Thursday, March 1, 2012

Disfunction

今学期と来学期にかけて行われるAMR(チームプロジェクト)の進捗がすこぶる悪い。ブログなので多少主観的に書かせてもらうが、自分以外のスペイン・メキシコ・インド人は就職が決まっていなかったりインターンしていたりこれまでのサボリの皺寄せでたくさん授業を履修していたりで、AMRに全くリソースを費やす気がない様子。

・ロジ関係は自分の担当ではないが、スペイン人君が自分からは何もしないので、毎回自分が「締切近いけどどうするよ」と言いだしっぺになってしまう。
・教授との窓口はメキシコ人君なのだが、ごにょごにょ言いながら教授とのコンタクトを怠るので、結局自分が窓口のほぼ全てをやっている。
等。

ここまでの進捗は散々なもので、
・先学期中に決まっているべきであったテーマの詳細で揉める。(教授の了解こそ得られたが、結局テーマはいまだに詰まってない・・・皆深く考える気ゼロ)
・教授とテーマについて合意してすぐ、1月後半に「とりあえずこれ読んで」とペーパーを貰った。一人2つなので2月1週目にはチームでブリーフィングできるかと思ったが、結局いまだにミーティングは開催されていない(し、おそらく自分以外は読んですらいない)。
・2月中旬くらいからプッシュを繰り返しているが、皆、1日後とか2日後にならないと返事が来ず、一人から返事が来るころには他のメンバーの予定が詰まってしまっておりミーティングのための共通空き時間がいっこうに捻出できない。
・つい先日、学校から中間報告のため学校と日程調整するよう要請が来たら、ようやく皆のメールが早くなってきた(半日に一回くらい)。しかしそのちょっとだけ早いやり取りでわかったのは、「学校が指定してきた3月第3週には、共通して参加できる時間がまったくもって存在しない」ということだけ。自分は授業をさぼってでも参加する気持ちでどこでも参加すると表明したが、他3人がやれデート、やれ授業、やれインターン...
・「そんなに皆忙しいなら、3人揃えばいいことにしようぜ」と言ったら、インド人君が「何言ってんだお前、チームワークなんだから皆揃わなきゃだめだろう」と妙に正論なことを言ってくるので再び日程調整が難航。
・最終的には、ある1時間について、メキシコ人君がたいした理由もなく単に「忙しい」と言っていただけであることが判明。彼から「どうしてもというならそこでOKだ、いや、大した用事はないからさ」と温かい言葉(?)を貰うことができた。
・なので、今学期中にやっておきたかったデータ収集は進捗ゼロだし、基礎文献の情報共有もまったくできていない。どうやら、インド人君は、「頑張ったがいい結論が得られなかった」という結論でも単位が貰えるというお花畑の妄想を抱いているようだ..
・今日は司書の人に自分達のテーマに関するデータベースの使い方を教わるセッションがあったのだが、インド人君がまさかの無断欠席。そこまで重要なイベントではないので無断欠席自体はさほど咎めるべきではないのだろうが、つい先日「皆いないとだめだ」って言ったのどこの誰よと。。


ここアメリカでは、担当や分担を明確に(文章で)決めればある程度進捗を期待できると思っていたが、チームメイトがしょぼい場合それも望めないことがわかってきた。

・文として分担表が存在しているが、その内容を忘れたふりをしたり。
・都合の悪い話(例:数日以内にミーティングしようぜ)は数日無視した上で「ごめん気が付かなかった。ちょっと忙しいのでまた来週」とかごまかす。
・ものごとをクローズすると言う感覚がなく、締切がどんどん迫っているのに、お構いなしで議論を一からやり直さなくてはならなくなるようなことを平然と言い放つ(しかもそういうのって大体無駄に正論なので、聞き入れざるを得なかったり)

最初の1年目にチームワークが上手くいったりいかなかったりした経験を今回のAMRに役立てようと思ったのだが、今のところうまく機能していない。率直に言って他のメンバーにやる気がなさすぎるのが主因だとは思うのだが、ここでは敢えて自分の改善余地-自分が改善することでチームのパフォーマンスが少しでも改善する可能性-について考えてみたい。

1.
1年目の各種チームワークで得た教訓の一つに、「ひとつひとつ片付ける」というものがある。やっつけるべき論点がA・B・Cと3つあるとき、AもBもCも一気に話をもちかけると、得てしてチームメイトがやる気を損ねるのを見てきた。そんなんでいちいち萎えるなよ。。と思うのだが、実際問題萎えられてしまっては困るので、やむなくAが終わるまで忍耐強くBもCも話を振らないようにこのAMRでは意識してみている。

しかし、その結果、Aも進まない→BやCはまったく始まりもしない...という状況が延々と続いてしまっている。やはりBやCを言うことでAをとっととやっつけないとまずいという意識を共有するべきなのかも?

と思い今回の中間発表を受けて、直面しているタスクのうち3つを一気に「ていうかこの3つ全部やっつけないとヤバいよね」と提案してみた。が、3つは彼らには望ましくなかったようで、2つスルーされた上で最初の1つだけ話がなんとなく進捗している。。

2.
「先走らない」というのも去年の教訓。自分はせっかちなので、結構な頻度で、自分が言い出しっぺになることがあった。相手に恵まれたときは、自分が早めに切り出すことで全体的に早く進捗したこともあったが、80%の場合は自分が早めに言い出したところで事態は何も早く進まなかった。むしろ、たまに不快感を示す人もいたり(「自分のペースがある」「忙しい」「お前が間違っていると、皆がお前の誤解に引っ張られる」etc.)

そこで今回のAMRでは、極力言いだしっぺにはなるまい...と思っていたのだが、最近は「皆実に忍耐強く、誰かが言い出すまで締切を過ぎても言わない」ことが良くわかってきたので、また揺り戻しだが「あれはどうする、これはどうするよ」と言いだしっぺになることが増えてきている、というか99%言いだしっぺになってしまっている。

本当は、どうせ早く言おうと遅く言おうと彼らの行動を早めることはできないのだから、言いだしっぺの役目を背負わず皆といっしょになってじっと黙っている方がよほど楽なのかもしれない。先んじて言い出すことで変な不快感を与えることもなくなるし、変な責任感のようなものからも自由になれるし。自分がいまふたたび言いだしっぺになりがちになっているのも、チームのためというより単に「締切が近いのに進捗ゼロ」という状態から脱却したいという自分の欲望が反映されているだけなのかもしれない。

3.
唯一維持できているのは、相手に対して攻撃的にならないという点。不必要に批判口調でしゃべったりとか、そういうのをせずにフレンドリーさを保つことができている。

でも率直なところ、これは、自分の中に「こいつら終わってるわ。。。言っても無駄」という諦念がかなり根強く定着してしまっているからであり、自分の精神が強くなったおかげとは今一つ言い難い感じ。その結果、

・しばらくじっと黙っているうちに締切迫る
・慌てて言いだしっぺをやり、1日とか2日返事が来ないのでイラっとする。相手も返事を怠っている後ろめたさや自分ばかり言いだしっぺをすることからちょっとイラっとしているのを感じる
・でも批判する気力が湧かないので、現状をほったらかしにしたまま
・そうこうしていたら、1学期が無為に過ぎてしまった

と言う感じ。


結局のところ、優秀な人と組むということに尽きるように思われる。授業とかでも、それができている科目は楽だし、そうでない科目はしんどかったし。悪い人と組んでしまったら、あとは何をやっても無駄だ。彼らも給料をもらうようになったらちゃんとやるのかもしれないが、少なくともここMBAでは自分から見たらただのXXXだ。そしてかく言う自分もZZZになりつつあるようで宜しくない。

ああ。。。まあ、もう、こういう苦境をどう乗り越えるかという修行であるとこのAMRを再定義するしかなさそうだ...orz