。というか多分同い年。PEファンドで働きつつ、パートタイムで貧困問題に取り組むNPOを運営しており、本書は氏の取り組みや、取り組みに至るまでの経験や分析、さらには「パートタイムで社会問題に取り組むこと」という生き方について述べられている。
自分はなにかの縁で著者のことをツイッターでフォローしていて、本ができるまでのプロセスでの氏のつぶやきなども目にしていた。最終的に購入を決めたきっかけは誰かのブログだが、ある意味においては著者自身にひかれて購入を決めたとも言えるのかもしれない。
氏の活動それ自体も大変興味深く、可能なら日本帰国後なんらかの形でフォローしていきたいと思っている。だが、それ以上に、「帰国後、自分はどう生きるか」という自身の問題意識に対し、本書はかなり強い示唆を与えてくれている。パートタイムで動く、というロールモデルとして、引き続き氏をフォローしてみたい。
それ以外に驚いたのが、氏のネットワークの豊かさ。文章の端々に、氏の交友関係の広さが窺えるような記述が出てくる。特に、いわゆる金融コンサル的な文脈から離れた、芸術や文芸等のネットワークがあることに氏の強さを感じた。本文のなかに「パートタイム活動をすることが、まわりまわって本業にも役に立つ」といった記述があったが、氏のネットワークも同様の「間接的に氏の仕事や人生に貢献する」という役割を果たしているように感じられた。
もう一点、氏の著作を読んで感じたのは、教養の重要性。引用されている古典の量、データ解析のクオリティ、データ分析とその解釈の間の適切な距離感など、文章の端々から「この人、相当勉強しているな」ということが窺えた。単なる「ファンド×NPO」という経歴勝負の人でもなく、児童養護施設の体験だけで勝負する突撃ルポライターだけというわけでもなく、総合性のある充実した文章に仕上がっているのはまさに氏の教養のおかげであると感じられた。
今回、小澤/村上本と本書を立て続けに読んだのだが、
「どちらの生き方がベターか」という話ができないこともないが、個人的にはそれはややナンセンスだと思う。
むしろ、「仕事それ自体にせよ、それ以外にせよ、自分の人生の喜びとなるような何かを見つけ、あるいは見つけようとする姿勢を保ちつつ、その何かに一生懸命打ち込むことが人生の充足度を決める主要因になる」ということが両者から自分が感じた点。年をとったのか、あるいは帰国が近づいているからか、自分は最近「帰国後どう生きるべきか」という点についてずいぶんと思い悩んでいる。(そのくせ転職についてまったく考えなかったのは、単にめんどくさくて現実逃避しただけなのだが、、orz)この2冊の本は、どちらともその主題は「どう生きるか」ということそれ自体ではない(後者はテーマの一つに「パートタイムNPOという生き方」が含まれているが)。しかし、自分がこの2冊を続けて読んで得た示唆の中で一番大きかったのは「どう生きるべきか」という点であり、その点において大変参考になった。
なお、本書は、もしできることなら「イージー版」があれば素晴らしいのにな、と思う。自分のような氏と似た境遇の人間であれば、共感しながらスムーズに読み進めることができるが、特に分析の章が本書の「読みやすさ」をちょっと阻害してしまっているように思われる。本書は、自分のような「悩めるアラサーサラリーマン」がメインターゲットなのかもしれないが、そのポテンシャルを考えるともっと多くの人に読まれる価値があると思う。たとえば体験談の第1部と取組の第3部を膨らませつつ第2部を簡素化するような簡略版を作り、二方面作戦をする価値は十分あると思った。あるいは、氏の著作や活動を広めることが、氏の周辺にいる誰かの仕事として真剣に検討されるべきなのかもしれない。届くべき人には届くが、それ以外の人にはちょっとリーチしづらいかもな、という感想。
2. 『働きながら、社会を変える。』(慎泰俊)
著者は自分と同世代。というか多分同い年。PEファンドで働きつつ、パートタイムで貧困問題に取り組むNPOを運営しており、本書は氏の取り組みや、取り組みに至るまでの経験や分析、さらには「パートタイムで社会問題に取り組むこと」という生き方について述べられている。
自分はなにかの縁で著者のことをツイッターでフォローしていて、本ができるまでのプロセスでの氏のつぶやきなども目にしていた。最終的に購入を決めたきっかけは誰かのブログだが、ある意味においては著者自身にひかれて購入を決めたとも言えるのかもしれない。
氏の活動それ自体も大変興味深く、可能なら日本帰国後なんらかの形でフォローしていきたいと思っている。だが、それ以上に、「帰国後、自分はどう生きるか」という自身の問題意識に対し、本書はかなり強い示唆を与えてくれている。パートタイムで動く、というロールモデルとして、引き続き氏をフォローしてみたい。
それ以外に驚いたのが、氏のネットワークの豊かさ。文章の端々に、氏の交友関係の広さが窺えるような記述が出てくる。特に、いわゆる金融コンサル的な文脈から離れた、芸術や文芸等のネットワークがあることに氏の強さを感じた。本文のなかに「パートタイム活動をすることが、まわりまわって本業にも役に立つ」といった記述があったが、氏のネットワークも同様の「間接的に氏の仕事や人生に貢献する」という役割を果たしているように感じられた。
もう一点、氏の著作を読んで感じたのは、教養の重要性。引用されている古典の量、データ解析のクオリティ、データ分析とその解釈の間の適切な距離感など、文章の端々から「この人、相当勉強しているな」ということが窺えた。単なる「ファンド×NPO」という経歴勝負の人でもなく、児童養護施設の体験だけで勝負する突撃ルポライターだけというわけでもなく、総合性のある充実した文章に仕上がっているのはまさに氏の教養のおかげであると感じられた。
今回、小澤/村上本と本書を立て続けに読んだのだが、
といった対比ができるように思われて面白かった。・小澤/村上:仕事それ自体が人生の主要な喜び
・慎:仕事それ自体も充実しているが、それだけが全てではなく、パートタイムでの活動にも喜びを見出す
「どちらの生き方がベターか」という話ができないこともないが、個人的にはそれはややナンセンスだと思う。
むしろ、「仕事それ自体にせよ、それ以外にせよ、自分の人生の喜びとなるような何かを見つけ、あるいは見つけようとする姿勢を保ちつつ、その何かに一生懸命打ち込むことが人生の充足度を決める主要因になる」ということが両者から自分が感じた点。年をとったのか、あるいは帰国が近づいているからか、自分は最近「帰国後どう生きるべきか」という点についてずいぶんと思い悩んでいる。(そのくせ転職についてまったく考えなかったのは、単にめんどくさくて現実逃避しただけなのだが、、orz)この2冊の本は、どちらともその主題は「どう生きるか」ということそれ自体ではない(後者はテーマの一つに「パートタイムNPOという生き方」が含まれているが)。しかし、自分がこの2冊を続けて読んで得た示唆の中で一番大きかったのは「どう生きるべきか」という点であり、その点において大変参考になった。
なお、本書は、もしできることなら「イージー版」があれば素晴らしいのにな、と思う。自分のような氏と似た境遇の人間であれば、共感しながらスムーズに読み進めることができるが、特に分析の章が本書の「読みやすさ」をちょっと阻害してしまっているように思われる。本書は、自分のような「悩めるアラサーサラリーマン」がメインターゲットなのかもしれないが、そのポテンシャルを考えるともっと多くの人に読まれる価値があると思う。たとえば体験談の第1部と取組の第3部を膨らませつつ第2部を簡素化するような簡略版を作り、二方面作戦をする価値は十分あると思った。あるいは、氏の著作や活動を広めることが、氏の周辺にいる誰かの仕事として真剣に検討されるべきなのかもしれない。届くべき人には届くが、それ以外の人にはちょっとリーチしづらいかもな、という感想。
冬休みの読書(1)
この冬休みは、学校関連でいくつか教科書/リーディング/論文の類を斜め読みしたほか、日本語の本を2冊ほど読んだ。
日本語の本は当地で買うと高いので、日本のAmazonで購入して実家に配送し、年末に来訪した親に持ってきてもらった。わざわざ選んだから当たり前といえば当たり前なのだが、2冊ともとても面白かったのでメモ。
(英語の文献は、、、だいぶ中途半端のままorz)
なお、アフィリエイトを目的とした書評ブログではないので、あらすじや評論はパスして、自分がいかに本書を消化したかという点に絞って書く。
1. 『小澤征爾さんと、音楽について話をする』(小澤征爾、村上春樹)
大のクラシックマニアである村上春樹が、小澤征爾と音楽について色々語り合う本。
とあるブログで好意的に評価されていたのを見て購入。
自分は昔は村上春樹がわりと好きだったが、正直なところ最近少し満腹感があり、たとえば『1Q84』は手を出していない。今回は、「村上春樹の最新本」というだけでは買わなかったと思うが、「小澤征爾」「クラシック」といったあたりに惹きつけられて購入を決意した。
総じて内容が充実していた上、村上春樹の読みやすい文体のおかげで、最初から最後まで楽しく読むことができた。
(英語漬けの生活のなか日本語の書籍を読むと、文章のリズム感というか「この本は『読ませる』」とか「読ませない」というのがより鮮明に感じられる。英語書籍でももうちょっと感じられればいいのだけれど。。)
正直なところ村上春樹のマニアぶりはややスノビッシュな気がするのだけど、小澤征爾の「音楽を純然たる音楽として消化する」といった姿勢は非常に好感が持てた。細かい技法や「誰がタクトを振って誰がソロを張ったか」云々といった点に拘泥するというよりは「その結果、音楽がより素晴らしいものになっているのか否か、心を打つか否か」といった素直な目線を保持しているように見える氏の姿勢は、「ど素人クラシック愛好家」たる自分にとっては大きく首肯するところがあった。クラシックに関心があるけど、どう入っていけばよいのやら...という人にこそ、この本はフィットしているのではないかと思う。
村上春樹の音楽マニアぶりは上記のとおりやや鼻につくのだが、音楽を純粋に楽しもうという目線は保持されている感じで、腹が立つレベルではない。また、ちょっと読むだけで、「小澤征爾の世界を言葉に落とし込むことができたのは結局のところ村上春樹しかいなかったのではないか」という思いが強くなり、この本の存在意義を強く感じた。音楽に対する強い愛情を持ちながらもあくまで素人という村上春樹の立場、ひとつひとつの言語に対して鋭敏にその含意するところを捕捉せんとする文章家たる彼のプロフェッショナリズム。なんというか、非常に「痒いところに手が届いている」印象。
自分はこれまでは、自身の指揮者や楽団に対する知識不足もあり、極力指揮者や楽団にこだわることなく、演奏というよりは楽曲そのものを楽しもうというスタンスで音楽を聞いてきていた。ざっくり言うと、誰が指揮しようとそんなに変わらんだろというスタンスであった。しかし、本書を読むことで、「自分もそろそろ、同じ楽曲について、Aさん指揮の曲とBさん指揮の曲を比べてみたりしようかな」と思うことができるようになった。スノッブ化なのかもしれないが、個人的にはこの本が自身の好奇心を深めてくれたと思うようにしたい。
また、2人の一流プロフェッショナルの「仕事の流儀」のようなものも端々に出てくるのだが、これも大変示唆に富んでおり面白い。ぱっと自分が思い出せる限りでも、2つほど「これは」と思わされるものがあった。
長くなったので、2冊目は別稿に回す。
日本語の本は当地で買うと高いので、日本のAmazonで購入して実家に配送し、年末に来訪した親に持ってきてもらった。わざわざ選んだから当たり前といえば当たり前なのだが、2冊ともとても面白かったのでメモ。
(英語の文献は、、、だいぶ中途半端のままorz)
なお、アフィリエイトを目的とした書評ブログではないので、あらすじや評論はパスして、自分がいかに本書を消化したかという点に絞って書く。
1. 『小澤征爾さんと、音楽について話をする』(小澤征爾、村上春樹)
大のクラシックマニアである村上春樹が、小澤征爾と音楽について色々語り合う本。
とあるブログで好意的に評価されていたのを見て購入。
自分は昔は村上春樹がわりと好きだったが、正直なところ最近少し満腹感があり、たとえば『1Q84』は手を出していない。今回は、「村上春樹の最新本」というだけでは買わなかったと思うが、「小澤征爾」「クラシック」といったあたりに惹きつけられて購入を決意した。
総じて内容が充実していた上、村上春樹の読みやすい文体のおかげで、最初から最後まで楽しく読むことができた。
(英語漬けの生活のなか日本語の書籍を読むと、文章のリズム感というか「この本は『読ませる』」とか「読ませない」というのがより鮮明に感じられる。英語書籍でももうちょっと感じられればいいのだけれど。。)
正直なところ村上春樹のマニアぶりはややスノビッシュな気がするのだけど、小澤征爾の「音楽を純然たる音楽として消化する」といった姿勢は非常に好感が持てた。細かい技法や「誰がタクトを振って誰がソロを張ったか」云々といった点に拘泥するというよりは「その結果、音楽がより素晴らしいものになっているのか否か、心を打つか否か」といった素直な目線を保持しているように見える氏の姿勢は、「ど素人クラシック愛好家」たる自分にとっては大きく首肯するところがあった。クラシックに関心があるけど、どう入っていけばよいのやら...という人にこそ、この本はフィットしているのではないかと思う。
村上春樹の音楽マニアぶりは上記のとおりやや鼻につくのだが、音楽を純粋に楽しもうという目線は保持されている感じで、腹が立つレベルではない。また、ちょっと読むだけで、「小澤征爾の世界を言葉に落とし込むことができたのは結局のところ村上春樹しかいなかったのではないか」という思いが強くなり、この本の存在意義を強く感じた。音楽に対する強い愛情を持ちながらもあくまで素人という村上春樹の立場、ひとつひとつの言語に対して鋭敏にその含意するところを捕捉せんとする文章家たる彼のプロフェッショナリズム。なんというか、非常に「痒いところに手が届いている」印象。
自分はこれまでは、自身の指揮者や楽団に対する知識不足もあり、極力指揮者や楽団にこだわることなく、演奏というよりは楽曲そのものを楽しもうというスタンスで音楽を聞いてきていた。ざっくり言うと、誰が指揮しようとそんなに変わらんだろというスタンスであった。しかし、本書を読むことで、「自分もそろそろ、同じ楽曲について、Aさん指揮の曲とBさん指揮の曲を比べてみたりしようかな」と思うことができるようになった。スノッブ化なのかもしれないが、個人的にはこの本が自身の好奇心を深めてくれたと思うようにしたい。
また、2人の一流プロフェッショナルの「仕事の流儀」のようなものも端々に出てくるのだが、これも大変示唆に富んでおり面白い。ぱっと自分が思い出せる限りでも、2つほど「これは」と思わされるものがあった。
・仕事をすることそれ自体が人生の主要な喜びとなっている。仕事に熱中できているということそれ自体が何者に代えがたい報酬となっている(村上の考えるところによる、自身と小澤の共通点)後者などは、なぜわざわざMBAで学ぶのか?という問いに対する答えとしてもそのまま使うことができてしまいそうなコメントだと思う。
・斎藤先生に学生時代に基礎をみっちりたたき込まれたおかげで、自分には基礎技術があった。おかげで、レニー(バーンスタイン)やカラヤンの演奏を見ても、参考にすることはあっても、まるまる真似することはなかった。
長くなったので、2冊目は別稿に回す。
Tuesday, January 3, 2012
親来訪
昨年に引き続き、自分の両親と妹が年末年始のタイミングで来訪。
<12/28>
・夕方に親来訪。時間も遅かったので、家から徒歩圏にあるCalifornia Pizza Kitchen(CPK)で夕食。なぜか訪問頻度の低いCPKだが、行く度、「案外悪くないじゃないか」という感想を抱く。
・親が、自分達のテーブルを担当しているサーバーさん以外の人に声をかけたりしてカルチャーギャップ体験していた。でもまあ、一人のサーバーが誠心誠意ケアしてくれる米式も悪くはないけど、店内にいる誰もが自分達のケアをしてくれる日本式の方が個人的には好きかな。サーバーがチェックしてくれるのを待たねばならないアメリカ式よりも、食べ終わった後は好きなタイミングでレジに向かえば良い日本式の方が清算は気楽だし、チップがいらないし。
<12/29>
・朝一でゴルフショップへ向かう。日本よりアメリカの方がかなりゴルフクラブが安いことから、父が一揃いクラブを調達。
・その後北上してゴルフ。我々父子と、アメリカ人2人。父にとっては人生初のーそしておそらく最後のー外国人と一緒のラウンド。個人的には久々に80代が出て満足だったが、父はその日の朝に買ったクラブでよくもまあゴルフできるよなあ。。
・夜は近所の寿司屋へ。美味しいと評判の店だったので、親が来た記念で(親の金で)贅沢してみた。確かに美味しくて大満足。あまり暴飲暴食しなければそこまで無茶苦茶高くなることもない気がしたので、また家族3人でも行ってみたい。
<12/30>
・一路ラスベガスへ。繁忙期だからか、道中かなりの渋滞。
・今回のレンタカーはDodgeのJourney. 前回のYUKONと比べると一段小さく、乗り心地はちょっと???。
・メインストリート(Strip)から一本離れたロッジタイプのホテルに投宿した後、Bellagioでバフェして、噴水を見て等。
<12/31>
・早朝に、両親と妹をグランドキャニオンツアーへ送り出し、二度寝。
・娘がうるさいので、域内でゲームセンターが一番充実しているCircus Circusへ。今回は親子共々ラッキーで、人形やら何やら色々景品をゲットすることができた。
・午後に両親・妹が帰還した後、自分と娘以外を、Bellagioでやっているシルクドソレイユのショーに送り出し。その間に娘とデート。
・ショーを見終えた後は、体調を崩す者が出てきたのでホテルに戻る。年越しイベントを控えて夕方の時点でStripは封鎖されており、我々は出ることはできたが再進入はできなくなる。町全体がひどい渋滞。仕方がないので、宿の売店にあった食材を使って部屋でささやかな晩餐。正直胃が疲れていたので助かった。
・娘を寝かせた後、自分・妻・父でカジノへ。Stripの車両通行が封鎖されていたので、ホテルから歩いていけるVenetianへとぼとぼ歩く。
・あまり興味がなかったのでこれまでの訪問ではやらずじまいであったカジノであったのだが、スロットは予想通り、いや予想以上につまらなかった。自分でできることが台やレートを選ぶことくらいで判断余地に乏しく、ギャンブルとしての面白みに欠ける。
・一方、ルーレットは、勝てたからということもあるが、なかなか面白かった。どうbetするか、いくらbetするか、自分で判断できたことが面白さの要因だと思われる。あるいは、最低bet単位が$25というレートの高さに頭がヤラれたこともあるのかもしれない。一時は「ここで負けると軍資金が$25を割り、ゲーム継続不可能」というところまで追い詰められたが、最終的にはプラスで終えることができた。しかし一回$25は今になって思うと高い。点ピン麻雀なんて目じゃないレートだな。。
・最終的に、各自$100の軍資金で臨んで、自分が+$150、父が-$80, 妻が-$40とトータル黒字で終わることがfできた。
・その後年越し後のStripを練り歩いてみる。完全に歩行者天国となっており、暴動でも起きているかのような大騒ぎ。花火もやっていたらしいが、カジノに夢中で気づかなかった。
<2012/1/1>
・チェックアウト後、近所のアウトレットを経て帰途につく。
・大渋滞で、1時にラスベガスを出たのに、結局LAに戻ってきたのは夜。
・仕方ないので、帰り道にあるDin Tai Fungが開店していることを確認した上で行ってみたが大混雑。ほうほうの体で帰宅。
<1/2>
・パロスバルデス観光の後、ショッピングを挟んでRuth's Chrisで肉。家でのステーキも美味しいが、やはりプロに焼いてもらうと一味もふた味も違うような、そうでもないような?
・でLAXに送り返して終了。疲労のあまり風邪をこじらせた。
今回は前年と違って天気が良く、両親と妹を嫉妬させるには十分すぎる気候に恵まれた。飯もゴルフも観光もいいけど、やっぱりLAの最大の魅力はこの気候だよなぁと感じさせられた。
<12/28>
・夕方に親来訪。時間も遅かったので、家から徒歩圏にあるCalifornia Pizza Kitchen(CPK)で夕食。なぜか訪問頻度の低いCPKだが、行く度、「案外悪くないじゃないか」という感想を抱く。
・親が、自分達のテーブルを担当しているサーバーさん以外の人に声をかけたりしてカルチャーギャップ体験していた。でもまあ、一人のサーバーが誠心誠意ケアしてくれる米式も悪くはないけど、店内にいる誰もが自分達のケアをしてくれる日本式の方が個人的には好きかな。サーバーがチェックしてくれるのを待たねばならないアメリカ式よりも、食べ終わった後は好きなタイミングでレジに向かえば良い日本式の方が清算は気楽だし、チップがいらないし。
<12/29>
・朝一でゴルフショップへ向かう。日本よりアメリカの方がかなりゴルフクラブが安いことから、父が一揃いクラブを調達。
・その後北上してゴルフ。我々父子と、アメリカ人2人。父にとっては人生初のーそしておそらく最後のー外国人と一緒のラウンド。個人的には久々に80代が出て満足だったが、父はその日の朝に買ったクラブでよくもまあゴルフできるよなあ。。
・夜は近所の寿司屋へ。美味しいと評判の店だったので、親が来た記念で(
<12/30>
・一路ラスベガスへ。繁忙期だからか、道中かなりの渋滞。
・今回のレンタカーはDodgeのJourney. 前回のYUKONと比べると一段小さく、乗り心地はちょっと???。
・メインストリート(Strip)から一本離れたロッジタイプのホテルに投宿した後、Bellagioでバフェして、噴水を見て等。
<12/31>
・早朝に、両親と妹をグランドキャニオンツアーへ送り出し、二度寝。
・娘がうるさいので、域内でゲームセンターが一番充実しているCircus Circusへ。今回は親子共々ラッキーで、人形やら何やら色々景品をゲットすることができた。
・午後に両親・妹が帰還した後、自分と娘以外を、Bellagioでやっているシルクドソレイユのショーに送り出し。その間に娘とデート。
・ショーを見終えた後は、体調を崩す者が出てきたのでホテルに戻る。年越しイベントを控えて夕方の時点でStripは封鎖されており、我々は出ることはできたが再進入はできなくなる。町全体がひどい渋滞。仕方がないので、宿の売店にあった食材を使って部屋でささやかな晩餐。正直胃が疲れていたので助かった。
・娘を寝かせた後、自分・妻・父でカジノへ。Stripの車両通行が封鎖されていたので、ホテルから歩いていけるVenetianへとぼとぼ歩く。
・あまり興味がなかったのでこれまでの訪問ではやらずじまいであったカジノであったのだが、スロットは予想通り、いや予想以上につまらなかった。自分でできることが台やレートを選ぶことくらいで判断余地に乏しく、ギャンブルとしての面白みに欠ける。
・一方、ルーレットは、勝てたからということもあるが、なかなか面白かった。どうbetするか、いくらbetするか、自分で判断できたことが面白さの要因だと思われる。あるいは、最低bet単位が$25というレートの高さに頭がヤラれたこともあるのかもしれない。一時は「ここで負けると軍資金が$25を割り、ゲーム継続不可能」というところまで追い詰められたが、最終的にはプラスで終えることができた。しかし一回$25は今になって思うと高い。点ピン麻雀なんて目じゃないレートだな。。
・最終的に、各自$100の軍資金で臨んで、自分が+$150、父が-$80, 妻が-$40とトータル黒字で終わることがfできた。
・その後年越し後のStripを練り歩いてみる。完全に歩行者天国となっており、暴動でも起きているかのような大騒ぎ。花火もやっていたらしいが、カジノに夢中で気づかなかった。
<2012/1/1>
・チェックアウト後、近所のアウトレットを経て帰途につく。
・大渋滞で、1時にラスベガスを出たのに、結局LAに戻ってきたのは夜。
・仕方ないので、帰り道にあるDin Tai Fungが開店していることを確認した上で行ってみたが大混雑。ほうほうの体で帰宅。
<1/2>
・パロスバルデス観光の後、ショッピングを挟んでRuth's Chrisで肉。家でのステーキも美味しいが、やはりプロに焼いてもらうと一味もふた味も違うような、そうでもないような?
・でLAXに送り返して終了。疲労のあまり風邪をこじらせた。
今回は前年と違って天気が良く、両親と妹を嫉妬させるには十分すぎる気候に恵まれた。飯もゴルフも観光もいいけど、やっぱりLAの最大の魅力はこの気候だよなぁと感じさせられた。
Sunday, January 1, 2012
もろもろ
ツイッターの自分の書き込みや記憶などを頼りに、ここ最近思ったことなどを箇条書き。
・ダニエルピンク氏がTEDや書籍刊行により注目を浴びているのだが、ツイッターや書評ブログを見る限り、氏のモチベーションに関する議論は既に語りつくされた議論の繰り返しに過ぎず、今更感を感じる。Intrinsic Motivationを知らなかったのはMBA以前の自分のみならず、多くの人がそうだったのだろうか?
・新年あけおめ的なFBのpostやツイートにキャッチアップできず四苦八苦。なんか興味が持てず、適当に間引きしつつlikeをぽちぽちやるだけで一苦労。
・在米日本人でおせち料理をアメリカにて作っている人が結構いて感動&おすそ分け期待
・なんかこの冬休みは休み方をミスったようで、次の学期頑張るぞという奮起ができずにいる。向学心、好奇心の類が鈍い。なんだこれ。どうした自分。ブログ執筆意欲も減退気味だし。枯れを感じる。あるいはMBA2年目の慣れなのか。いずれにせよ、ちょっと精神的に充実していないのを感じる。エンジン不調で、新年の抱負とか昨年の総括とかって気分が出ない
・ベガスの年越しはかなりアツかった。花火、歩行者天国、カジノ等々。来てよかった、が、正直独身時代の"池袋で魚金→麻雀→初詣"みたいなやつが結構懐かしい昨今。
・日本のAmazonで本を買い、実家に配送。今回来た親に2冊持ってきてもらった。2冊ともかなり面白いが、特に、村上春樹による小沢征爾のインタビュー記は相当面白そう。ちょっと読みはじめただけだが、ぐいぐい引き込まれ、なかなか中断できなかった。
・ダニエルピンク氏がTEDや書籍刊行により注目を浴びているのだが、ツイッターや書評ブログを見る限り、氏のモチベーションに関する議論は既に語りつくされた議論の繰り返しに過ぎず、今更感を感じる。Intrinsic Motivationを知らなかったのはMBA以前の自分のみならず、多くの人がそうだったのだろうか?
・新年あけおめ的なFBのpostやツイートにキャッチアップできず四苦八苦。なんか興味が持てず、適当に間引きしつつlikeをぽちぽちやるだけで一苦労。
・在米日本人でおせち料理をアメリカにて作っている人が結構いて感動&おすそ分け期待
・なんかこの冬休みは休み方をミスったようで、次の学期頑張るぞという奮起ができずにいる。向学心、好奇心の類が鈍い。なんだこれ。どうした自分。ブログ執筆意欲も減退気味だし。枯れを感じる。あるいはMBA2年目の慣れなのか。いずれにせよ、ちょっと精神的に充実していないのを感じる。エンジン不調で、新年の抱負とか昨年の総括とかって気分が出ない
・ベガスの年越しはかなりアツかった。花火、歩行者天国、カジノ等々。来てよかった、が、正直独身時代の"池袋で魚金→麻雀→初詣"みたいなやつが結構懐かしい昨今。
・日本のAmazonで本を買い、実家に配送。今回来た親に2冊持ってきてもらった。2冊ともかなり面白いが、特に、村上春樹による小沢征爾のインタビュー記は相当面白そう。ちょっと読みはじめただけだが、ぐいぐい引き込まれ、なかなか中断できなかった。
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