水曜日からラスベガス・グランドキャニオンへの視察にきている。あくまで仕事、ということでよろしくお願いしたいものだ。。
○水曜日。朝から家を出てまっすぐラスベガスへ。2回目で慣れたこともあり、感覚としては前回よりもずいぶん早く到着することができた感じ。それにしてもすごいのはラスベガス、平日なのに人でごったがえしている。ハイシーズンのときはいったいどれくらい混雑しているのだろうか。夜はWynnでビュッフェ(バフェ?)なんとなくこれまで行った店(Paris、Planet Hollywood)より美味しかった気もするが、値段も10ドルほど高いのでそんなものなのかもしれない。Wynnのビュッフェは空いていたのだが帰りに寄ったParisのビュッフェはすごい行列だったので、Wynnはやや料金設定がアグレッシブすぎるのかもしれない。
○木曜日。朝ホテルを出て一路グランドキャニオン方面へ。途中フーバーダムに立ち寄る。貯水池やら渓谷の景色は確かにアメリカ的で壮観。ただ、ダム単品で見ると、日本で同じくらいのサイズのダムを見たことがあるのでそこまで感動はしなかった。
その後グランドキャニオン近くの宿に荷物を置いて、近隣にあるセドナという町へ。それにしても昼に他の選択肢がないことからやむを得ず行ったデニーズが驚異的に残念だった。日本のデニーズとサービスとかは似ているのだが、いかんせんメニューが全然似ておらず、食べたいと思わせるものが何一つ見当たらない。。結局ものすごくこってりしたサンドイッチを注文したが殆ど食べられず撤退。あと、店員に言われたWifiパスワードを入力したらIncorrect Passwordと言われてしまうなど。
セドナは俗にいうパワースポットで、とあるお笑い芸人と安室ちゃんが来たことでちょっと話題にもなっているらしい。高速道路を下りてから30分ほど山あいのグネグネ道を越えないと入れないようになっていて、ちょっとした箱根のような感じ。グネグネ道を進むとだんだん山肌が赤茶色になってきて、セドナにつくと周囲は一面赤茶色の岩山だらけ。All Aboutの記事をなぞる形で名物スポットをいくつか流したが、確かに非日本的な風景でちょっと「ぬおっ」と思わせるところはあった。再び訪問したいと思わせるほどの魅力やらパワーやらは見いだせなかったが面白い街であった。ちなみにセドナも金持ちが集まる街であるようで、そこかしこにレンガ造りのおしゃれな家がたくさん建っていた。普通の人はどこに住んでいるんだろう。。
ホテルはWilliamsというグランドキャニオンの最寄りの町にある古き良きアメリカ的な家族経営のホテルで、階段におかみさんの趣味と思われるテディベアが陳列されていてかわいい。大草原の小さな家ってこんな感じかしらと妄想。
ホテルがある場所がRoute 66という有名な旧幹線道路で60年代テイストを残した街並なので、自分達の他の客にはバイク野郎がごったがえしている。革ジャン・革ベストを着たごっついオッチャン達がホテルの軒先で夜になっても談笑している。ゴルゴ13の55巻『EBONY EYES』に出てくるようなハーレー乗りのおっちゃんそっくりの人々を見て、いまだにこんな人々がたくさんいることに対して驚いてみたり、アメリカの底の深さに感嘆してみたり。ただ、どうもこの業界も高齢化が進んでいるようで、殆どのバイク野郎はおっさんであり若者は皆無であった。
○旅行を2日こなして、そろそろアメリカ的肉料理に飽きてきた。ステーキ・ハンバーグの類はもう見たくもないのだが、おそらく明日の昼も夜もステーキかハンバーグになってしまうのだろう。今回は秘密兵器として炊飯器を持参しているので、おにぎりを食べることで少しでも食べ物に対するフラストレーションを解消できればよいのだが。しかし、CA州以外に留学するというのは、あるいは今自分達がいるアリゾナのような田舎に留学するというのは、食生活の観点からすると相当しんどかったように思われる。いくらタダみたいな料金でゴルフができても、食べ物が駄目ではやっぱりしんどそう。食べ物に対する苦労が留学生が皆経験する苦労だとすると自分はイージーモードの町LAのおかげでその苦労をしないままするっと留学生活が終わってしまうところであったが、こうした山間部への旅行のおかげでアメリカ食生活の真の恐怖(?)を垣間見ることができたようで何より。