Saturday, August 7, 2010

洗濯

こちらに来て驚いたのは、洗濯のやり方。

一家に一台洗濯機というのが当たり前かと思っていたが、自分の住むアパートでは地下の駐車場の一角にあるランドリーを共用するスタイルとなっている。一瞬、自分のアパートだけの話なのかとも思ったが、どうもそうでもないようだ。

ランドリーには洗濯機と乾燥機が複数台数あり、洗濯機は1.25ドル、乾燥機は1.00ドル。電気代・水道代・洗濯機の減価償却費といったものを考慮すれば、おそらく日本よりコストは低い気がする。

ただ、最初非常に困惑したのは、料金投入がクオーター硬貨限定であること。つまり、洗濯機は硬貨5枚、乾燥機は4枚が必要になる。当初はクオーター硬貨の捻出方法を知らなかったことから、クオーター硬貨がないがために洗濯ができないという状況に陥った。結局、日々の釣銭をかき集め、渡米後3日目の夜にようやく洗濯をすることができたが、その日の夜は「どうやってクオーター硬貨をあつめるのか」ということが頭について離れなかった。

しかし、自分のそんな思案は杞憂であったことが間もなく判明。
USCに留学中で近隣に住む先輩から、銀行で両替することができるということを教えていただき、さっそくその話を聞いた翌日に近所のBOFAへ。
クオーター硬貨がほしい
→何枚?
→たくさん。両替の相場観は?
→10ドルが一単位かな。
→では10ドル分お願いします。
→カードを通してPINコードよろしく。OK,じゃあこれがコインね。Have a nice day!
といった感じであっさり大量のクオーター硬貨を入手。ここ1,2日の自分の苦労(1.60ドルのコーヒーにわざわざ2.10ドル支払いクオーター硬貨2枚を稼ぐ等)が大変馬鹿馬鹿しい。

ちなみに、「米国の乾燥機は、服が縮む」というのはある程度真実ではあったが、致命的なレベルではない印象。
少なくとも、縮みすぎて着られなくなった服はいまのところなく一安心。

Bank Of America

Bank Of AmericaのWestwood支店が大学の近くにあるので口座を開設した。
口座開設をめぐり色々いらぬ苦労をしてしまったが、おかげでかなり勉強になった気がしている。

主な苦労は以下のような点。

・口座開設時の担当者が、オンラインバンキング用のIDを間違って登録したようで、指定したIDともらった仮パスワードを入力してもオンラインバンキングのページに入れなかった。このことを再訪問して伝えたところ修正してくれたが、ちょっとびっくり。

・妻が何かの拍子でPINコードを誤入力してしまったようで、妻のカードがロックされてしまった。
支店を再訪問して簡単に再登録ができたので事なきを得た。

・オンラインバンキング開始の際、店舗で登録したはずのメールアドレスが登録されておらず、電話で登録せよとの指示が出てしまう。ちょっと混乱して店舗で聞いてみたところ、セキュリティ上、電話で(店舗の係員を通さず)別途登録する必要があるとのことだがホントかな...じゃあ先日自分が記入したメールアドレスはどこにいったんだ? 結局テレフォンバンキングで別途登録を済ませることができたので解決はしたが、やや消化不良。

オンラインバンキングのページはかなり利便性が高い印象がある。これまで日本では新生銀行とシティバンクを主に使っていたが、BOFA>新生>シティといった感じ。
(シティは、振り込め詐欺防止のためのよくわからない振込妨害システムが非常に邪魔。ってこれはオンラインバンキングの利便性とは違う問題かもしれないけど)
個人的に面白かったのは「Keep the change transfer」というもの。毎日、checking accountの残高の端数がゼロになるようにchecking accountからsaving accountに自動的に振替が行われている。日本では見慣れない仕組みだったことと、何かよくわからないけどsaving accountの残高が結構な勢いで増加しているのでおもしろかった。

ほかに面白いのはキャッシュバックの仕組み。スーパーなどでデビットカードを使うと、「Cash Back?」という質問が出るが、釣りを出さないためのデビットカードでキャッシュバックも何もないんじゃないかと思い調べてみたところ、商取引とは独立に、レジのお金をATMみたいに引き出すことができるということが判明。そんなことやったらレジのつり銭がなくなってしまうのではないかという疑問もあるが、利用者の立場からすると確かに便利。

その一方で、いくつか釈然としないところが残っている。こういう消化不良は、大概自分の英語力不足(その場で納得できるような質問ができなかったり、相手の説明を100%理解できない)から来ているので、こればっかりは早く耳を慣らすほかないのかな。

・デビットカードに勝手にクレジット機能がついたが、これは無しにすることはできないのだろうか。日々の決済の際、デビットで決済してくれと言っているのにクレジット決済されることがあり、実質的には問題ないがなんとなく気持ち悪い。そもそも、このクレジットカードの決済日は毎月何日なんだろう。そして、このクレジットカードはポイントとかつくのかな。

・夫婦でひとつの口座にすることを推奨されたのだが、これは2つに分けることはできなかったのかしら。もしできるのであれば分けたかった。自分のあずかり知らぬ残高の増減(というか減)や、自分の浪費が妻に丸裸であるということはちょっと気持ちが悪い。

それにしても、このWestwood支店、店舗が結構広いのだがそれほど有効活用されているとは思えないレイアウト。娘が思い切り走り回っても全然OKといった感じである。
勝手ながら、そこにアメリカを感じてしまった。。。

Wednesday, August 4, 2010

渡米二日目

(家でインターネットをできるようになった8/5に書いている。日付はバックデート)

現地時間8月3日、渡米二日目。時差ボケか妙に朝早く目覚めてしまった。
寝付きが悪かったひとつの理由は、子供のお気に入りのミッキーマウス人形を手荷物に入れず航空便にしてしまったこと。おかげで子供が夜中じゅうミッキーに会いたい云々と叫ぶことに。

起床後まず、荷物をホテルから徒歩30mほどのアパートの部屋に2往復して移動させた。
ホテルの従業員からしたら、まだ宿泊するはずの客が次から次へと荷物を運び出している風景は相当に違和感があっただろう。

部屋はとても日当たりが良い。家具も予め揃えておいてもらったので生活立ち上げの苦労はあまりなさそうだ。

次に学校近隣のBOFAに行き口座作り。パスポートとビザだけで簡単に作ることができたので、日本から持ってきていたドル現金うん千ドルをすべて預してすっきり。
しかし、帰ってからオンラインバンキングを試そうとしたところ、申込用紙に書いて出したはずのメールアドレスが登録されていないというエラーメッセージが出てしまった。どこそこまで電話してアドレスを登録してくれと言われてしまったが、電話がないんだよね...

銀行のキャッシュカードはデビットカードとして利用できて非常に便利。ただ、たまにデビットカードNGというところがあるがそれは何故なのだろうか。

昼はUCLA生協内にあるPanda Expressというデリでチャーハンと肉料理のコンボを注文。
米は食えないことはないが、日本米とはちょっと違う。肉は味が濃すぎるきらいはあるが悪くない。

午後は時差ボケ解消のため豪快に昼寝。日当たりが良いので非常に心地よかった。

夕方にはC不動産のYさんにアテンド頂き買い出し。Bed, Bath and Beyondsにて寝具・調理器具などを買いまくった。日本での相場観がそれほどあるわけではないが、寝具・調理器具は日本と比較してそんなに安くはない印象。

家まで送ってもらった後、Westwoodまで出てAcapulcoというメキシカンで夕食。土地柄、当地には非常にたくさんのメキシコ料理店がある。イタリアンや中華と同じくらいの普及度である印象。おいしいのだろうが、どうもその独特の風味に家族全員馴染めず。当分行かないかなぁ。

それにしてもアメリカの建物はどうしてどれもこれも甘ったるい匂いがするのだろう。たまに気持ち悪くなる。

Tuesday, August 3, 2010

仮説:3年で辞めそうな若者を日本企業は採用した方がいいのか否か

留学をすると、勤務先を辞めて私費留学をする友人にたくさん出会う。自分が行くAndersonでも、たしか日本人同級生の半分くらいは私費留学のはずだ。

これについて、先日とある先輩に「同級生に私費の人が云々」という話をしたところ、入社後3~7年という早い段階で会社を辞めることに対して、いくつかの側面からネガティブな意見を拝聴した:

①会社に育ててもらったという恩義が欠如しているのではないか
②早期退職するくらいなら、いっそその会社に入社しなければよかったのではないか。そうしたら、ほかの誰かがその会社に入ることができたはずだ
③長期間ひとつの会社にいないと、今の日本では責任ある仕事ができない可能性が高い
等々。

それに対して自分は、えも言えぬ反発心を感じたものの、クリアに反論することができそうになかったし
人間関係上反論することが適切であるとも思えなかったので「なるほど、そうかもしれないですね」といった
逃げを打ってしまった。

しかし、現実として自分の同級生が、自分の勤務先でもそれ以外でも続々と会社を辞めている事実を見ているので
どうも上記の批判をスムーズに受け入れることができずにおり、最近つらつらとそのあたりの問題について考えを巡らせている。

頭の整理ができたところで別途整理しようとは思うが、現時点での仮説はこんな感じ:

<現時点での日本>
・現時点ではまだ労働市場にはさほど流動性がない
・それゆえ、一つの会社でキャリアを熟練させるという価値観が、今なお割と支配的
・なので、企業は、「第一優先:転職志向の低さ、第二優先:能力・自社とのフィット等という選考基準で採用しても十分満足できるクオリティの人材調達ができる」
・それゆえ、採用される学生・新人社会人としても、主要アピールポイントは能力というよりもむしろ会社への忠誠度になる

<今後の日本>
・自国市場縮小と外需の相対的・絶対的拡大により、日本人労働者のニーズが相対的に低下。
各国でネイティブの採用が進展
・人材のグローバル化は、不可避的に人材政策のグローバル化を招く。
・筆者の知る限り、グローバル労働者市場(特に、いわゆる総合職的な、幹部候補生レベルでの市場)における
有望な若者には、ひとつの会社でキャリアを極めるという価値観は希薄。多くの人にとって、一つ目の会社は踏み台に過ぎない
・そうなると、「優秀だけど会社を数年で辞める気マンマンの若者」と「辞めそうにはないけどぱっとしない若者」のどちらを採用するかという状態に、日本企業の人事部が直面する状態が変化していく(あるいはもうすでに変化している)
・結局、多くの企業は、採用にあたっての優先順位を「辞めないだろうという心証」よりも能力や自社とのフィット感などに変えていかざるを得ないだろう。同
・あるいは、そんなことなく、日本だけグローバル労働市場の動きから独立して現状維持がなされる可能性もある。ただし、そういった場合の日本企業にはあまり期待はできない。

今は3年で辞めそうな若者がいまだ少数派なので彼らは批判の対象になっているが、
皆がそういった感じになれば、早くして辞めることへの抵抗も薄れていくのではないかと感じている。

Monday, August 2, 2010

ロサンゼルス到着

10時間のフライトを終え、UCLA近くのホテルにチェックインを済ませた。

フライトは、エコノミークラスで、しかも1歳の娘の席を取らなかったのでかなり辛かった。
自分だけでもエコノミークラスはしんどいのに、娘がじたばたしながらの10時間は心底辛かった。
ちょっと贅沢してビジネスクラスにすればよかったなぁと後悔。

それにしても、以前NYにいったときは確か14時間かかったが、それと比較すると
飛行時間が短いというのも西海岸のメリットの一つだなと今更ながら感じた。

飛行機はANAを使ったが、中国人キャビンアテンダントの態度の悪さに閉口した。
娘が間違って呼び出しボタンを押してしまい、それに釈明したところ不機嫌な顔をされてしまったり、
着陸後娘の準備があり手間取っていたら「早く出てもらいたいんですが」と不機嫌そうに急かされたり。

入国審査では、Jビザというところでちょっとだけ怪訝な顔をされたが、
自分が社費留学である旨を伝えたところ、わかってくれたのか、それ以上の摩擦もなく通過することができた。

ロサンゼルス国際空港からは、タクシーにてUCLA近くのホテルへ。
空港を出てすぐフリーウェイに乗り、あっという間に到着。感覚的には、川口インターと蓮田PAくらいの距離感。
これまでは成田の交通の便は言うほど悪くないのではないかと思っていたが、やっぱり悪いのかも...と思い直した。相場観がわからずチップを払いすぎてしまったような気もするのが気がかりなところ。
こればっかりは体得するしかないのかな。最初のうちは、文化に馴染めていないことに対するペナルティとでも考えて多めに払うことにしようかな。

到着後、ダウンした妻を置いて、娘と二人で近所を散歩。
日本より涼しいし、湿度が低い。ゴルフ日和といった感じで(早くゴルフ友達を見つけないと...)非常に心地よい。
近隣にBank of Americaがあったので、明日口座を開設することにしよう。
その辺のカフェに入りマフィンとアイスティーを注文したが、思ったより甘ったるくもなく満足。
やっぱり店員との会話も100%は意思疎通できない。うーむ
歩いていると日本人学生の集団が日本語で雑談しているところにも遭遇し、なんとなく安堵。

少し転寝していると部屋の電話が鳴った。到着後鍵を渡しに来てくれるという約束を交わしていた
C不動産のYさんが来てくれたのだ。これまでメールでのみやり取りしている間柄であったが
氏の人柄かスムーズに話をすることができた。
すぐに、滞在するホテルの眼と鼻の先にあるアパートに向かい、鍵を開けて部屋をチェック。
多少古いところはあるが、家具もすべてついているし日当たりも良いし、また学校に隣接していることから
文句なしの物件であることを改めて確認することができた。
明日は、午前中はホテルからアパートに荷物を移し、午後は吉岡さんの助けを借りつつ買物・各種セットアップに専念することにしよう。

夜は近所のイタリアンで、ピザとパスタとハイネケンでささやかな到着祝い。
なぜハイネケンにしたかというと、別にハイネケンの味に思い入れがあるとかそういったわけではない。
村上春樹が何かのエッセイで「ハイネケンだけはどうしても店員に一発で通じることがなかった」といった苦労話を披露していた記憶があったので、「米国人店員にハイネケンを注文すること」は自分にとって挑戦すべき課題の一つであったのだ。
つまり、自分にとって、留学後初めてのチャレンジは「ハイネケンを注文すること」と相成った。
妻子も店員もそんなことは知らないので、自分だけが妙に緊張していたのだが、特に聞き返されることもなく
スムーズに自分の「One Heineken, please」というオーダーは理解してもらうことができた。
ということで、自分にとっての米国での初挑戦は無事成功裏に終わった。やれやれ、悪くないじゃないか。