Monday, June 20, 2011

セコイア・ヨセミテ(3)

○ヨセミテふもとの街Oakhurstの宿を出て一路ヨセミテ国立公園へ。Oakhurstから走っている41号、ヨセミテに近づくにつれて細く・しかもウネウネしてくる。いろは坂みたいな曲がりくねった道で娘が車酔い。

○公園入口。グランドキャニオンのときに購入した年間パスを見せたら、IDとの照合などもなく、昔の日本の有人改札くらいのあっけなさで「はい、どうぞ」と通ることができてしまい拍子抜け。

○日曜ということもあるが公園はすごい人。とりあえずロッジに車を停めて…なんて思ったが、ロッジの駐車場が一杯で車を停めることすらできない。仕方がないので初日は始終車で移動し、Bridal Veil Fall, Glacier Pointなどを冷やかす。学んだことは
①滝は遠くからながめるのが一番(Bridal Veil Fall・・・至近距離ではもう何も見えず、ただびしょ濡れになるだけで苦笑)
②Taft Point(手すりもないところにある絶壁)は6月でも雪が残っていて立ち寄りが困難、といったあたり。
その後ロッジのフードコートで夕食。そこそこだが、所詮そこそこなので、安いパスタとかにしておけばよかった。ちなみにここの朝食で食べたオムレツは美味であった。

○ヨセミテと言えば熊。熊対策で、車中に食べ物の類は一切残さないよう指導を受ける。ロッジ受付でも「車を物色する熊のリアル隠し撮り映像」が流れていて緊張の度合いが高まる。我々もすっかりびびって、食べ物はおろか食べかすが残っているかもしれないというだけの理由でチャイルドシートを部屋に運んだり、色が派手で食べ物と誤解されるかもしれないという理由でiPodを隠してみたり。結局何事もなく終わったが、ネタとしてはやはり、「夜に寝ぼけて外で立ちしょんしに行ったら森のくまさんとばったり遭遇」的な体験をしておきたかったような未練も0.1%ほど残っている。まあ部屋にトイレがあるので立ちしょんはしにいかないのだけど。

○翌日は構内を周回しているバスを利用してトレッキングなど。ロッジ近隣にあるYosemite FallはBridal Veil Fallと異なりほどほど遠い、でも遠すぎもしない絶妙なポイントから滝壺を見ることができたが、距離があるにもかかわらず大量の霧状の水しぶきが飛んできて娘も大喜び。あと、Miller Lakeに立ち寄ったが、バス停から1マイルの散歩は子連れには実にちょうど良い距離感。湖は雪解け水だからかびっくりするほどの冷たさ。心臓麻痺するかと思った。。

○で終了、来た道を戻って、Oakhurstを通り過ぎてFresnoで逗留。帰途はうねうね道を妻が運転してくれていたのだが、今度は後部座席にいた自分が車酔い。死ぬかと思ったが、道が真っ直ぐになった矢先、OakhurstにあったJumba Juiceで回復。こんなときにすっぱいジュースなんて飲んだら胃の中身が逆流するかもしれないとも思ったのだが、結果的には回復できてラッキー。

○Fresnoは地理的にはLAとSFの中間地点ほどにある街で、建物はどれも低く広々としていて、全体的にのどかな感じをおぼえた。しかしこの手の中小都市の経済って、いったいどのようにして回っているのだろうか。特に主要産業がありそうな感じもないが、結構な数の綺麗な住宅が立ち並んでいる。普通に街の病院で事務員をするとか学校の教諭をするとか、そのくらいでも立派な家+クルマ1、2台が手に入ってしまうものなのか。フレズノに限らず多くの街で、肌感覚的に「その町にありそうな仕事」と「その町の人々の暮らしぶり」に乖離がある(不思議と皆いい家に住んで車を1~3台所有している)のだが、これってどういうことなんだろう。物価水準に比して給与水準が高いのか、あるいは家や車が割安なのか(そんなことはない印象)、それともEasy Creditのおかげなのか。大学、さらにはMBAを出るにもかかわらず物質的には「そこそこ」の暮らししかできないであろう、おそらく持家を持つことはないだろうし車も下手したらもう買わないかも...なんて景気悪いことしか考えられない自分からすると羨ましい限り。

ま、そんないらぬ心配をしつつ、明日フレズノからLAに戻ったらこの旅行もおしまい。