引き続きドラフトの推敲が続く。教授も取材相手の方もレスポンスが速く、またここに来てインド人君も動きがびっくりするくらい速くなり、「あれ、もしかすると、ボトルネックは俺かも」みたいな状況になっており気が引きしまる。
・ことフェーズが「企画」から「作業」に移るにつれ、インド人君の生産性がみちがえるように改善している。彼自身の分をさっとやってくれるのは勿論のこと、自分のパートのチェックもしてくれるし、教授や取材相手からの要望もあっと言う間に原稿に反映してくれる。このあたり、さすが前職が投資銀行の面目躍如といった感じ。ゼロから何かを進める力はまだまだ(彼も自分も)鍛えないとならないが、動き出したレールに沿って物事を前に進める段階になると投資銀行的な彼のスペックが非常に活きている感触。
企画段階では「こいつ殺す」くらいに思っていたが、今ではそれなりに彼のことを尊敬できるようになりつつある(癖のある野郎だなぁというところは変わらないが、なんというか、それはそれ、これはこれと分けて考えるとなかなかできる男だと思う)。
・今週末が学校に対する第一稿提出締切だったのだが、ここでスペイン人・メキシコ人君のチームがちょっとしでかした。自分とインド人君は、学校に提出するまでに数回教授とのセッションを終えており、教授は我々がどこまで進捗していて、今後何を補完していくか理解した状態になっていた。他方、スペイン人君とメキシコ人のチームは締切直前までもたもたしていて、いっこうに教授にドラフトを見せる様子がない。
「学校に出す前に、一度教授に見せておきなよね」と言ってみたところ、「進捗の都合上教授に出すのと学校に出すタイミングは同時になってしまう。だが、なーに大丈夫、きっと教授は何も抜本改善要求など出さないさ」と仰る。。。
これを言ったのはスペイン人君なのだが、彼はことあるごとにこんな感じで「なーに大丈夫さ、心配する必要はない、うまくいくからさ」と言う感じ。常に「上手くいった場合」をベースケースとして考えていて、万一事がうまくいかなかったときのことを考えることすら嫌う。まるで、プランBを口に出すことで皆の士気が下がってしまうと言わんばかりに。
自分はチキンというか自分では普通と思っているのだが、常に次善策・プランBを考えて保守的にものごとをすすめていきたいと感じているので、プランBを考えもせずに常にギリギリの線を付いてこようとする彼の楽観性というかお気楽ぶりには結構毎回どきどきさせられる。というか、ドキドキで済まなかったことも数度あったのだけれど。。。
結局今回も、教授と学校に同時に提出したスペイン・メキシコ人君コンビ。何もないといいのだけれど。。