月曜日。今日はプレゼンの授業にて前回やったIn-n-out招致計画を、クラス全員の前で再び披露する機会を得た。発表者は自分を含めた5名。クラス70名から選ばれたこと自体は嬉しいのだが、その一方で色々思うことも。
自分のプレゼン(重視ポイントはインパクト、わかりやすさ、笑い。内容の濃さ、緻密さは結果的に軽視)と比較すると、他の4名のプレゼンはロジックや内容への重視がとても強く感じられた。下手な比喩を試みると、自分のプレゼンが派手なアメリカ風Sushiで見た目やインパクトでも勝負していたとすると、残り4人のプレゼンは素材それ自体で勝負を挑む刺身のようなプレゼンであった。自分のカリフォルニアロールはその奇異さ・第一印象といったあたりで票を得ている感覚があるが、残り4名は素材それ自体の新鮮さで正々堂々勝負して、そして勝利している印象を受けた。
他の発表者のプレゼンと自分のプレゼンを比較することで意識させられたが、自分は意識してかしないでか「正面からぶつかるのを避け、変則手で勝ち星を拾おうとしていた」ように思う。皆が横綱相撲で勝ち星を取りに来ている中、自分はさながら舞の海の横っ飛び→はたきこみで「勝ちを拾った」ような感覚。
結果として勝ち残ったことは今でも素直にうれしいし、また正面から戦わないことが絶対悪とは全く思わない。勝てば官軍、それはその通り。ただ、自分が無意識のうちに、あるいは意識的に「正面突破では勝てないので、何かひと仕事しないとまずい」という判断をしたことは忘れてはならないように思った。それを忘れて「勝った」という事実だけを切り取り、「俺は勝ったぞ、すごいんだぞ」と慢心してしまうことは避けるべきだろう。自分がまだ正面突破では勝てないレベルであることは意識している必要がある。横っ飛びでも猫だましでも何でもやって勝ち星を拾い、いい成績を取るのも確かに悪くはない。しかし中長期的には、横綱相撲で正面から勝てるようになっておかないと、何かしらのツケが将来の自分に降りかかってくるのではないだろうか。
そんなことを、他の4人のプレゼンと自分のプレゼンを比べながらつらつら考えた。「ていうか勝つとか負けるって何よ」というツッコミどころ満載の思索だけれど。。。
上ではウダウダ書いたが、それとは別に、本件を通じてクラスメートからより一層の「Recognition」を獲得することができた(と勝手ながら感じていること)については素直にうれしく思っている。
本件に関して後日譚2つ。
1.プレゼンのメッセージを「一緒に会社やろうぜ」としたのだが、本当に「関心あり」というオファーを2件もらってしまった。「いやいや冗談ですから」みたいなトーンでさらっと流してしまったが、プレゼンのおかげで西海岸アントレスピリット(?)の一端をちょっとだけ味わうことができたのような。
2. その後夕方行われたマーケティングのディスカッションは、うまく言えないが、「正面から相撲をする展開に持ち込まれ、普通に黒星を喫した」印象。やっぱりガチンコディスカッションになるとまだまだ自分は一人前ではないと感じられ残念なところ。この「勝てなかったな」という感覚が気にかかったので、今日思ったことはたいがいに緩いのだけれど、一応書き起こしておくことにする。
Monday, February 28, 2011
Sunday, February 27, 2011
週末ダイジェスト
・土曜日。朝からMBAの日韓対抗サッカー。こちらは人数不足なので、MBA以外のUCLAやUSCからも助っ人を呼んで臨んだ。普段のゴルフでも何人かと知り合いになることができたが、ゴルフとはまた違うメンバーと知り合いになれたのが良かった。
韓国勢は当日になっても人数不足。と思ったら、会場となった公園にいたメキシコ人3人組をスカウトしていて、なぜか敵チームが韓墨混成でびっくり。というかメキシコ人のガタイが違い過ぎて、ディフェンダーの自分としてはなかなか大変だった。
個人的にはめったにやらないサッカーだけど、やってみると楽しいものだ。また機会を見て参加してみたい。
・サッカー終了後は、Chipotleで食事をして、ふらっとカマリロのアウトレットに行ってみるなど。ChipotleはBuy 1 Get 1 freeクーポンがあったので、色々頼んでたったの9ドルとお得な感じ。また印刷して近日中に行きたいな。アウトレットでは、先日Nikeの講演を聞いたこともあってか(?)Nikeでスニーカー等お買い上げ。なんとなしに、履いてきたスニーカーをアウトレット内のごみ箱に捨てて買ったスニーカーを履いて帰ってみた。
・日曜日は散髪したり近隣のショッピングモールに行ったり打ちっぱなしに行ったりと、のんびりと。
夜には各種宿題のグループプロジェクトが動き出し、めまぐるしい勢いでPC右下のDropboxの更新通知が繰り返された。しかし班のメンバー、忙しいはずなのに、どうやってこんなちゃんとした作文してるんだろ。作業早杉・クオリティ高杉。彼らの時間の使い方の秘訣を知りたい。こちらはケースひとつ読むのにもダラダラやってしまい一向に作業が進まず困っているというのに。
・マーケの宿題では初めてサーベイを実施してみたが、思いがけず回答も集まり、また結果もそれっぽくなる(数字を回答させる問題では、見事に回答が正規分布っぽく)。面白かったのでまたやってみたい。
韓国勢は当日になっても人数不足。と思ったら、会場となった公園にいたメキシコ人3人組をスカウトしていて、なぜか敵チームが韓墨混成でびっくり。というかメキシコ人のガタイが違い過ぎて、ディフェンダーの自分としてはなかなか大変だった。
個人的にはめったにやらないサッカーだけど、やってみると楽しいものだ。また機会を見て参加してみたい。
・サッカー終了後は、Chipotleで食事をして、ふらっとカマリロのアウトレットに行ってみるなど。ChipotleはBuy 1 Get 1 freeクーポンがあったので、色々頼んでたったの9ドルとお得な感じ。また印刷して近日中に行きたいな。アウトレットでは、先日Nikeの講演を聞いたこともあってか(?)Nikeでスニーカー等お買い上げ。なんとなしに、履いてきたスニーカーをアウトレット内のごみ箱に捨てて買ったスニーカーを履いて帰ってみた。
・日曜日は散髪したり近隣のショッピングモールに行ったり打ちっぱなしに行ったりと、のんびりと。
夜には各種宿題のグループプロジェクトが動き出し、めまぐるしい勢いでPC右下のDropboxの更新通知が繰り返された。しかし班のメンバー、忙しいはずなのに、どうやってこんなちゃんとした作文してるんだろ。作業早杉・クオリティ高杉。彼らの時間の使い方の秘訣を知りたい。こちらはケースひとつ読むのにもダラダラやってしまい一向に作業が進まず困っているというのに。
・マーケの宿題では初めてサーベイを実施してみたが、思いがけず回答も集まり、また結果もそれっぽくなる(数字を回答させる問題では、見事に回答が正規分布っぽく)。面白かったのでまたやってみたい。
Friday, February 25, 2011
ダビデ
金曜日。いつもは授業がない日だが、今日は特別授業ということでNikeのマーケティング幹部がスピーチに来てくれた。イタリア人で、名前はダビデ。どこのルネサンスだよと。格好いいなぁ、俺も「始めまして、ダビデです」とか言ってみたいなとか。
今回はダビデが最近やったプロジェクトとして、W杯でのサッカーシューズのマーケティングの事例を聞かせてもらった。Nikeのマーケティングにおける考え方に始まり、実際にどのようなことをやったか、それがどのような結果をもたらしたか、簡単なTakeaway等々。マーケティングに苦手意識を持つ自分は聞き流しつつうたた寝する気満々だったのだが、思いがけず面白くつい聞き入ってしまった。隣に座ったマーケティング志望っぽい女の子に至っては、ノート数ページにもわたってメモを書きなぐっていた。
最初に「おっ」と思ったのは、前ふりとして登場したマーケティングの教授が、「本件、ハッシュタグxxxをつけてツイートするように」と言っていたこと。そして自分の目の前に座っていた女子が本当にツイートを始めたこと(PCでやっていたので丸見えだった)。何この最先端、と思ったが、今改めてそのハッシュタグを追ってみたところ会場でツイートしていたのはその女の子だけだったようで...
自分はそのノート子ちゃんやらツイート子ちゃんほどに多くのことを吸収できたわけではないのだが、特に関心したことは「我々は競合分析はあまり重視しない」といっていたこと。これはマーケティングの教授がダビデを紹介する際に「君たち、今日はダビデの話を通じて、いかに3Cや4Pが実務で使いこまれているか学んでくれ」といったことに対する一種の回答のようなもの。ダビデ曰く、「我々だってマーケティングの教科書は読んでいる。でも、我々はトップ企業だ。我々がすべきことは競合他社の戦略に対応することよりも、自社のとるべき戦略にフォーカスすべきだと考えている」とのこと。言うなれば、Just Do itということなんだろう。
これは腑に落ちた。そのあとこの言葉について考えを巡らせすぎたおかげで、その後の議論を少し取りこぼしてしまったほど。確かに、一般論レベルでは、競合分析をして、彼らの模倣をするなり差別化を図るなりした方がいい。ダビデだってきっとそんなことはわかっているはずだ。ただ、競合を意識しすぎると、自分たちのやるべきことのピントがぼける、あるいはやるべきことができなくなるということなのではないかと自分は理解した。
これはマーケティングや戦略論上の考え方として頭に入れる価値のある話であるが、これと同時に、自分のあり方にも応用が効くのではなどと思ってみた。つい周囲と自分を比較してしまいがちな自分であるが、周囲よりちょっと優位に立っていることがわかった途端に安心して油断して努力をそこでやめてしまう傾向があるように思われる。皆が60点くらいしか取れないテストであれば75点でも満足してしまったりとか、みんなOBを打ったホールだとパーオンした自分が3パットしても「ま、いっか」と思ってしまうとか。そこをJust Do it精神で、あくまで100点を追求したり、きちんと1パットバーディを取りに行く気概のようなものがあると良いのではないか、とダビデの話を聞きながら思いを巡らせてみた。
今回はダビデが最近やったプロジェクトとして、W杯でのサッカーシューズのマーケティングの事例を聞かせてもらった。Nikeのマーケティングにおける考え方に始まり、実際にどのようなことをやったか、それがどのような結果をもたらしたか、簡単なTakeaway等々。マーケティングに苦手意識を持つ自分は聞き流しつつうたた寝する気満々だったのだが、思いがけず面白くつい聞き入ってしまった。隣に座ったマーケティング志望っぽい女の子に至っては、ノート数ページにもわたってメモを書きなぐっていた。
最初に「おっ」と思ったのは、前ふりとして登場したマーケティングの教授が、「本件、ハッシュタグxxxをつけてツイートするように」と言っていたこと。そして自分の目の前に座っていた女子が本当にツイートを始めたこと(PCでやっていたので丸見えだった)。何この最先端、と思ったが、今改めてそのハッシュタグを追ってみたところ会場でツイートしていたのはその女の子だけだったようで...
自分はそのノート子ちゃんやらツイート子ちゃんほどに多くのことを吸収できたわけではないのだが、特に関心したことは「我々は競合分析はあまり重視しない」といっていたこと。これはマーケティングの教授がダビデを紹介する際に「君たち、今日はダビデの話を通じて、いかに3Cや4Pが実務で使いこまれているか学んでくれ」といったことに対する一種の回答のようなもの。ダビデ曰く、「我々だってマーケティングの教科書は読んでいる。でも、我々はトップ企業だ。我々がすべきことは競合他社の戦略に対応することよりも、自社のとるべき戦略にフォーカスすべきだと考えている」とのこと。言うなれば、Just Do itということなんだろう。
これは腑に落ちた。そのあとこの言葉について考えを巡らせすぎたおかげで、その後の議論を少し取りこぼしてしまったほど。確かに、一般論レベルでは、競合分析をして、彼らの模倣をするなり差別化を図るなりした方がいい。ダビデだってきっとそんなことはわかっているはずだ。ただ、競合を意識しすぎると、自分たちのやるべきことのピントがぼける、あるいはやるべきことができなくなるということなのではないかと自分は理解した。
これはマーケティングや戦略論上の考え方として頭に入れる価値のある話であるが、これと同時に、自分のあり方にも応用が効くのではなどと思ってみた。つい周囲と自分を比較してしまいがちな自分であるが、周囲よりちょっと優位に立っていることがわかった途端に安心して油断して努力をそこでやめてしまう傾向があるように思われる。皆が60点くらいしか取れないテストであれば75点でも満足してしまったりとか、みんなOBを打ったホールだとパーオンした自分が3パットしても「ま、いっか」と思ってしまうとか。そこをJust Do it精神で、あくまで100点を追求したり、きちんと1パットバーディを取りに行く気概のようなものがあると良いのではないか、とダビデの話を聞きながら思いを巡らせてみた。
Wednesday, February 23, 2011
Down and Up
・数日前から娘が風邪をひいているのだが、今朝起きたら自分も喉が痛くなっていた。しかも妻も。こりゃ大変、自分は風邪引いている場合ではないということで気が入ったのか、いまは自分は特に体調に問題なし。結局妻子ともにダウンで、明日午前中学校に行こうかどうしようか思案中。うーん。
今日の午前中は、朝に班のメンバーとトイザラスに。マーケティングの課題での分析対象なので見に行ったが、銀行員のときとは異なり、質問も用意せず、財務諸表も見て行かず、店長やそれ以上の人と意見交換するわけでもなく。班全体でテンションを上げることはできた気がするが、それ以上の効果があったかどうかは???。
その後は学校に向かい、キャンパスビジットの方と歓談。ここ最近重なったビジット対応、2年生が多く来てくれている。そのおかげで、ビジット対応に参加することで図らずも2年生とのコミュニケーションの機会を多く得ることができているのが個人的には収穫感がある。
で授業を受けて帰宅したら、コミュニケーションの教授から先日の期末プレゼンについてメールが。曰く、「先日のプレゼン、お前の"Best of the room"獲得票数は"11以上"だった」とのこと。なお、前回の中間プレゼンでは「獲得票数は"2以上"」と言われていた。
「2以上」の実体が10で「11以上」の実体が11だったりするとちょっと微妙だが、まあその辺の算数については深く考えず、このメールを改善の証と考え、素直に喜んでおくことにしたい。
でも改めて思うが、社会人になってから急に苦手意識ができてしまっていたこのプレゼンという代物、この授業で方法論やtipsをたくさん学ぶことができたおかげで、少なくとも苦手意識はかなり消失した。留学前はフレームワークなるもの馬鹿にしていた自分であるが、その当時の自分をもうああやってこうやってくしゃくしゃに丸めて捨ててしまいたい。。無駄に日本びいきだったりするのが途中若干面倒臭かったが、ありがとう、M教授。
といった感じで、体調不良に始まり縁起のいいメールに終わった今日は、いつぞやとは対照的にDown to Upな感じでなかなか悪くない一日だった。この週末は宿題とジャパントリップ雑務三昧で忙しくなりそうだが、それに先駆けいい感じで精神面でのガソリンが注入された感じで、なんとか乗り切れそうだ(というほど大変でもないんだけど)。こういうときのさわやかな充足感のような心境をみずみずしく表現する能力さえあればなあ、とか。
(追記)
その後コミュニケーションの教授から再びメールが来て、Best in the roomに選ばれたので次回の授業でもう一度プレゼンしてほしいと依頼を受けた。宛先には自分を含め4名の学生が入っていて、そのうち自分ともう一人、50%が日本人。あまり愛国心とかは持ち合わせていない方だとは思うのだが、それでもなんとなくいい気分。ただ、一度限りのつもりで用意した各種小ネタを再び披露することに対する抵抗感というか恥じらいが多少あり複雑な心境。。。
今日の午前中は、朝に班のメンバーとトイザラスに。マーケティングの課題での分析対象なので見に行ったが、銀行員のときとは異なり、質問も用意せず、財務諸表も見て行かず、店長やそれ以上の人と意見交換するわけでもなく。班全体でテンションを上げることはできた気がするが、それ以上の効果があったかどうかは???。
その後は学校に向かい、キャンパスビジットの方と歓談。ここ最近重なったビジット対応、2年生が多く来てくれている。そのおかげで、ビジット対応に参加することで図らずも2年生とのコミュニケーションの機会を多く得ることができているのが個人的には収穫感がある。
で授業を受けて帰宅したら、コミュニケーションの教授から先日の期末プレゼンについてメールが。曰く、「先日のプレゼン、お前の"Best of the room"獲得票数は"11以上"だった」とのこと。なお、前回の中間プレゼンでは「獲得票数は"2以上"」と言われていた。
「2以上」の実体が10で「11以上」の実体が11だったりするとちょっと微妙だが、まあその辺の算数については深く考えず、このメールを改善の証と考え、素直に喜んでおくことにしたい。
でも改めて思うが、社会人になってから急に苦手意識ができてしまっていたこのプレゼンという代物、この授業で方法論やtipsをたくさん学ぶことができたおかげで、少なくとも苦手意識はかなり消失した。留学前はフレームワークなるもの馬鹿にしていた自分であるが、その当時の自分をもうああやってこうやってくしゃくしゃに丸めて捨ててしまいたい。。無駄に日本びいきだったりするのが途中若干面倒臭かったが、ありがとう、M教授。
といった感じで、体調不良に始まり縁起のいいメールに終わった今日は、いつぞやとは対照的にDown to Upな感じでなかなか悪くない一日だった。この週末は宿題とジャパントリップ雑務三昧で忙しくなりそうだが、それに先駆けいい感じで精神面でのガソリンが注入された感じで、なんとか乗り切れそうだ(というほど大変でもないんだけど)。こういうときのさわやかな充足感のような心境をみずみずしく表現する能力さえあればなあ、とか。
(追記)
その後コミュニケーションの教授から再びメールが来て、Best in the roomに選ばれたので次回の授業でもう一度プレゼンしてほしいと依頼を受けた。宛先には自分を含め4名の学生が入っていて、そのうち自分ともう一人、50%が日本人。あまり愛国心とかは持ち合わせていない方だとは思うのだが、それでもなんとなくいい気分。ただ、一度限りのつもりで用意した各種小ネタを再び披露することに対する抵抗感というか恥じらいが多少あり複雑な心境。。。
Tuesday, February 22, 2011
Finance Businessの醍醐味
月曜日が祝日だったので今日火曜日が今週一発目。隣のクラスの友人のG君から「生徒会の選挙に立候補するので、是非スピーチを聞きに来てくれ」と誘いを受けたので行ってみた。
アンダーソンで一番大きな講堂で行われたその演説会、行ってみたら参加者は非常に少ない...立候補者と聴衆の比率はたぶん1:2から1:3といったところ。最後列で鼻くそほじりながら呑気に聞くつもりでいったら、図らずもかなり前の方に座る羽目に。あまりに人が少なく、昼寝はおろか携帯いじりもできない雰囲気で多少面食らった。生徒会、皆あまり興味ないのかな。
で、自分が応援すべく行ったG君は、なんと対抗馬が出ず無投票当選で演説もなし。なんじゃそりゃと思いつつも、まあなんにせよおめでとう!で用事はなくなってしまったのだが、他のいくつかのポジションにてクラスメート4名を含めた10名ほどが演説していたのでせっかくなので聞いて帰ることにした。なんだっけ、Executive VPとかVP of AcademicsとかSocial VPとか。副委員長、学習委員長、宴会部長といった感じか?
で、これが思いがけず出物というか、実にいい時間だった。知っている人知らない人、色んな同級生が、生徒会役員という名誉(?)を賭けそれはもう真剣なスピーチをしてくれたのだ。自分が●●委員長になったらこんなことをやりたい、あんなことをやりたい。まあ冷静に考えてしまうと「いい年して...」とちょっとひねくれたことを考えたりもしてしまうのかもしれないが、自分は彼らの本気にわりと感銘を受けた。いつも堂々・雄弁なクラスメートの●●が、明らかに緊張した面持ち。たぶんこの連休に必死に考えたであろうスピーチを一生懸命やっている。終わった後には不安と達成感と、次にスピーチするライバルへの複雑な思い等が混ざってか、実に複雑な苦笑いのような顔をして席に戻るなど。
ということで、まあ生徒会選挙自体にはあまり興味はないが、同級生の本気に触れることができた点において非常に充実感のある昼休みを過ごすことができた。幽々白書の白虎ではないが、相手の「気」を食べることができてお腹いっぱいになった気分というか、「いやー久しぶりに若い者とお話しして若返りましたわい」的な気分というか。そして同時に、自分が携わっている「企業に金を出す」というビジネスの醍醐味も、あるいはこの辺にあるのではないかとふと思った。
自分の勤務先が大金を持ってくれているおかげで、規模を問わず色々な企業の色々な人からファイナンスの相談をしてもらうことができる。一部の金余り大企業等の例外はあるが、資金調達は基本的には企業にとって最重要課題のひとつなので、自分のようなへっぽこ金融マンでも彼らから本気で「金を融通してくれ」という説得を受ける機会に恵まれる。この「本気に触れる機会」、これこそがファイナンスビジネスの醍醐味の一つなのではないかとふと思ったのだ。まあ、金を持ってる勤務先におんぶにだっこの醍醐味ではあるのだが。
まあでも、おそらくこの考え方はあまりまともではないのかな。。獏じゃないんだし
アンダーソンで一番大きな講堂で行われたその演説会、行ってみたら参加者は非常に少ない...立候補者と聴衆の比率はたぶん1:2から1:3といったところ。最後列で鼻くそほじりながら呑気に聞くつもりでいったら、図らずもかなり前の方に座る羽目に。あまりに人が少なく、昼寝はおろか携帯いじりもできない雰囲気で多少面食らった。生徒会、皆あまり興味ないのかな。
で、自分が応援すべく行ったG君は、なんと対抗馬が出ず無投票当選で演説もなし。なんじゃそりゃと思いつつも、まあなんにせよおめでとう!で用事はなくなってしまったのだが、他のいくつかのポジションにてクラスメート4名を含めた10名ほどが演説していたのでせっかくなので聞いて帰ることにした。なんだっけ、Executive VPとかVP of AcademicsとかSocial VPとか。副委員長、学習委員長、宴会部長といった感じか?
で、これが思いがけず出物というか、実にいい時間だった。知っている人知らない人、色んな同級生が、生徒会役員という名誉(?)を賭けそれはもう真剣なスピーチをしてくれたのだ。自分が●●委員長になったらこんなことをやりたい、あんなことをやりたい。まあ冷静に考えてしまうと「いい年して...」とちょっとひねくれたことを考えたりもしてしまうのかもしれないが、自分は彼らの本気にわりと感銘を受けた。いつも堂々・雄弁なクラスメートの●●が、明らかに緊張した面持ち。たぶんこの連休に必死に考えたであろうスピーチを一生懸命やっている。終わった後には不安と達成感と、次にスピーチするライバルへの複雑な思い等が混ざってか、実に複雑な苦笑いのような顔をして席に戻るなど。
ということで、まあ生徒会選挙自体にはあまり興味はないが、同級生の本気に触れることができた点において非常に充実感のある昼休みを過ごすことができた。幽々白書の白虎ではないが、相手の「気」を食べることができてお腹いっぱいになった気分というか、「いやー久しぶりに若い者とお話しして若返りましたわい」的な気分というか。そして同時に、自分が携わっている「企業に金を出す」というビジネスの醍醐味も、あるいはこの辺にあるのではないかとふと思った。
自分の勤務先が大金を持ってくれているおかげで、規模を問わず色々な企業の色々な人からファイナンスの相談をしてもらうことができる。一部の金余り大企業等の例外はあるが、資金調達は基本的には企業にとって最重要課題のひとつなので、自分のようなへっぽこ金融マンでも彼らから本気で「金を融通してくれ」という説得を受ける機会に恵まれる。この「本気に触れる機会」、これこそがファイナンスビジネスの醍醐味の一つなのではないかとふと思ったのだ。まあ、金を持ってる勤務先におんぶにだっこの醍醐味ではあるのだが。
まあでも、おそらくこの考え方はあまりまともではないのかな。。獏じゃないんだし
Monday, February 21, 2011
週末ドン
なんかここ数週間、週末にあまり動きもなく、まとめても大して書くことがないかも。完全に生活に慣れてしまい、新天地での感受性のようなものが摩耗してしまっているような。
・金曜日はNorthern Trust Openへ。前回記事の通り。
・土曜日はUCLAとUSCの日本人懇親コンペ。予報が雨で気温も低いとのことだったのでかなり厚着をしていったら、到着当初は半袖でもいいくらい暖かく面食らう。しかし、あっという間に空が暗くなり気温も急降下。慌てて上着を着てしのいだが、気付いたらその上着がUSC色(赤)で、同伴競技者だったUCLAの先輩から「空気嫁」のプレッシャーを受けてしまった。ゴルフ自体は先週の好調が嘘のような不調で、前回ノーミスだったドライバーが今回は全ミスだった。。まあでもギリギリ100も切れたし、その後の懇親会も大変楽しかったので満足できる一日だった。あと、新ペリア方式のコンペで優勝した。新ペリアはよくわかっていないので価値を今一つ理解できていないのだが、、
・日曜日月曜日(祝日)は娘の体調が悪かったこともありだいたい家でゆっくり。Twitterにて中国の検索に関するニュース(ジャスミンという言葉さえ検索できない)というものがあったのだが、その界隈で「じゃあKeith JarrettとCharlie Hadenの"Jasmine"というアルバムは発禁かしら」という冗談ツイートを発見。なんだその豪華な組み合わせは。慌ててitunesに飛び、値段が9ドルと安かったこともあり即お買い上げDL。さほどジャズに詳しいわけではないが、軽いノリでかったアルバムの割にはものすごくツボにはまっておりラッキーを享受中。
しかし、期末試験前とかになると自分も含めて手を動かすのが遅くなるのだが、果たして間に合っているのか、ジャパントリップ準備???
・金曜日はNorthern Trust Openへ。前回記事の通り。
・土曜日はUCLAとUSCの日本人懇親コンペ。予報が雨で気温も低いとのことだったのでかなり厚着をしていったら、到着当初は半袖でもいいくらい暖かく面食らう。しかし、あっという間に空が暗くなり気温も急降下。慌てて上着を着てしのいだが、気付いたらその上着がUSC色(赤)で、同伴競技者だったUCLAの先輩から「空気嫁」のプレッシャーを受けてしまった。ゴルフ自体は先週の好調が嘘のような不調で、前回ノーミスだったドライバーが今回は全ミスだった。。まあでもギリギリ100も切れたし、その後の懇親会も大変楽しかったので満足できる一日だった。あと、新ペリア方式のコンペで優勝した。新ペリアはよくわかっていないので価値を今一つ理解できていないのだが、、
・日曜日月曜日(祝日)は娘の体調が悪かったこともありだいたい家でゆっくり。Twitterにて中国の検索に関するニュース(ジャスミンという言葉さえ検索できない)というものがあったのだが、その界隈で「じゃあKeith JarrettとCharlie Hadenの"Jasmine"というアルバムは発禁かしら」という冗談ツイートを発見。なんだその豪華な組み合わせは。慌ててitunesに飛び、値段が9ドルと安かったこともあり即お買い上げDL。さほどジャズに詳しいわけではないが、軽いノリでかったアルバムの割にはものすごくツボにはまっておりラッキーを享受中。
しかし、期末試験前とかになると自分も含めて手を動かすのが遅くなるのだが、果たして間に合っているのか、ジャパントリップ準備???
Friday, February 18, 2011
Northern Trust Open
今週は(も?)ゴルフ週間。今日金曜日にすぐ近所のRiviera Country Clubで開催されているNorthern Trust Openを観戦して、明日はゴルフ。いやーたまりません。
本ブログを読んでくれていると思われる人のなかにゴルフ関係者は殆どいないのだが、まあ自分の日記なので、読者ウケ無視で今日の感想をマニアックに書かせてもらうことにする。
・お目当ては石川遼・池田勇太・今田竜二の組。ネットを見たら8時スタートとあるから早起きして会場に向かったら、どうやら8時にスタートしたのは初日で、今日二日目はスタート時間が12:45だった..午前中も色々見はしたがちょっと大失敗。
・以下、見た人と感想。
石川遼:昨日アプローチが悪かったのか、練習場ではアプローチばかり練習していた。そして、予選通過をあきらめているのか、今日もわざとしか思えないショートをしてアプローチを数度していた。ドライバーはさすがのマン飛び。ヘッドが小さい。帰宅後調べたら380ccだった。やっぱり弾道が高い。日本人の取り巻き(たぶん記者とかコーチとか?)が多かったのが何となく残念だった。せっかく異国に来ているのに、これじゃ日本と変わらないではないかと思ってしまった。
池田勇太:最初のホールでナレーターに「イケダ」ではなく「イカダ」と呼ばれていて苦笑していたが、それは池田がナレーターとコミュニケーションしなかった証拠でもある(ナレーター極力各選手と事前に会話していた)。ゴルフは今日3人中1番よさそうだったが、飛距離は3人の中で一番飛んでいなかった。
今田竜二:昨日大たたきして予選通過の目がないからか、今日は終日ヘラヘラと適当にゴルフしていた印象。
ミケルソン:あいかわらず大人気。
フューリック:本人より、有名な白髭のキャディを見てちょっと感動。練習場では一人ななめ左方向に向かって一心不乱にアプローチ練習をしていた。
アップルビー:なんか神経質そうだった。
ダスティン・ジョンソン:去年の全米をテレビで見た時もすごいと思ったが今日もすごかった。まず、こんなに寒いのに半袖!そして、誰もが刻む10番で平然とした顔でドライバーを握り、軽々と振ってカラーまで運んでいた。この人相当ドライバーに自信ありそう。たぶん今年も2,3勝するんだろうな。
カプルス:今日で単独首位に。なんかものすごく悠々堂々とゴルフをしていた。ファン対応も素晴らしく、円熟を感じた。
ビジェイ:練習場の鬼と言う割に、スタート50分前登場はちょっと練習が足りないのではないかと小一時間..昔雑誌で見た「ビジェイの練習法」こと、傘を指しての練習等を本当にやっていてびっくり。
デュバル:相変わらずすごい胴長短足デブだが、自分が見たホールではものすごいアイアンショットを披露していた(傾斜にぶつけつつバックスピンを効かせて、グリーン右奥かと思いきやベタピン)
ウーストホイゼン(去年の全英に勝った人):去年テレビで見たときにも思ったが、高城剛そっくりだった
ディマルコ:なんか太ってた。
チャールズハウエル3世:なんかスキンヘッドが売りだったはずが、いつの間にか髪が伸びてた。しかもクラブがきゃろウェイではなくミズノになっていた...
本ブログを読んでくれていると思われる人のなかにゴルフ関係者は殆どいないのだが、まあ自分の日記なので、読者ウケ無視で今日の感想をマニアックに書かせてもらうことにする。
・お目当ては石川遼・池田勇太・今田竜二の組。ネットを見たら8時スタートとあるから早起きして会場に向かったら、どうやら8時にスタートしたのは初日で、今日二日目はスタート時間が12:45だった..午前中も色々見はしたがちょっと大失敗。
・以下、見た人と感想。
石川遼:昨日アプローチが悪かったのか、練習場ではアプローチばかり練習していた。そして、予選通過をあきらめているのか、今日もわざとしか思えないショートをしてアプローチを数度していた。ドライバーはさすがのマン飛び。ヘッドが小さい。帰宅後調べたら380ccだった。やっぱり弾道が高い。日本人の取り巻き(たぶん記者とかコーチとか?)が多かったのが何となく残念だった。せっかく異国に来ているのに、これじゃ日本と変わらないではないかと思ってしまった。
池田勇太:最初のホールでナレーターに「イケダ」ではなく「イカダ」と呼ばれていて苦笑していたが、それは池田がナレーターとコミュニケーションしなかった証拠でもある(ナレーター極力各選手と事前に会話していた)。ゴルフは今日3人中1番よさそうだったが、飛距離は3人の中で一番飛んでいなかった。
今田竜二:昨日大たたきして予選通過の目がないからか、今日は終日ヘラヘラと適当にゴルフしていた印象。
ミケルソン:あいかわらず大人気。
フューリック:本人より、有名な白髭のキャディを見てちょっと感動。練習場では一人ななめ左方向に向かって一心不乱にアプローチ練習をしていた。
アップルビー:なんか神経質そうだった。
ダスティン・ジョンソン:去年の全米をテレビで見た時もすごいと思ったが今日もすごかった。まず、こんなに寒いのに半袖!そして、誰もが刻む10番で平然とした顔でドライバーを握り、軽々と振ってカラーまで運んでいた。この人相当ドライバーに自信ありそう。たぶん今年も2,3勝するんだろうな。
カプルス:今日で単独首位に。なんかものすごく悠々堂々とゴルフをしていた。ファン対応も素晴らしく、円熟を感じた。
ビジェイ:練習場の鬼と言う割に、スタート50分前登場はちょっと練習が足りないのではないかと小一時間..昔雑誌で見た「ビジェイの練習法」こと、傘を指しての練習等を本当にやっていてびっくり。
デュバル:相変わらずすごい胴長短足デブだが、自分が見たホールではものすごいアイアンショットを披露していた(傾斜にぶつけつつバックスピンを効かせて、グリーン右奥かと思いきやベタピン)
ウーストホイゼン(去年の全英に勝った人):去年テレビで見たときにも思ったが、高城剛そっくりだった
ディマルコ:なんか太ってた。
チャールズハウエル3世:なんかスキンヘッドが売りだったはずが、いつの間にか髪が伸びてた。しかもクラブがきゃろウェイではなくミズノになっていた...
Wednesday, February 16, 2011
Up and Down
水曜日。昼にキャンパスビジットに来てくれた人と話をした後、ファイナンスの授業を経て、来週と勘違いしていたプレゼンの最終発表を行った。
お題は「In-n-outを日本にフランチャイズするので、COOとして俺を手伝ってくれ」というもの。
銀行員の哀しい性か、思いついた矢先からツッコミ余地余地が5つくらいぱっと思いついてしまったのだが(そもそもIn-n-outから許可でないのではないか、すべてカリフォルニア産である食材はどうするの、等々)、そこはBe Positive精神ということでまあとりあえずやってみようということで今日に至っている。
で、前回の「ジャパントリップにおいでやす」プレゼン同様に、ネタを色々仕込んでいたことから要所要所で笑いを取ることができた。ちょっとミソがついたのは、、最後はハンバーガーを頬張っている自分の写真で締めたので場が盛り上がりすぎ、用意していた締めくくりの言葉が笑い声にかき消されてしまったのがやや痛かった。
まあ多少のミスもあったが、とりあえず笑いは取れたし出席者フィードバックもまんざらでもなかった。聴講していた日本人クラスメートから「あんたが一番だったよ」というねぎらいも頂いたことから、ほくほく顔で帰宅。しかし、帰宅後妻にそのことを話すと、「笑いとっても成績に関係ないのでは」というツッコミを食らい一気にテンションダウン。まあそういえば前回も平均点だったな。。。
そんな後、夕食後に選択科目Bidding第一回目の結果が出た。見ると、自分がBidした株式投資論、自分は100ポイントだけビッドしたのだが最低落札者は499ポイント。まったくかすりもしていない感じでとてもがっかり。おいおい、そんなことってあるのかと。数日前のブログを使ってさんざん頭の整理をしたはずだったのに、何この情けない負け方...負けたことというか、ブログで散々頭の整理をしていたことのイタさと言ったら。。。どこの馬鹿かと
と言う感じで、プレゼンが終わった直後から現在にかけて、一日の中でかなりのアップダウンを味わうことができた。どうせならダウンからアップが良かったが、まあ最近アップもダウンもない平坦な一日が増えていたから、それよりは随分ましな一日だと思うことにしよう。
お題は「In-n-outを日本にフランチャイズするので、COOとして俺を手伝ってくれ」というもの。
銀行員の哀しい性か、思いついた矢先からツッコミ余地余地が5つくらいぱっと思いついてしまったのだが(そもそもIn-n-outから許可でないのではないか、すべてカリフォルニア産である食材はどうするの、等々)、そこはBe Positive精神ということでまあとりあえずやってみようということで今日に至っている。
で、前回の「ジャパントリップにおいでやす」プレゼン同様に、ネタを色々仕込んでいたことから要所要所で笑いを取ることができた。ちょっとミソがついたのは、、最後はハンバーガーを頬張っている自分の写真で締めたので場が盛り上がりすぎ、用意していた締めくくりの言葉が笑い声にかき消されてしまったのがやや痛かった。
まあ多少のミスもあったが、とりあえず笑いは取れたし出席者フィードバックもまんざらでもなかった。聴講していた日本人クラスメートから「あんたが一番だったよ」というねぎらいも頂いたことから、ほくほく顔で帰宅。しかし、帰宅後妻にそのことを話すと、「笑いとっても成績に関係ないのでは」というツッコミを食らい一気にテンションダウン。まあそういえば前回も平均点だったな。。。
そんな後、夕食後に選択科目Bidding第一回目の結果が出た。見ると、自分がBidした株式投資論、自分は100ポイントだけビッドしたのだが最低落札者は499ポイント。まったくかすりもしていない感じでとてもがっかり。おいおい、そんなことってあるのかと。数日前のブログを使ってさんざん頭の整理をしたはずだったのに、何この情けない負け方...負けたことというか、ブログで散々頭の整理をしていたことのイタさと言ったら。。。どこの馬鹿かと
と言う感じで、プレゼンが終わった直後から現在にかけて、一日の中でかなりのアップダウンを味わうことができた。どうせならダウンからアップが良かったが、まあ最近アップもダウンもない平坦な一日が増えていたから、それよりは随分ましな一日だと思うことにしよう。
Tuesday, February 15, 2011
In-n-out訪問
火曜日。なんてことのない一日だった。
・ふとしたことで、自分のGmail君がかなりの数のメールを勝手にSpam扱いしていることに気が付いた。おかげでいくつか締切を逃してしまったものがありかなり残念(講演会、飲み会など)。とりあえず手動でスパム解除作業を行ったが、果たして今後来るメールがSpamにならないようになっているか不安が残る...
・歯、術後の痛みはだいたい引いたので、あとは部分入れ歯の違和感に早く慣れたい。
・授業後図書館でツイッターをしていたら、隣に元同じ班のEが来た。雑談がてら「来週のプレゼンはもう準備したかい?」と尋ねたところ、「あれ?明日だけど?」と言われ(自分だけ)騒然。調べたところ確かに明日で、蝦子さんのマンガかってくらいに冷や汗が出た。結局そこから焦りモードで頑張ってなんとかプレゼン資料を作ったが、さてこれから練習しようかどうしようかといったところ。
・プレゼンのお題はIn-n-out。自分がハンバーガーを頬張っている写真を使う予定だったので、夕方に急遽In-n-outへ。すでに妻が晩飯の支度をしてくれていたので、とりあえずハンバーガーセットだけドライブスルーで購入して、写真撮影→ハンバーガー→コーラ→ご飯というコンボ。文字に落とすとおぞましい組み合わせだが、もちろんすべて美味しく頂いた。さて明日はどうなることやら。
・ふとしたことで、自分のGmail君がかなりの数のメールを勝手にSpam扱いしていることに気が付いた。おかげでいくつか締切を逃してしまったものがありかなり残念(講演会、飲み会など)。とりあえず手動でスパム解除作業を行ったが、果たして今後来るメールがSpamにならないようになっているか不安が残る...
・歯、術後の痛みはだいたい引いたので、あとは部分入れ歯の違和感に早く慣れたい。
・授業後図書館でツイッターをしていたら、隣に元同じ班のEが来た。雑談がてら「来週のプレゼンはもう準備したかい?」と尋ねたところ、「あれ?明日だけど?」と言われ(自分だけ)騒然。調べたところ確かに明日で、蝦子さんのマンガかってくらいに冷や汗が出た。結局そこから焦りモードで頑張ってなんとかプレゼン資料を作ったが、さてこれから練習しようかどうしようかといったところ。
・プレゼンのお題はIn-n-out。自分がハンバーガーを頬張っている写真を使う予定だったので、夕方に急遽In-n-outへ。すでに妻が晩飯の支度をしてくれていたので、とりあえずハンバーガーセットだけドライブスルーで購入して、写真撮影→ハンバーガー→コーラ→ご飯というコンボ。文字に落とすとおぞましい組み合わせだが、もちろんすべて美味しく頂いた。さて明日はどうなることやら。
Monday, February 14, 2011
ポリデント生活突入
先日歯が折れた件の続き。
10年前に既に折れていた歯がついに折れたので、これはいよいよ抜歯してインプラントせねばまずいという話になっていて、今日の朝ついに抜歯を行った。とりあえず前歯2本について部分入れ歯を装着して、傷が癒えてからインプラントの作業を開始する予定。
で今。口の中が滅茶苦茶痛いし、入れ歯の付け心地は全然良くないし、これは大変。
昼は口が痛すぎて水しか飲めなかった。夜は無理して豆腐とか柔らかいものを食べたが、かなりまだ違和感がある。そして何より、入れ歯が結構口の中でかさばり、かなり喋りづらい。。。
日本では親知らずを抜いたときに痛み止めの抗生物質をくれたような気がするのだが、今回はそれもなく、現在痛みとガチンコ勝負中。なんだこの罰ゲーム。
歯を負ったのはちょうど10年前、大学合格発表の日(祝勝会で調子に乗り...)だったが、あれから10年、あのときの若気の至りがこんなにも自分を苦しめることになるとは思いもよらなかった。
10年前に既に折れていた歯がついに折れたので、これはいよいよ抜歯してインプラントせねばまずいという話になっていて、今日の朝ついに抜歯を行った。とりあえず前歯2本について部分入れ歯を装着して、傷が癒えてからインプラントの作業を開始する予定。
で今。口の中が滅茶苦茶痛いし、入れ歯の付け心地は全然良くないし、これは大変。
昼は口が痛すぎて水しか飲めなかった。夜は無理して豆腐とか柔らかいものを食べたが、かなりまだ違和感がある。そして何より、入れ歯が結構口の中でかさばり、かなり喋りづらい。。。
日本では親知らずを抜いたときに痛み止めの抗生物質をくれたような気がするのだが、今回はそれもなく、現在痛みとガチンコ勝負中。なんだこの罰ゲーム。
歯を負ったのはちょうど10年前、大学合格発表の日(祝勝会で調子に乗り...)だったが、あれから10年、あのときの若気の至りがこんなにも自分を苦しめることになるとは思いもよらなかった。
Sunday, February 13, 2011
日本の学生は勉強しない?
金曜日は一日中勉強した。
われながらよくもまあ一日中机にかじりついていられるなぁと感心した。それにしても、学部時代はあまり勉強できない体質だったのに、なぜ今は勉強できるのだろうか。成長したのか俺???
自分の考えでは、その質問に対する答えはNOである。おそらく、自分の「勉強力」(≒集中力、持続力、知的好奇心等々)は学部時代からあまり改善していないと思う。むしろ、変わったのは学校の教育方法の方だと思う。
ここで、選挙に落ちてアメリカに来ている某議員が最近主張している「アメリカの大学生は実に勉強する、日本の学生とは大違いだ」といった主張を思い出した。果たして日本の学生は総じてアメリカの学生よりも怠惰なのか?
自分はそうは思わない。
UCLAの教授は、理解を助けるために必要な予習課題や宿題をちゃんと学生に示す。やることを明示してくれるので、こちらとしても「今週中にXXXは理解して宿題を提出しなければならない」というTo Doが明確になる。その結果、その課題のために比較的苦労せずして机にかじりつくことができる。そして、その宿題をきっちりこなすと、その次の授業でやった内容が出てくるので理解がさらに深まる。極論すれば、日々ちゃんと宿題をやっていれば、「期末試験対策」なるものはしなくてもちゃんといい成績が取れるようにプログラムが設計されているのだ。
他方、日本の学部は(少なくとも自分がいた東大経済学部は)、こういった「学生の理解度を高めるための努力」があまりなされていない印象がある。少なくとも自分が受講した授業は講義して終わり、宿題等は殆どなしというスタイルが大半であった。これでは勉強しようにも講義ノートを漫然と読み返すくらいしか方法がなく、自然勉強へのモチベーションも高まらない。自然、勉強も期末試験前にまとめてヒーヒーいいながらやることになる。
ということで、自分は、日本の学生が仮に勉強していないとすると、その原因は学生本人ではなく学校の側にあると考える。以下のような施策を実行すれば、多分学生はすぐ勉強するようになる。少なくとも自分はここUCLAで人が変わったように勉強している。
①一人一人をケアできない大規模授業をやめる
②理解度を問う手段を期末テストだけにしない。期末試験一本勝負では、ゴールまでの途中経過のすべてを学生に丸投げすることになり、親切ではない。こまめに宿題や予習を課して、かつちゃんと採点して返却することで、小まめに学生に現在位置を確認させる(提出させてオシマイでは、フィードバック効果がないので意味がない)。
ちなみに、就職活動が大変であるということを勉強しない理由として指摘する人がいるが、就活は一因かもしれないが主因ではないと思う。上記のような「少人数授業+小まめな宿題」というシステムが整備されていれば、多少就活が忙しくても学生は勉強する。少なくともここUCLAのMBAでは、殆どすべての学生が、日本よりはるかに大変そうな就活と勉強を両立させている(させていなかったら、UCLAのDean's Listは社費学生ばかりになるだろうが、もちろんそんなことはない)。上記のような改革を実施した上でもなお日本の学生が勉強しなかったら「日本の学生は怠惰だ」という主張の妥当性が多少高まるが、少なくともそういった改革が実施されていない現時点ではそのような主張はかなり的から外れていると思う。
われながらよくもまあ一日中机にかじりついていられるなぁと感心した。それにしても、学部時代はあまり勉強できない体質だったのに、なぜ今は勉強できるのだろうか。成長したのか俺???
自分の考えでは、その質問に対する答えはNOである。おそらく、自分の「勉強力」(≒集中力、持続力、知的好奇心等々)は学部時代からあまり改善していないと思う。むしろ、変わったのは学校の教育方法の方だと思う。
ここで、選挙に落ちてアメリカに来ている某議員が最近主張している「アメリカの大学生は実に勉強する、日本の学生とは大違いだ」といった主張を思い出した。果たして日本の学生は総じてアメリカの学生よりも怠惰なのか?
自分はそうは思わない。
UCLAの教授は、理解を助けるために必要な予習課題や宿題をちゃんと学生に示す。やることを明示してくれるので、こちらとしても「今週中にXXXは理解して宿題を提出しなければならない」というTo Doが明確になる。その結果、その課題のために比較的苦労せずして机にかじりつくことができる。そして、その宿題をきっちりこなすと、その次の授業でやった内容が出てくるので理解がさらに深まる。極論すれば、日々ちゃんと宿題をやっていれば、「期末試験対策」なるものはしなくてもちゃんといい成績が取れるようにプログラムが設計されているのだ。
他方、日本の学部は(少なくとも自分がいた東大経済学部は)、こういった「学生の理解度を高めるための努力」があまりなされていない印象がある。少なくとも自分が受講した授業は講義して終わり、宿題等は殆どなしというスタイルが大半であった。これでは勉強しようにも講義ノートを漫然と読み返すくらいしか方法がなく、自然勉強へのモチベーションも高まらない。自然、勉強も期末試験前にまとめてヒーヒーいいながらやることになる。
ということで、自分は、日本の学生が仮に勉強していないとすると、その原因は学生本人ではなく学校の側にあると考える。以下のような施策を実行すれば、多分学生はすぐ勉強するようになる。少なくとも自分はここUCLAで人が変わったように勉強している。
①一人一人をケアできない大規模授業をやめる
②理解度を問う手段を期末テストだけにしない。期末試験一本勝負では、ゴールまでの途中経過のすべてを学生に丸投げすることになり、親切ではない。こまめに宿題や予習を課して、かつちゃんと採点して返却することで、小まめに学生に現在位置を確認させる(提出させてオシマイでは、フィードバック効果がないので意味がない)。
ちなみに、就職活動が大変であるということを勉強しない理由として指摘する人がいるが、就活は一因かもしれないが主因ではないと思う。上記のような「少人数授業+小まめな宿題」というシステムが整備されていれば、多少就活が忙しくても学生は勉強する。少なくともここUCLAのMBAでは、殆どすべての学生が、日本よりはるかに大変そうな就活と勉強を両立させている(させていなかったら、UCLAのDean's Listは社費学生ばかりになるだろうが、もちろんそんなことはない)。上記のような改革を実施した上でもなお日本の学生が勉強しなかったら「日本の学生は怠惰だ」という主張の妥当性が多少高まるが、少なくともそういった改革が実施されていない現時点ではそのような主張はかなり的から外れていると思う。
Saturday, February 12, 2011
Flogton
今日のWSJ、A最終面の記事を見て面白かったのでメモ。
記事のリンク
記事の要約をすると
・アメリカでもゴルフ人口は減少傾向にある
・そんな中、シリコンバレーの経営者たちが、Flogtonという新しいスタイルのゴルフを提唱している
(ちなみに、FlogtonをひっくりかえすとNot Golf)
・基本コンセプトは、初心者にとってハードルとなっているゴルフの各種制約を可能な限り取っ払ってしまおうというもので:
- 1ホール一回はMulligan(やり直し)OKとする
- 常にボールが止まった地点から6フィート動かしてよい(落ちた場所が悪いときのストレスがなくなる)
- バンカーからは手で出せる
- 服装は自由
- クラブやボールの制約もなしとする(現状は、プロとアマチュアで同じ規制が課されていることから、「もっと簡単に飛ばせればなぁ」というアマチュアのニーズが満たされない状況)
といったものであるらしい。
このFlogton、個人的には強く賛成。
服装やら何やら、ゴルフには現代にあっては理不尽以外の表現方法が思いつかないルールが多い。
自分が学生や社会人1年目のときに、「ゴルフには興味あるが、チノパンなんて持ってないからゴルフ場に行けないや」という何とも勿体ない話を聞いたことがある。少なくとも服装規制は、かつてゴルフが金持ちのスポーツだった時代に貧乏人を排除するための手段が惰性で現存しているだけで、実質的な意義はないのではないかと思うのだが。
また、ゴルフの競技場のルールは、慣れればなんてことないが、初心者にはかなり厳しいものが多い。バンカーから出ず、1ホール十数打を記録してゴルフ嫌いになった人は少なくないだろう。
このように、ゴルフはその各種ルールのせいで、プレーヤーになりうる人を必要以上に排除してしまっていると思う。中級者以上であればルールはゲームを引き締める役割を果たすかもしれないが、であればそのようなルールは中級者以上が自発的に順守すればいいだけの話ではないかと個人的には思う。
と書いて、日本でよく
「その価値観はご立派だとは思うが、押し付けるのはやめてくれよ。あなたが勝手にその価値観を遵守するのは素晴らしいと思うし、自分もできればその価値観を尊重したいとは思う。でも、押し付けられてしまうと、尊重したいものも尊重したくなくなってしまうんだよなぁ」と腹をたてたなぁとふと思い出した。
おそらくこのFlogtonの話、「ゴルフ」を「日本」に置き換えるか何かすれば、たぶんそれっぽい話ができてしまうのかも...
記事のリンク
記事の要約をすると
・アメリカでもゴルフ人口は減少傾向にある
・そんな中、シリコンバレーの経営者たちが、Flogtonという新しいスタイルのゴルフを提唱している
(ちなみに、FlogtonをひっくりかえすとNot Golf)
・基本コンセプトは、初心者にとってハードルとなっているゴルフの各種制約を可能な限り取っ払ってしまおうというもので:
- 1ホール一回はMulligan(やり直し)OKとする
- 常にボールが止まった地点から6フィート動かしてよい(落ちた場所が悪いときのストレスがなくなる)
- バンカーからは手で出せる
- 服装は自由
- クラブやボールの制約もなしとする(現状は、プロとアマチュアで同じ規制が課されていることから、「もっと簡単に飛ばせればなぁ」というアマチュアのニーズが満たされない状況)
といったものであるらしい。
このFlogton、個人的には強く賛成。
服装やら何やら、ゴルフには現代にあっては理不尽以外の表現方法が思いつかないルールが多い。
自分が学生や社会人1年目のときに、「ゴルフには興味あるが、チノパンなんて持ってないからゴルフ場に行けないや」という何とも勿体ない話を聞いたことがある。少なくとも服装規制は、かつてゴルフが金持ちのスポーツだった時代に貧乏人を排除するための手段が惰性で現存しているだけで、実質的な意義はないのではないかと思うのだが。
また、ゴルフの競技場のルールは、慣れればなんてことないが、初心者にはかなり厳しいものが多い。バンカーから出ず、1ホール十数打を記録してゴルフ嫌いになった人は少なくないだろう。
このように、ゴルフはその各種ルールのせいで、プレーヤーになりうる人を必要以上に排除してしまっていると思う。中級者以上であればルールはゲームを引き締める役割を果たすかもしれないが、であればそのようなルールは中級者以上が自発的に順守すればいいだけの話ではないかと個人的には思う。
と書いて、日本でよく
「その価値観はご立派だとは思うが、押し付けるのはやめてくれよ。あなたが勝手にその価値観を遵守するのは素晴らしいと思うし、自分もできればその価値観を尊重したいとは思う。でも、押し付けられてしまうと、尊重したいものも尊重したくなくなってしまうんだよなぁ」と腹をたてたなぁとふと思い出した。
おそらくこのFlogtonの話、「ゴルフ」を「日本」に置き換えるか何かすれば、たぶんそれっぽい話ができてしまうのかも...
Friday, February 11, 2011
暗記しろっ!!
中国語の授業にて。
生徒が、ノートを見ながらだとスムーズに喋ることができるのだがノートを見ないと喋れないという状況を見て、先生がこんなことを言った。
「君たちアメリカ人は暗記を極端に軽視するが、私の国ではもう少し暗記することも重視している。君たちは中国人と会話するときにもカンニングペーパーを見ながら話せると思っているのか?期末テストもClosed Bookでやることにする。お前ら暗記をもっと頑張れ」
これを聞いて、自分も「おっ」と思った。たしかに言われてみると、ここ半年で判断する限り、アメリカ教育(あるいはUCLAのMBAの教育)は、記憶力に対する要求水準が日本の教育と比べて著しく低い。統計やらファイナンスで少しでも公式が登場すると、決まって生徒から「これは覚えないといけないのか?」という質問が出る。そして教授の回答も決まっていて「使えれば良い。式それ自体は試験当日はCheating Sheetに書いてもってくれば十分」といった感じ。
こういった「記憶力軽視」はこれまで自分も感じていたところであったが、自分はこれを割合ポジティブに解釈していた。すなわち「記憶力よりも応用力に重点を置いており、ビジネスでの活用ということを踏まえると理にかなっており悪くない」と、ぼんやりとではあるがこのように考えていた。
正規分布の密度関数がどうしてこのような数式になるのかとか、ブラックショールズ公式がなぜこのような形であるのかとかは、確かに実務上の出番なんぞ皆無である。
一番その違いを感じたのは統計の授業。同じ統計の授業(学部100分、MBA90分、まあ同じくらい)でも、
日本の学部:「なぜ正規分布がこのような式になるか」で90分、例で10分
MBA:「正規分布とは」3分→正規分布の関数の数式1分(覚える必要なしと言及するだけ)→「正規分布を使うとどのようなことが計算できるのか」という応用に86分 といった感じ。
これでいいのかなぁという思いもないではなかったが、まあ実務重視のMBAだし、そんなものかなぁと思っていた。しかし、どうやら中国人の先生は自分以上にこの記憶力軽視の傾向が気になっていたようで、今回の授業で比較的真剣に生徒に対して「もっと暗記せよ」と発破をかけていた。もちろん中国は科挙の国であり暗記教育のメッカなんだろうが、それにしても、やっぱりこの記憶力軽視は気になるよなぁと先生に対して共感を覚えた。
決して日本の教育がいいとは思っていない(「日本の教育」がなんたるかも理解しているか疑問ではあるが)が、果たしてアメリカのこの応用重視のやり方がベターなのかも未だ結論は出ていない。まあ結論を出すべき問題でもないか。とりあえずは、「2つの異なる教育を受けて、方法論が必ずしも1つではないということを肌で感じることができてよかったね」というところで止めておくが、おいおいまた考えを進めてみたい.
生徒が、ノートを見ながらだとスムーズに喋ることができるのだがノートを見ないと喋れないという状況を見て、先生がこんなことを言った。
「君たちアメリカ人は暗記を極端に軽視するが、私の国ではもう少し暗記することも重視している。君たちは中国人と会話するときにもカンニングペーパーを見ながら話せると思っているのか?期末テストもClosed Bookでやることにする。お前ら暗記をもっと頑張れ」
これを聞いて、自分も「おっ」と思った。たしかに言われてみると、ここ半年で判断する限り、アメリカ教育(あるいはUCLAのMBAの教育)は、記憶力に対する要求水準が日本の教育と比べて著しく低い。統計やらファイナンスで少しでも公式が登場すると、決まって生徒から「これは覚えないといけないのか?」という質問が出る。そして教授の回答も決まっていて「使えれば良い。式それ自体は試験当日はCheating Sheetに書いてもってくれば十分」といった感じ。
こういった「記憶力軽視」はこれまで自分も感じていたところであったが、自分はこれを割合ポジティブに解釈していた。すなわち「記憶力よりも応用力に重点を置いており、ビジネスでの活用ということを踏まえると理にかなっており悪くない」と、ぼんやりとではあるがこのように考えていた。
正規分布の密度関数がどうしてこのような数式になるのかとか、ブラックショールズ公式がなぜこのような形であるのかとかは、確かに実務上の出番なんぞ皆無である。
一番その違いを感じたのは統計の授業。同じ統計の授業(学部100分、MBA90分、まあ同じくらい)でも、
日本の学部:「なぜ正規分布がこのような式になるか」で90分、例で10分
MBA:「正規分布とは」3分→正規分布の関数の数式1分(覚える必要なしと言及するだけ)→「正規分布を使うとどのようなことが計算できるのか」という応用に86分 といった感じ。
これでいいのかなぁという思いもないではなかったが、まあ実務重視のMBAだし、そんなものかなぁと思っていた。しかし、どうやら中国人の先生は自分以上にこの記憶力軽視の傾向が気になっていたようで、今回の授業で比較的真剣に生徒に対して「もっと暗記せよ」と発破をかけていた。もちろん中国は科挙の国であり暗記教育のメッカなんだろうが、それにしても、やっぱりこの記憶力軽視は気になるよなぁと先生に対して共感を覚えた。
決して日本の教育がいいとは思っていない(「日本の教育」がなんたるかも理解しているか疑問ではあるが)が、果たしてアメリカのこの応用重視のやり方がベターなのかも未だ結論は出ていない。まあ結論を出すべき問題でもないか。とりあえずは、「2つの異なる教育を受けて、方法論が必ずしも1つではないということを肌で感じることができてよかったね」というところで止めておくが、おいおいまた考えを進めてみたい.
Wednesday, February 9, 2011
春学期の選択授業
今週末から、次の春学期の選択授業についてBiddingが始まる。今学期は必修授業のおかげであまり選択の余地がなかったが、今回は必修が2つしかないので選びたい放題な感じ。
では何を履修しようか?真面目に予習復習できるレベルを考慮すると、4~6科目が限度となる。なお、卒業に必要な単位という観点では、4つで十分。
・まず、必修の戦略論と組織論で2つが埋まる。両方ともきわめて定性的な感じ=予習の読書量が多い=大変 ということなのでそれなりに気合を入れる必要がある。
・また、中国語(その2)は、(その1)を受講した身としては当然継続履修したい。
問題はこの先1~3科目。考えるべき論点を列挙してみると
・どんな分野を受講するか(ファイナンス/マーケティング/オペレーション/etc...)
・どのくらいガッツリ受講するか(知的好奇心を優先するのか)
・成績が取れる科目を取るのか否か(そんなものがあるのかわからないけど)
・どのくらい緩いスケジュールを作るか(やり方次第では、週休4日とかが実現してしまう)
・PhDのクラスに手を出すか否か(少なくともエッセイには「PhDのクラスを受けたい」と書いたが果たして...)
といったあたりがポイントとなる。知的好奇心がうずく一方で、週休4日の誘惑に惑わされたりして、なかなか軸が定まらない。ブラックショールズを自由自在に使えるようになるのと毎週水曜ゴルフすることができるという2択だったら、はたしてどちらを取ればいいのか...
また、こういった自分の都合だけではなく、2年生から順に始まるBiddingの結果も見ながら検討を進めなければいけないのがまたややこしい。Biddingは2年生有利にできている。彼らはBidding初日から応募できるし、自分達より多くポイントを持っているし。なので、Biddingの観点からは、1年生の自分が取るべき戦略は
・倍率が高い授業は2年生に後回しにして、Bidding初日に大量ポイントで勝負をかける
・競争力が低い1年生の今年は、人気はないが個人的には気になるマニア系授業に重点を置く
といったあたりになると思われる。
ということで、まずは授業リストを入手して、フィルタリングをかけてみた。
・必修及び中国語と時間が重複している科目を機械的に除去
・残った科目を興味に応じて松竹梅とスコア付けして、梅を除去
・残った松竹の科目について過去のシラバスを入手して授業詳細について調査、微妙な科目を除去
・修行が足りていない気がするので、PhDの科目は2年生までお預けすることにして除去
その結果、ショートリストには13科目が残り、その中から下記の科目に目を付けておくことにする。あとはBiddingの進捗次第。
Security Analysis
ファイナンス系で、株式周りのポートフォリオ理論を学ぶ科目。教授はスタンフォード出身のベルギー人で、見た目は新進気鋭風。個人的関心が強い分野だし人気なさそうなので要チェック。
Fixed Income
名前そのまんまで、債券(市場)について学ぶ科目。教授はシカゴを出てソロモンで活躍したらしい大物風。上記とセットで、株も債券もひとつの学期でまとめてお相手するというのも悪くないような、あるいは取り合わせが悪いような。いずれにせよ、学生からの人気はなさそう(アントレとかエンタメの学校なので。)ちなみに上記2つを履修すると、水曜の午後が定休日となる(水曜午後にも履修しろよっていう突っ込みもありうるが)。
Market And Credit Risk Management
名前の通り、リスク管理の授業。教授はUSC出身の大御所風。大学の紹介ページに1996年のBloombergの映像がリンクされていたが、つい「1996年以降出番ないのかよ」と思ってしまうのだが...いずれにせよ関心分野の一丁目一番地ではあるのだが、いかんせん授業時間が夜7時から10時まで。中学校時代の塾かよ。
International Financial Markets
国際金融市場についての授業。上3つ同様に派遣元とさほどリンクしているわけではないが、前職のエコノミスト業務で不勉強なまま終わってしまった分野であり、関心は高い。教授は今回からシカゴ出身の女性助教授になるようで、授業の概要は今のところ不明。問題は、これを取ると木曜日が戦略論→国際金融→組織論→中国語となり、たぶんキャパシティを超えそうなこと...
Corporate Valuation
ばりゅえーションについてみっちりやる授業みたい。派遣元とのリンケージはばっちりだが、上と比べるとやや食指が動かない。なんでだろ。
では何を履修しようか?真面目に予習復習できるレベルを考慮すると、4~6科目が限度となる。なお、卒業に必要な単位という観点では、4つで十分。
・まず、必修の戦略論と組織論で2つが埋まる。両方ともきわめて定性的な感じ=予習の読書量が多い=大変 ということなのでそれなりに気合を入れる必要がある。
・また、中国語(その2)は、(その1)を受講した身としては当然継続履修したい。
問題はこの先1~3科目。考えるべき論点を列挙してみると
・どんな分野を受講するか(ファイナンス/マーケティング/オペレーション/etc...)
・どのくらいガッツリ受講するか(知的好奇心を優先するのか)
・成績が取れる科目を取るのか否か(そんなものがあるのかわからないけど)
・どのくらい緩いスケジュールを作るか(やり方次第では、週休4日とかが実現してしまう)
・PhDのクラスに手を出すか否か(少なくともエッセイには「PhDのクラスを受けたい」と書いたが果たして...)
といったあたりがポイントとなる。知的好奇心がうずく一方で、週休4日の誘惑に惑わされたりして、なかなか軸が定まらない。ブラックショールズを自由自在に使えるようになるのと毎週水曜ゴルフすることができるという2択だったら、はたしてどちらを取ればいいのか...
また、こういった自分の都合だけではなく、2年生から順に始まるBiddingの結果も見ながら検討を進めなければいけないのがまたややこしい。Biddingは2年生有利にできている。彼らはBidding初日から応募できるし、自分達より多くポイントを持っているし。なので、Biddingの観点からは、1年生の自分が取るべき戦略は
・倍率が高い授業は2年生に後回しにして、Bidding初日に大量ポイントで勝負をかける
・競争力が低い1年生の今年は、人気はないが個人的には気になるマニア系授業に重点を置く
といったあたりになると思われる。
ということで、まずは授業リストを入手して、フィルタリングをかけてみた。
・必修及び中国語と時間が重複している科目を機械的に除去
・残った科目を興味に応じて松竹梅とスコア付けして、梅を除去
・残った松竹の科目について過去のシラバスを入手して授業詳細について調査、微妙な科目を除去
・修行が足りていない気がするので、PhDの科目は2年生までお預けすることにして除去
その結果、ショートリストには13科目が残り、その中から下記の科目に目を付けておくことにする。あとはBiddingの進捗次第。
Security Analysis
ファイナンス系で、株式周りのポートフォリオ理論を学ぶ科目。教授はスタンフォード出身のベルギー人で、見た目は新進気鋭風。個人的関心が強い分野だし人気なさそうなので要チェック。
Fixed Income
名前そのまんまで、債券(市場)について学ぶ科目。教授はシカゴを出てソロモンで活躍したらしい大物風。上記とセットで、株も債券もひとつの学期でまとめてお相手するというのも悪くないような、あるいは取り合わせが悪いような。いずれにせよ、学生からの人気はなさそう(アントレとかエンタメの学校なので。)ちなみに上記2つを履修すると、水曜の午後が定休日となる(水曜午後にも履修しろよっていう突っ込みもありうるが)。
Market And Credit Risk Management
名前の通り、リスク管理の授業。教授はUSC出身の大御所風。大学の紹介ページに1996年のBloombergの映像がリンクされていたが、つい「1996年以降出番ないのかよ」と思ってしまうのだが...いずれにせよ関心分野の一丁目一番地ではあるのだが、いかんせん授業時間が夜7時から10時まで。中学校時代の塾かよ。
International Financial Markets
国際金融市場についての授業。上3つ同様に派遣元とさほどリンクしているわけではないが、前職のエコノミスト業務で不勉強なまま終わってしまった分野であり、関心は高い。教授は今回からシカゴ出身の女性助教授になるようで、授業の概要は今のところ不明。問題は、これを取ると木曜日が戦略論→国際金融→組織論→中国語となり、たぶんキャパシティを超えそうなこと...
Corporate Valuation
ばりゅえーションについてみっちりやる授業みたい。派遣元とのリンケージはばっちりだが、上と比べるとやや食指が動かない。なんでだろ。
Tuesday, February 8, 2011
エアポケット
激動になるはずであった2学期も、最近微妙に暇になってしまった。
正確に言うと、やることは多分減っていないと思う。そうではなく、慣れてしまいサボり方を覚えてしまったということなんだと思う。
授業については、まず選択科目の一つをドロップしてしまったのだが、今となってはドロップするほど忙しくないので、何だか色々勿体ないなぁという残念な思いだけが残っている。Participation Pointのため予習を頑張る予定であったオペレーションとマーケティングも、予習しなくても発言できてしまうということに気付いて味をしめてしまったので、最近はケースも流し読みしかできない体になってしまった(?)。最初の頃は予習段階でケースは真っ赤っか+予習メモまで作っていたのに、最近は下手をすると一度読んでも真っ白のままだったりするのはちょっと。。
あとは大変といえばジャパントリップなのだが、これも睡眠時間を侵食するとかそういったレベルの大変さではないので、なんとなく忙しい感覚は与えてくれるが忙しさの言い訳にするにはややためらわれる感じ。
あとは、もちろん就職活動をまったくしていないので、その分時間的余裕がありまくり。
と、そんなこんなで余裕ができてきた今日この頃ではあるが、なかなかどうして「暇になったらやりたいな」と思っていたことに手が伸びない。むしろ、日々の宿題ですら低密度の中で進みが遅くなってしまっており、宿題の準備度合いは下がる一方。なんか前にも書いた気がするが、暇になったら効率まで低下してしまうこの貧乏性なんとかならないものか。大前研一が「態度を変えたかったら付き合う人か住所か時間配分を変えるしかない、変えると決意するだけでは無意味」と言っていたからわざわざ遠くはLAまですべてを変えるためにやってきたのに(嘘)。
なんか、この、「自分のダメなところ、全然変わらないなぁ」という感覚。
MBAに来たらいよいよ改善されて、そんな嫌悪感などまったく感じなくなり、戻ったら同僚に「いやーすっかり完璧になってしまいましたわ、はっはっは」とか胸を張って言っているのではないかとか妄想していた。しかし、ほかのMBA学生は知らないが、今のところ自分の場合は単なる妄想だった。むしろ、何だか全然変わっていないなぁと日々落胆する日々。今回書いた「スケジュール上のエアポケットに入ると集中力もエアポケットに入ってしまう」というこの性質なんかはその「付き合いの長い短所」のひとつ。なんとかならないものだろうか。
(1) 2年間終わることには多少は改善している
(2) 日々の過ごし方をもっと工夫すれば改善する
(3) 骨の髄までくさってしまっているので、まずムリ
さて真実はどのあたりにあるのやら..
正確に言うと、やることは多分減っていないと思う。そうではなく、慣れてしまいサボり方を覚えてしまったということなんだと思う。
授業については、まず選択科目の一つをドロップしてしまったのだが、今となってはドロップするほど忙しくないので、何だか色々勿体ないなぁという残念な思いだけが残っている。Participation Pointのため予習を頑張る予定であったオペレーションとマーケティングも、予習しなくても発言できてしまうということに気付いて味をしめてしまったので、最近はケースも流し読みしかできない体になってしまった(?)。最初の頃は予習段階でケースは真っ赤っか+予習メモまで作っていたのに、最近は下手をすると一度読んでも真っ白のままだったりするのはちょっと。。
あとは大変といえばジャパントリップなのだが、これも睡眠時間を侵食するとかそういったレベルの大変さではないので、なんとなく忙しい感覚は与えてくれるが忙しさの言い訳にするにはややためらわれる感じ。
あとは、もちろん就職活動をまったくしていないので、その分時間的余裕がありまくり。
と、そんなこんなで余裕ができてきた今日この頃ではあるが、なかなかどうして「暇になったらやりたいな」と思っていたことに手が伸びない。むしろ、日々の宿題ですら低密度の中で進みが遅くなってしまっており、宿題の準備度合いは下がる一方。なんか前にも書いた気がするが、暇になったら効率まで低下してしまうこの貧乏性なんとかならないものか。大前研一が「態度を変えたかったら付き合う人か住所か時間配分を変えるしかない、変えると決意するだけでは無意味」と言っていたからわざわざ遠くはLAまですべてを変えるためにやってきたのに(嘘)。
なんか、この、「自分のダメなところ、全然変わらないなぁ」という感覚。
MBAに来たらいよいよ改善されて、そんな嫌悪感などまったく感じなくなり、戻ったら同僚に「いやーすっかり完璧になってしまいましたわ、はっはっは」とか胸を張って言っているのではないかとか妄想していた。しかし、ほかのMBA学生は知らないが、今のところ自分の場合は単なる妄想だった。むしろ、何だか全然変わっていないなぁと日々落胆する日々。今回書いた「スケジュール上のエアポケットに入ると集中力もエアポケットに入ってしまう」というこの性質なんかはその「付き合いの長い短所」のひとつ。なんとかならないものだろうか。
(1) 2年間終わることには多少は改善している
(2) 日々の過ごし方をもっと工夫すれば改善する
(3) 骨の髄までくさってしまっているので、まずムリ
さて真実はどのあたりにあるのやら..
肩パッド
先日、ツイッターのTL上で、ウォール街今昔のようなものがいくつか流れていた。
その中に、ウォール街における女性の進出といったものがあった。ボーイズクラブのようだったウォール街にあって競争のスタートラインに立つことことすら困難な状況であった女性達が、驚くべきガッツと己の優秀さをもって少しずつ居場所を確保していったという話。この一連のTLのポイントは、Quota制(Affirmative Actionの一環として、なんらかの男女比を設定すること)が機能したか否かといった議論であったのだが、専門家ではない自分にはQuota制の是非は正直手に余る。自分がこのTLで気になったのは、「(ウォール街が今のような女性もいる状態になったのは)80年代に肩パッド入れて頑張った女性たちのおかげ」というツイート。肩パッドが、女性にとっての勇猛さ・男らしさの象徴として使われていることにはっと驚いた。
はっと思ったのは、自分が肩パッドが嫌いだから。さして深い意味や考え方があるわけではなく、単純にダサいという理由で敬遠しており、スーツ等では極力肩パッドのないものを選んでいた。
しかし、肩パッドにそのような記号論的含意があると理解した今となると、自分の「わざわざ肩パッドを敬遠する」という行為は、なんというか、少なくとも外見上は上記の80年代ウォール街女性と真逆に位置するのではないかと思うようになったり。同じ金融業界にあって、意識的に肩パッドの付いた服を着用していた彼女たちと、意識的に(その意味するところを理解してはいなかったとはいえ)肩パッドを倦厭していた自分。うーん、手垢のついた言葉で言うと、肉食系女子と草食系男子って感じかも。
そうやって考えると、あまり考えたことはなかったが、自分はたいがいに草食系なのかもしれない。肉食性といったら口が悪い点くらいで、性欲も物欲もさほど強くないし(金が入ったら目覚めて急変するかもしれないけど、とりあえず今のところは)、見た目も筋肉質とは程遠いし、「やりたいことがないから、やりたいことがある人を助けることができるような仕事がいい、彼らが欲しいのは金と知恵なので、金融」とかいう自分の職業上の展望も草食系と言うか、魚の腐ったようなというか。。。しかも、フェミニン路線で行こうにも顔も体つきも中途半端なので、単純に微妙な草食系となってしまっているのだろう。
たしかに、高校生から大学生くらいにかけては、無駄に中性的である者に対するあこがれのようなものがあったような気がしないでもない。決して女装とかホモとかそういう方向ではなかったけど。もしかすると当時の価値観の澱のようなものが残っていて、それも自分の草食性というかヒョロさの一因になっているのかも。
なるほど自分は草食系の一員なのかもしれない。しかし大丈夫(?)。学生時代のフェミニンへの憧れが今の自分を形成しているとすると、大学院生時代の今をマッチョの国アメリカで過ごしていることが自分を引き戻してくれるのではないかと思っている(いや、思っていないけど)。
マッチョ思想に染まった数年後の自分は、やがてすっかり肉食系・マッチョ・自信家に生まれ変わり、分厚い胸板をシャツの第3ボタンまで開けることで強調しつつ、ぎろっぽんで業界用語を連発して、ときに黒人や海老蔵と喧嘩もしつつ、夜な夜なバブルに大騒ぎ...うーん、絶対ないな。。。
その中に、ウォール街における女性の進出といったものがあった。ボーイズクラブのようだったウォール街にあって競争のスタートラインに立つことことすら困難な状況であった女性達が、驚くべきガッツと己の優秀さをもって少しずつ居場所を確保していったという話。この一連のTLのポイントは、Quota制(Affirmative Actionの一環として、なんらかの男女比を設定すること)が機能したか否かといった議論であったのだが、専門家ではない自分にはQuota制の是非は正直手に余る。自分がこのTLで気になったのは、「(ウォール街が今のような女性もいる状態になったのは)80年代に肩パッド入れて頑張った女性たちのおかげ」というツイート。肩パッドが、女性にとっての勇猛さ・男らしさの象徴として使われていることにはっと驚いた。
はっと思ったのは、自分が肩パッドが嫌いだから。さして深い意味や考え方があるわけではなく、単純にダサいという理由で敬遠しており、スーツ等では極力肩パッドのないものを選んでいた。
しかし、肩パッドにそのような記号論的含意があると理解した今となると、自分の「わざわざ肩パッドを敬遠する」という行為は、なんというか、少なくとも外見上は上記の80年代ウォール街女性と真逆に位置するのではないかと思うようになったり。同じ金融業界にあって、意識的に肩パッドの付いた服を着用していた彼女たちと、意識的に(その意味するところを理解してはいなかったとはいえ)肩パッドを倦厭していた自分。うーん、手垢のついた言葉で言うと、肉食系女子と草食系男子って感じかも。
そうやって考えると、あまり考えたことはなかったが、自分はたいがいに草食系なのかもしれない。肉食性といったら口が悪い点くらいで、性欲も物欲もさほど強くないし(金が入ったら目覚めて急変するかもしれないけど、とりあえず今のところは)、見た目も筋肉質とは程遠いし、「やりたいことがないから、やりたいことがある人を助けることができるような仕事がいい、彼らが欲しいのは金と知恵なので、金融」とかいう自分の職業上の展望も草食系と言うか、魚の腐ったようなというか。。。しかも、フェミニン路線で行こうにも顔も体つきも中途半端なので、単純に微妙な草食系となってしまっているのだろう。
たしかに、高校生から大学生くらいにかけては、無駄に中性的である者に対するあこがれのようなものがあったような気がしないでもない。決して女装とかホモとかそういう方向ではなかったけど。もしかすると当時の価値観の澱のようなものが残っていて、それも自分の草食性というかヒョロさの一因になっているのかも。
なるほど自分は草食系の一員なのかもしれない。しかし大丈夫(?)。学生時代のフェミニンへの憧れが今の自分を形成しているとすると、大学院生時代の今をマッチョの国アメリカで過ごしていることが自分を引き戻してくれるのではないかと思っている(いや、思っていないけど)。
マッチョ思想に染まった数年後の自分は、やがてすっかり肉食系・マッチョ・自信家に生まれ変わり、分厚い胸板をシャツの第3ボタンまで開けることで強調しつつ、ぎろっぽんで業界用語を連発して、ときに黒人や海老蔵と喧嘩もしつつ、夜な夜なバブルに大騒ぎ...うーん、絶対ないな。。。
Monday, February 7, 2011
腑に落ちる
今日はコーポレートファイナンスの授業。たぶんそのうちリアルオプションの話になるんだろうけど、その基礎として、オプションの価値計算について二項モデルの説明があった。
このオプション、一応証券アナリストの勉強をしたときに一通り勉強してはいたが、どうも頭にすっと入らず苦手意識を持っていた。「オプションを株式と債券で作る?なんのこっちゃいな」「バーティカル・ブル・スプレッド???」等々。なんというか、わかっているが使いこなせない知識の代表格のような存在であった。
しかし、今日の講義でようやく腑に落ちた。別に説明自体はなんら目新しいものではなく、これまで自習してきたことの繰り返しに過ぎない。しかし、耳から話を聞き、他の生徒の質疑応答を聞くことで、なんというか自習なんかより余程頭がすっきり整理された。どうしてこんな簡単なことに今まで苦手意識を持っていたのだろう。
MBAの費用に見合ったメリットと言えるかどうかはあまり自信がない。なにしろ自習でも証アナ(TOEIC並のヘボ資格だが)に合格する程度の知識は得られるのだから。しかし、わからないまま引っかかっていたことがすっきりしたことで、実にすがすがしい気持ちになった。次回の講義ではBSモデルの解説があるそうだ。BSモデルは二項モデルどころではなく理解できていないので、大いに楽しみにしたい。
この講義、最終的にはリアルオプションになるのだろう。これは投資資金に対するファイナンスを主として手がける自分の勤務先にとって、割と有用というか、有用であって然るべき概念なのではないかと思っているので是非骨の髄まで吸収したい。
しかし、こういうものを学んでアハ体験するにつれ、「金融マーケットに近いところで働きたい」という遠い昔に自分が抱いていた思いが蘇る...自社の財務部やリスク管理部で債券市場とニラメッコというのも悪くはないのだが、さて。
このオプション、一応証券アナリストの勉強をしたときに一通り勉強してはいたが、どうも頭にすっと入らず苦手意識を持っていた。「オプションを株式と債券で作る?なんのこっちゃいな」「バーティカル・ブル・スプレッド???」等々。なんというか、わかっているが使いこなせない知識の代表格のような存在であった。
しかし、今日の講義でようやく腑に落ちた。別に説明自体はなんら目新しいものではなく、これまで自習してきたことの繰り返しに過ぎない。しかし、耳から話を聞き、他の生徒の質疑応答を聞くことで、なんというか自習なんかより余程頭がすっきり整理された。どうしてこんな簡単なことに今まで苦手意識を持っていたのだろう。
MBAの費用に見合ったメリットと言えるかどうかはあまり自信がない。なにしろ自習でも証アナ(TOEIC並のヘボ資格だが)に合格する程度の知識は得られるのだから。しかし、わからないまま引っかかっていたことがすっきりしたことで、実にすがすがしい気持ちになった。次回の講義ではBSモデルの解説があるそうだ。BSモデルは二項モデルどころではなく理解できていないので、大いに楽しみにしたい。
この講義、最終的にはリアルオプションになるのだろう。これは投資資金に対するファイナンスを主として手がける自分の勤務先にとって、割と有用というか、有用であって然るべき概念なのではないかと思っているので是非骨の髄まで吸収したい。
しかし、こういうものを学んでアハ体験するにつれ、「金融マーケットに近いところで働きたい」という遠い昔に自分が抱いていた思いが蘇る...自社の財務部やリスク管理部で債券市場とニラメッコというのも悪くはないのだが、さて。
Sunday, February 6, 2011
充実した風の週末
週末の出来事についてまとめて列挙。
・金曜日:昼前まで寝て充電完了(?)。その後来週のケースをちょっと読むが、予習のタイミングが早すぎたのか全く身が入らない。
夜には学校のパーティのためハリウッドへ。Hollywood&Highland Theaterというコダックシアターがあるモールの駐車場に停めたら、どうもiPhoneのGPSがおかしかったようでそこから結構歩く羽目に。パーティでは久しぶりにスーツを着たが(どんなMBA学生だ恥)、なんだかズボンが緩い。妻にはもやし呼ばわりされるし、参ったなぁ。
パーティ会場ではクラスメートのあの子やこの子がドレスに身を包んでおり絢爛豪華。みないい感じではっちゃけており、自分も勢いでハグしてもらったりしてちょっと役得。クラスメートとはなぜかネクタイ談義で盛り上がった。結び目のところのエクボがうまく作れないので教えてくれと言われたので偉そうに講釈を垂れてしまったが、後日Facebookにタグされた自分の写真を見る限り自分もたいがいにエクボが綺麗ではないので恥ずかしい。
バーでコーラを頼んだら、コーラカクテルのようなものを2つ渡され、つい飲んでしまったのでいい感じにほろ酔い。
店から駐車場の帰り、酒は飲んだが飯は食っていないという状況だったので無性にラーメンが食べたくなったが、残念ながらそんなものは全くない。通り道でホットドッグを売っていたのを食べようかとも思ったのだが、なんとなく「ラーメンじゃないならいいか」ということでそのまま駐車場へ。以前覚えた裏技(?)として、地下3階にあるキオスクで水を買うだけでバリデーションしてもらい、水2ドル+駐車料金2ドルで駐車場から無事脱出。帰宅後即寝。
・土曜日:昼からFEMBA(Fully-employed MBA)のためにジャパントリップ説明会。小規模な会でしかも休日なので、ちょっといたずら心で妻子を同伴し、ちょっとした職場見学風。帰宅後はジャパントリップについて事務処理をしたり、勉強してみたり。前日読んだケースに再トライするも、やっぱり頭に入らず。かといって前日に密度を上げて読んだところでやっぱり頭に入らないのだが、さてどうしたものか。
・日曜日:昼からゴルフ。今日は風が強く、右に左に球が消えて行ったが、スコアは前回よりはましだった。「後半は自分が思っているよりも体力が消耗しているので、安全運転に行こう作戦」が功を奏したっぽい。帰宅後勉強して、今から寝るところ。ケースはやっぱり頭に入らなかったので、平日に持越し。
・金曜日:昼前まで寝て充電完了(?)。その後来週のケースをちょっと読むが、予習のタイミングが早すぎたのか全く身が入らない。
夜には学校のパーティのためハリウッドへ。Hollywood&Highland Theaterというコダックシアターがあるモールの駐車場に停めたら、どうもiPhoneのGPSがおかしかったようでそこから結構歩く羽目に。パーティでは久しぶりにスーツを着たが(どんなMBA学生だ恥)、なんだかズボンが緩い。妻にはもやし呼ばわりされるし、参ったなぁ。
パーティ会場ではクラスメートのあの子やこの子がドレスに身を包んでおり絢爛豪華。みないい感じではっちゃけており、自分も勢いでハグしてもらったりしてちょっと役得。クラスメートとはなぜかネクタイ談義で盛り上がった。結び目のところのエクボがうまく作れないので教えてくれと言われたので偉そうに講釈を垂れてしまったが、後日Facebookにタグされた自分の写真を見る限り自分もたいがいにエクボが綺麗ではないので恥ずかしい。
バーでコーラを頼んだら、コーラカクテルのようなものを2つ渡され、つい飲んでしまったのでいい感じにほろ酔い。
店から駐車場の帰り、酒は飲んだが飯は食っていないという状況だったので無性にラーメンが食べたくなったが、残念ながらそんなものは全くない。通り道でホットドッグを売っていたのを食べようかとも思ったのだが、なんとなく「ラーメンじゃないならいいか」ということでそのまま駐車場へ。以前覚えた裏技(?)として、地下3階にあるキオスクで水を買うだけでバリデーションしてもらい、水2ドル+駐車料金2ドルで駐車場から無事脱出。帰宅後即寝。
・土曜日:昼からFEMBA(Fully-employed MBA)のためにジャパントリップ説明会。小規模な会でしかも休日なので、ちょっといたずら心で妻子を同伴し、ちょっとした職場見学風。帰宅後はジャパントリップについて事務処理をしたり、勉強してみたり。前日読んだケースに再トライするも、やっぱり頭に入らず。かといって前日に密度を上げて読んだところでやっぱり頭に入らないのだが、さてどうしたものか。
・日曜日:昼からゴルフ。今日は風が強く、右に左に球が消えて行ったが、スコアは前回よりはましだった。「後半は自分が思っているよりも体力が消耗しているので、安全運転に行こう作戦」が功を奏したっぽい。帰宅後勉強して、今から寝るところ。ケースはやっぱり頭に入らなかったので、平日に持越し。
Saturday, February 5, 2011
くせ
ジャパントリップもいよいよ来月に迫っており、運営も多少スムーズさを失ってきた(Co-chairという自分の立場を考えると、本来はそんな他人事みたいに言っていては駄目なんだろうけど)。
メンバー内でモチベーション・作業の負担量・ジャパントリップ以外のものに対する繁忙度等について格差ができており、それが原因でいくつか問題が発生している。また、考え方の根幹のようなところも当然ながら人それぞれなので、議論の内容によっては、単なる各人の哲学のぶつけ合いにしかならず議論にならないこともある。
もともとこの手の問題が発生するのはわかっていることであり、これを楽しんでこそいい経験・思い出になるのではあろうけど、その渦中にいる間はそれなりに大変。
面白く感じるのは、皆それぞれに自分の勤務先の影響を強く受けていること。資料の体裁、話し方(つい社内用語を使ってしまうとか)、思考回路(リスクヘッジ優先か、訴求優先か等)、ロジの進め方等々。そして、そういった癖のある発言や行動は、得てして他のメンバーには違和感を与えるようで(少なくとも自分は「あれっ」と感じる)、誰かが癖のある発言や資料作成をしてもたいてい受け入れられない。かく言う自分も、極力自分のやり方を押し付けたくないとは思いながらも、要所要所で自分の癖のようなものを出してしまい、メンバーの理解を得られず悶々とするなどしている(良かれと思って作ったが受けず、利用者は自分だけという「●●管理表」といったものが共有フォルダにちらほら...)
勤務先が自身の考え方にかくも強い影響を及ぼすのかと驚くにつれ、ひとつの勤務先で一生を終えることに対するリスクのようなものを感じずにはいられなかった。30前後でもこれだけ勤務先の思考回路に染まるんだから、50とか60になったらそりゃあ頑固ジジイにもなってしまうんだろう。
とはいえ、経験か理論のいずれかがないと何かを語ることもできないわけだから、上記のような経験に基づくバイアスというものを単純に倦厭しても仕方がないのだろう。経験による思考回路の固定化はある程度は不可避、あるいは重要だと思うし、経験で思考回路が硬直化している人と、経験不足で何もできない人だったら自分は前者の方が社会人としてははるかにマシだと思う。
こういう大変なときこそ、人の話に耳を傾けること、自分の意見を頭ごなしに押し付けないこと、必要以上に人の意見を変えようとしないことに注意を払っていくべきなんだろう。また、自分も含めたメンバーの狭量は大きな問題であると思っているので、まずは自分から、ちょっと癖のある意見や仕事のやり方も一旦は受け止めるようにしたい。特に自分はCo-chairという肩書をもらってしまっているので、特にしっかりやっていけないといけない。
できているかどうかは甚だ疑問ではあるが、この「人の意見や多様性を尊重することを徹底させるべき」という考え方は、Yes,but的思考回路に並び、目下自分にとってのMBA最大の収穫かもしれないな。本当はMBAなんていかなくても高校生とか大学生のときの人間関係を通じて習得しているべきだったんだろうが。。。
メンバー内でモチベーション・作業の負担量・ジャパントリップ以外のものに対する繁忙度等について格差ができており、それが原因でいくつか問題が発生している。また、考え方の根幹のようなところも当然ながら人それぞれなので、議論の内容によっては、単なる各人の哲学のぶつけ合いにしかならず議論にならないこともある。
もともとこの手の問題が発生するのはわかっていることであり、これを楽しんでこそいい経験・思い出になるのではあろうけど、その渦中にいる間はそれなりに大変。
面白く感じるのは、皆それぞれに自分の勤務先の影響を強く受けていること。資料の体裁、話し方(つい社内用語を使ってしまうとか)、思考回路(リスクヘッジ優先か、訴求優先か等)、ロジの進め方等々。そして、そういった癖のある発言や行動は、得てして他のメンバーには違和感を与えるようで(少なくとも自分は「あれっ」と感じる)、誰かが癖のある発言や資料作成をしてもたいてい受け入れられない。かく言う自分も、極力自分のやり方を押し付けたくないとは思いながらも、要所要所で自分の癖のようなものを出してしまい、メンバーの理解を得られず悶々とするなどしている(良かれと思って作ったが受けず、利用者は自分だけという「●●管理表」といったものが共有フォルダにちらほら...)
勤務先が自身の考え方にかくも強い影響を及ぼすのかと驚くにつれ、ひとつの勤務先で一生を終えることに対するリスクのようなものを感じずにはいられなかった。30前後でもこれだけ勤務先の思考回路に染まるんだから、50とか60になったらそりゃあ頑固ジジイにもなってしまうんだろう。
とはいえ、経験か理論のいずれかがないと何かを語ることもできないわけだから、上記のような経験に基づくバイアスというものを単純に倦厭しても仕方がないのだろう。経験による思考回路の固定化はある程度は不可避、あるいは重要だと思うし、経験で思考回路が硬直化している人と、経験不足で何もできない人だったら自分は前者の方が社会人としてははるかにマシだと思う。
こういう大変なときこそ、人の話に耳を傾けること、自分の意見を頭ごなしに押し付けないこと、必要以上に人の意見を変えようとしないことに注意を払っていくべきなんだろう。また、自分も含めたメンバーの狭量は大きな問題であると思っているので、まずは自分から、ちょっと癖のある意見や仕事のやり方も一旦は受け止めるようにしたい。特に自分はCo-chairという肩書をもらってしまっているので、特にしっかりやっていけないといけない。
できているかどうかは甚だ疑問ではあるが、この「人の意見や多様性を尊重することを徹底させるべき」という考え方は、Yes,but的思考回路に並び、目下自分にとってのMBA最大の収穫かもしれないな。本当はMBAなんていかなくても高校生とか大学生のときの人間関係を通じて習得しているべきだったんだろうが。。。
Wednesday, February 2, 2011
Another J君
先学期さんざん心を惑わせてくれたJ君とは別のJ君の話。
新しい班に、やっぱりイニシャルがJである男がいる(アメリカ人ってイニシャルがJの人多いな)。
名門ペンシルバニア大出身で、コンサルを数年やってUCLAに来ているとのこと。
(ちなみに、ジャパントリップの申込をしてくれたからわかったのだが、J君、大学卒業は自分と1年しか変わらないのに、なぜか年が3歳も下。自分の浪人の1年、卒業年次の1年を考慮してもなお1年の差があり、まあ飛び級なんだろう。前の班で年齢を言い合ったときにも感じたが、自分の2005年卒というのは卒業年次としてはMBAの平均あるいは平均ちょい上くらいだが、入学時28歳という年齢で見ると卒業年次よりも平均から上振れしてしまっているようだ...自分は比較的早いうちにMBAに来れたことを内心嬉しく思っているのだが、アメリカ人と比べると全然早くもなんともないな)
そのJ君、いい奴というか、尊敬できる奴。さすがUPennなのか、いずれにせよ見本とした点が多々あるので、その学びをメモしておきたい。
・とにかく返答はポジティブ:今まで彼が頭ごなしに人の意見を否定したところを見たことがない。愚直なまでに、とりあえず最初の10秒くらいは「なるほど、■■というふうに考えると確かにわかりやすいな。ふむふむ」といった肯定的な返答を欠かさずやってくれる。
・かといって、議論を投げない:自分が一学期にやってしまった誤りの一つがこれ。馬鹿の一つ覚えで「いいね、グッドグッド、賛成」と言っているだけではただのアホなのだ。その点彼は、ポジティブな返事から始まりこそすれ、きっちり疑問点やこちらの議論の穴などは拾ってくる。そのため、議論が締まる。
・フェアプレーを好む:先日、班のメンバーが「(他の班の)AがXXXといっていた。だからこの問題の答えはXXXじゃないか」と言った際、わりと真面目に「うん、でもAの意見も面白いけど、お前の意見はどう?」と切り返していた。自分も前の班で同様のことを言ってやんわりと批判されたことがあったが、この感覚を持ち合わせている彼の健全なセンスは好きだ。
同様に、メンバーが「(ミーティングとは別の場で)自分とBでちょっと話をして、今回の宿題はXXXといった方針でやるのが良いと思ったんだけどどうだろう」と言ったとき、「うん、そうだね、でもミーティングの場あるいは全員のメールで議論してみない?」とやんわりと根回しを否定していた。自分も根回しの国日本から来ているので、こういった「自分のあずかり知らないところで行われたインフォーマルな場でものごとが殆ど決まってしまっている」というめんどくさい状況には頻繁に直面したが、ここまでスマートに根回しを批判できたことはなかった(たいていは渋々受け入れて後日まで心にしこりを残していた)。なので、彼の根回しに対する感覚、切り返し方には感嘆せずにはいられなかった。
・自分のできることは何か常に考えている:J君は現在就活まっただ中で非常に忙しそう。授業にこれないことも多いし、宿題できずに来ることも少なくはない。しかし、だからといってすべてを自分や他のメンバー任せにしてしまわないのが彼のすごいところ。必死に議論に食らいつき、空気を読み、何かしら役に立とうとしてくる。あるときはPC入力係、ある時はスケジュール管理係、ある時はDevil's Advocate等々。結果的に、たとえ彼が宿題をしていなかったとしても、彼に貸しを作った感覚を持てたことが一度もない。むしろ世話になったような負い目さえ感じることがある。
いつか彼に自分が最近思っている「実は世の中って、Give and TakeじゃだめでGive and giveで臨まなきゃまずいんじゃないか」という仮説をぶつけてみたい。なんとなく理解してもらえるような。
・そして人間くさい:ここまで書いてきたことだけ見ると、なんだか優等生キャラで人間的にやや物足りないところがあってもおかしくなさそうな書き方になってしまった。しかし、彼は人懐っこいし冗談が好きだし、多分女好きでもある極めて人間臭い男。
うーん、彼が外国人ゆえ一歩離れたところから見ることができているからかもしれないが、参考になる点が多い気がする。このブログに書いて頭の整理をすることなどを通じて、少しでも吸収できればよいのだが。
新しい班に、やっぱりイニシャルがJである男がいる(アメリカ人ってイニシャルがJの人多いな)。
名門ペンシルバニア大出身で、コンサルを数年やってUCLAに来ているとのこと。
(ちなみに、ジャパントリップの申込をしてくれたからわかったのだが、J君、大学卒業は自分と1年しか変わらないのに、なぜか年が3歳も下。自分の浪人の1年、卒業年次の1年を考慮してもなお1年の差があり、まあ飛び級なんだろう。前の班で年齢を言い合ったときにも感じたが、自分の2005年卒というのは卒業年次としてはMBAの平均あるいは平均ちょい上くらいだが、入学時28歳という年齢で見ると卒業年次よりも平均から上振れしてしまっているようだ...自分は比較的早いうちにMBAに来れたことを内心嬉しく思っているのだが、アメリカ人と比べると全然早くもなんともないな)
そのJ君、いい奴というか、尊敬できる奴。さすがUPennなのか、いずれにせよ見本とした点が多々あるので、その学びをメモしておきたい。
・とにかく返答はポジティブ:今まで彼が頭ごなしに人の意見を否定したところを見たことがない。愚直なまでに、とりあえず最初の10秒くらいは「なるほど、■■というふうに考えると確かにわかりやすいな。ふむふむ」といった肯定的な返答を欠かさずやってくれる。
・かといって、議論を投げない:自分が一学期にやってしまった誤りの一つがこれ。馬鹿の一つ覚えで「いいね、グッドグッド、賛成」と言っているだけではただのアホなのだ。その点彼は、ポジティブな返事から始まりこそすれ、きっちり疑問点やこちらの議論の穴などは拾ってくる。そのため、議論が締まる。
・フェアプレーを好む:先日、班のメンバーが「(他の班の)AがXXXといっていた。だからこの問題の答えはXXXじゃないか」と言った際、わりと真面目に「うん、でもAの意見も面白いけど、お前の意見はどう?」と切り返していた。自分も前の班で同様のことを言ってやんわりと批判されたことがあったが、この感覚を持ち合わせている彼の健全なセンスは好きだ。
同様に、メンバーが「(ミーティングとは別の場で)自分とBでちょっと話をして、今回の宿題はXXXといった方針でやるのが良いと思ったんだけどどうだろう」と言ったとき、「うん、そうだね、でもミーティングの場あるいは全員のメールで議論してみない?」とやんわりと根回しを否定していた。自分も根回しの国日本から来ているので、こういった「自分のあずかり知らないところで行われたインフォーマルな場でものごとが殆ど決まってしまっている」というめんどくさい状況には頻繁に直面したが、ここまでスマートに根回しを批判できたことはなかった(たいていは渋々受け入れて後日まで心にしこりを残していた)。なので、彼の根回しに対する感覚、切り返し方には感嘆せずにはいられなかった。
・自分のできることは何か常に考えている:J君は現在就活まっただ中で非常に忙しそう。授業にこれないことも多いし、宿題できずに来ることも少なくはない。しかし、だからといってすべてを自分や他のメンバー任せにしてしまわないのが彼のすごいところ。必死に議論に食らいつき、空気を読み、何かしら役に立とうとしてくる。あるときはPC入力係、ある時はスケジュール管理係、ある時はDevil's Advocate等々。結果的に、たとえ彼が宿題をしていなかったとしても、彼に貸しを作った感覚を持てたことが一度もない。むしろ世話になったような負い目さえ感じることがある。
いつか彼に自分が最近思っている「実は世の中って、Give and TakeじゃだめでGive and giveで臨まなきゃまずいんじゃないか」という仮説をぶつけてみたい。なんとなく理解してもらえるような。
・そして人間くさい:ここまで書いてきたことだけ見ると、なんだか優等生キャラで人間的にやや物足りないところがあってもおかしくなさそうな書き方になってしまった。しかし、彼は人懐っこいし冗談が好きだし、多分女好きでもある極めて人間臭い男。
うーん、彼が外国人ゆえ一歩離れたところから見ることができているからかもしれないが、参考になる点が多い気がする。このブログに書いて頭の整理をすることなどを通じて、少しでも吸収できればよいのだが。
どしぇ
・先日返ってきたマーケティングの宿題で、クラス最低点に近い点数を取ってしまった。完全にテンションダウン。
・問題はケース企業のターゲティング戦略について論ぜよというもの。素直にターゲティングにフォーカスして、その他(3Cとか)を割愛して論じてみたら、「3C分析がない」「定量分析がない」ということを理由に大幅減点を食らっていた。
・この件については大いに反省するところがあり、現在他のことをやりながらではあるが反省しているところ。
- 題意を読め:端的に言って、聞かれたことを理解しきれていなかったようだ。その結果、ピントのずれた回答をしてしまい、待ってましたとばかりに大幅減点を食らってしまった。ただ、結構な割合のクラスメートも同じ罠にはまっていたのが救いというかなんというか。
- フレームワークを尊重せよ:教授に「今後の参考までに」という言い方で、「おいてめぇ、ターゲティングについて書けって言うから書いたら減点ってどういうことだゴラァ」とやんわりと苦情を言ってみたが、「聞き方がどうであれ3C分析やら定量分析やらはマストでしょ、君アフォ?」みたいな返しをされてしまった。あるいは、自分の回答が、手本を守らない我流に見え、それが鼻についてしまったのかもしれない。なんというか、馬鹿丁寧にお手本をなぞる努力というものが求められているような印象を受けた。
- 集団でやった方が常に単独作業よりマシ:今回は、相方のスペイン人E君が就活で忙しそうだったので、自分が全面的に作成→E君は添削するだけ、というスタイルを採用した。その結果がこのザマで、自分は平謝り、E君も笑顔でドンマイと言ってくれたものの心中は表情ほど穏やかではないだろう。自分がマーケティング素人だからという側面もあろうが、やはり可能な限り作業は力をあわせてやったほうがいいんだなと気持ちいいほどに痛感。
・最近は授業もかなり意味不明になってきており(こちらのCMをYouTubeで見て即席論評会→自然発生した議論が延々続くとか)、わかりやすいTakeawayがほとんどない。なんとかの法則とか、なんとか公式とかいったものがあれば喜んで暗記もしようというものなのだが、最近は講義内容のソフトさが増してきておりかなりしんどい。
そこに来てこの宿題返却が重なったので、「今学期こそは頑張るぞ」と意気込み無駄に授業中つばを飛ばしていたマーケティングも、「最早ここまでか」といった気持ちが生まれてきてしまった。ある意味、MBAに来て半年たつが、学業面における最初のピンチを迎えているような気がする。
先学期の「知っていたはずなのに度忘れしてしまった」とか「計算ミスで3点失う」といった悩みのなんとチャチなことか。
・まあしかし、おかげで山場を迎えることができたとも言える。スーパーサイヤ人になるためにはたしか2,3回瀕死になる必要があったと思うので、晴れてその1回目を迎えることができたとでも思うことにしよう。また、これまで勝手ながら「よし、今学期は順調」とか思い込んでいたので、いい感じで現実に立ち返ることができたとも言える。それに、言ってしまえば、無駄に先学期のGPAが良かったので生まれていた成績に対する執着心を捨ててしまえば、駄目でも心の風邪とかにはならないだろう。勝たないかもしれないが、絶対負けない戦なので気楽にやろう。
・ただ、いたずらに現実逃避方向に行ってしまうと際限がないので、最悪の結果でフィニッシュしてしまうまではとりあえず、「おい、お前はDean's Listに載りたかったのではないのか、じゃあ頑張れよ」と自分に喝を入れる方向で踏ん張っていきたい。とりあえず頑張るが、駄目なら現実逃避という二段構えの作戦(?)。
と、自分に喝を入れてみたり下を見て溜飲を下げてみたりしているうちに、また今日も夜が更けていく...
ていうかあれだな、クラスメートが一生を賭けて職探しに奔走しているなか、宿題の点数が低かったくらいでこんなにウダウダと考え事をしている自分は、たいがいに暇人だし、平和ボケ(社費ボケ)しているんだろうな。
・問題はケース企業のターゲティング戦略について論ぜよというもの。素直にターゲティングにフォーカスして、その他(3Cとか)を割愛して論じてみたら、「3C分析がない」「定量分析がない」ということを理由に大幅減点を食らっていた。
・この件については大いに反省するところがあり、現在他のことをやりながらではあるが反省しているところ。
- 題意を読め:端的に言って、聞かれたことを理解しきれていなかったようだ。その結果、ピントのずれた回答をしてしまい、待ってましたとばかりに大幅減点を食らってしまった。ただ、結構な割合のクラスメートも同じ罠にはまっていたのが救いというかなんというか。
- フレームワークを尊重せよ:教授に「今後の参考までに」という言い方で、「おいてめぇ、ターゲティングについて書けって言うから書いたら減点ってどういうことだゴラァ」とやんわりと苦情を言ってみたが、「聞き方がどうであれ3C分析やら定量分析やらはマストでしょ、君アフォ?」みたいな返しをされてしまった。あるいは、自分の回答が、手本を守らない我流に見え、それが鼻についてしまったのかもしれない。なんというか、馬鹿丁寧にお手本をなぞる努力というものが求められているような印象を受けた。
- 集団でやった方が常に単独作業よりマシ:今回は、相方のスペイン人E君が就活で忙しそうだったので、自分が全面的に作成→E君は添削するだけ、というスタイルを採用した。その結果がこのザマで、自分は平謝り、E君も笑顔でドンマイと言ってくれたものの心中は表情ほど穏やかではないだろう。自分がマーケティング素人だからという側面もあろうが、やはり可能な限り作業は力をあわせてやったほうがいいんだなと気持ちいいほどに痛感。
・最近は授業もかなり意味不明になってきており(こちらのCMをYouTubeで見て即席論評会→自然発生した議論が延々続くとか)、わかりやすいTakeawayがほとんどない。なんとかの法則とか、なんとか公式とかいったものがあれば喜んで暗記もしようというものなのだが、最近は講義内容のソフトさが増してきておりかなりしんどい。
そこに来てこの宿題返却が重なったので、「今学期こそは頑張るぞ」と意気込み無駄に授業中つばを飛ばしていたマーケティングも、「最早ここまでか」といった気持ちが生まれてきてしまった。ある意味、MBAに来て半年たつが、学業面における最初のピンチを迎えているような気がする。
先学期の「知っていたはずなのに度忘れしてしまった」とか「計算ミスで3点失う」といった悩みのなんとチャチなことか。
・まあしかし、おかげで山場を迎えることができたとも言える。スーパーサイヤ人になるためにはたしか2,3回瀕死になる必要があったと思うので、晴れてその1回目を迎えることができたとでも思うことにしよう。また、これまで勝手ながら「よし、今学期は順調」とか思い込んでいたので、いい感じで現実に立ち返ることができたとも言える。それに、言ってしまえば、無駄に先学期のGPAが良かったので生まれていた成績に対する執着心を捨ててしまえば、駄目でも心の風邪とかにはならないだろう。勝たないかもしれないが、絶対負けない戦なので気楽にやろう。
・ただ、いたずらに現実逃避方向に行ってしまうと際限がないので、最悪の結果でフィニッシュしてしまうまではとりあえず、「おい、お前はDean's Listに載りたかったのではないのか、じゃあ頑張れよ」と自分に喝を入れる方向で踏ん張っていきたい。とりあえず頑張るが、駄目なら現実逃避という二段構えの作戦(?)。
と、自分に喝を入れてみたり下を見て溜飲を下げてみたりしているうちに、また今日も夜が更けていく...
ていうかあれだな、クラスメートが一生を賭けて職探しに奔走しているなか、宿題の点数が低かったくらいでこんなにウダウダと考え事をしている自分は、たいがいに暇人だし、平和ボケ(社費ボケ)しているんだろうな。
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