Monday, January 24, 2011

Peer Evaluation

・コミュニケーションの授業の一環で、今日はPeer Evaluationというものがあった。前学期の班のメンバーで、
-C君D君E君が、B君に対する評価を作成し、A君に送る
-コーチ役のA君がそれをとりまとめ、被評価者たるB君に対してフィードバックレターを作った上でそれを説明する、
というもの。
自分は、かつての問題児J君の評価メモを作り、M君に自分の評価をしてもらう形となった。

・自分が評価する方については、まあかつて散々喧嘩した相手であったので書き方には苦労したが、結果的にできあがった作文はまあまあバランス感のある(批判一辺倒ではない)ものになった。しかも、いざ喋る際には悪いことを言いづらいので、結果としてまるで褒めているような形になった、というか褒める形にした。数少ないフィードバックについても、J君として思い当たる節がある指摘が多かったようで、最終的には思わず互いに笑顔で握手してなかなか熱い終わり方を迎えることができた。まあとりあえず終わりよければすべてよしということだろうか。

・実は、評価される側について多少懸念していた。M君はちょっとした毒舌キャラだし。想定していた「要改善事項」は以下のような感じ。

-英語スキル関係
-毒舌(少なくともJ君はそう思っただろう-「お前は本当に経済学を勉強したのか?」とか言っちゃってるし)
-Too much(だいたい宿題もなんでも1番乗りになってしまい、ロジについても自分が提案して他のメンバーが応答する感じになってしまっていた;人によってはペースを乱されたと感じる人もいたかもしれない)

要はJ君と似たような、押しの強い(Pushyな)点を指摘されるものと予想していた。

・しかし、実際のところはかなりお手柔らかモードで、嬉しいような拍子抜けするような感じであった。むしろ、想定していたのとは逆方向のフィードバックを受けた:

-英語についてはさすがに言われたが、なぜか語彙やらワードチョイスのセンスという妙にマニアックな点についてはお褒めの言葉をもらったのが意外というか???というか。語彙って、TOEFLなんちゃら英単語3800という定番参考書をやっただけなんだが..まあ、ポジティブとネガティブのバランスをとるために作ったお話とでも解釈しておこう。

-毒舌関連では、"Assertiveness without being pushy"とのこと。自分の読解力の限りにおいては、このAssertiveはポジティブなニュアンスで使ってくれているようだ。一番恐れていた"Pushy"とか"Too Assertive"とかについて、むしろ逆の評価をしてもらったことに驚いた。押してるつもりだが、これでも全然なのか?と。

むしろ、「たまに驚くほどあっさり自説を引っ込めてしまう押しが弱さがあり、そこに違和感を覚えた」とのフィードバック。自分では、J君との喧嘩モード以外の局面においては"Yes, but"と押しも引きもしないスタンスを保っていたつもりであったが、反論が十分でなかったことから単なる押しの弱いイエスマンに見えていたのかもしれない。自分としては「なんか弱腰なへっぽこイエローモンキー」と見えてしまうことは避けたいなと思っていたが、その点ではまだまだ修行が足りないようだ。

それでもなお、このYes, butの精神はこちらでの目下最大の学びであるような気がしているほどに貴重なものだと思う。ぜひ、今学期中にYes, butスタイルのさらなるトレーニングを図りたい。

-Too much関連では、本音かどうかはわからないが、「いい刺激になった、ライバル意識でモチベーションを維持できた」という感じの評価だったので、自己反省が正しいのかどうかよくわからないまま。

この宿題をもらってから色々ブログ等を見ていて、どこかで「360度評価でネガティブ評価が多いのは日本くらいで、英米ではポジティブが多い」という記述があったが、本当にそうだった、ということなのかもしれない。

その一方で、自分の態度は、自分ができていると思っていた「おもねることなく、威張ることなく、凛として」みたいなバランス状態から若干弱腰方向にぶれて見えているようだ。なんかそうなるとG7等における日本の首脳みたいでいやなので、空気を読みつつももう少し「押すところは押す」ということについて考えてみたほうがいいのかもしれない。

とか、もらったフィードバックについてかなり手前味噌に解釈をしてみたが、いずれにせよ「また一緒に組みたいものだな」と言ってもらったことは素直に喜んでおきたい。