そろそろ7月も終わり、夏休みも半分が過ぎようとしている(数えていないので、中間地点がどこか正確にはわかっていないけど)。そこで、夏休みの前半戦を簡単に振り返ってみる:
○旅行
一番金と時間を費やしたのはやはり旅行となろう。前半では、オフシーズンなのか交通費が安い6月にまとめて旅行に出て、その後は近場でのんびりといった感じであった。まずはグランドキャニオン周辺、次いでヨセミテ周辺、その次にフロリダ。
いずれもザ・アメリカといった感じで雄大な景色やら何やらを楽しむことができたのだが、個人的にはセドナとキーウエストが特に印象に残っている。どちらも旅程の中では相対的にマイナースポットで、事前の期待もあまり高くなかった。だが、不思議なもので、印象に残るのはそういったマイナー期待薄スポットであった。キーウエストについては広めに区画整理されているLAではあまり見られないような狭苦しい一方で雰囲気の出ている街並みが、湿度の高い気候と相俟ってなんとなく自分に日本を思い起こさせた。セドナについては何が印象に残ったかと言われるとよくわからないのだがなんとなく思い出深い感じ。パワースポットらしいので、パワーをもらってしまったのか?
7月に入ってからは周辺をふらふらといった感じで、遠出といったらレゴランドあたり。レゴランドは事前には完全にみくびっていたので、期待の割には面白かったという思い出。
色々感じたことはそのときのブログに書いてあるが、今になって改めて思うことは
・LAは本当に住み心地が良い。米国内の他地域を回ることでLAの良さがしみじみとわかる。というか、「LA以外に住んでいる人ってあほちゃいますの」くらい。気候の良さ(ほどほどの気温、低い湿度、雨の少なさ)もあるが、人の良さが自分としては大きい(平均所得が高いからか気候がいいからか何かわからないが、全体的に人に余裕があり陽気さがある気がする)。旅行をいくつか終えた今、やがてはこの地にじっくりと住んでみたいという思いがその度合いを増している。まあでも広島転勤中は「広島が日本の首都でよくね?」とか思ってったっけ。。
・どこぞの中田ではないが、旅というものは人生において必要不可欠なものなのかもしれない。日常とは異なるどこかに身を移し、見慣れない色々なものを目にし耳にすることで得られる刺激は自分が意識的に感じるだけでもかなり大きいし、潜在意識に及ぼす影響まで考慮すると(今後ふと思い出す記憶、あるいは今後の自分の所作・考え方)旅行が自分に与える影響はとても大きく、かつある程度定期的に旅をすることで刺激を得る必要があるのではないかと感じた。
旅のメリットは刺激だけではない。新しいものから刺激を得られるだけなら仕事・留学その他でも刺激は得られるのだが、旅行ではそれに加えて大量の時間が得られる。ぼんやりと移動だけしている時間などに、意識せずとも実に色々なことが自分の頭をかけめぐる。この思考を脳内で一巡させるような作業が図らずもできてしまうことは旅行のもう一つのメリットであるように思われる。この旅行前の学期にはいくつかの残念なことがあり、それをどのように消化すればよいかあまり整理がついていなかったのだが、旅行を終えた今、ほんの少しではあるがそういったことがらについての消化が進んだ気がしている。消化しきれたかどうかはわからないが、自分にとってはこの「消化が進んだ」という感覚だけでも価値を感じるので自己満足しておきたい。考えさせられることが多かった直後に旅行をしたことで、旅行の思わぬ良さのようなものを感じることができたような気がしている。
○学業
Hullの教科書を読み進めている。35章あるうち7章くらいまでしかフォローできておらず、進捗のペースはあまり良くない。来学期に予定されていたオプションの授業が履修希望者過小で開講中止になってしまったことや「どうせMBAで2年やってもファイナンスのスペシャリストにはなれないということはよくわかったので、ある程度自習できるファイナンスは自分でやって、学校では少し毛色の違う分野をやった方がいいか」というノリで始めたこの自習シリーズであるが、「『本読めばわかる』と言っている人の多くは、本を読めない」という法則を自ら体現することになってしまいそうでやばい。。
と、進捗が非常に悪い状況ではあるが、内容自体は心底面白い。教授やTAに面倒を見てもらうようゆるい合意を取り付けてはいたが、今のところ読めばすべてわかる(ただし、繰り返すが、読むペースがしょぼい)ので助けもなしで進めることができている。うん、助けがいるとすればそれはペースメーカーだな。。。
いずれにせよ、自分の留学の原点はMBAというよりはデリバティブについて思う存分学びたいという点にあったことを踏まえると、先学期のいくつかの選択科目→夏休みのHull自習→and moreという展開はかなり自己満足度の高い流れになっている。
*これをどう本業とかに結び付けるのかは皆目謎。趣味という位置づけにしてしまっていいような気もしてきた。
*その分、こちらに来てから興味が出てきたアントレ関係について来学期は受講してみようかと考え中。ファイナンス系で埋めようかと思っていたけど、ちょっと路線変更。
○ゴルフ
スコアは低迷中なので客観的には迷走以外の何物でもないのだが、個人的には、今の自分は着実な改善基調にあると思い込んでいる。先日アイアンを取り替えて取り替えてまた取り替えたので、アイアンと自分のスイングをフィットさせるにはやはり時間が必要。なぜかノリでフェアウェイウッドまで買い換えてしまっているのでなおさら(e-bayで超安かったのでぽちっとしてしまった)。
2年生がいなくなりゴルフ友達の大幅減を嘆いていたが、近所のパブリックで一人でさらっと9ホールという遊び方を覚えてしまった今はその辺もあまり気にならない。その上なんだかんだでゴルフ知人が増えつつあるので、「2年生がいなくなったらゴルフをやらなくなるので、結果的に超勉強する」という目論見はまんまとうまくいっていない。。
○その他
旅行やら勉強やらゴルフ等を通じての人との出会いやらを通して、将来に関する自分の構想(妄想)が大きく変わってきていることを感じている。日本にいる間はまったくそんなこと思っていなかったが、今の自分はアメリカに住む and/or 起業することに興味を持ちはじめている。その実現可能性について2年生の授業等で検証するような感じになろうかと思うが、しかしまあ、留学してアメリカに住みたくなったり起業したくなるって、斜に構えてみれば完全に自分はMBAに感化されているみたいだな。実際そうなのかもしれないけど。
起業妄想について、さらに続ける。
色々妄想レベルでの商売のネタは思いついているのだが、一番思い入れがあるネタは自分に似合わないまさかのウェブビジネス。ポテンシャルは大きいように思われるが、それを実現するための技術があるのかないのか、どこにあるのか全く分かっていない。妄想だけして日本に帰って神田の赤提灯でネクタイを緩めて半袖Yシャツで「こんな俺にも昔は夢があってね」とかやってもいいのだが、それはいつでもできそうなのでとりあえずこの妄想を足掛かりに次の学期に色々と頭の整理をすることができればと思っている。