・あなたは35歳の女性で、10日後に35歳の男性と結婚式を挙げる予定である
・そんな中、相手の男性が突然、結婚後の財産について契約書を持ってきて、一方的にサインを求めてきた
・さて、あなたはどうする?
① 拒否して、結婚する
② 内容について相談・調整し、その後サインして結婚
③ 内容を全面的に受け入れて結婚
④ 結婚取りやめ
もちろん答えのない問題であり、すべては各個人の考え方次第。であるが、教授が「個人的見解」として提示したのは「②だけは駄目だ」というもの。聞くと、本件のような話は、そもそもネゴシエーションが馴染まない性質の話であるとのこと。ネゴシエーションすることそれ自体が不可避的に関係を悪化させてしまう可能性が高く、ネゴシエーションを回避する②以外の選択肢の方が結果的にベターである可能性が高いとのことであった。
勿論理論的な話ではないので盲従する必要はないのだが、まあわかる気がする話であった。そして、この話を聞いて思い出したのが以下の笑い話:
・妻 「私のどこが好き?」
・夫 「それについては3つある。まず第一に...」
・妻 「...」
共通点があるとすれば、ロジカルに振る舞う行為それ自体が相手の感情にネガティブな影響を及ぼしうるというところであろう。勉強とか仕事とかに没頭すればするほど陥りがちなこの罠、回避することができるとしたら「人間らしいオフをちゃんと満喫する」とかなのかしら。