Monday, February 13, 2012

顔本プロスペクタス(1)

上級会計の最終課題、考えた末、FBのS-1(上場申請書)について分析してみることにした。最終的にはどこか一点に論点を絞ることになるのだが、いかんせん何が論点なのかも把握しきれていないので、さしあたり、ブログを使って全体をざっくり読み解いてみることにしようと思う。とりあえず今日は表紙から目次の手前までをなぞってみる。

■表紙
・サッカーのポジション図みたいだ。フォワードに「Securities and Exchange Commission」とか「S-1」とか「Facebook, Inc.」とか題字が並び、MFやDFとしてに登記州・住所・IRSのIDなどが並んでいる。前者のフォントサイズが24ptくらい、後者が10ptくらいなので、さながら「前線がC・ロナウドとメッシ、そこから後ろはJリーグ」みたいなバランス感。

■ページii
・調達金額等の情報がごく簡潔に掲載されている。調達は$5B。5ビリオン。5千億円ですかそうですか...
・今回はクラスA普通株の公開と言う記載。イマドキのベンチャーそのもの(日本での応用可能性如何?)
・1株あたりのパーバリューは$0.0000006と記載されているが、この数字って意味あるんだっけ?

■ページiii
・上場の概要が、Facebookのロゴとあわせてデーンと掲載されている。
・注意すべきは、Class A株とClass B株があること、A株とB株の関係についての記載だろう。今回公開されるのはA株で、公開されないB株は1株あたり10個の議決権がある。そして任意にA株に転換できるオプションもついている。
・面白いのは、いくつかの情報が空欄のままであること。肝心の株価/発行株数に加え、なんとびっくり上場取引所についても空欄のままである。そういうものなのか...日本ではそもそも上場申請書類の提出先が取引所である(気がする)ので、上場先空欄なんてことはなかなか想像が及ばなかった。
・でも希望ティッカーはちゃんと「FB」と書いてある。

■ページiv
アンダーライター一覧。誇るべきトップレフト(同名の小説は面白かったなぁ)はモルスタ、おめでとうございます。GSはせっかく上場前にツバまでつけたのに残念。あるいは、あれでミソがついたのか?個人的には6番目の会社のAllen & CompanyがLAのブティックIBらしいので頑張ってほしい。

■ページv、vi
FBによる「これがポイント」的な画像が2つ。FBだから驚かないが、これが「これから上場しようとしているベンチャー企業」のものであることにはもっと驚いていいのかもしれない。