Saturday, February 11, 2012

ペブルビーチ

PGAツアー見学のため、あのペブルビーチへ木曜昼から土曜夜までお出かけ。我が家からだいたい片道400マイル弱。遠かったがその価値が十分ある旅行となった。実に満足v

○ ある地点を超えると、気候が急に南カリフォルニア的な気候から北カリフォルニア的気候になった気がする。具体的には、ひんやり涼しい・断続的に小雨が降る・雲が多い等。LAにいると「のぺーっ」とした雲の無い乾いた晴天が延々と続くので、こういった北カリフォルニア的気候(実際のところは知らないけど)は日本っぽくてなんだか心に馴染む。日本で夏が終わり秋が来るときの、なんだか夜が長くなり皆半袖一丁から少しおしゃれになるあの時期のうきうき感を思い出した。まあでも、LAに戻ってきてからっと晴れているのを見ると、「ああやっぱり、どっちかと言うとこれだよな」と思わずにはいられなかったが。

○ ペブルビーチ近隣のモントレーはさびれた港町といった感じだったが、隣のカーメルがこざっぱりとした避暑地といった趣きで楽しかった。モントレーが下関、カーメルが軽井沢みたいな感じ?(ちなみに妻には、「自分が行ったことある数少ない街に無理矢理旅先の街を重ね合わせるな、カーメルはカーメルだし軽井沢は軽井沢だ」と言われるのだが、悲しい哉、つい例えたくなってしまう。まあオッサン化現象だろな)

○ 初日はカーメルの「Basil」というビストロで、2日目は友人おすすめのモントレーは「Passion Fish」にて夕食。どちらも客層が良い感じで、皆おしゃれ。LAで自分の生活圏ではなかなか見られない雰囲気で、むしろ自分達の服装がカジュアルすぎて場の雰囲気を壊してしまったかもしれない。白身魚やカニ等、とてもおしゃれに料理してもらい大満足。ワインも調子に乗って飲みすぎて、初日も2日目も勉強しようとか思っていたがホテルで速攻バタンキュー。

○ そしてペブルビーチ。近隣の大学に車を停めていざ現場へ。本大会「AT&T Pebble Beach National Pro&Am」は4日間通してプロアマ戦であり、リゾート内にある3つのゴルフ場で分散して予選が行われる。自分達が行った金曜日は、お目当てのタイガーはサブコースでのプレーだったので、迷った挙句タイガーはスルーしてメインコース(ペブルビーチゴルフリンクス)に行き、今田竜二などを観戦。

コースは、、、すごい、すごすぎる。これまで見たどのゴルフ場もペブルビーチと比べると見劣りしてしまう。特に海に面した4番~8番あたりは絶景中の絶景で、「グリーンをちょっとこぼすと即海な4番」とか「海に向かって打ち下ろす7番ホール」とか、見ているだけでしびれた。TV中継でおなじみの18番もTVのまんま(苦笑)。左サイドがずっと海なのだが、2オンしたければきっちり左サイドに球を運ぶ必要がある。以前石川遼がここで戦ったとき、「右に逃げてしまって反省しきり」みたいな記事があったのを覚えているが、自分達がついて回ったプロはきっちり左サイドに運んでいて感心。

しかしコース以上に驚いたのは、敷地内の邸宅群。あのペブルビーチを見下ろす豪邸の数々。一生で一回くらいここでゴルフすることはできるかもしれないが、この豪邸を手に入れるにはどうすればいいのか、全然想像がつかない。ゴルフ場内にあった不動産屋の広告を見たら、売れ残りのしょぼ物件で$3M~$5Mといった感じ。ふーんそうですか、自分には関係ないですね(棒って感じ。。

○今田竜二に勝手に自分を重ね合わせて萌えるなど。前回Northern Trust Openで観戦したときは、同組が池田雄太と石川遼で、なんというかだらだらと日本人3人でゴルフしていたのだが、今回は今田以外は皆アメリカ人。見ていると、高校から米国にいるので当然といえば当然なのだが、普通に英語を操っているようで、同伴競技者やアマチュアなどとごく自然に冗談をやりあったりしつつ、なんというか、「外国から来たお客様」度合いゼロで、日系アメリカ人であるかのごとく場に溶け込んでいた。見る角度によってはごく当たり前の風景なのだろうが、留学生として孤軍奮闘(日本人同級生がいるので全然孤軍でもないのだが、一応学内で日本人とつるまないよう多少配慮している)している自分に勝手ながら投影させて頂く。頑張れ今田、俺も頑張るぞなんて。嗚呼手前味噌。

なんにせよ、このUSツアーで何年も生き残っている彼は化け物だ。この日も何度も衝撃的に上手なパッティングやアプローチを見せてもらい、大変目が肥える思いであった(例:グリーン奥からの下り気味のアプローチ、ふり幅は小さいもののしっかり振り切り、ほんの30cmだけキャリーさせてトロトロと6m死んだ球を転がしてベタピンとか)。

○ で帰宅。帰りは海に近い101を通り、サンタバーバラにちょっと寄り道。天国に一番近い場所と聞いたことがあるが、その日差し、空、山と海のコントラスト、こじんまりとしてしゃれた雰囲気の街並みなどを見るとまあわからんでもないという感じ。サンタバーバラのちょっと北にながいビーチ沿いの道があるのだが、そこは本当に雰囲気が良く、思わず「クラプトンのLaylaの、歌が終わったあとのギターでのエピソード部分」を運転しながら熱唱。さんざん「おおレイラ」とかうめくように歌った後にやってくるあの「ヤクが効いて、心は天国、お花畑~(^^)」みたいなあの不思議なくらい明るいあのギターのメロディがとても合う雰囲気であった。自分も死んだらこんな感じの天国へと旅立ち、「あははっ、待てよ~」と裸足・白いギリシャ人みたいなガウンとかでかわいいあの子と追っかけっこしたり花摘みしたりしたいものだ。。。