今日はコーポレートファイナンスの授業。たぶんそのうちリアルオプションの話になるんだろうけど、その基礎として、オプションの価値計算について二項モデルの説明があった。
このオプション、一応証券アナリストの勉強をしたときに一通り勉強してはいたが、どうも頭にすっと入らず苦手意識を持っていた。「オプションを株式と債券で作る?なんのこっちゃいな」「バーティカル・ブル・スプレッド???」等々。なんというか、わかっているが使いこなせない知識の代表格のような存在であった。
しかし、今日の講義でようやく腑に落ちた。別に説明自体はなんら目新しいものではなく、これまで自習してきたことの繰り返しに過ぎない。しかし、耳から話を聞き、他の生徒の質疑応答を聞くことで、なんというか自習なんかより余程頭がすっきり整理された。どうしてこんな簡単なことに今まで苦手意識を持っていたのだろう。
MBAの費用に見合ったメリットと言えるかどうかはあまり自信がない。なにしろ自習でも証アナ(TOEIC並のヘボ資格だが)に合格する程度の知識は得られるのだから。しかし、わからないまま引っかかっていたことがすっきりしたことで、実にすがすがしい気持ちになった。次回の講義ではBSモデルの解説があるそうだ。BSモデルは二項モデルどころではなく理解できていないので、大いに楽しみにしたい。
この講義、最終的にはリアルオプションになるのだろう。これは投資資金に対するファイナンスを主として手がける自分の勤務先にとって、割と有用というか、有用であって然るべき概念なのではないかと思っているので是非骨の髄まで吸収したい。
しかし、こういうものを学んでアハ体験するにつれ、「金融マーケットに近いところで働きたい」という遠い昔に自分が抱いていた思いが蘇る...自社の財務部やリスク管理部で債券市場とニラメッコというのも悪くはないのだが、さて。