Monday, February 28, 2011

Re: タイトルなし

月曜日。今日はプレゼンの授業にて前回やったIn-n-out招致計画を、クラス全員の前で再び披露する機会を得た。発表者は自分を含めた5名。クラス70名から選ばれたこと自体は嬉しいのだが、その一方で色々思うことも。

自分のプレゼン(重視ポイントはインパクト、わかりやすさ、笑い。内容の濃さ、緻密さは結果的に軽視)と比較すると、他の4名のプレゼンはロジックや内容への重視がとても強く感じられた。下手な比喩を試みると、自分のプレゼンが派手なアメリカ風Sushiで見た目やインパクトでも勝負していたとすると、残り4人のプレゼンは素材それ自体で勝負を挑む刺身のようなプレゼンであった。自分のカリフォルニアロールはその奇異さ・第一印象といったあたりで票を得ている感覚があるが、残り4名は素材それ自体の新鮮さで正々堂々勝負して、そして勝利している印象を受けた。

他の発表者のプレゼンと自分のプレゼンを比較することで意識させられたが、自分は意識してかしないでか「正面からぶつかるのを避け、変則手で勝ち星を拾おうとしていた」ように思う。皆が横綱相撲で勝ち星を取りに来ている中、自分はさながら舞の海の横っ飛び→はたきこみで「勝ちを拾った」ような感覚。

結果として勝ち残ったことは今でも素直にうれしいし、また正面から戦わないことが絶対悪とは全く思わない。勝てば官軍、それはその通り。ただ、自分が無意識のうちに、あるいは意識的に「正面突破では勝てないので、何かひと仕事しないとまずい」という判断をしたことは忘れてはならないように思った。それを忘れて「勝った」という事実だけを切り取り、「俺は勝ったぞ、すごいんだぞ」と慢心してしまうことは避けるべきだろう。自分がまだ正面突破では勝てないレベルであることは意識している必要がある。横っ飛びでも猫だましでも何でもやって勝ち星を拾い、いい成績を取るのも確かに悪くはない。しかし中長期的には、横綱相撲で正面から勝てるようになっておかないと、何かしらのツケが将来の自分に降りかかってくるのではないだろうか。
そんなことを、他の4人のプレゼンと自分のプレゼンを比べながらつらつら考えた。「ていうか勝つとか負けるって何よ」というツッコミどころ満載の思索だけれど。。。

上ではウダウダ書いたが、それとは別に、本件を通じてクラスメートからより一層の「Recognition」を獲得することができた(と勝手ながら感じていること)については素直にうれしく思っている。

本件に関して後日譚2つ。

1.プレゼンのメッセージを「一緒に会社やろうぜ」としたのだが、本当に「関心あり」というオファーを2件もらってしまった。「いやいや冗談ですから」みたいなトーンでさらっと流してしまったが、プレゼンのおかげで西海岸アントレスピリット(?)の一端をちょっとだけ味わうことができたのような。

2. その後夕方行われたマーケティングのディスカッションは、うまく言えないが、「正面から相撲をする展開に持ち込まれ、普通に黒星を喫した」印象。やっぱりガチンコディスカッションになるとまだまだ自分は一人前ではないと感じられ残念なところ。この「勝てなかったな」という感覚が気にかかったので、今日思ったことはたいがいに緩いのだけれど、一応書き起こしておくことにする。