Thursday, September 16, 2010

レジュメ添削

・先日、就職課にて始めてのカウンセリングを実施。投資銀行を想定してレジュメの添削をしてもらった結果、自分のMBA出願時のレジュメは見るも無残なほどに修正されることになった。
逆に、そんなレジュメでよく合格出したな、UCLA.
言われたのは以下のようなもの。

1)読み手を絞り込め
・まず言われたのは、読み手を絞り込めということ。その上で、読み手のregion/industry/functionに応じて求められるスキルを特定して、レジュメをそのスキルにフォーカスさせるべきであるとのこと。
たとえば、
-「投資銀行の日本オフィス」というふうにまずターゲットを特定する。
-その上で、投資銀行が求めるスキルはどんなものかということについて検討する(検討方法は、投資銀行の経験を持つ先輩/卒業生/同級生、就職課のデータベース等)。煮詰まってないけど、たとえばここでは「ファイナンス関連専門知識」と「コミュニケーション能力」と「リーダーシップ」だったとする。
-そうしたら、自分が過去にやった仕事のすべてを「ファイナンス知識を発揮した」「コミュニケーション能力を活かした」「リーダーシップを発揮した」のいずれかの文脈に書き換える。
たとえば自分はMBAに来る直前に新人研修の講師を担当したが、「新人にファイナンスを教えました」では、発揮したスキルがファイナンスのスキル/リーダーシップ/コミュニケーションスキルのどれなのか明瞭でないのでNGとのこと。「お前は教師になりたいのか?教育スキルが大事だとは思うけど、投資銀行してみれば重要ではないよね?」と言われてしまった。
では正解は何かと試しに問うてみたところ、「新人研修用のファイナンシャルモデルを構築した結果、新人研修に役立った」とか「新人を統率した結果、彼らの評価が例年になく高いものであった」といった感じで、要は最初の動詞を伝えたいスキルに関連付けるべきということみたい。
MBA受験の際は、大学としては「何らかのスキルをもっていればそれでいい」という考え方だろうからそこまでスキルを絞り込む必要はなかったのかもしれない。でも、リーダーシップとかコミュニケーション能力についてはもう少しうまくアピールすることもできたのかもしれない。

2) SARアプローチ
MITだとSTARとTが付くけど、ここではSAR。要は、「行為」と「結果」をセットにせよというもの。結果をセットにすべきなのは、結果が行為を測定するモノサシだから。
「統計のスキルあり」と書いただけではその人に本当に統計スキルがあるのか、あるいはその人の統計スキルがどの程度すごいのか評価のしようがない。
他方、「こんなプロジェクトでこんな統計的手法で分析をした結果、●●億円のファイナンス組成に成功した」と書くと、結果からその人が持つスキルをうかがい知ることができる。
逆に言うと、スキル欄を設けてはいけない。アピールしたいスキルがあるなら、あくまでキャリア欄で行為と結果のセットでにじませるべきとのこと。
また、結果と行為を混同しがちなので注意すべきとのこと(例:ファイナンスを組成したということは結果であり行為ではない。行為は、その手前に行ったはずの企業分析や各種コミュニケーション等)。
SARと要素は3つあるけど、S(situation)はレジュメではバカ丁寧に説明する必要はないとのこと。インタビューで聞かれたときのために頭の整理だけしていれば十分みたい。

3) 動詞のチョイス
動詞の「抽象度・具体度」に注意を払い、極力具体的な動詞を使うべき。「●●億円のファイナンスをアレンジした」というよりは「ファイナンスモデルを構築してNPVを試算して、顧客と交渉して、契約書を作成した結果●●億円のファイナンス組成に成功した」と書く。これにより、モデリングのスキル/交渉スキル/契約書関連実務スキルをアピールできる。

4) その他
・GMATの点数もアピール材料として使うべきとのことだが、残念ながら自分の点数(710)は書くほどではないとのこと。しかし、日本に限定した就職活動なら、GMATはわざわざ書くことないかも...
・TOEFLの点数は不要とのこと。TOEFLを受けている段階でFluentじゃない疑念を与えるからとのことだが、なんだか腑に落ちない。これも、自分の点数(106点)がしょぼいからかもしれない。

高々30分の面談であったが、非常に実りあるものとなった。MBA受験の前に聞いておきたかったなぁ。