明日から春学期が始まる。日本的に考えると年度の始まりっぽいのだけど、こちらでは年度の最終学期というのがなんとなく違和感。
途中離脱の可能性も残ってはいるが、とりあえず最初は6科目エントリーしてみた。以下に各科目の内容、意気込みなどを記しておく。
Business Strategy
必修科目。戦略論の授業とのことなのだが、正直何をやるのかわかっているようでわかっていない。企業を取り巻く環境や、企業がやろうとしていることなどを記述・分析するためのフレームワークといった理解でいいのかしら。だとすると、これまで財務分析に偏った企業分析を行ってきた自分にとっては、マーケティングに並んで「視野を拡げる」のに重要な科目になりそう。
Organizational Behavior
必修科目。組織運営にあたっての方法論や、従業員・経営者の心理学を学ぶのかな?会計や統計と異なり、本科目については、これまでのバックグラウンドが「職場や学校での人間関係の経験」くらいしかない。そのため、大変だろうけど、おそらく履修後の吸収率・伸び率はかなり高くなりそう。ただ、面白そうなのは間違いないのだが、先輩の話などを聞いていると、かなりソフトな内容であり、議論にキャッチアップするのは楽ではなさそう。
Fixed Income Market
債券論。債券や金利といった分野は一度じっくり腰を据えて勉強してみたいと思っていたので、ある意味夢がかなう感じ。ただし派遣元の仕事に使うというよりは、個人的趣味の世界になってしまうが。
この科目が面白かったら引き続きこの手のInvestment Mgt.系の科目を履修してみたい(株式投資論とか、デリバティブとか)。だが、しんどいようであったら自分は文系人間であると割り切り、派遣元の仕事に直結したバリエーションやら何やらといったコーポレートファイナンス系ファイナンスの世界に専念する予定。
International Financial Markets
国際金融論。為替も首を突っ込んでみたかった世界の一つなので、これまた夢がかなう感じ。
(主要な関心分野は、金利・債券・デリバティブ・リスク管理・株式・為替・金融市場といった分野。第2グループが不動産ファイナンス・企業再生・PE・VC・M&Aといった本業に近接した世界。本業だが、いかんせん好奇心が湿り気味。第3グループがアントレだが、これはファイナンス系と異なり「知らな過ぎるので、ちょっと首を突っ込みたい」という興味本位な感じ。)
シラバスを見たらなぜか「1年生お断り」とあったのだが、そこをなんとかと強くアピールしてみたら、別に1年生を排除しているわけではなく単純にファイナンスの基礎知識を持っていてほしかっただけであったようであっさりOKが出た。第一週の課題が先日の協調介入についての雑誌記事だったりするあたり、タイミングの妙のようなものを感じてちょっとハイテンション。
Chinese
中国語の続き。前回はあいさつ・自己紹介・数字・日付・金額といった基礎のスピーキング中心に学んだが、いくらなんでもまだ応用するには程度が低すぎるので、引き続き履修して使えるレベルに高めることを模索したいのだが...
Managing Entrepreneurial Organizations
企業が誕生してから大組織になるまでの段階と、各段階で発生する成長痛のような問題およびその解決方法について検討する授業とのこと。GoogleがGarage Ventureから今のような大企業になることができた背景とか、Appleがかつて経験した苦しみとその背景とか、そういったお題がテーマ。自分としても、GoogleなりFacebookなりが革新的なアイディアを商品として作り上げたところまではスムーズに理解できるのだが、彼らが比較的スムーズに「ベンチャーから大企業へ」の変容を達成できたことについて「どうやって?」とか「要所要所にベンチャーの名残が残っていて、それが問題になったりしないのか?」とか「大企業病にかかってしまってはいないのか?」とか疑問は尽きないので、この授業がそういた問題についてどう考えればいいかを教えてくれるのであればかなり有難い。
Entrepreneurialな世界に関心はあるがバックグラウンドがなくてこの世界に飛び込むことを躊躇してしまっている自分には、取っ掛かりとして割とちょうど良さそうな授業。ただ、いかんせん宿題の負担がかなり重たそうで(毎週ケース2~3本、すべてについて予習メモの提出が必要)、現在のところドロップ候補の本命に位置している...まだ見ぬチームメイトのスケジュールがたまたま自分の都合とフィットしてくれれば間違いなく頑張れるのだが。
結局派遣元の仕事への直結度はかなり低めな感じ。まあ多分来学期以降その手の科目も履修するような気がするのでたぶんOK、大丈夫。