Tuesday, February 22, 2011

Finance Businessの醍醐味

月曜日が祝日だったので今日火曜日が今週一発目。隣のクラスの友人のG君から「生徒会の選挙に立候補するので、是非スピーチを聞きに来てくれ」と誘いを受けたので行ってみた。

アンダーソンで一番大きな講堂で行われたその演説会、行ってみたら参加者は非常に少ない...立候補者と聴衆の比率はたぶん1:2から1:3といったところ。最後列で鼻くそほじりながら呑気に聞くつもりでいったら、図らずもかなり前の方に座る羽目に。あまりに人が少なく、昼寝はおろか携帯いじりもできない雰囲気で多少面食らった。生徒会、皆あまり興味ないのかな。

で、自分が応援すべく行ったG君は、なんと対抗馬が出ず無投票当選で演説もなし。なんじゃそりゃと思いつつも、まあなんにせよおめでとう!で用事はなくなってしまったのだが、他のいくつかのポジションにてクラスメート4名を含めた10名ほどが演説していたのでせっかくなので聞いて帰ることにした。なんだっけ、Executive VPとかVP of AcademicsとかSocial VPとか。副委員長、学習委員長、宴会部長といった感じか?

で、これが思いがけず出物というか、実にいい時間だった。知っている人知らない人、色んな同級生が、生徒会役員という名誉(?)を賭けそれはもう真剣なスピーチをしてくれたのだ。自分が●●委員長になったらこんなことをやりたい、あんなことをやりたい。まあ冷静に考えてしまうと「いい年して...」とちょっとひねくれたことを考えたりもしてしまうのかもしれないが、自分は彼らの本気にわりと感銘を受けた。いつも堂々・雄弁なクラスメートの●●が、明らかに緊張した面持ち。たぶんこの連休に必死に考えたであろうスピーチを一生懸命やっている。終わった後には不安と達成感と、次にスピーチするライバルへの複雑な思い等が混ざってか、実に複雑な苦笑いのような顔をして席に戻るなど。

ということで、まあ生徒会選挙自体にはあまり興味はないが、同級生の本気に触れることができた点において非常に充実感のある昼休みを過ごすことができた。幽々白書の白虎ではないが、相手の「気」を食べることができてお腹いっぱいになった気分というか、「いやー久しぶりに若い者とお話しして若返りましたわい」的な気分というか。そして同時に、自分が携わっている「企業に金を出す」というビジネスの醍醐味も、あるいはこの辺にあるのではないかとふと思った。

自分の勤務先が大金を持ってくれているおかげで、規模を問わず色々な企業の色々な人からファイナンスの相談をしてもらうことができる。一部の金余り大企業等の例外はあるが、資金調達は基本的には企業にとって最重要課題のひとつなので、自分のようなへっぽこ金融マンでも彼らから本気で「金を融通してくれ」という説得を受ける機会に恵まれる。この「本気に触れる機会」、これこそがファイナンスビジネスの醍醐味の一つなのではないかとふと思ったのだ。まあ、金を持ってる勤務先におんぶにだっこの醍醐味ではあるのだが。

まあでも、おそらくこの考え方はあまりまともではないのかな。。獏じゃないんだし