Friday, March 11, 2011

地震

日本で地震。


家族ごと米国に来ているので妻子の消息を心配する必要がなかった点、両親や兄弟がみな東京近郊在住のため無事であった点、これらは幸運だった。ただ、いくつか心配な点、残念な点もある。まず、以前住んでいた福島県が甚大な災害を受けている点。住んでいた白河市というところでも土砂崩れによる死者が出ている。自分の勤務先は仙台に支店があるが、そこで働いている人たちがどうなったのかもよくわかっておらず心配。


直接的な問題としては、来週から始まる予定であったジャパントリップが中止となった。
学校の指示によるものだが、正直なところ指示があってほっとしている。余震が続く日本に同級生を連れて行くという決断も、これまで積み重ねてきた準備を無駄にしてジャパントリップをやめるという決断も、今の自分には「メリデメを勘案して合理的に決断」などとてもできそうにないからだ。また、行くか行かないかについてオーガナイザー7人で議論し、全員が納得のいく結論を出すということもかなり難しかっただろうと思う(多数決でチャチャっと決めるくらいなら簡単にできたかもしれないが)。解決がこの上なく難しくなるだろうと懸念していた問題を解決してもらったことから、情けないが「決めてもらった」ことに安堵せざるを得なかった。自ら決断をしなかったことについて今後後悔するようにも感じているのだが、今は素直にほっとしている。


それに伴い、参加予定者への説明や、返金額についての関係各者との調整といった事後処理が始まっている。
要所要所にて、自分たちの誠意、人格、倫理観のようなものを強く問われる局面があるように感じているので、後始末だからと言って腐らずしっかりやり遂げておきたい。