Sunday, July 31, 2011

週末いろいろ

週末。

○最近知り合った人、その人の知り合い等とロングビーチにてゴルフ。皆自分よりけっこう大人だったり腕前が似たようなものだったりするからか、とても気やすい感じで楽しいラウンド。アイアン購入後試行錯誤していたスイングもようやく安定してきたような気もするのだが、いかんせん凡ミスが多くスコアは平常運転。せっかく250y飛ばしても、2打目をグリーンに乗せられないほどに大オーバーさせたりとか4パットしたりしてたらそりゃスコアにはならんわ。

○ちなみにこのラウンドにも先日eBayで40ドル弱で購入したFWを持ち込んだが、驚くほどにフックしかでないので付き合う気をなくし、日曜日にRoger Dunnにお引き取り頂いた。
買値より高く売れてハイテンション→代わりのフェアウェイウッドを物色→気が付けばパターをお買い上げして帰宅.....

○ゴルフから戻った後、元のアパートの管理人に最後のあいさつ。けっこう気分にムラのあるおばちゃんだったのだが、この日は機嫌もよく、平穏に最後を締めることができた。

○日曜日は買物とか公園とか。なんかよくわからないが妻が気持ちよく色々買ってた。

○事故による損害額が大きかったことからDMVに書類を出す必要があるそうで、保険会社から連絡を受けたので書類作成。事故から10日以内に出すこととあるのだが、そもそも損害額が書類を出さなくてはならない限度額以上であることが分かった時点で10日くらい経っていた気がするのだが(すなわち、書類を出したのは事故後2週間以上後になってしまっている、、)

○ついでにDMV関係でごそごそやっていたら、いくつか気持ち悪いことに気が付いてしまった。
・Certificate of Title(所有証明書)に自動車の登録日が書いてあるのだが、そこに「登録満期日」という記載がある。所有証明書の更新などしていないことから、この登録満期日がバッチリ過去の日付になっているのだがこれ大丈夫なのか...?
・Registration(登録証明書)の最新版が見当たらない...ナンバープレートに最新版のシールは貼ってあるので、必要な手数料の支払は済んでいるはず。しかし、書類がないので紛失届が必要っぽい。嗚呼

○先学期あったトラブルの一つ、解決したものと思っていたら、なぜか今頃になって蒸し返されている。腹立たしさ半分、自分に対する情けなさ半分。一応「人のことを変えようとせず、自分を変えろ」というのが自分の好きな考え方なのだが、本件では関係各者の対応に不満がたまり「ていうかさあ、お前もうちょっとしっかりしろよ」とつい他力本願というか他人の行動を変えたい気持ちに駆られてしまっている。彼らが想定の範囲で一番最低の行動を取るだろうという前提を置き、その最低の行動に対してどのように対応するかという考え方でやっておけば大丈夫、と理屈の上ではわかっているのだが、彼らの実際の行動が逐一ひどすぎてガクーッとなってしまっている。。

Friday, July 29, 2011

【随時更新】引っ越しの記録

7/29

○CATVの工事に来てもらう。ネットが繋がってないのに「OK,またね」とか言って帰りそうになったので慌てて引き止めて検証してもらったら、そこから30分追加作業してやんの。この手の「念押しが殆どの場合必要」「放っておいてもベストの状態にはならない」というあたりがどのくらい気にかかるかどうかで、アメリカ生活が楽しかったかつまらなかったか、帰国後の感想が変わるのではないかと思ったり。アメリカに文句言っている人は、たいていこの手のプチトラブルで一々ストレスをため込んでいるのではないかと勝手に仮説立て。自分はまだ苦も無く状況を楽しめている方だとは思うが、それでもたまにはムカっとするんだよなぁ。
○新しいアパートのガレージの無線を車に覚え込ませる。
○これにて引っ越しは一段落。あとは元のアパートの事後処理くらい。

7/25

○ガス会社に申込。いまのアパートはコンロが電気で、ガス会社との付き合いがなかった。そのため転居に際して新規申し込みをすることに。身分証明証の実物を最寄りの支店に見せに来いという指示があったので、サンタモニカのGoogle前にある支店まで見せに行く。その場で手続きしてくれるのかと思ったら身分証明証を見る以上のことはしてくれず、別途電話。でも電話したら「はい、では今からガス使えます」とのことで、確かめたら確かに使えた。ボロアパートなのだがどうやって遠隔操作したんだろう。。。

7/22

○バンカメの住所変更手続き。オンラインバンキング上で簡単にできてしまった。日本なら色々と手続きが大変だったような気がするがひとまず良かった


7/21

○イケアに一人で行ってダイニングテーブルを買ったら、間違ったもの(妻の構想と異なるもの)を買ってしまったようで、馬鹿みたいに重いのにまたイケアまで持ち運び。人生でいちばんぎっくり腰に近づいた瞬間。
○新しい部屋、既に水も電気も通っているのは何故?水道・電気の役所には8/1からお願いしているのだけど、、
○ねじ回ししすぎて指にマメができてしまった、、

7/18

○派遣元宛に郵送した書類が、またしても自分宛に送られてきた。。。わざわざ丁寧に「To:」とか「From:」とか明記して、しかも自分の住所は隅に小さく書いているのに、何をどうやったら宛先と送信者を間違えるんだろう。その書類を送付したとき併せて送付していた別の日本宛エアメールは返送されてきていないことや、同様の書き方をして普通に届いている書類がたくさんあることを考慮すると、自分の書き方がおかしいわけではないと思う。すると、「アメリカでは一定確率pで仕分け作業にミスが発生するので我々はpだけ到達確率を割り引いて行動しないといけない」というのが結論になるのだろうか。勘弁してほしい。。
○新しいアパートのメンテナンスをしてくれている人と初顔合わせ。管理人さんのご主人みたい。今のアパートに引き続き、色々こまめに話を聞いてくれる感じがして何より。
○本棚とかTVラックなどを購入・組み立て。ねじ回しとかって結構めんどくさい。

7/13

○DWP(水道・電気を供給するお役所)に住所変更手続き。なんだか知らないが登録されていた電話番号が自分のものと異なっていたらしく、個人認証のところで手間取る(結局、過去数回の支払金額を言うことで認証を得ることはできた)
○タイムワーナーケーブルの住所変更手続き完了。設備一式の接続を自分で解除して、その一式を新住居に持って行っておけば、技師が接続してくれるとのこと。というか、別途ダウングレードの相談もすればよかった
○自動車保険会社に住所変更手続き完了
○文言について修正を求めていた契約書を改めて受け取り。晴れて調印して契約だん。荷物を少し新しい部屋に移す
○派遣元に対する事務手続き開始

7/9

○IKEAにて新住居での家具をいくつか購入。こんなことなら最初から家具なしの部屋を借りておけばorz
○しかも、「新住居での生活が始まる前に前もって」とか思って買ったが、車から今の部屋(4F)まで重い家具を運ぶ必要はなかった。。情報収集や頭の整理にとどめて、新しい部屋に入ってからでも遅くはなかった。。このへん、社宅を与えられる生活に慣れてしまっていたツケが出たような。
○しかし金がかかる、、、
○「今後やること」が減らないあたりに自分の残念さが、、

7/8

○契約書の文言で多少やり取り。学校でも感じたが、「マーケティングの宿題について」とか「契約書の内容について」というようにテーマが絞られていて、かつ自分が中身のあることを言うことができたなら、カタカナ英語でも通じるし相手もきちんと耳を傾けてくれるような。
○結局、デポジットは1か月で良いとのこと。旧住居での支払いに問題がなかったこととか、スポンサーがいることが評価された、のかな
○初回の支払だけはCashier's Checkを要求される。ろくにその文言を読まず自分のチェックで払おうとして笑われるの巻。おかげでCashier's Checkとは何か学べた
○駐車場を開けるリモコンを求めたところ、35ドルで買えとか言われてしまう。大家さんが今手に持っているやつを車に記憶させるだけなので、3分あれば用が済んでしまうのだが、それでも買えと...?
○タイムワーナーケーブルから不在着信。かけ直すと普通のコールセンターにつながり、「スペイン語ならゼロを押せ」→「オペレーターは全員忙しいので待ってね」のコンボにしかならない。。

7/7

○新住居のマネージャーから審査にパスした旨連絡をもらう
○ベッド、というかマットレスをどうしたものか試行錯誤するも結論出ずもちこし

7/6


○電気水道関係は新旧アパートのマネージャーが対応してくれる旨確認
○WSJのサービスページにて住所変更手続き

7/5

○郵便局のホームページにて住所変更手続き完了。これにて各種郵便物が自動転送される、はず
○タイムワーナーケーブルに住所変更をオンライン申込
○びびなび・各種家具店にて家具の物色をはじめる

7/3


○新住居のマネージャーに各種申込書類とIDの写しなどを提出。
○Jビザがマネージャーさんに見慣れないものであったようで多少突っ込まれる。Jビザを支給すると言ってきたUCLAを改めて恨む
○新住居のデポジットが家賃2か月相当と聞いてドン引き

7/1


○家賃の契約更新交渉。値上がりにより派遣元の支給限度をオーバーすることが判明
○近隣のアパートで空室ありとなっているところを見回り、結局いまのアパートの隣にすることに
○現住居のマネージャーに「Move-out Notice」を提出。退去の30日前までに提出する必要があったのでギリギリーセーフ

<今後やること>
自動車保険会社に住所変更のTel
新住居につき契約締結
派遣元に連絡
○旧住居のデポジット回収
旧住居の掃除?
旧住居の管理人さんにお礼の品???
○名刺を刷り直す、のか?
契約最終日は旧アパートに泊まっていいのか確認

By myself

引っ越しを終えての感想。

○今回の引っ越しは、在LAの不動産業者に物件選定等々を一任してしまった前回と異なり、物件選びから各種手続きまで完全に独力でやることとなった。それなりにやることはあったし、その過程で不必要な交通事故もあったが、全体としてはまあキャパシティ範囲内と言った感じで、細々とした面倒もまあそんなにイライラすることなく楽しむことができた。

○自分の感覚としては、旧住居よりも現住居の方が断然良い感覚。客観的に見てどうなのかは、旧アパートに来たことのある人に来てもららないとよくわからないが、主観的にはかなりの改善。

・もしこれが客観的にも改善しているということであれば、感想あるいは教訓は「不動産業者に何でもかんでも丸投げしちゃいかんよね」ということになろう。たとえば一緒に物件の最終的な詰めは行うとか、他にやりようはあったのかもしれない。

・もしこれが客観的には旧住居と似たり寄ったりということであれば、教訓は「やっぱり、自分でやらんと満足は得られない」ということになるのかな。見合い結婚より恋愛結婚(?)、コネ入社より実力入社、もらったヴィトンのバッグより自分で買ったコーチのバッグ、配属してもらった花形部署より自ら転職して入った会社、等々...
一度しかない人生、完璧は無理でも、出来る限りはひとつひとつ納得を積み重ねていきたいものだ。とすると、安易に他人に重要なプロセスの一部または全部を丸投げしてしまうことなく、相当程度は自らの意思・行動によってステップを進めていくのがいいのかなあ。

この感覚が100%正しいのかあまり自信がないというか、もしかすると間違った教訓を得てしまっているような気もするのだが、そんな感じのことを、引っ越し後体制が整った新しい部屋にて思った。

Tuesday, July 26, 2011

Can I speak English?

○留学する前に心配だったことの一つが、自分は留学したらちゃんと英語を使えるようになるのかということ。脳も耳も衰えている今、たかだか2年だけアメリカで暮らしたところで英語は身につかないのではないか。帰国後国際的な部署に配属されても、電話ひとつにもろくに対応できず周囲の失笑を買ってしまうのではないか。エセ国際派とか陰で言われて落ち込むくらいなら、いっそドメドメでいいのではないか...渡米するまではそのようなことを結構心配していた。

○で、一年たって自分の英語力はどうなったのだろうかという話だが、一言でまとめると、
「実力が向上したかどうかは??だが、確実に要領は良くなったので、結果として意思疎通に困ることは減った」という感じ。

○まず実力について。自分の定義するところの実力とは、ボキャブラリー・聞き取り能力・発音の良さ・文章力といったあたり。要はReading / Listening / Speaking / WritingということでTOEFLそのもの。これらについては、日常や学校を通じて自然と語彙が増えたりする部分はあるが、基本的には殆ど上達していない気がしている。やはりこういった地力のようなものは、『英単語3300』を短期間で叩き込むとか発音のトレーニングを受けるといったそれ専門のトレーニングをみっちりやらないと上達はしないように思われる。場馴れだけでは限界がある。

○他方、実力とは少し毛色が異なる「要領」は確実に向上し、その結果として意思疎通に不自由することは減った。
要領を定義するのも難しいが、自分がイメージするものは以下のようなもの。実力と異なり、要領は場馴れでかなり改善しうると感じている。

・広義のボキャブラリーというか、英語話者が共有する「文脈」のようなもの:日本語でもそうだが、英語でも相当程度「うんと言えばすんと言う」「あ、うん」のような定型的なやり取りが存在する。アメリカで暮らすことでその手の定型パターンを体得することができると、聞き取りが格段に簡単になる。日本における例を挙げてみると、たとえばコンビニでの「細かくなってもよろしいですか」とか。いくら日本語に詳しい外国人でも、この質問が「釣りは5千円札ではなく千円札5枚でも良いですか」と言う意味であるとぱっと分かる人は少ないのではないか。アメリカでもこのような「ネイティブには当たり前、外国人にはなんのこっちゃ」みたいなものが結構ある。実際暮らして、「わからないで困る→わかって合点→使えるようになる」というプロセスを経ることで、相手の発音を100%正確に聞き取らずとも相手が言おうとしていることがわかるようになってきている気がする。

・ロジックの組み立て方:同じことを言うにも、日本語の直訳ではうまく伝わらず、英語的なロジックで書いたり話したりしないと伝わらないということがよくある。このような「英語的なロジック」は、日本でもある程度学習することはできるだろうが、やはり実際現地にて体験すると「なるほどな」と思う深さや頻度が格段にちがう。

・自分の発音に対する反応:自分の英語はカタカナ英語に毛が生えたレベルであるが、それはそれとして基本的には話した内容の殆どは一発で相手に通じる。といっても勿論完璧とは程遠いので、一部の発音については、相手に「えっ?」と聞き返されてしまう。聞き返されてしまうことについて反省すべきと言えばそうなのだが、外に出ればいくらでも聞き返してくれる英会話の相手がいるということは大きい。何が通じて何が通じないかわかってくるので、通じない発音についてああだこうだ改善しようと思うことができる。その結果として、たとえば自分なりにLとRを使い分けることができるようになったり、伝わりづらい発音については意図的にゆっくりイントネーションを明確にしゃべることができるようになったり。

・間違っても全然オッケーという安心感:こちらに来て驚いたのは、アメリカ人同士の会話でもけっこう頻繁に「Say it again please?」とかがでてくること。ネイティブ同士でも100%完璧な意思疎通ができているわけではないのだ。しかもアメリカにはかなりの数のメキシカン・インド人・中国人等完璧ではない英語を使う人がいるわけで、日本と比べて「言語を完璧に使いこなさないといけない度合い」が薄いし人々のハードルも高くはない。アメリカに溶け込もうとしている姿勢は強く求められていることから努力している態度は示すが、結果として流暢な英語を話せなくても全然OKなのだ。ミスしてもいいからとにかく言いたいことをいう、ミスに躊躇して言わない方が駄目という感覚をいったん会得すると、コミュニケーションに対する心的ハードルがかなり低くなった。


○と言う感じで、ちゃんとしたトレーニングを要する実力改善はあまりなされていないものの、場馴れにより要領がよくなってその結果意思疎通にあまり苦労しなくなったという感じ。心配していた状態よりはマシなのでほっとしているが、とはいえやはり実力がついていないことに対する残念さのようなものもかなりある。現時点での自分の根拠レスな結論としては、「実力をつけたいのであれば、高校あるいは大学から留学すべき。社会人留学でも要領改善によりなんとかなるが、やはり限界はある」と言う感じなのだがどうなんだろう。

ゴリゴリ、チュイーン

○この日は朝一でトーランスに行き、インプラントの手術。既に折れてなくなってしまっている両前歯の歯茎のところにある骨にチタン製のネジを指すというもの(別途後日、そのネジに歯を接続する作業を行う予定)。

まず「リスクを取ることに合意しました」的な書類にいくつかサインして、その後業務用イソジンみたいなものでうがい(●ンサロかよ、とか一瞬思ったが、ニヤリと笑う余裕もなく顔は引きつったまま)。

で手術室へ。人生で初めてザ・手術室といった部屋に案内され、先生ほか4,5名が何か真剣に準備している、そんな状況にかなり飲まれてしまった。しかも2人は学生インターンみたいで、先生とか看護婦が真剣に器具の使い方とかを教えている。「いいか、何かミスをしたら、なぜそのミスをしたか、次しないためにはどうすればいいか考えるきっかけにしなさい」とか先生が訓示を垂れていたが、患者としてはただ一心に「ていうか『ミスしたら...』とか言わず、とにかくミスしないで」と思わずにはいられなかった。
部屋が冷房で寒かったこともあるが、手術序盤は口とか手がガクガクブルブル震えてしまった。最初の麻酔の注射も、抜歯やら何やらで慣れてはいるが何回やってもやっぱり痛いし。麻酔をしているからそのときは痛くないのだけど、ドリルでチュイーンと何かをえぐられたり骨を削るべくトンカチでガッツンガッツンやられると非常に滅入ってしまう。

手術は残念ながら、前歯の骨が思っていたよりも退縮していたということで、このままでは骨にネジが刺さらないとのこと。なので、今日はネジを埋める代わりに、下あごの骨を削り取り、それを前歯の骨にくっつける作業を行うこととなった。そうすると下あごの骨が4か月くらいで前歯の骨に癒着するので、それから改めてネジを埋める手術をすることに。この辛い手術がもう一度あるということもショックだが、費用も見事に上乗せされることになり経済的にもショック。「あーこりゃだめだ、追加手術ね」と言われポンとウン千ドル追加。ちょちょちょ、、、って感じ。。。

早朝だったので途中で眠ってしまったのか、あるいは気を失ってしまったのか、いずれにせよふと気づくと先生に「終わったよ」と起こされる。ずっと起きてたら気が狂っていたかも。術後は処方箋をもらって、向こう数日の過ごし方について指導を受ける。で帰り道にあるCVSで痛み止めやら抗生物質やらを入手して無事帰宅。大丈夫かと思って娘と公園に出かけたがすぐに激痛にさいなまれあっという間に帰宅。娘には消化不良感を与えてしまい申し訳ない感じ。

今のところは治療部分がむちゃくちゃ腫れていて完全にこぶとり爺さん。しかも痛いのなんの。痛くなるたび抗生物質を飲んで寝てごまかしているので、逆に今夜なのに目がリンリンさめてしまっていてどうしよう。。
食事も、昼はヨーグルト、夜はうどんで、全く持って食べた気がしない。早くハンバーガーをむさぼりたい。。

ということで、週内に転居を完了させなくてはならないにもかかわらず今日とおそらく明日明後日くらいは家でマグロせざるを得ない状況。週末にうっかり芝刈りの約束を入れてしまっているが果たして大丈夫なのか俺。

っちゅうかマジ痛ぇ...

Monday, July 25, 2011

日常の模様

ここ数日まとめて。時系列はよくおぼえていないので適当:

○渡米してきた一年生の数名を交えて食事。ビザとか免許とか家さがしといった話を聞いて一年前を懐かしむ。今思えばささいなことに思えるが、あの当時はそれはもう一つ一つ逐一苦労していたなぁ。宴は結構遅くまで続き、娘は遅くまで友達とキャッキャやっていたため、帰宅後もハイテンションでなかなか寝てくれず。。

○Google+に加入してみたが、いかんせんFBとの使い分け方がよくわからないので殆ど何もせずほったらかし。Wall(G+用語ではなんというのだろう)も、FBと異なりごく一部の人の書き込みだけが続いている感じ。おいおい使い分け方もわかってくるかとは思うが、しばらくは使いあぐねる日々が続きそう

○ここ最近早朝ひとり芝刈り(9H)に足しげく通っていて、受付のおばちゃんとか常連のおっちゃんと顔見知りになってしまった。5:30に起きて出発すれば6:00~6:30あたりにスタートし、8:00~8:30には終了する。その後帰り道にある練習場で5分くらい素振りをしながらひとり反省会をして9時までには帰宅。涼しいし進行も早いしかなり素晴らしいのだが、素晴らしいあまり、人を集めて週末とかに70ドルとか払って18H回るのが少し億劫になってしまった。。。

○芝刈り関係では、GolfLogixというiPhoneアプリを最近導入した。グリーンセンターまでの距離をGPSで測ってくれるのだが、ヤード杭を頼りに適当にやるよりも若干距離感の大外れが減った気がする。唯一残念なのは、距離を測定できてしまうことから、自分のドライバーがいかに飛んでいないかもわかってしまうあたりか。。

○週末に、近所でスターマップを買って豪邸めぐり。UCLAからちょっと北にいけば冗談みたいな豪邸がボコスコあることを知り改めてびっくり。オレンジカウンティを見ると「俺もいつかは...」と健全な野心のようなものを抱くのだが、この豪邸群はまるで手が届く気がしない。まあそれはそれとして、こういうでっかい家を見ると、普通に日本でサラリーマンをやっていると忘れてしまいがちな「金持ちになりたい」という素朴な欲望のようなものが少しだけ目を覚ましてくれたような感覚。卒業直前にもう一度まわって、スケベ心を全開にした状態で仕事に戻るといいかもしれないなんて思ってみたり。

○あとは教科書読んだり買物行ったり。お気に入りの時間の過ごし方は、妻が買物している間、娘と二人スタバなりCBTLなりでコーヒーを飲みながらぼんやりすること。たいていの場合好物であるチョコチップクッキーが付く。あふれそうな日差し。その一方で暑すぎずからっとした気温。タンクトップとホットパンツとかの金髪の女の子たち。ブップカブップカクラクションを鳴らす車たち。そんななかで娘とふたり飲み物をちびちび飲みながらあれやこれやぼんやり考え事。うまくいえないが、留学を終えて帰国したら、案外こういう情景が印象に残っているのではないかなと思ったり。まあ学校とかで忙しい日々があるからこそ、こういうゆっくりとした時間が貴重に感じられるのだろうけど。

Saturday, July 23, 2011

夏休み半分だん

そろそろ7月も終わり、夏休みも半分が過ぎようとしている(数えていないので、中間地点がどこか正確にはわかっていないけど)。そこで、夏休みの前半戦を簡単に振り返ってみる:

○旅行

一番金と時間を費やしたのはやはり旅行となろう。前半では、オフシーズンなのか交通費が安い6月にまとめて旅行に出て、その後は近場でのんびりといった感じであった。まずはグランドキャニオン周辺、次いでヨセミテ周辺、その次にフロリダ。

いずれもザ・アメリカといった感じで雄大な景色やら何やらを楽しむことができたのだが、個人的にはセドナとキーウエストが特に印象に残っている。どちらも旅程の中では相対的にマイナースポットで、事前の期待もあまり高くなかった。だが、不思議なもので、印象に残るのはそういったマイナー期待薄スポットであった。キーウエストについては広めに区画整理されているLAではあまり見られないような狭苦しい一方で雰囲気の出ている街並みが、湿度の高い気候と相俟ってなんとなく自分に日本を思い起こさせた。セドナについては何が印象に残ったかと言われるとよくわからないのだがなんとなく思い出深い感じ。パワースポットらしいので、パワーをもらってしまったのか?

7月に入ってからは周辺をふらふらといった感じで、遠出といったらレゴランドあたり。レゴランドは事前には完全にみくびっていたので、期待の割には面白かったという思い出。

色々感じたことはそのときのブログに書いてあるが、今になって改めて思うことは

・LAは本当に住み心地が良い。米国内の他地域を回ることでLAの良さがしみじみとわかる。というか、「LA以外に住んでいる人ってあほちゃいますの」くらい。気候の良さ(ほどほどの気温、低い湿度、雨の少なさ)もあるが、人の良さが自分としては大きい(平均所得が高いからか気候がいいからか何かわからないが、全体的に人に余裕があり陽気さがある気がする)。旅行をいくつか終えた今、やがてはこの地にじっくりと住んでみたいという思いがその度合いを増している。まあでも広島転勤中は「広島が日本の首都でよくね?」とか思ってったっけ。。

・どこぞの中田ではないが、旅というものは人生において必要不可欠なものなのかもしれない。日常とは異なるどこかに身を移し、見慣れない色々なものを目にし耳にすることで得られる刺激は自分が意識的に感じるだけでもかなり大きいし、潜在意識に及ぼす影響まで考慮すると(今後ふと思い出す記憶、あるいは今後の自分の所作・考え方)旅行が自分に与える影響はとても大きく、かつある程度定期的に旅をすることで刺激を得る必要があるのではないかと感じた。

旅のメリットは刺激だけではない。新しいものから刺激を得られるだけなら仕事・留学その他でも刺激は得られるのだが、旅行ではそれに加えて大量の時間が得られる。ぼんやりと移動だけしている時間などに、意識せずとも実に色々なことが自分の頭をかけめぐる。この思考を脳内で一巡させるような作業が図らずもできてしまうことは旅行のもう一つのメリットであるように思われる。この旅行前の学期にはいくつかの残念なことがあり、それをどのように消化すればよいかあまり整理がついていなかったのだが、旅行を終えた今、ほんの少しではあるがそういったことがらについての消化が進んだ気がしている。消化しきれたかどうかはわからないが、自分にとってはこの「消化が進んだ」という感覚だけでも価値を感じるので自己満足しておきたい。考えさせられることが多かった直後に旅行をしたことで、旅行の思わぬ良さのようなものを感じることができたような気がしている。


○学業

Hullの教科書を読み進めている。35章あるうち7章くらいまでしかフォローできておらず、進捗のペースはあまり良くない。来学期に予定されていたオプションの授業が履修希望者過小で開講中止になってしまったことや「どうせMBAで2年やってもファイナンスのスペシャリストにはなれないということはよくわかったので、ある程度自習できるファイナンスは自分でやって、学校では少し毛色の違う分野をやった方がいいか」というノリで始めたこの自習シリーズであるが、「『本読めばわかる』と言っている人の多くは、本を読めない」という法則を自ら体現することになってしまいそうでやばい。。

と、進捗が非常に悪い状況ではあるが、内容自体は心底面白い。教授やTAに面倒を見てもらうようゆるい合意を取り付けてはいたが、今のところ読めばすべてわかる(ただし、繰り返すが、読むペースがしょぼい)ので助けもなしで進めることができている。うん、助けがいるとすればそれはペースメーカーだな。。。

いずれにせよ、自分の留学の原点はMBAというよりはデリバティブについて思う存分学びたいという点にあったことを踏まえると、先学期のいくつかの選択科目→夏休みのHull自習→and moreという展開はかなり自己満足度の高い流れになっている。

*これをどう本業とかに結び付けるのかは皆目謎。趣味という位置づけにしてしまっていいような気もしてきた。
*その分、こちらに来てから興味が出てきたアントレ関係について来学期は受講してみようかと考え中。ファイナンス系で埋めようかと思っていたけど、ちょっと路線変更。


○ゴルフ

スコアは低迷中なので客観的には迷走以外の何物でもないのだが、個人的には、今の自分は着実な改善基調にあると思い込んでいる。先日アイアンを取り替えて取り替えてまた取り替えたので、アイアンと自分のスイングをフィットさせるにはやはり時間が必要。なぜかノリでフェアウェイウッドまで買い換えてしまっているのでなおさら(e-bayで超安かったのでぽちっとしてしまった)。

2年生がいなくなりゴルフ友達の大幅減を嘆いていたが、近所のパブリックで一人でさらっと9ホールという遊び方を覚えてしまった今はその辺もあまり気にならない。その上なんだかんだでゴルフ知人が増えつつあるので、「2年生がいなくなったらゴルフをやらなくなるので、結果的に超勉強する」という目論見はまんまとうまくいっていない。。


○その他

旅行やら勉強やらゴルフ等を通じての人との出会いやらを通して、将来に関する自分の構想(妄想)が大きく変わってきていることを感じている。日本にいる間はまったくそんなこと思っていなかったが、今の自分はアメリカに住む and/or 起業することに興味を持ちはじめている。その実現可能性について2年生の授業等で検証するような感じになろうかと思うが、しかしまあ、留学してアメリカに住みたくなったり起業したくなるって、斜に構えてみれば完全に自分はMBAに感化されているみたいだな。実際そうなのかもしれないけど。

起業妄想について、さらに続ける。
色々妄想レベルでの商売のネタは思いついているのだが、一番思い入れがあるネタは自分に似合わないまさかのウェブビジネス。ポテンシャルは大きいように思われるが、それを実現するための技術があるのかないのか、どこにあるのか全く分かっていない。妄想だけして日本に帰って神田の赤提灯でネクタイを緩めて半袖Yシャツで「こんな俺にも昔は夢があってね」とかやってもいいのだが、それはいつでもできそうなのでとりあえずこの妄想を足掛かりに次の学期に色々と頭の整理をすることができればと思っている。

Thursday, July 21, 2011

日々是平凡

ここ数日のこまかい話の羅列:

○先日のゴルフコンペは、OCに住む「海を渡ってうまいことやっている日本人」の話を聞くことができたという意味でもものすごく面白かった(おかげで、今日現在における自分の「将来の夢」は「渡米して一旗揚げてOCに住む」となっている...)。それもよかったのだが、参加者のレベルがとても高かったこと(と、相対的に自分がしょぼすぎたこと)に大変ゴルフ的に刺激をもらうことができた。刺激をもらっただけではなく、一緒に回った方に具体的なアドバイスまでもらうことができたので、刺激のみならず具体的な改善の方向性まで得ることができてとても有難い時間であった。是非ともまたチャレンジさせてもらいたいものだ。


○ここ最近の自分、どうも効率が悪化しているように思えてならない。これまでであれば発生した瞬間に対応していたようなタスクをなんとなく放置してしまい、気付くとやるべきことがたまっているという状況が頻発している。できていないところまではわかるのだが、どうも手が動かないこの状況、どうしたら改善されるのだろうか。。


○Hullの教科書を読み進めているのだが、これがとても面白い。これに関して思ったこといくつか:

・面白いとはいえ、より快楽的なゴルフやら買い物やらを優先させてしまっており、この読書を日常の最優先事項にはできていない点に至らなさを感じている。「楽しいっちゃ楽しいが、他にもっとイージーに楽しめることがある」という性格的に筋トレと似ているような気がするのだが、各種楽しいことがある中で筋トレもしっかりやるためにはどうすればいいのだろう。

・かえすがえす、こういうことを使う仕事に就きたかった(トレーダーとか)。まだ間に合うような気もしないでもないが。。

・この本のレベル感は、MBAの授業とおおむね同じだと思う。すなわち、MBAのファイナンスの普通の授業をとっただけでは、一般常識の習得こそできても差別化できる水準のスキルはつかない(MBAなんか通わなくても、この本とかを読めばMBAレベルの知識は得られる。特に英語を母語とする人であれば、「知っている知識の英語化」なんてことも不要なのでますますMBAのアカデミック上の意味が不明瞭になる気が)。このあたりにMBAのひとつの問題点というか弱点のようなものを感じずにはいられない。なんちゅうか、大学院と名乗ってはいるが、教育上のゴールのレベル感はむしろ大学の教養課程的。別に自分が全科目でAを取れているわけでもないし、そこまで激烈に物足りないわけではない。でも、少なくとも選択科目くらいは、もう少し深入りしてもいいのではないかとつい思ってしまうのだが、どうも自分はMBAのことをいまだによく理解できていないような。。


○ここ数日は大きな旅行とかも入れていないので比較的暇なのだが、どうもせわしない。大学生のときなどの記憶を振り返ると、長い間インターバルがあり精神的にゆとりのある時期が続くと、思いもよらぬ感じで思考がこなれたり発展したりするような感覚があった。うまくいえないのだが、今回の休みはいまだその「思考が奥底まで落ちる感覚」には到達していない。別に狙ってできるものではなく努力もしていないし、また思考が奥底まで落ちることによって何か具体的なご利益があるわけでもあない。でもまあ、できれば、またそのような精神状態になってみたいものだと思っている。うまくいえないが、それこそがある意味においては留学という形で自分の人生にインターバルを挟む意義なのではないかと感じている。

【随時更新】自動車事故 あとしまつ

7/21

○別途連絡が来るはずの保険会社の担当者からいっこうに連絡がこない。たまにそれらしいのが来ているのだが番号非通知なのでかけ直すこともできない。
○仕方がないので、こちらから代表番号にかけて、担当者と話せないので誰でもいいから対応してくれと直訴したら、その電話に出たオペレーターが各種手続きをやってくれた。なんだ、担当者を待つ必要なんてなかったじゃないか。結局、いまだに、担当者とは直接話す機会を得ていない。
○自分方の保険会社には、とりあえず自分が加入している保険を使ってもいいので、一刻も早く修理を開始するよう依頼。通訳を待っていたらいつになっても話が進まなそうだったので、通訳なしで臨む。カタカナ英語に苦しむのは自分ではなく保険会社だからいいやという発想。
○その依頼をした直後に、相手方の保険会社から電話。ここでミスすると負担が及ぶので瞬間的に気合が入ったが、当方が事情を説明したらネゴも何もなくあっけなく「それでは、当方が負担します」の一言。当方が停車中で相手方が走行中だったからか、えらくあっさり話がついてしまった。
○結局、自分の負担あるいは保険金の利用をすることなく解決する運びとなりようやく一安心。保険会社の対応の悪さに苛立ったが、結果的には落ち着くべきところに落ち着いた。
○それにしても毎回思うが、トピックが今回のように限定されていて自分に多少の緊張感があれば、英語はちゃんと出てくるし聞こえるものだ。ただ、普段の飲み会のようなトピックが飛び飛びで自分もユルユルという状況で英語がうまく出ないし彼らの早口スラングに対応できないのは変わらんのだよなぁ。。

7/18

○保険会社に連絡。通訳をつけてもらい、自分とオペレーターと通訳の3人で会話したのだが、通訳のクオリティが明らかに低い。オペレーターの態度はいいのに通訳の態度が尊大だし、2回くらい誤訳して自分が誤りを指摘する羽目になるし。かといってこの手の話で通訳なしでミスするのも怖いのだが。初めて通訳を使ったが、なかなか難しいな。

 7/15

○事故発生。
○相手と連絡先等を交換。
○金曜夕方だったので、保険会社が既にクローズしてしまっていた
○牽引車にて、ドアの閉まらなくなったムラーノといっしょに自動車屋へ
○代車のアコード君で帰宅。

Sunday, July 17, 2011

Carmageddon

○土曜日。オレンジカウンティの方に住む日本人のコンペに混ぜてもらう。

○この日は自分の家の近くのフリーウェイ(405)が工事で終日閉鎖。アルマゲドンならぬカーマゲドンという愛称がつくほどの大騒ぎで、かなり早い段階から外出を控える旨の連絡が出ていたり、ネタでロングビーチ-バーバンク間に飛行機が飛んでいたり。そんな日にオレンジカウンティまで行くのはどうだかなぁと思っていたが、早めに出れば大丈夫だろうということで、普段なら1時間前に出るところを2時間半前ほどに出発。すると道は逆に(?)ガラガラで、終わってみれば集合時間の2時間近く前に到着してしまった。

○仕方がないので練習場に行ったのだが、それがちょっと失敗だった。まず、球を買い過ぎた。50球のカゴを買ったのだが、なぜか従業員のおっちゃんが「ここにあるボール、かごに入るだけ追加していいよ」と言うのでレジ脇にある練習ボールの山から手づかみでボールをたくさん調達。結果的にかごの中のボールは殆ど倍増。途中で打ち飽きてしまい適当にやってしまい、本番が始まったころには疲れているしスイングがなんかおかしいし。
また、練習場では天然芝と人工芝を選べたのだが、天然芝を選んだのがこれまたミスだった。多くの天然芝練習場がそうだが、前日にすっかり禿げたところにうっすら芝が生えているだけなので、天然芝の練習場のライと実際のフェアウェイのライは全然違う気がする。少なくとも自分にはそう思えて、通常なら出ないようなミスがたくさん出る。そんな珍妙なライで練習することによりスイングがおかしくなってしまったような気がしている。

○そんな練習場での判断ミス+初対面でしかもかなりうまい人々とのラウンドによる緊張感あたりを原因としてか、今日は(今日も)散々な内容。何が散々って、パターすら芯に当たらないからかなりの重傷。そんな状態でもがく自分を見て、一緒に回った人が後半に入りひとつアドバイスをくれたのだが、それが自分にとってかなり納得感のあるものであった。しかしなかなかうまくいかないもので、そのアドバイスについて考えているうちに別の方向におかしくなってしまい、最終18番になり突然シャンク連発。残り95Yから6打かかってしまった。。。その人がくれたアドバイス自体は理屈の上でも正しいと考えられるので、それを実践できるように向こうしばらくちょっと練習をしてみたいと思う。ちなみに同伴競技者は本当にうまくて、同伴競技者がアイアンで2オンするのは初めて見たかもしれない。。。

○そんな緊張感のあるゴルフだけでもかなり面白かったのだが、その後の懇親会がまた面白かった。おそらく日本からこちらに渡ってきて何かしら自営業をしている人々の集団であるようだが、皆さんの体験談がなんというかすごい。支店時代に取引先の社長との飲み会でびっくりした記憶があるが、それを思い出した。別にMBAなんか取っていないが、皆さんちゃんと海を渡り、事業を成功させ、うまいものを食べてゴルフして外車に乗っている。ビジネスの世界で成功すべくMBAを取りに来ていますと自己紹介している自分がかなりシュールに思えてならなかった。自分にとってはかなり無理目なネットワークではあるが(ゴルフの腕前的、あるいは経済的に)、できればまたお邪魔できればと言う感じの楽しい経験をすることができた。

○それにしても、代車のアコードがかなり気に入った。ムラーノと比べ、アクセルのふみ心地、ハンドルの重さが実に心地よい。また、サスペンションもムラーノのそれよりもやわらかい気がする。自宅近くにある段差での衝撃が、ムラーノにおける衝撃に比較してアコードにおける衝撃が圧倒的に柔らかかった。そういえば、ムラーノを買いに行ったあの日、お目当てはアコードだったっけなぁなどと今更思い出してみたり。「結婚する直前に別れたあの子とお台場でばったり再開、ちょっと一杯飲んだらその子の良さがしみじみとわかり別れた自分を恨む」みたいな感じか?

Friday, July 15, 2011

キキーメリメリ

金曜日。

○寝坊。朝型生活が途絶えてきたのか、昨日の疲れが出たのか。

○朝食を食べてから学校へ。日本にいる親戚に大学グッズでも送ってみようかということになり生協で色々物色。

○学校に行って気付いたが、そういえば今は学校にレアルマドリードがキャンプしにきているのであった。案の定キャンパス内にはサッカーボールやら何やらを持った若者がたくさん歩いている。自分達が学校にいたときも何回か歓声が上がっていたので追いかけてみるなど。結局、C.ロナウドとジダンをちょっと見ることができてうれしかった、、、のだが、ジダンってなんでここにいるんだっけ?

○昼食は学校内にあるビュッフェにて。7ドルにしては悪くない、というか個人的にはお気に入りで、特にここのパスタはかなりお気に入りなので大満足。

○その後家具を仕入れにIKEAへ。色々買って、店の前にあるLoading Zoneへ車を移動。荷物を詰めるべく、後部座席を開けてチャイルドシートを外していたら何やらすごい音。何かと思ったら、隣の車が発車にあたり自分の車の後部座席のドアを引っかけてしまっていた。ドアは見るも無残に曲がってしまい、閉まらない。相手の車はドアによる傷ががっちり。・・・。向こうもこちらも絶句。これほど完全な絶句は初めてではないかというほどの完全な絶句が30秒ほど続く。気を取り直し、連絡先を交換したり、自動車屋や保険会社に連絡したり。とうてい冷静とは言えない状況であったが、相手もリーズナブルな感じで協力的だったので特にトラブルもなくその場はおさまった。その後は買った家具をすぐさま返品して(持ち帰れないので)、自動車屋経由で呼んでもらった牽引車で仲良く自動車屋まで行き、代車のアコードを借りた。

○図らずもトーランスに来たので、せっかくなのでこれまで行きたいのに行けずにいたラーメン山田屋へ。相当久しぶりの純正とんこつラーメンといった感じで値段もそんなに高くなく大満足だったが、妻はミツワの山頭火の方がいいとか。。

○もう今年いっぱいは厄年と決めつけて、今後さらに悪いことが起きても仕方ないと受け入れることにしてみようかと考え中。厄年で辛いことが多く起きても、その合間に美味いラーメンを食べることができたり可愛い娘と遊ぶことができれば文句も言えまい。

Thursday, July 14, 2011

Hollywood Bowl

木曜日。

○早朝から近所の市営ゴルフ場へにて早朝ラウンド。夕方によく行っているが早朝は初めて。バック9を$20で回らせてくれてしかもガラガラなので非常に快適。朝露でグリーンが重い・要所要所でまだメンテナンスが行われているといったことはあるけど、練習と割り切ってしまえばそんなのはあまり気にならないし。
ただ、残念なことに、生まれて初めてゴルフ場で迷子になり9ホールプレーし損ねた。ホール番号が書かれた看板を見ずにプレーしてしまい、気付いたら7ホール目が18番だった。。。後から振り返ると、10→11→17→15→16→17→18と回っていた。2回目の17番でデジャブを感じて「不思議だなぁ」とか思っていたが、不思議なのではなく自分がアホなだけだった。空いている早朝ゆえの過ち。まあでも、終わって帰宅してもまだ8時というのは非常に魅力的。そのあと勉強とか家事とか、やろうと思えばできるわけだし、やろうと思えば。

○昼は引っ越し。引っ越し先が隣のアパートで既に部屋に入れることから、書籍やら人形やらをちまちま運ぶ。作業自体はたいしたことないのだが、早朝ゴルフの疲れが出てきて図らずも昼寝してしまう。

○夜はHollywood Bowl初体験。Westwoodにある官公庁ビルの駐車場に車を停めて、そこから出ているシャトルバスで一路現地へ。前売り券を買い忘れた結果乗車を後回しにされて少し焦ったので次は前売り券も買わないと。乗客は普段どこに潜んでいるんだっていうくらい老人ばっかり。まあクラシックなのでそんなものか。皆セーターとか毛布とかを持っていて嫌な予感がしたが、案の定現地はとても寒い。Tシャツ短パンで臨んだ自分はかなり辛かった。次回は厚着していこう。ここハリウッドボウルでのコンサートは野外コンサートならではのカジュアルなもので、観客はみな食べ物や酒を持ち込み、座席やその辺の芝生でワインを飲みながらのんびり開演を待っている。そんなカジュアルなものだから子持ちの我々も聴きにいくことができて、おにぎりとか卵焼きとか弁当をつまんでそのあとにワインを飲んだりして。

で開演。UCLA(および他の多くの学校)のエッセイに「御校のある街が抱える○○管弦楽団は実にすばらしく、是非ともそこの音楽を楽しみたい」とご挨拶がてら書いていたのだが、一年越しで初めて実現。まあベビーシッターに預けるなりすればよいのかもしれないけど。久しぶりのコンサートは実によかった。素人リスナーの自分であるが、やはりライブコンサートにはCD録音にはない楽しみがある。演奏者と聴衆とのコミュニケーション・聴衆の反応・演奏者のミスとか好演、場に広がる高揚感等。こういったものは、やはりCD録音では味わえないものであり、あまり指揮者とか楽団の特徴とかそういったものには未だ関心が及んでいない自分(酒で言うなら「ワインだったら何でもおいしく頂きます」的で、PCで言うなら「インターネットができれば何でもいいです」的)にとってもライブコンサートの価値が感じられる。以下、おっ、と思ったものを列挙:

・演目にはなかったが、まず手始めにアメリカ国家が演奏されて、しかも聴衆が皆ばしっと起立して歌いだしたのでびっくり。つられて立ったがさすがに歌がわからない。胸に手を当てて陶酔気味に歌う老人もいれば、あえて立たず静かにしているカップルもいたり。さまざまな考えが存在していて、それがそれぞれ尊重されているように感じられて、そのあたりにアメリカを感じた。

・曲目はロシアでまとめた感じ。特に気に入ったのは1曲目のボロディンのPolovestian Dance。曲名を知らなかったが、聞いたら一発で「あ、これね」と誰もが思い出すであろう曲。自分がLAフィルとハリウッド音楽とを勝手に重ね合わせてしまっているのかもしれないが、全体的にLAフィルは迫力がありドラマチックな演奏である印象。その一方で、弦楽器の和音の響きがとても成熟感のある綺麗なものであった(気がする)。

・ステージから離れたところにいたからかもしれないが、少し演奏者たちの動きと聞こえてくる音にラグがあったように感じられて気持ち悪かった。いつみても、タクトの動きと聞こえてくる音がずれているように思えてならずなんか気持ち悪いのだが、あれはあの指揮者の振り方の問題なのか音響の問題なのかなんだったのだろう。

・3曲目は展覧会の絵だったが、トランペットのおっちゃんが人間臭すぎて面白かった。
展覧会の絵が始まる前に小休憩があり、その後にはちょい練習タイム(皆が自分なりにチューニングしたり弦を張り直したりするあの時間)→チューニング(オーボエとコンマス→コンマスと皆)がある。その練習タイム、皆ラ(A)の音を出す程度の簡単なことしかやっていないのに、そのトランペットのおっちゃんだけは2回くらい最初の♪ソーファーシb-ドファレードファレーシb-ドーソーファというところを結構真剣に練習していた。いまさらそんなに真剣に練習しないでもと思っていたが、どうもそのおっちゃん緊張していたようで、本番でなんといきなり音を上ずらせてしまった。しかもわざとやっているのかと思うほど音がぶつ切れ。ものすごくその後の展開が不安になったのだが、どうやらそのおっちゃん、緊張したのは最初だけだったようで、だんだんキレを取り戻してきた。中盤のソロはもう普通に立派なさすがプロというとろみのある音を出していて、却って最初のミスが自分の印象に強く残ってしまった。しかしあのおっちゃん、たぶん緊張していたのだと思うのだが、なんで緊張してたんだろう。プロでもやはり緊張するときは緊張するのかしら。

・まったくもって当たり前の話なのかもしれないが、楽団員には白人もアジア人も黒人もヒスパニックっぽい人もそれぞれ存在している。また、2曲目のピアノコンチェルトで演奏したソリストは中国系の人であったが、ごく普通にスタンディングオベーションがある。当たり前なのかもしれないが、演奏者も観客も日本人ばかりというコンサートに馴染んでいた自分からすると、その風景はかなりインパクトのあるものであった。


と言う感じで非常に楽しかったハリウッドボウル、是非近いうちにまた行きたいと強く思った。

Tuesday, July 12, 2011

レモンサワー

○レゴランド2日目。昨日の段階では悪くないと思っていたレゴランドだが、2日目にもなるとアラが少し見えてくる。一番気になるのは、並ばされること。混んでいるということもあるが、見ていると多くのアトラクションで係員の捌きがとても悪い。乗客のシートベルトを締めたりスイッチを押したりと色々とタスクがあるアトラクションに係員が一人しかいないとか、複数の係員で意思疎通が図られておらず、同じタイミングで複数の客が「さあどうぞ」と言われて客同士でもめたりとか。おかげでかなりの時間ぼんやりと行列に並ぶ羽目になり、結構いらいらしてしまった。もう行かないかなぁ。

○と結構へろへろになってしまったこの日であったが、帰りに『たまえん』にて肉を摂取したことでなんとか体力回復。この店は『まんぷく』と違って、「上」でない普通のカルビやハラミも普通に美味しい気がする(『まんぷく』の普通のカルビは小さくてペラペラであるような)。あと、久しぶりに飲んだレモンサワーに感動するなど。

○ちょっと前の話になるが、こないだの給料から手取りが増えた(^^) 日本を離れて一年がたち、ようやく住民税の徴収がなくなったことが原因。ようやく渋谷区から卒業させて頂けた模様。
留学中の給与は実に絶妙な金額であり毎月アップアップであったので実にうれしい。というか、帰国当初の一年は国内にいるのに住民税がないのかと思うと結構いまからテンションがあがってくる。。しかしどうして地方税というのは一年のラグがあるのだろう?技術的にはなんとでもなりそうな気がするのだけど。。

Monday, July 11, 2011

ブログ1周年

○一泊二日で南に100マイルほど下ったところにあるレゴランドというところに来ている。知り合いが社割でチケットを安く購入できるということで、その人経由でチケットを安く入手することができたことから来ている。2Dayパスなので、日帰りできる距離ではあるが一泊二日にしている。

レゴのテーマパークという基本コンセプトは???だが、レゴはさておき普通に楽しめるようなアトラクションがたくさんあるしプールや水族館まであるので、子連れでの行楽としてはなかなか良い。でもやっぱり、そこにレゴがある必然性のようなものはよくわからないような...ここってレゴ社直営なのかしら?
平日にもかかわらず客はたくさん。多くのアトラクションで結構並ぶ羽目に。フロリダのディズニーワールドより並んだかもしれない。アトラクションは身長制限があるものが結構多く、娘は半分くらいのアトラクションに乗ることができず。身長制限から判断する限りでは、幼稚園~小学生あたりがこのテーマパークをもっとも満喫できそう。


○気づいたらブログ開設から一年が過ぎていた件。

総記事数は300ちょっと。一日に2記事投稿しているときもあれば、しばらく間が空いているときもあるが、とりあえず結構な数。手前味噌ではあるが、いわゆる「MBA留学生ブログ」でこれほどまでに更新が頻繁なブログはそうはないと思う。自分としては、これだけ書き続けることができたことに正直驚いている。ちなみに妻は「よくもまぁ...」と引いている。

*もちろん、内容は棚に上げている。可能な限り客観的に見ると、このブログはMBAブログの中でもかなりつまらない方だと思う。アフリカで貧しい子供と触れ合ったり、地元政府にコンサルしたり、起業したりという「いまどきのMBA的なトピック」が全然ないし、そもそも読者目線じゃないし
*アクセス数その他の指標でみる限り、このブログはまったくもって成功しているとは言えない。自分がいま自画自賛をしているのは、あくまで、「自分の感じたことを365日中300日程度は文字に残すことができた」という自分の筆まめっぷりただ一点。

そこで今回は、後付けではあるが、このブログが長続きしている理由について自分なりに頭の整理をしてみたい。自分がいまぱっと思いついた理由は以下のようなもの:

1.根源的な要因

1.1 暇があった
→もっとも根源的な理由の一つ。深夜まで働いていてはやっぱりブログどころではないだろう

1.2 MBA留学という、「いい加減手垢がついてはいるが、まだ少しは珍しい体験」
→もっとも根源的な理由の一つ。やっぱり、「人と違うことをしている」という感覚がまったくないと、そもそも自身の体験をしたためようというモチベーションは湧かない気がする。

1.3 日本語でアウトプットしたいという欲求が高まっている
→英語と日本語のちゃんぽんで暮らしていると、どうも日本語で何かを書いておきたいという欲求が高まるような気がする。その欲求がなければ、いかに他の要因があったとしても、これほどの数の記事は書けなかったような。

2. 過去の失敗からの反省

自分には「人知れずブログ開設→三日坊主→人知れず閉鎖」という苦い経験がある。本ブログ開設当初は手さぐり状態の本ブログであったが、やっているうちに昔のブログの失敗経験を少しずつ思い出したので、その当時の反省をいかしつつ運営している。

2.1 読者に配慮しない
→人によっては、読者がいることや、読者からのフィードバックがあることがブログ継続の主要なモチベーションになっているかもしれない。ただ、自分の場合は、人に何かを伝えたいという思いがないわけではないが、どちらかというと「自分が感じたこと、特にささいな心の動きようなものを、後で読み返せるよう記録しておきたい」という思いがブログ継続の主要なモチベーションになっている。昔のブログ三日坊主経験によってそのあたりの「自分はブログに何を求めるのか」についてある程度考えていたので、今回は開設段階から読者に配慮しないという基本方針を定めていた。具体的には、
・話しかけるようなスタイルを採用しない(ですます調ではなくである調)
・読者が好みそうなトピックは何かについて一切考えず、自分の書きたいことだけを書く

2.2 読者を選ぶ
→昔のブログは非公開で始めて、記事がたまったところで公開する構想であった。結果、非公開であったにもかかわらず、必要のない「読者への配慮」を試みてそれが更新頻度を鈍らせるという悪循環にはまっていた。
そこで今回は、最初は制限公開とし、一部の友人のみがブログにアクセスできるようにした。今では公開しているのでたまに検索経由でたどり着く人がいるようだが、極力Googleに引っかからないような設定をしていて、基本的には自分が直接URLを教えた人がこのブログの主要読者であるような状況を保っている。このような「顔を知っている人だけが読んでいるという状況」が、自分に「皆友人なので読者に対する配慮とかはそんなにやらなくても許してもらえるので気楽だが、読者がいるという張り合いは得られる」という心地よい状況を作ってくれている。

2.3 すごいことを書かない
→昔のブログでは、経済とか金融について感じたことについて生意気にも論じてみようなどと思っていたのだが、「社会・経済・金融について何かを感じること」と「そういったことについて論理的な文章を作ること」の間には結構なギャップが存在していて、ああでもないこうでもないと推敲していると一向に筆が進まずブログ更新が滞るという感じになっていた。その反省から、本ブログでは、あまり大所高所からの社会批判のようなものに時間を割かないことにした。その代わりに、その日に自分が感じたこと・小さな心の動きのような推敲をあまり要さないようなものについてできるだけ短時間でさらっと書き上げるようにしている。その結果、他の人から見たら退屈極まりない内容にはなってしまうが、自分の感じたことをたくさん書き留めておくことができている。

2.4 推敲しない。考えてからではなく、考えながら書く
→2.3と重なるところが多いが、感じたことを可能な限り新鮮なまま書き残しておくためには、推敲という作業はむしろ害悪であると考えている。推敲しない結果、読者にとって読みづらく、かつ論理性が不十分な文章となってしまうのは仕方がないと割り切っている。そういった読者の利益に対する配慮をしないことにより、執筆時間が推敲する場合よりも短縮化され、ブログ更新を維持する余裕ができている。村上春樹ではないが、書いているうちに結果として何かしらの文章が「出来上がる」イメージで、文章を「作る」というイメージを持っていない。

3. その他(過去の失敗に関連しない工夫など)

3.1 期限を設定している
→このブログは卒業と同時に閉鎖する予定。万一ブログを続けたいと思ったとしても、別の箱で心機一転再スタートするつもり。期間限定と決心したことが、逆に、「2年間は続けたい」というモチベーションになっているのような。


2.4で書いた通り推敲はしていないのだが、思いのほか体系的に整理できた。でもこれは「より効率的に自己満足するための方法論」であり「より一般受けするブログ方法論」では全くないことから、残念ながらこの体系化は一般的なブロガーの方々の参考にはなりそうにはない。
まあ、どうせなら自分も、こんな「弱い自分を肯定するような仕組み作り」みたいなことばかりせず、正面から面白いブログをやってみたいものではある。将来うっかり起業なんてしちゃった日には、社長ブログとかはそういう正面突破的なやつにしよう。むしろGoogleの一番上に来るような工夫とかしちゃったりして。

Saturday, July 9, 2011

My External Change

○一年経ったところでの反省のようなことを色々考えているが、それはそれとして、この一年での物理的・外見上・習慣等の成長(衰退・変化)について記録しておく。もしかすると、こういった見た目レベルでの変化こそが、自身の内的変化を代弁してくれるのかも、なんてややこしく考えてみたり。以下は極力内面的変化(考え方の変化等)は排除する。


<見た目>

○日焼けした。まあゴルフもしているし海やプールもやっているのだが、LAにいると単に学校と家を往復したりショッピングモールで買物しているだけで日焼けしてしまうので仕方ない。腕時計をつけていたら見事に恥ずかしい感じに腕時計部分だけ白くなってしまっているので最近こっそりと腕時計を外してゴルフしたりしている。いまは「日焼けのおかげで精悍になってよかったね」といった感じでポジティブに考えているが、おそらくこの皺寄せが帰国後色々な形であるのだろう(LAに留学しなかった場合よりも皺が増えたり、シミそばかすができたり、はげたり、あるいは皮膚がんになったり?)西海岸の白人の女の子はかわいいが劣化も早いというのは果たして都市伝説か否か、自分の身を以て検証できてしまうかも。

○筋肉は殆ど変わらず。月1,2回のゴルフとたまの都内散歩くらいしかやっていなかった受験生シーズンと比較すると運動量は増えているが、真剣にトレーニングしているわけでもないので大した改善はなし。アメリカ的マッチョご用達の服は似あわないまま。

○体重は、渡米直前に65kg弱あったのが58kgまで落ちて、平均的には60±1kgで推移。序盤はアメリカの食べ物が肌に合わず苦労したが、日本食環境が整ったことやアメリカの食べ物に慣れたことで安定したか。
ただ安定しているとは言え、食生活は日本と比較するとやはり良くないので、2年目に太ることを懸念している。実際、グランドキャニオン旅行あたりからやや体が重い感じがしていて嫌な感じ。身長は変わらず。ほんの少しだけ「アメリカ的食事をすることで背が伸びたりしないかなぁ」と夢想していたが、普通に無理そう。

○自分としては未確認だが、妻の指摘によると白髪が生えているらしい。自分の家系は白髪傾向らしいので、「ついに来たか」と落胆中。帰る頃にはMen's Bigenか

○写真を見ると、まあ年相応に老けている感じ。


<習慣面での変化>

○結婚以来初めて勉強机がある暮らし。居間のテーブルで勉強すると子供の成績がよくなるという実証研究論文があると聞いたことがあるが、やはり自分の専用の机がある方が勉強ははかどる。

○車社会に飲み込まれ、歩行距離が激減。学校と家もものすごく近いので、本当に最近歩いていない。東京に戻ったらまた色々ぶらぶらしてみたいと思っているが、子供がいるとちと難しいか。徒歩通勤するほど若くもないし、そもそも歩こうと思えるような常識的な時間に仕事は終わるのか?

○コーヒーはもともと一日一杯のペースで飲んでいたが、これにコーラが加わってしまった。「コークとペプシの違いがわかる」と思っているのだが、その真偽はさておきそのような自信がつくほどコーラを飲んでいる自分に萎える。でも、先学期に一日4コマとかあった日の、夕方ヘロヘロのときに飲むコーラは本当に生き返る。。。
ちなみにDr. Pepperとルートビアについては、いつか試さないといけないかなと思いつつも逃げ続けている。起業だ何だでチャレンジする前に、まずはルートビアあたりにチャレンジしてみないとなぁ

○日本では家で酒を飲む習慣はなかったのだが、今は冷蔵庫にたいていビールが。。何がアレって、安いから気楽に買ってしまうのが難点。しかもそんなにガバガバ飲めるわけでもないのでなかなか減らないし

○アメリカに来て好きになったのは肉、メキシカン、チョコマフィン、しっとりしたアメリカ的チョコチップクッキー。嫌いになったのはピザ、サンドイッチ。まあいずれにせよ、日本食に困らないLAで本当によかった。Sushi(カリフォルニアロールとかスパイシーツナロールとか)は「日本の寿司とは違うものである」という割り切りのもと、わりと気に入っている。

○起床時間は遅くなり、睡眠時間はやや早くなったか変わらないくらい。ということで、睡眠時間はやや増加。戻ってから朝から晩まで働くことができるのか、結構不安。「MBAの勉強は大変で、徹夜もザラ」と言う都市伝説はいまだ存在するようなので、派遣元にはその路線でいくか(???)

○昼寝もしなくなった。これまではたまに(頻繁に?)トイレで「考える人ごっこ」をしていたものだが、学校ではそんなこと誰もしていないので自分もその流れに乗っている。まあでも、学校の飯がまずいことから昼飯をさほどしっかり食べておらず、それゆえに眠くならないのかもしれないが。

○新聞は相変わらず殆ど読まないまま。Yahoo! JapanのトップページとWSJ.comのトップページを周回して、あとは経済系ブログとツイッターで知った気になってしまっている。留学終わったあとどうしたものか。いずれにせよ日経新聞なんぞに月ウン千円は払いたくないのだが

○アメリカかぶれして、ノートを青いペンで取るようになっている。いまだに何故青ペンが普及しているのかわからないが、黒よりは青の方が文字が浮き立つので若干見やすい印象。あと、そもそもあまり書いていないので検証すらしていないが、たぶん字がものすごく下手になった。もしかすると日本語も下手になったかも。日本で「欧米で流行」という触れ込みで流行っているロディアについては、確かに販売はしているが普及はしていない印象。
(ていうか、マークシート式のテストにボールペンで挑むクラスメートがいたのには心底びっくり)

○服装については、アメリカ的テキトースタイルですっかり落ち着いた。日本にいるときは殆ど着なかったTシャツばかりで、日本にいるとき好んで来ていたポロシャツやらシャツは滅多に着なくなってしまった。まあカリフォルニアに適応しているっていう整理でいいのかな、あるいは御洒落心の低減=老化ということかもしれないけど。西海岸ブランドらしいアバクロとホリスターには抵抗感が強く未だ手を出せていない。抵抗感で言うと、UCLAウェアもいまだに一着も買っておらず、これはちょっとまずいかなぁと反省中。渡米前にちょっと流行っていたH&MやForever21はこちらにウジャウジャあるが、品質が最悪で1,2度見たきり入る気も起きない。日本でもすっかり苦戦していると聞くが、そりゃ当たり前だろう。マーケティングだけでなんとかなると勘違いしてしまった好例となる予感。ちなみにこちらではボタンダウンよりも皆普通の襟のシャツを好むがなんとなく興味深い。ノーマルカラーで襟が立つようなアイロン掛けを皆しているのだが、それが流行りなのかしら?

<総論>

○いずれにせよ、「日焼けした190cm/80kg、太い二の腕を振り回しつつピチピチのアバクロのTシャツを着て、早起きしてコーヒー片手にワークアウト、昼は勉強とネットワーキングに勤しみ、夜は家族サービスをきっちりやった上でそのあと寝ずに勉強」という感じには今のところなっていない。なったのは日焼けくらいで、あとは未達(目指していたか否かからしてあれだけど)。

Thursday, July 7, 2011

売ったり買ったり

○びびなびデビュー。驚くことに、出品すると驚くほどあっという間に連絡が来る。「こんなもの、もう誰も買ってくれないだろうなぁ」というものばかり出品したのだが売れてびっくり。日本に戻ったらヤフオクにはまったりして。でもまあ、びびなびだと直接受け渡しという手段があるので配送せず済むので楽。


○Roger Dunnにてアイアンを取り替え。「90日以内なら全額(ポイントとして)返金」というシステムを利用して、先日店員にそそのかされて買ってしまったキャロウェイのX-22を返品し、そのとき買いたいと思っていたピンのi15を改めてお買い上げ。

以前使っていたクリーブランドから取り替えようと思った動機は①もっと許容性の高いものを②引っかけないものを というものであった。①の観点ではヘッドの大きいものを買えばよく、②の観点ではライ角がフラットなものを選べばよいはずであった。

キャロウェイのX-22をうっかり買ってしまったときは①と②のどちらを優先するかあまり頭の整理ができておらず、①許容性を重視してヘッドがでかいキャロウェイを買ってしまった。しかし、ライ角がかなりアップライトなのでやっぱり実戦で引っかけが出てしまう。ここぞというときに引っかけが出てOBというのが嫌で新しいアイアンを求めたのに引っかけるアイアンを買うとは、なんと愚かなことか。しかもあまりに捕まりが良い(引っかかる)ので、どんどん自分のスイングがカット気味になってきて、ドライバーまで久しぶりにスライスが止まらなくなってくる。

と、許容性にフォーカスしすぎた結果方向性についての検討がとても甘くなってしまったので、このたびキャロウェイを返品してそのポイントでピンをお買い上げ。ピンはライ角が異なる様々なバージョンが市場に流通しているので、ピンのHPにて自分にフィットするライ角モデルが何か調べた上でそのモデルのデモ品を購入。購入したi15はキャロウェイと比べるととてもヘッドが小ぶりだが、もともと使っていたクリーブランドと同じくらいなのでまだ引き返せる(キャロウェイを3か月使ってしまうと、もう小ぶりなヘッドには戻れなかっただろう)。

で早速近所の市営ゴルフ場で試す。まず驚いたのは、ライ角がフラットになるとこうも弾道が変わるのかということ。引っかけなど一度も出ず、むしろ気を抜くとアイアンなのに球が右にふける。本来の持ち球がフェードというかスライスであるはずの自分としては、左を気にすることなく安心して打てるようになったのは革命的な進歩。
そして、ライ角があっているせいか、アイアンが全然地面に突っかからない。これが「抜けが良い」ということか。いずれにせよ、ライ角が異なるおかげで方向性・ミート率がかなり改善して、結果として飛距離も伸びている。

次に感動したのは、弾道を調整できること。キャロウェイは典型的なオートマクラブで、わざと左右に曲げることができないどころか、抑えて打ってもフルスイングと同じように高く球が上がってしまい気持ち悪かった。しかし今回買ったピンはヘッドが小ぶりだからか、低く打とうとしたらちゃんと低い球が出る。わざと曲げるほどの技量はまだ今の自分にはないが、なんというかものすごく「雰囲気が出せる」感じ。別の言い方をすると、自分で納得のいくミスショットこそあれ、なぜそんな玉が出たのかわからないような意味不明のミスショットは出ない。

そしてさらに感動したのは、他のクラブに迷惑がかからないこと。器用貧乏とでもいえばいいのか、キャロウェイのアイアンを買った結果、アイアンやハイブリッドやバンカーショットなどが無意識に変わってしまったようで、ここ最近出たことのないミス(ドライバーではテンプラとか、バンカー出ないとか)が出るようになってしまっていた。また、キャロウェイが引っかかり過ぎることからカットの度合いが増してしまい、ドライバーでスライス病が再発したりとか。しかし、今回のピンを使っても、他のクラブのパフォーマンスは全く悪化していない。一回しか試していない時点で言うことでもないかもしれないが、まさに「すべてのクラブを同じスイングで振ることができる」感覚。

ということで、この新しいアイアンを非常に気に入った。もう返品することはない(と思う)。いつか余裕のあるときに、ライ角やロフトについて誤差がないか測定してもらいたいと思っているが、もしかしたらそのときに「ロングアイアンだけ少しアップライトに」とか小細工してみようかなと画策中。あと、店のポイントが余っているので、他のクラブも検討してみたりして。。。

Monday, July 4, 2011

MBAの授業に求めるもの

ファイナンスは趣味として夏の間に家でやってしまおうと思った背景:

○MBAの授業だけで「5を10にする」というのはかなり難しい。来る前から諸先輩の話を聞いてそんな感触を持っていたけど、一年間の授業を終えた今、予想以上に「深さを求めるのは難しいな」という印象をもっている。

「5を7にする」ことはできるが「5を10にする」のは難しい。習ったことの中でヤヤコシそうなものを派遣元で披露したとしても、想定されるレスポンスは「おーよく勉強したね、でもそれなら知ってるよ」というものであり、「…???えうお、なんだかよくわからないけどすごいことやってきたみたいだね(戸惑い)」みたいなものにはならないと思う。ファイナンスばかり勉強していても「お釈迦様の手の中で、第2関節から第1関節に移動しただけ」となってしまいそう。先輩の話を聞いていたとはいいつつも「ファイナンススクールと呼ばれるUCLAでファイナンスを学べば、お釈迦様の手の外に突き抜けられるのでは..」などと淡い期待を抱いていたがちと難しそう。

*UCLA個別の問題であり他の学校(例:「Advancedなコースも比較的自由に取れまっせ」と謳っているいくつかのMBAプログラム)に行けば解決する問題なのかもしれない。
*UCLA個別の問題どころか、自分のやり方が悪い、という要因もあるだろうとは思う

なので、一事業ウン十万円という高コストに見合ったリターンを得るためには、「5を7にする」よりは「1を5にする」「0を1にする」「何から始めればよいかわからない五里霧中のレベルから、少なくとも独力で勉強できる中級者レベルになる」ことができるような授業を志向した方がよいのではないか...というのが一年間授業を受けての現時点での思い。

でも、1を5にしたり、5を7にするという意味ではMBAの授業はドンピシャだと思う。すなわち、「他のMBAと会話できる程度の基礎知識が得られれば十分」と言う人や「とっかかりだけ教えてくれれば、あとは自分で必要に応じて深掘りするから」という発想で臨むのであればMBAの授業は実にすばらしいと思う。そこから先は仕事場あるいはPhDコースでやりますという割り切りを最初からできていれば、もしかすると自分が一年を終えて感じてしまった物足りなさは生じなかったのかもしれない。


○また、「5を7にする」的授業はとても楽しいが居心地が良すぎた。ちょっと知っている内容が出てくるたびに「あーそんなん知ってるよ」と調子に乗ってiPhoneでFBとか見ている自分が痛かった。適度の成功体験・適度の自信は必要だと思うが、ファイナンスばかり勉強しているとものすごく中途半端なレベルで慢心してしまうそうな気がする。


○幸いなことに、周囲に手助けしてくれる人がわんさかいる。選択科目でふたつファイナンスの授業を取ったが、どちらの教授も質問はいつでもなんでもウェルカムということだしTAの一人もそんなことを言ってくれた。また、実務の観点からのコメントが欲しくなることもあるが、そういうときは派遣元で働く同期先輩後輩や同業他社で働く友人にメールをすれば大抵かゆいところに手が届く感じで教えてくれる。なので、この趣味としてのファイナンスというものを、この夏は大いに楽しみたい。敢えて言うならちゃんと楽しむためにはここ1,2週間の序盤できっちり巡航速度に乗っておきたい。楽しくやったら夏休みトータルで30ページしか読めませんでしたってのは寒いので。


○この、「10には到達できない」という点においてMBAの授業を軽視し「ディスカッションで揉まれることやクラスメートとの日々のコミュニケーションがこそ重要」みたいなことを言う人がいるが、それについては自分は残念ながら賛同することはできない。そのあたりについては後日書いてみたい。

Sunday, July 3, 2011

ありふれた夏の一日

○夏休みが始まって一か月、前半にまとめて旅行していたので、ここにきてようやく日常モード。

思いがけず良かったのは、フロリダ(3時間当地より時計が進んでいる)に行ったおかげで、家族一同早起きできるようになっている。たとえば先日は、娘に朝5時半に起こされ、7時前に誰もいない公園へ向かい、8時に帰宅後10時まで勉強したり引っ越しの準備したりして、10時から夕方まで山へ芝刈りへ。いつまで続くかわからないが、なかなか悪くない。


○いつまで続くかわからないが、小学生っぽく、朝は10時過ぎまで読書タイムを設けている。自分の知的好奇心の向いている分野(デリバティブ・国際金融という2つを軸としたファイナンス)については、学校の授業で習得するというよりは、夏の間に「楽しみ」として本を読み、学校では毛色の違う馴染のない分野を学ぶのがいいのかなと画策中。


○引っ越し関係では、現住居にMove-out Noticeを提出。ペナルティが発生するギリギリセーフのタイミング。新住居のマネージャーに対してはInitial Depositと初期費用(審査費用とのことだが)を支払い申込書・各種ID関係も提出。Safety Deposit(敷金のようなもの、というか敷金そのもの?)が高くてげんなり。派遣元がいかに素晴らしい会社であるか、米国に来て以来最も頑張ってマネージャーさんに述べてみたが、多分だめなんだろうなぁ。出来ないと誤解していた郵便局の転送手続もDone。現住居では、毎日のように過去の住人宛に来た郵送を「過去の住人宛郵便ボックス」に放り込んでいたが、できれば自分宛の郵便がそんな目にあうことがないことを祈る。


○暇に任せて、旅行で管理がおろそかになっていた家計のチェック。過去の不整合を調整するとともに、今後見込まれる収入支出を整理。留学後1年が経過して引っ越しを控える今、デポジットの返却や新しいデポジット予定が入り組んでいて、損益は普通なのだがバランスシートがせわしない。普段は殆ど出番のない未収金・未払金がB/Sで嵩を増している。資金繰りの問題はないが、こういった未収金未払金のそれぞれの確度をどう考えるかちょっといじるだけで我が家が浪費できる金額も結構ぶれるのが悩ましいところ。楽観的に見込めば豪遊できるし、保守的に見てしまうと自分のゴルフはお預けになってしまう。

中立の立場で粛々と家計管理すべき立場の自分だが、あまり保守的な見積もりをやってしまうと自分の首がしまる点において利害相反の疑義があるがどうしたものか。保守的な帳簿作成に報酬を与えるべきではないかと思うのだが、おそらく妻の理解は得られまい。。

それにしても、将来見積もりのさじ加減ひとつで帳簿が姿を大きく変えてしまうのがちょっと気持ち悪い。もしかすると将来の計画をたてるにあたってはB/SとP/Lとは別の何かを別途使った方がよくて、帳簿は過去に起きたことの記録にとどめるべきなのかもしれない(将来見積もりは排除)と思案中。

Friday, July 1, 2011

引っ越し

○今日から7月。毎日月初に家賃を払うことになっているので管理人のオフィスにて家賃を支払い。

その際、今月で契約が切れる入居契約について、来月以降の契約条件について聞いてみた。すると「この一年間は、年通算で1か月分割引していたが、最近は賃貸市場の動向も良いので割引はなし。今年は11か月分だけもらっていたけど、来年は12か月分きっちりもらうことになる」と管理人のおばちゃん。

なんとなくそんな予感はしていたのので聞いてみたのだが、まさか本当に割引がなくなるとは。。。困ってしまった。年通算で11か月分を払っていた現行の家賃だとギリギリ家賃補助の範囲内で自己負担はゼロだったが、12か月分になってしまうとだと毎月百数十ドルという規模で家賃負担が家賃補助の限度をはみ出してしまう。年換算にして2,000ドル弱。千ドル単位の金に一喜一憂して旅行に行こうかどうしようか悩んでいる身としては、はいそうですかと年間2,000ドル弱の負担を受け入れることはいかがなものか。。

そこで、おばちゃんに「出ていくならいつまでに連絡すればよいか」と尋ねてみたところ、「退去日の30日以上前なので、最終締め切りは今日の夕方、ぐへへ(ぐへへは創作)」とのこと。どしぇ、引っ越すかどうか、今日中に決めろってか。。

主な論点はこんなところ:

・このまま居続けると・・・
(○)引っ越しの手間が発生しないので楽。家具付きなので、新たに家具を買う必要が生じない。
(▲)年間2,000ドル弱の負担が発生。

・引っ越すと・・・
(○)(派遣元の家賃補助の限度内の部屋を見つけることができれば)家賃に関する自己負担が発生しない。
(▲)引っ越しの手間。ソファーやら何やら、家具を買う手間および金銭的コスト。

で、冷静に考えると答えは簡単で、「派遣元の家賃補助限度内の部屋を見つけることができるのであれば、家具など全部あわせても2,000ドルはしないだろうから、引っ越すべき」と言う感じになる。自分もおばちゃんとの会話を終えた直後にその結論に到達することはできたし、妻も同様の意見で、結局その日のうちに部屋探しをして、偶然空いていた近隣の(というか、隣の)アパートを見つけてそこに来月から引っ越すことにした。


○ということで、結論だけ見ると「来月から引っ越しすることで余計な金銭負担を軽減することができた」というキレイな話。賢明な選択をすることができました、良かったね、めでたしめでたし。自分の記憶が正しければ、人生通算10回目の引っ越しとなる。会社入ってからでは5回目。引っ越し回数だけでいえばまったくもってノマド的であり流行を抑えている感じでGQに取材してもらってもいいくらいだ。

と、最終的な決断および結論だけとるとイイハナシなのだが、その決断に至るまでの自分の思考プロセスがちょっと気持ち悪かったので書き留めておく。

おばちゃんから状況(今日までに出ていくかどうか決めろ、出て行かないなら家賃は月にして百数十ドル増し)を聞かされたときの自分は、「冷静に考えれば、きっと出ていくのが良いはず。でも、うーん、なんというか、このまま出て行かなくてもいいかもなぁ。百数十ドルくらい、どうってことないよな」とという思いに結構支配されていた。

うーん、薄々わかってはいたが、自分に根付く「惰性」、あるいは「現状維持の選択肢と、何かを捨てて新しいものを求める選択肢があった場合において、現状維持になびいてしまう傾向」はかなり強いようだ。
瞬間的・本能的に現状維持を正当化するような理由を思いついてしまったり、そうした現状維持を正当化する論点を過大評価してしまったり、捨てることやチャレンジが伴う選択肢を正当化する理由を軽んじてしまったり。

これがシリコンバレーあたりだと「現状維持と、チャレンジという2択であれば、そこにチャレンジがある時点で迷いなしでチャレンジ」みたいな感じになるのかもしれない(ちょっと言い過ぎか。自分の理解は、「VCやら求人やらが他地域と比較して多いおかげで、シリコンバレーではチャレンジする価値が他地域より高いことからチャレンジすることが合理的というだけであり、人々の理性がチャレンジ寄りにズレているというわけでもない」という理解だけどどうなんだろ)。

そういう判断をする人(上記のような、仮説的シリコンバレー住人)は、自分とは逆に、現状維持を正当化する論点を過小評価してチャレンジを正当化する論点を過大評価したりするのかもしれない。自分はてっきり、「MBA、とくにアメリカ西海岸のMBAなんかに来たら、自分もそういうチャレンジ大好き人間になって日本に戻ることになるのではないか」などと妄想していたが、今回の引っ越しの件ひとつとっても、自分がまったくもってチャレンジャー的精神構造を獲得できていないことを痛感させられる。


○何の根拠もない極めて主観的な話になってしまうが、自分は今後の日本、あるいは今後の自分にとって大事なものは「仮に今持っているものがまだまだ価値を持っていても、それでも何か新しいものを求めて、今持っているものを捨てる勇気」だと感じている。「今後の日本」については余計なお世話か。。

「今持っているもの」が将来的に価値が上昇すると信じることができるのであれば捨てる勇気などさほど重要ではないが、自分の場合、将来値上がりが期待できる「今もっているもの」は家族くらいしかない。今の勤務先における正社員というステータスも、今自分がもっているファイナンスの専門知識も、車も何もかも。金融資産だって将来のインフレやら何やらを考えたら価値向上は疑わしい。他の皆は相変わらず「今持っているもの」に対してBullishで居続けられているのだろうか・・・?

もちろん、理屈をこねると、今持っているものが値上がりしそうにないからといってそれを捨てることにより得た新しい何か(例:新しい職)の価値が既存のものより高くなるとは限らない。転職して待遇を落とした人もゴマンといるだろう。それでもなお、自分が一度何かを捨てて次の何かに飛び移ったことにより得られる流動性のようなものの価値を踏まえると、やはり既存のものを捨ててチャレンジすることは、トータルでプラスになるように感じられるのだがどうなんだろう。

自分は転勤やら出向やら留学で新しい環境に行けたことが自分の人生に大きくプラスになったと思い込んでいる。いまでもこういった「転身」が自身にプラスになったことは疑っていないのだが、今回の引っ越しにおけるモジモジの件を経て「プラスはプラスだが、転勤も出向も留学も自ら決めたことというよりは、会社に与えてもらったものに過ぎず、思っていたよりは価値を割り引く必要があるかも」と思うようになった。もちろん出向やら留学やらは会社に強く希望しているので、プロセスにおける自身の関与がないわけではないが、やはり最終決断は会社というのではちょっとその転身の価値が薄まってしまうと思う。

自分の会社の同期でも何人か会社を辞めて違うことをやっている人がいるが、彼らの「新しい何かのために、100%自分の意思で、会社を辞める」という行為が彼らに付与した価値(捨てた経験それ自体の価値やら流動性やら)と比べると、自分が転勤やら何やらで得た転身による価値はだいぶしょぼい、そんな感じがしている。

今回の引っ越しの件で改めて気づかされたが、あと一年でこのマインドセットをどげんとせんといかん。「Comfortableな現状維持とUncomfortableなチャレンジ」みたいな二択はMBAで死ぬほどあったし、たぶん2年生になってもまだあるはず。安きに流れる自分の気持ちは十分理解できるのだが、そこは踏ん張ってなんとか頑張るべきなのだろう。

と捨てる勇気云々いいつつも、今の派遣元やら何やら、今持っているものに割と愛着をもってしまっている自分。。捨てる云々言っていたら、捨てる前に妻とかに捨てられるのが先だったりして。。