Sunday, October 31, 2010

Trick or treat!

・週末。一言で言うと概ねずっとハロウィンしてた。

・土曜日は夕方まで雑事を片付け、夕方からWestwood Parkで行われたハロウィンイベントに参加し、その後同級生と飲み会@風来坊。風来坊はまさかの2週間連続だったけど、相変わらず安定感がありおいしかった。KirinとSapporoを両方飲む機会に恵まれたが、日本では断然キリンと思っていたんだけどこちらではSapporoの方がアメリカンな感じがして飲みやすい気がした。アメリカ人同級生がSapporoが一番おいしいと言う理由がわからないでもないなと感じた。そう考えてみると、こちらに来て一番変わったことと言えば、ビールの味覚かも。
それにしても、最近、お付き合いに占める日本人同級生との集まりの比率(日本人と集まる回数/付き合いの回数)が上昇傾向にある。勿論悪いことではないんだけど、「ちょっと気楽過ぎてまずいかな」という考えも頭をよぎる。今後は分母(付き合いの総回数)を増やす方向でこの比率の低下を図りたい。

・日曜日はビバリーヒルズ周辺で買物→Pico/WestwoodにあるWestwood Pavillionというショッピングモールにてtrick or treat→Montana/10thから25thあたりの住宅街にてtrick or treat。

-昼はビバリーヒルズのショッピングモールにあるメキシカンファストフードChipotleにて昼食。メキシコ人同級生のC君から推奨されていたのだがなかなか行けずにいたこの店であったが、思いがけずおいしくてびっくり。メキシコ料理特有の臭みのようなものが全くなく、美味しいところだけ楽しめた感じ。タコスやら丼やら、だいたい6ドルでおなか一杯になれるのも素晴らしい。Westwoodの店舗はいつも混んでいるのでついつい入りそびれていたが、これはIn-n-out並みに通ってもいいかもしれない。

-夕方は娘の公園友達の家族と一緒にtrick or treat. ショッピングモールでの trick or treatはそれはそれで面白かったが、それよりサンタモニカの住宅街でのそれが抜群に面白かった。
おそらくちょっとしたtrick or treatの名所なのだろうけど、各戸が思い思いの派手な飾りつけをしており、ほとんどの家が歓迎モード(自宅近所にも住宅街はあるが、飾りつけをしてライトアップをしている家庭はまばらなので、やや歩き回るには心細い)。
特にMontana/25thはその最たるもので、各戸ともかなりの豪邸で、どの家もウェルカムモードで、どこから来たのか思い思いの変装をした少年少女(とその親)がかなりの人数通りをうろついている。娘もガイコツやお化けにびびりながらではあったがちゃんとtrick or treatすることができ、娘のお菓子箱はあっという間に重たくなっていった。
未だにその由来とか何も理解できていないハロウィンではあるが、実際にやってみることで、アメリカ人の素朴な善意のようなものを感じることができた。訪米直後には頻繁に感じたが、自分は彼らのこの素朴な善意が大好き(下手をすると偉大なお節介としてアフガンやらイラクに繋がるリスクがある点は彼ら自身留意すべきだが)。ここ最近は自分の感度が鈍ってきていたせいかあまり感じることがなかったが、今日久々にその善意を感じることができ、素朴に感動することができた。
また、"trick or treat"というひとつの慣習・体験・あるいは物語を共有できたことも大きい。これまで彼らと歴史・文化・慣習等ほとんど何も共有できておらず疎外感を感じがちであった自分達であるが、この体験を共有できたおかげで、コミュニティの一員になることができたような感覚を抱くことができた(もちろん錯覚なんだけど、自分にとって、また娘にとっては自分以上に大きな一歩であることは言えると思う)。
その点において、ハロウィンはとても気持ちがいい経験となったし、彼女の記憶に残らないとしても娘に体験させることができてとてもよかったと思う。

Friday, October 29, 2010

1Q終了・2Q目標

・8月頭にLAにやってきたので、やや区切りが良くないがこの10月末で1四半期生き延びた計算になる。
そのうち暇だったらちゃんと総括してみようと思うが、いまぼんやりと思い浮かべた限りでは「達成度6~7割」といった印象。ハイライトとしては

(当初期待より達成度低)
-インターン関連(なまじ手を出してしまったので、やるせなさもひとしお)
-時間管理・家事(つい勉強をダラダラやってしまい時間が足りない→家事を怠り妻にしわ寄せ→・・・)
-キャラ設定(「Are you tired?」と聞かれることが多かった。表情が死んでいる、あるいは疲れているみたい。。。)

(当初期待より達成度高)
-友達付き合い(これはFacebook・班システムによるところが大きい気がしている。Facebookがなければ接点ゼロのまま終わったかもしれない友人多数。また、班がなければ、その辺のアジア系留学生で固まってしまっていた可能性大。MBAに来る前はこの班システムを小馬鹿にしていたが、今となっては非常にありがたい存在。)
-ディスカッション:これは班仲間のおかげ。ブログに散々悪口を書き連ねてはいるが、これが今の自分にとって最大の成長の素となってくれている。
-コミュニケーション:もちろん全然まだまだなんだけど、少なくともビビリは取れた。
-ブログ:これやってなかったら、どんな一日だったか、何を考えたのかなど何も思い出せず100倍は無為に日々が過ぎ去っていただろう。Facebook/Twitter/Blogはいずれも始めて大正解。

・以上を踏まえて、来る第2四半期の目標案:
-家事をしっかりやる→結果としてスケジュールに緊張感が生まれ、自ずと時間管理が改善する(ことに期待)
-疲れたように見える表情をしない。いつもニコニコ。人の悪口言う暇あったら良い点探す。Be super-positive.
-インターン:少なくとも、派遣元で使う知識に関するセミナー等(PE系とか)は「就職と関係ないし」とか言わず出席する。

あとは小さいプチ構想としては、
-家計管理厳格化(思ったよりも出が多いというか入りが少ないというか...)
-授業中寝ない(低レベルですいません)
-マッスル(集合写真見るたび、自分がアメンボみたいで嫌になる)
-地理的拡張(要は旅行)
といったところも心がけたい。

勉強?まあ頑張ろっか。

中間試験シーズン終了!・Simi Valley遠征

・せっかくの金曜日だが、今週はイレギュラーにマーケティングの期末試験。UCLAのMBAは3学期制だが、マーケティングとファイナンスは半学期ずつ交互にやるとのことで、今学期分のマーケティングは今回のテストで終了。
その場で配布されるケースをその場で読んで分析するという予告がされていたのだが、実際当日になって言われたのは「問題のケースは、前科の授業でやったケースです。はい、どうぞ」とのこと。おかげでリーディングに時間を奪われることなく作文だけに専念できたが、それでも時間は足りず最後の方はかなり適当になってしまった。

・その後、中間試験打ち上げパーティその他を全てスルーして、S先輩とゴルフへ。家から1時間弱のところにあるSimi Valleyにあるゴルフ場で50ドルカート付にてプレー。初めての砂漠ゴルフ場に若干戸惑ったが(ティーショットがラフに入ったと思ったら、近づいて見てみたらサボテン群生地、ボールが見えるのに取れない...)パットが良かったおかげで何とかかんとか回ることができた。地味に訪米後初18H、あとはスコアを縮めるのみ!

Thursday, October 28, 2010

Hello, California, good-bye, DMV

・木曜日。会計の授業→統計の中間テスト→DMV @Van Nuysにて実技試験→無事突破 という一日。

・会計の授業。学部のときに思ったけど、実務で会計に携わることなしに授業だけ受けてもあんまり意味ないと思う。売掛金の処理方法とか、在庫の評価方法とか、事業会社でそのあたりの実務に従事するか、あるいは金融コンサルにて分析者の立場に回るかしないと、それなしではきついと思う。というか、銀行で死ぬほど先入先出とか移動平均法とかやってきていた自分でも、授業が眠くて仕方ない。要はこの授業眠くて仕方ない。

・統計の中間テスト。経済同様、できてるようなできていないようなフワフワした感じ。60点でも驚かないし100でも驚かないといった感じか・・いや100点はありえないので驚くな。時間はものすごく余ったが、調子に乗って検算する際、回答した方法とは別の方法で再計算してみたところ、答えが全く一致せずびっくり。回答も、別方法による再計算も、それはそれとして筋は通っているはずなのに。。。どこで何が間違っているのか確信を持てないまま、当初の回答をそのまま提出することになったがとても気持ち悪い。

・DMV。実技試験は予約制ということもあり、ペーパーテストと異なり受付がスムーズ(ただし、オンライン予約ページがしょぼく、予約それ自体に大変苦労した。文字化けしたり、リンクがあるのにクリックしても反応しなかったり...結局、メインマシンのFirefoxからサブマシンのIEにブラウザを変更したところようやく成功。「初回はオンライン予約不可」という都市伝説を聞いていたので「初回だからダメなのか?」と悶絶したが、時間はかかったが無事にできたので上記は単なる都市伝説だと思う)。仮免許(ペーパー試験合格時にもらった紙)・保険証書・車の登録書類・国際免許、全部が必要だったのか定かではないが自分はこの4点の提示を求められた。実技試験用の受付に直接向かい待つこと15分→試験レーンに駐車して待つこと15分であっさり試験開始。

・試験官は黒人の女性。幸運なことに、比較的好意的な感じ。英語も丁寧に話してくれたので、こちらが懸念していた「(試験官)ごにょごにょ」→「(自分)? Sorry?」→「(試験官)・・・(不機嫌に)」という事態を回避できたので良かった。

・試験は以下の通り。
-外にいる試験官の指示に従い、右折・左折ウインカーを点滅させたり、ブレーキランプを踏んだり
-試験官はまだ外。「Hand Signalをやれ」→「え?右、左、それともストップ?」→「as you like.」というやり取りのあと右(左手を上にクイッ)→左(左手を左に真っ直ぐ伸ばす)→ストップ(左手を下に折り手のひらを後方に向ける)を2回実演。
-試験官乗車。行きの車中で食べたIn-n-outの油臭い匂いが若干申し訳ない。
-採点用紙の上段にある解説(「試験官の指示に従うこと。15点の減点あるいは1回の致命的なミスでアウトです」という内容)を読めと言われる。大声で音読を始めたら「Read to yourself」と言われる。一瞬何を言っているのかわからず戸惑ったが、黙って読めということだと理解して黙読。その後採点用紙にサイン。
-「いまから言うものをpoint outせよ。operationの必要はない」とのことで、ウインカー、ワイパー、ハザードランプ、パーキングブレーキ、デフロスターを指さす。もちろん最初のハザードランプはきっちりボタンを押してしまい「だから操作はしなくていいって」と叱られる。
-でスタート。発車0.5秒後くらいに目の前におっさんが飛び出してきたが無事一時停止し、最短不合格記録更新を回避。DMVを出て右折せよ(make a right turn)と指示されて公道に乗る。
-すぐに住宅街突入。20マイルくらいでゆっくり走っていたが、いきなりStopの標識が、しかも木陰に隠れてやんの。DMVの陰謀かと思いたくなるような罠としか思えない展開だったが、無事停車。
-住宅街はすぐ終了し、大通りへ。交通量が多くなかなか進入できず焦った。わざとらしくミラーだけでなく目視で後方確認をして大通りに。
-「make a lane change to the left」と指示され左に車線変更。終わった瞬間にまったく同じことを言われ焦ったが、すぐに理解しもう一車線左に。そしたらすぐに左折と言われまた焦る。
-その後しばらく右折・左折でウロウロ。首を回し過ぎて目が回ってくる。黄色の実線と破線の組み合わせ(左折進入用レーン)を経て左折せよとの指示があったのですぐレーンに入ったら、指示を受けてから肝心の左折地点まで100mくらいあり、無駄に左折進入用レーンを爆走してしまった。案の定試験官は採点用紙に何か書き始める...
-で住宅街再び。ここで初めて、「左右からくる車は一時停止だけど、自分のレーンは一時停止でない」という交差点が登場。ここでうっかり一時停止してしまい即死するという苦汁を舐めた戦友がいたことから特に意識していたので、無事通過。
-でDMVに戻ってきて終了。左折進入用レーンに入るタイミング等々で4点減点を受けたが、なんとか合格。合格した後となっても、落ちる人が続出するのは十分理解できる試験であった。

・合格後は、実技試験用受付に行ったらあっという間に合格証(本物の免許証が来るまでの暫定免許になる)を受領してあっさり終了。終盤はずいぶんスムーズで良かったぞDMV。あとは来月にある妻の試験が終わればにっくきDMVとも当分おさらばできる。あーよかった。

Wednesday, October 27, 2010

自己ブランディング再考・試験直前怠慢症候群

・水曜日。学校はマーケティング授業→経済の中間テスト。テストは不可もなく可もなくというか、どうも解けているか実感が薄い感じ。いずれにせよ完璧ではなさそうなので、そろそろ「ここに来る前はエコノミストやってました」という自己紹介をやめてみようかと思案中。
これまで1年→1年→1年→2年→3か月というスパンでまったく違う仕事を転々としている自分のキャリアは、良くも悪くもいわゆる外資系企業では珍しいというか理解し難いものであるようで、ありのままをクラスメートに説明してもあまり合点のいく表情をしてもらえない(自分としてもこのキャリアパスを完全には意義付けしきれてないし)。
そんな中で「エコノミストやってました」は比較的彼らの腑に落ちる説明であったので多用していたが、さてどうしたものか。

・で、明日統計のテストだけど早めに就寝。「統計のバックグラウンドがあるんだからこのくらいハンデあげてもOK」と自己正当化をしつつ床についたが、要は最後のひと踏ん張りする根気がなかったんだろう。というかテスト前日ほど勉強する気が起きない日もないんだよなぁ。普段漫然と勉強するのは比較的苦にならないけど、締切とか試験前日とか、何か明確なハードルを意識してしまうとなぜだか駄目。なんなんだろうこれ。

Tuesday, October 26, 2010

Restructuring Workshop

・火曜日。朝から3つ授業をこなした後、家で昼寝して、18時から21時までIFA(ファイナンスクラブ)による「Restructuring workshop」に参加してきた。TMAなる企業再生家の業界団体(?)がプレゼンターを務め、最初と最後の1時間はネットワーキング、途中の1時間は企業再生のケーススタディをこなした。

・最初のネットワーキングタイムもそれなりに面白かったが、それよりも、実際の企業再生事例についてその案件に関わった当事者達がわざわざ話をしてくれたケーススタディがとても面白かった。想定聴衆がファイナンス未修者であったようで、話す内容も変に小難しいこともなく、丁寧でわかりやすい説明。その一方で、経験談がベースになっているので、教科書では味わえないような臨場感も得られ、頭にスムーズに話が入ってきた。

・それにしても実に実務くさい話というか、理屈+αの「+α」の余地が大きい世界というか、そういったファイナンスの実務感覚のようなものを再確認させてくれるような会であった。ここ最近マーケット出身の同級生とばかり話していたので「ファイナンスといえばトレーディング、人間くさい部分なんて単なるコスト」といった考えに影響を受けつつあったのだが、やはり自分は将来的にはtraderではなくfinancierになりたいと思いを新たにすることができた(勿論、今からトレーダーとかInvestment Managementの世界に行くことはとても難しいので、安きに流れているとも言えるんだろうけど)。

・それにしても、ネットワーキングで喋ったエグゼクティブMBAのおっさん、40くらいの元エンジニアで「次は金融で働きたい」って言うけどどのくらい実現可能性あるんだろう。家族はどう思っているのか、夢追いすぎではないの?と思わずにいられなかったが、アメリカではこれも全然アリなんだろうか...

就活

・月曜日。授業を受けて、図書館に行って中間試験の勉強して、帰って飯食って、こうしてブログ書いて寝るという平凡な一日。

・図書館を出たのは7時半くらいだったが、ふと周囲をみたらその殆どが韓国人になっていてびっくり。
まあ偶々だと思うがちょっと驚いた。頑張り屋なのか韓国人?

・帰り道Twitterを見ていて気づいたが、最近は日本での就職活動もかなり自分のころと比較して洗練されて来ているような気がする。学生が運営する就活サイトとかブログとか。MBA受験と殆ど同じレベル。とかいって、実は自分が就職活動していたころにもあったりして。。。

・でもこれって、採用人数がマクロベースで増えることは基本的に考えられない以上、今後も洗練されていくことこそあれどもとに戻ることはないんだろうな。死にもの狂いの努力をして会社に入った優秀な若手が自分のようなのほほんと会社に入ってしまった中堅を駆逐するというシーンが多くの有名どころの会社で見られるのではないだろうか。

・そうこうしているうちに、5年から10年後には、トップ層の学生(マーケティングの授業で習いたてのセグメンテーションをやってみると「気の利いた東大理系修士」とか「気合十分の東大早慶文系トップ層」とか?)の志望先が「外資のIBコンサル」から「海外」に移っていくんじゃないかしらと何となく考えている。今のトップ学生が何をもって差別化しているかよくわからないけど、競争がさらに進めば、「各種スペックも人並みに揃っており、かつ英語ペラペラです」という感じに英語に不自由しないトップ層が現れ、ついには「ていうか、就職先を日本に絞る必要なくね?」と、日本人トップ学生の視野が国境を超えていくのではないだろうか。台湾とか香港とかシンガポールとか、多くの「Developed Small Countries」は今この段階だと思う。

・そこまで行くと日本の新卒採用市場にも真の意味での裁定が発生するだろう。「社畜」とか「サビ残」とか諸々の昭和的純日本的雇用慣習が保てなくなり、「ウチに入ったら、3年は月給18万円で土日もなく泥のように働いてもらうけどいいかな?会社では常に上司の空気を読んでね」→「いや、全然無理です。普通にシンガポール行くんで結構です」「えっ、そんな」という展開になるのではないだろうか。まともな人材を獲得できない企業は、おとなしく倒産するのでない限り、雇用慣習をドラスティックに改革(新しい常識にキャッチアップ)せざるをえない。

・若干ずれるけど、個人的にはできることなら医者を目指す学生が減ってほしい。要は理3学生の進路の更なる多様化が日本経済発展のために結構真剣に重要なんじゃないかと思っている。医者の友人が多いのであまり悪いことは言いたくないが、医療業界は結局のところ規制のおかげで人並み以上の生活をすることができている側面が否めないと思う。
他方、高校生の中には、とにかく頭が良くて、あふれ出る知性を試したいというただそれだけのために理3を受けているような人が少なからずいる(自分のモチベーションは「そういう彼らに食らいついていたい」というチャチなものだったが)。自分の問題意識は、そんな彼らが、大学1年生の1学期からスポイルされてしまうのが勿体ないというもの。彼らはおそらく日本の宝だ。もう少し競争的にさらされ自分を高めるようになれば、色々なことがガラっと変わるんじゃないだろうか。

・あとは、就職留年って国レベルでお金を無駄にしていると思う。失っているのは就職浪人君の1年分の学費だけではない。機会費用を考えれば、彼がストレートに何らかの仕事を始めることで卒業後すぐにスキルアップを始めていれば、彼のNPVはウン千万円単位で改善したはずだ。日本中の就職浪人君をかき集めたら、この国家的損失はウン十億、ウン百億はあるのではないだろうか。
高級パートタイムジョブのような労働市場(要は、IBコンサルのアナリスト職のようなもの。といってもアナリストをやっていたわけではなく実態を知っているわけではないので、どなたか事実誤認あればご意見下さい)が普及すればいいんだけど。
企業にしてみても、雇用量を調整しやすくなるし、ハズレを定年まで保蔵する必要がなくなるし。労働者にしてみても、所得のボラが多少上がるけど、総需要量が増えるメリットの方が大きそうだし。失業率が一定水準に保たれるなら、一回や二回首になってもホームレスになることはないし。とてもいい案だと思うんだけど...

とか何とか、昨日のボスキャリの話などが頭の片隅に残っていたようで、帰り道につらつら考えた。

Sunday, October 24, 2010

Congratulation, friends

・先日書いたソニーへの不満に関連して、これを読んでくれている友人から「Vaio国際修理サービス」の存在を教わった。そうかこんなものがあったのか。海外でもVaioを使う人はソニーにとってまだまだ少数しかいないから、このような個別オプションを提示しておくにとどめておく(誰でもどこでも修理対応とまではしない)のが確かに合理的なのかも。他人事モードで考えると、コスト感覚的にバランスのとれた対応と言えるのかもしれない。でも修理はしてほしいんだけど。

・日曜日。ChinatownにあるEmpress Pavillionにて飲茶ランチ。超大規模店なのでどうかなとも思ったのだが、さすが混んでいるだけあってとても美味しかった。腹いっぱい食べてもあまり値段も高くなかったし、余った分は持ち帰ることができるし。ちなみに、ゴルゴ13の「チャイナ・タウン」という話(中台抗争が勃発しているチャイナタウンで、ゴルゴが幹部を殺しにやってくる、みたいな話)の舞台がLAだと思い込んでいたのだが、改めて調べたところサンフランシスコだった。たしかに中台抗争するほどの規模ではないので、残念ではあるが納得。

・中華街のすぐそば、Union Stationの向かいの公園にてメキシコ系のイベントをやっていたが、駐車スペースがなくあきらめる。ダウンタウンは駐車場の料金や分布が実にわかりやすい。不便なところになると一日2ドルとかだけど、イベント会場近く等になると一日15ドルとか。マーケットメカニズムが機能しているようで。

・あとは家でごろごろして過ごしていたが、夜になるとぽつりぽつりボストンキャリアフォーラムに行ってきた友人同級生等から朗報が舞い込んでくる。皆すごいポジションを獲得しておりすごいの一言。一目置いていた友人はやはりすごい会社からオファーを獲得しており、むべなるかなという印象。

・彼らの成功は非常にうれしいが、その反面、本件に関して不完全燃焼で終わってしまった自分に対する劣等感が頭をもたげる。考えに考え抜いた結果のボスキャリ不参加というよりは、情報収集不足と気合不十分のままどうしようかなぁと思案しているうちにタイムオーバーになって終了といった自分の状況は非常にしょぼい。同じ社費留学生でも、割り切って何もしなかった人の方が遥かにまともであるように感じられる。頑張った友人知人のボスキャリ成功は、自分のしょぼさをついに顕在化させてしまったのだ。

Saturday, October 23, 2010

誕生会、風来坊、嗚呼ソニー

・土曜日。昼からクラスメートのS君の子供の誕生パーティに。以前別の友人の家でタイ料理パーティはやったことがあったが、これは参加者のほとんどがアジア系留学生だった。そのため、今回のパーティは我が家にとって実質的には初めての「コテコテのアメリカ的ホームパーティ」となった。人が入れ替わり立ち替わり出たり入ったりするなか、たくさんのご馳走と一緒やたくさんの子供たちに囲まれて飲んで食って。参加者の多くは彼の親族ということで、アメリカの普通の家庭人・MBAでない人々という意味で新鮮な感じだった。クラブで飲んで踊ってというのは今一つ好きになれないが(これも勿体ないんだろうけど。まあぽちぽち)、今日のような会は非常に居心地がよくて楽しかった。ちなみにS君、会直前まで近所のカフェで勉強していたとのこと。この辺のメリハリというか、"Play Hard, Work Hard"感は純粋に尊敬してしまう(PlayとWorkが逆かな?)。

・夜は別のクラスメートS君と一対一でSawtelleにある「風来坊」にて食事。誕生会で飲み食いして食傷気味だったのに、思いのほか美味しかったのでここでも暴飲暴食してしまった。これまでこの店の前は何回も通っていたし、LAに住んでいた後輩から美味しいという情報も得ていたのだが、なんとなくこれまで来ることなく流してしまっていた風来坊であったが、ここに来ずにいたのは失敗だ。値段も手ごろだし最高。

・妻と別行動することにしたことや、他のクラスメートがキャンセルしたことから(来週は試験が盛りだくさんなので仕方なし。本当は自分も勉強すべきなんだろうけど)結果的に一対一になったこの会。英語で一対一でこんなに長い時間誰かと会話のキャッチボールを続けたことなんてよく考えてみればなかったので、始まる直前に急に緊張してしまったが、終わってみれば非常に楽しかった。お互いの故郷の話をしたり、食文化の話、MBA受験の思い出話、クラスや班での苦労話など...ただ、今日もそうなんだが、最近「故郷ネタを振ってみる→盛り上がる→冬休みに暇なら故郷に一緒に行こう→"Sounds awesome"と安請け合い」という展開が増えてしまっている。ロンドン、スペイン、スリランカ、アメリカ各地、インド、中国、台湾、香港等々。基本的には「え?あれって挨拶みたいなものよね?冗談だと思ってたので用意してないや、ごめんごめん」という捌きで済むと思っているが、一応交通整理をしておかないと冬休みに過労死または破産してしまうかも。

・といういい感じの一日だったが、夜にソニーのカスタマーサービスとやり取りをしてテンションは一気に急降下。自分のサブマシンのVaio君は、内蔵カメラが死んでいるという既往症があるのだが、そればかりかバッテリーを読み込まなくなるという病気にかかってしまった。しかも2回目。仕方がないのでカスタマーサービスに連絡を試みたが、
-アメリカのSonyのHPから入ったら、日本のHPに飛ばされる
-日本のHPに行ったら、Vaio専用HPに飛ばされる
-Vaio専用HPに行ったら、会員ログインしたり自分の機種番号を入力しないと質問すらままならない
-回答が来たのがメール送信後3日後 ←今日はここからスタート
-メールの返信には「●●に電話の上、修理引き取りの調整をされたい」とあるから電話をしたら、「え、海外なんですか?じゃあ次いつ日本に戻ってきますか」とのこと。国内のみ対応とのことで、しかもアメリカ現地法人とはカスタマーサービスはリンクしていないのでアメリカ現地法人に頼むことも不可能とのこと。
-じゃあ別のPC買いますと捨て台詞を吐いたところ、懇願するような口調で「いや、本当に申し訳ありません。でも、そこをなんとか、云々」と言い出す。つい先日書いた、「日本の謝罪は、謝るふりをした一種の圧迫」そのまんまじゃないか。
といった感じで、ただただため息をついてやり取り終了。Vaio君については特段対処しないので、しょぼいデスクトップPCのような位置づけで天寿を全うするまで生き続けることになろう。20数万もするPCを売っておいて、事後のカスタマーサービスに何重ものハードルを課しているソニー。詐欺的だと文句を言いたくなる。。Lenovoのカスタマーサービスと比較していないから何とも言えないが、こういうことを経験すると、やっぱりソニーはグローバル企業ではなく日本企業だなぁと思ってしまった。今度暇なときにアメリカのSonyのカスタマーサービス体制やLenovoがどうなっているか調べてみよう。もうソニー製品購入の可能性は1%程度まで低下してしまったな。せっかく、思いがけず多くのクラスメートがVaioを使っていたので見直していたのに。

Thursday, October 21, 2010

ボスキャリ・ゴルフ・ミシュランガイド

・今日からボスキャリ。自分は行く行く詐欺(俺はやりますよ、と威勢よく始めたものの、結局ろくに何もせず終了)をしてしまった大変肩身の狭い立場の人間ではあるが、みなさん頑張ってください。嬉しいのは、非日本人である自分の同級生もボストンに行っているらしいこと。ジャパンパッシングが基本となりつつある昨今にわざわざ日本企業を受けてくれるというその心意気だけで嬉しくなってしまう。
頑張れよ、J君(問題児の班友達とは別人)!

・今日はここ数週間恒例になりつつある、USCに来ているサークル先輩とゴルフの日。ではあるが、今日は自分ではなく妻が行くことになり、自分は子育て奮闘中。。。

・WSJで面白い記事を見つけた:
ミシュランガイドに関するWSJ記事(10/22)
全世界レベルで、三ツ星レストランの数が一番多いのはパリでもNYCでもなく「関西」になったとのこと。しかも2位は東京!
まあ、パリだって「パリ都市圏」とかだったらもう少し三ツ星レストランの数も増えるのかもしれないから一概には言えないけど、嬉しい限り。三ツ星レストランなんて一生に一度行くかどうかも分からないけど、日本の食文化が評価されたような気分になることができて非常にいい気持ち。

日本の常識・世界の非常識

・木曜日。前日J君との喧嘩を通じて、むしろ自分が班の空気を損ねてしまっていることについて色々思い悩みながら下校しているうち、自分が何だかんだいって「日本の常識・世界の非常識」あるいは「自分の非常識・当然、世界の非常識」を押し付けてしまっているのではないかふと思った。最近の自分の言動から思い当たるのをピックアップすると:

・I'm sorryを連発してしまう(昨日の喧嘩で思ったが、アメリカ人は店の出入り口でぶつかったときとか、そういう些細なときに結構簡単にsorryと言うが、やっぱり肝心なところでは決してsorryを言おうとしない気がする。対して日本では、今日twitterで誰かが書いていたが、我々が気軽に連発する「ごめんなさい」は「謝ってるんだからお前も妥協しろ」という用法で使われることが多い。そのニュアンスの違いに無自覚なまま、いたずらにI'm sorryを連発してしまっているような気がする)

・内省的・自己批判的に過ぎる(いつぞやのSpeaking Clubでも指摘されたが、アメリカ人から見て違和感があるほどに「今ちょっと緊張してます」といった類の自分の心情、しかも決してポジティブとは言い難い心情を吐露する傾向があるみたい。自分にしてみれば腹を割ってコミュニケーションをしようとしたつもりなわけだが、アメリカ人にはそうは理解されず、単純に気持ちが悪いという印象を与えている気がする。内省的になるのはこのブログの中だけにして、現実では不必要に自分の弱みや心情を吐露しようとしないようにしよう)

・コミュニケーションツールとして、writingに過度に依存している(喋りが得意でないことから、困ったらメールや添付ファイルで伝達すればいいやと考えがちであったが、部屋では全然喋らないくせにメールで饒舌というのは違和感があるだろう。日本では「細かい話はメールで」という状況がよくあったが、いくらなんでもバランス感覚に欠いているかも、と思った)

結果として、よく日本でネトウヨの人が「これだから中国人は」と言うようなノリで、アメリカ人から「これだから日本人は」とレッテルを貼られた上で不快感を抱かれているかもしれない、そしてそれこそが一連の摩擦の原因のひとつかもしれない、とふと帰り道に思ったのでメモしておく。

でも、「日本の常識」は言い過ぎかなぁ、お前どれだけ日本の常識を知っているのかと自問自答してしまった。。

終日グループワーク→やっぱり喧嘩

・水曜日。この日は午前中一杯の空き時間にマーケティング・4時以降の放課後に経済と、約半日にわたりグループワークを実施することになっていた。
先日J君がドタキャンした直後の会合であることから、J君がどのような仕事をするのか、あるいはちゃんと宿題をやってきているのかというあたりを気にしつつ登校。

・午前中のマーケティングは、既にドラフトは仕上がっていたので仕上げをするだけの段階。自分が事前に目を通した印象では、後半において担当者間での重複があったので、その調整をすればすぐに終わるものと思っていた。
しかし、実際行われたのは、今日から参戦したJ君による自分の担当パートの添削。自分はノンネイティブなので作文が完璧とは程遠いことは喜んで認めるが、締切まで2時間しかない状況で1時間を最初の1ページの添削に充てる感覚は如何なものか(全体で5ページ、しかも後半の主張部分について議論が終わっていないのに...)。お前はどこの霞が関かと小一時間問い詰めたい心境。J君が事前に目を通していなかったので、その場で上から読んでいったら序盤から気になる表現が目立ったようだ。
で、案の定時間が足りなくなる。J君と自分以外はセミナー等で先に出てしまったので、残り30分ぐらいから自分とJ君だけが残る。自分は焦りだし、顔が真っ赤にして「いいね、そこのveryを入れることでニュアンスがより正確に伝わるよね、Good Job.じゃあそろそろ現在7ページある原稿を5ページにしないとね」
「Hey, you, もうただの一語一句も追加修正するんじゃないぞ。Delete, delete, and delete. OK?」
等J君に発破をかけた。最後の最後で彼にもエンジンがかかったようで、授業開始3分前になんとか終了。ノンネイティブでないというただそれだけの理由で清書させてもらないのが実に悔やしい。
とはいえ、いずれにせよ無事に完成したので、印刷された原稿を見てJ君と思わずハイタッチ。なんというか、お互い片方の手で殴りあうがもう片方の手は握り合っているような、不思議な感覚を覚えた。そのおかげか、その後授業時間に食べた昼食は不思議ととても美味しく感じた(?)。

・で、夕方には経済のミーティング。案の定宿題をやっていないJ君は、例のごとくその場で解き始める。自分軽くイライラ。残り4名が問2まで終わり、じゃあ問3やりましょうかところで追いついたJ君、突然M君が回答を作成しているPCを奪い取り、「いいかお前ら、そうじゃなくて正解はこうだから」と言い、驚く我々を尻目に怒涛の勢いで問1から問2にかけての原稿再作成を開始してしまった。

そこで、おそるおそる自分が「なあJ君よ、とりあえずブレインストーミングは終わったんだから、時間もあるし次行かね?」と打診してみたが、とりあえず一回スルーされる。自分イライラ度合いがエスカレート。

次にM君が「なあJよ、これはお前の宿題じゃなくて俺たち皆の宿題なんだよ、わかるか?グループってどういう意味よ?勝手に回答を改変するのもルール違反だし、ディスカッションに参加しろよ」ときつめにアタック。すると「何言ってるんだ、俺はグループのために答を改変しているんだ、俺は頭いいんだから云々(最後聞き落し、嗚呼)」とまさかの開き直り。自分はここで我慢の限界を超え、J君に

「なあJよ、言いたくなかったが、前回も前々回も、お前がそうやって勝手に直したところだけが減点されていて、俺らは満点を逃しているんだぞ。あと、清書したい気持ちはわかるが、それはブレインストーミングだけした後今夜にやればいいことじゃないか?何で俺たちはお前がタイピングしているのをぼんやり眺めていなくちゃならないんだ?だいたい6時に用事があって帰りたいのはお前じゃないのか。それに、そもそも、宿題をちゃんと準備してこないやつが何を偉そうなことを言っているんだ」と、maturityのかけらもないセリフを吐きかけてしまった。

こうなると、「もう一方の手では握手」も何もなくなってしまい、ただの子供のケンカに。
J「だって見ろよ、Mも宿題やってきてないじゃないか」
自「彼は少なくとも問題文は読んできているし、お前は一度たりともやってきていないじゃないか」
J「いずれにせよ、俺の意見が正しいから清書させろ」
自「No、話聞いてた?」
J「ガキじゃないんだからコミュニケーションしろ。Noというだけじゃなくて納得のいく説明をしろ。質問に質問を重ねるな」
云々。

結局何一つ彼の心にヒットしたと思われる言葉はなく、単に気まずい空気だけを作ってしまった。ちなみにJ君は予定通り6時にあっさりその場を立ち去った..
残された4人で残り4問に取り組んだが、これまでの2問と同じくらいの時間で残り4問が片付いた。終わった後4人でいやーJにはまいったねといった話をしたのだが、そのとき自分もお叱りを受けてしまった。曰く、
-こういうときこそ「Yes, but」(まず相手の話を受け止めて、それから反論する)を使うべきだ
-途中で、「状況の改善」から「彼を説き伏せること」に目的が変わってはいなかったか?
とのこと。自分の喧嘩下手・視野狭窄といった短所がすっかり把握されていたのだ。

残りの3人は少なからず自分に共感してくれているようではあるが、それでもどうやら、自分はJ君に負けず劣らず班の空気を損ねかけているようだ。28にして未だ幼稚なことをしている自分に、未熟さを感じずにはいられなかった。

Tuesday, October 19, 2010

初中間テスト

・火曜日、朝イチで会計の中間試験があった。といっても、過去問も事前に公表されていたし、一人一枚までカンペを持参してよいというルールだったので、それほど苦労することなく対応することができた。班の仲間で配布された模範解答を照会しつつ答合わせをしたが、多少の取りこぼしがあったのが残念。金融出身のM君J君E君は普通に満点かせいぜい2個間違いとのことだったので、自分も置いていかれないよう気は抜けない。

・それにしても、このカンペ作成可というルールは悪くないと思う。確かに記憶力も知的能力に占める重要な構成要素の一つではあるので、大学や大学院入試であるならこのようなカンペを禁止するのも理解できる。
しかし、今自分たちがいるのは実務を意識していることを売りにしたビジネススクールである。ビジネスで求められる知的能力は記憶力のようなインプット力というよりはむしろ応用力・情報整理能力・理解力といったアウトプット力であると思われるので、記憶力や事前の知識ストックといったインプット力による差異を極力排除しつつアウトプット力の優劣を判定できるという点において、たった一枚のカンペが非常にいい仕事をしていると感じた。
また、やってみて気づいたが、カンペ作成作業は実に有効な試験対策になる。当日聞かれそうなことを一生懸命推察し、それについて勉強し、それをメモに起こすことで一旦頭の整理をすることができる。おかげで、当日は作ったカンペを一切見ることなく対応したが、スムーズに回答することができた。

インタビュ-回顧

・今日知ったが、先日のとある企業説明会(投資銀行のアジア部門)に、UCLAの出願時に自分のインタビュアーだった人がプレゼンターとして参加していたらしい。知っていれば説明会にも参加して礼の一つや二つ言ったのだが、残念だ。せっかくなので、ここでインタビューの思い出を記しておく。

・その人はとある投資銀行のお偉いさん。受験当時の自分のテンションを下げたのは、何よりも、その人から来たe-mailを見る限りその人が日本人ではなかったこと。いわゆる中国/台湾系の名前。聞いていた話ではインタビュアーは日本人とのことだったので、「何で俺だけ外人さんやねん」と思った記憶がある。また、その人の勤務先が投資銀行というのがまた萎えた。投資銀行で出世しているということは頭がかなり切れるということであり(日本の企業であれば、出世しているということは単に年齢を重ねているだけの可能性が高い)、自分の生半可なトークが通用するとは到底思えなかったのだ。ということで、この人から「僕と面接しましょう」と案内が来た瞬間、「ああUCLAオワタ」と思ったものだった。

・しかも、当日にアクシデント。朝起きたら突然風邪をひいており、しかも滅多にないことに声が出ない。んなバカなと思ったが、こんなときにまさかの初体験をしてしまった。仕方がないので会社を休み、病院にて喉の奥に薬を塗ってもらい、昼まで気絶。

・昼に起きたところ多少回復の感があったので、待ち合わせの時間の少し前にオフィスがある街へ。時間潰しのため入ったルノアールで飲んだ砂糖多めのホットティーが心底おいしく、また喉に良かった。薬と紅茶のおかげで、とりあえず声は出るようになったのでいざ戦場へ。

・で現地到着。美人受付に連れられて、やたら天井の高い応接に通される。室内の電話のところにある張り紙が英語オンリーであるとか、椅子がゴージャスであることとか、そういったディティールにいちいち圧倒される。そして肝心の面接官氏は一向に現れない。そのため、面接官氏が到着することには、自分のテンションはかなり低くなってしまっていた。

・とはいえ予定時刻30分後ほどに面接官氏が入室。事前の調整メールの文面から類推する限り、無駄な表現が全くなかったことなどから超合理的な機械のような人間を想像していたが、見ためは意外と普通、というかむしろ肩書の割にはずいぶん若く見えた。笑顔であいさつしてくれて、レジュメは予め読んでおいたよと言ってくれたことで和み、かつテンションを戻すことができた。

・しかし面接開始1分で和みムードは一気に消失。自己紹介の前にまず第一声が「自分は日本の社費留学生が嫌いだった。あいつら皆が必死に就職活動している間ゴルフにかまけていて、外国人とのネットワークを深める意気込みも全然感じられないし」とのこと。皆が就職活動している間にゴルフにかまけるのも悪くないかなと思っていた自分にとって、これはかなりきつい先制攻撃となった。かなり面食らいはしたが、なんとか持ちこたえて「普通の社費留学生はそうだろう、彼らは留学してもしなくても処遇も仕事も大して変わらないのだから。しかし自分は違う。なぜなら自分にはやりたいことがあり、MBAを取れば今の社内でそれができるように...」とベタではあるが志望動機でカウンターを試みた。特に響いた様子はないが、一応「なるほどね」とは言ってもらえた。

・その後もいつものパターン通りにことが進まない。上記のオープニングの後に自己紹介をやらせてくれたが、直近の仕事がエコノミストであることを見るや否や「今後の金利の動向如何」「政権交代による経済へのインパクト如何」「日本経済の最大の問題点は何か」等、当時の仕事に直結した経済絡みの質問がマシンガンのように続いた。その都度必死に説明を試みたが、ふと気づくと「・・・という問題意識を持っており、それを解決するためには●●を誰かあるいはどこかの会社がする必要がある。然るに自分の勤務先ではそういったことを手掛けており、MBAの知識さえあれば自分がそれにかかわることができるのだ」みたいなノリでちゃっかり自分の話に落としている自分がいることに気付いた。風邪で頭が朦朧としていたのが逆に作用しているのか、他校の面接では言えなかったような細かいニュアンスまできっちり説明できていることに喋りながら驚いていた。

・で、何かの質問に対する応答に絡めて「自分が得たいのはentrepreneurialな知識ではない。そんなの日本の本屋で勉強できる。自分が得たいのはentrepreneurialな空気、人をencourageする空気なのだ。自分はこれまで比較的官僚的・保守的な文化の職場の経験が長く、人を認めるよりまず批判してしまうところを直したいと真剣に悩んでいる。そのためには東海岸の学校ではダメで、西海岸に行って学校の内外で経験を積まないとだめなのだ」とポロっと言ってしまった。またずいぶん抽象的なことを言ってしまったなぁといった瞬間後悔したが、思いのほか反応が良くラッキー。落ちた学校では、この手のやや抽象的ではあるが本音ベースといった話をあまりできなかったな、今思えば。

・という感じで、典型的な質疑はなかったものの、周辺的な話題→無理矢理志望動機 というパターンを90分ほど繰り返しようやく面談が終了した。想定外の質問が多過ぎたので、色々応答はしたものの感触は決してよくなかった。しかし、今思えば、嘘くさい志望動機やバックグラウンドを喋らされるよりも、自分の本当の話をさせてもらえたのが良かったように思う。そんなこんなで無事に合格を頂き、いまこうしてLAでもがいているわけだが、あのときあの人に語った自分の未来計画は、はっきり言って全然進捗できていないなぁ。うーむどうしたものか。

Monday, October 18, 2010

授業に今一つ乗り切れないのはなぜか

・なんとなく、MBAの授業にのめりこめておらず、斜に構えた感じになってしまっている。よくないことだと思うので、今日帰り道にその原因を考えてみたのでメモ。追って整理し、態度の改善に努めたい。

仮説1. 今のところ知っている分野が多い
→といっても知らなかったことも少なくはなく、ましてや用語の英訳など殆ど知らなかったのだからそれなりに刺激は受けているはず。実際、統計の復習がてらガウスがどうとか深掘りすることで知的好奇心は満たすことができている。多分原因はこれではない気がする。また、学期が進むにつれて未知の分野が増えてくるだろうから、この問題は中長期的には心配に及ばないだろう。

仮説2. 自分の英語力不足のせいで、理解しきれていない
→先生や同級生の「ボソボソ」とか「ゴニョゴニョ」は結構聞き流してしまっているが、実はそこまで含めるとかなり面白いのではないか。そして、そこを逃しているから面白さを味わいきれずにいるのではないか。
とりあえず、聞き取れないものを聞き流す癖をやめるようにしよう。

仮説3. 常にデータや資料が与えられている
→これまでの仕事や学校での経験上、大変なのは公式を覚えることでもなくきれいなパワポを作ることでもなく、元データを集めること。どこにどのような資料があって、どうすれば入手できるのかということが実務では非常に重要なのだが、授業では今のところ情報収取が一切捨象されている。だから、「実力がついた」という実感が持てずにいるような気がしている。どのケースもふんだんに情報が与えられており、あとは料理するだけという現状にどうしても違和感を抱いてしまう。情報収取は学卒アナリストの仕事でありMBA卒アソシエイトの仕事ではないのか?
→不満としてはこれが一番大きい気がする。でもまあ、授業によっては情報収集から始まる科目もあるだろうから、そういう科目を追って取ればモヤモヤは解決するかな

仮説4.Own Comfort Zoneでぬくぬくしてしまっている
→楽勝とかぬかしているが、実は参考文献として指定されている面白い論文等を完全にはフォローできていない。基礎知識があってしかも社費なのだから、本来はこういった参考文献まできっちり目を通して教授とディスカッションするくらいしてから文句を言うべきなのだろう。最低限の宿題だけやって簡単とかぬかしている自分は問題だ。
→そろそろペースがつかめてきているのだから、というかこんなブログに現実逃避する暇があるのだから、ちゃんとやろう。電柱を上ったときの感覚を思い出さないと。

ちなみに面白いところも沢山あるので念のため備忘メモしておく。将来的には、上のConsを抹消しつつ下のProsが増えていくといいんだけどな。卒業時に後悔しないよう、最低限学業だけは楽しみたいな。勿論コミュニケーションもゴルフも家族もなんだけど。

1.具体例が多いのでイメージがつかみやすい(これでもかとばかりに具体例が出てくる)
2.手を動かす機会が多い(ケース、宿題等々。宿題はあったほうが絶対いい)
3.班というシステム(宿題等々に規律が生まれる。これがなかったら異文化コミュニケーションを満喫できなかったかも)
4.ほとんどの先生・TAがどこまででも質問につきあってくれる
5.一方通行ではなく、常にインタラクティブな授業
6.公式の証明等、アカデミックなところをあえてパスして実務への応用に特化する(物足りなくもあるが、公式深掘りは家でもできるしね)

Japan Club・J君泥沼化

・明日19日が娘の2歳の誕生日。実に嬉しい。時差とか考えると既に誕生していたのだろうけど、まあ明日祝うことにする(班のメンバーにも帰る旨伝達済)。というか自分が結婚して子供を2歳にまで育て上げていることに今更ながらびっくり。知らない間に人生って結構進展するものだなぁ。

・昼休みにJapan Club(正式にはJapan America Business Association)の初会合があった。Sushiが振る舞われたのだが、遠慮して5個くらいしか取らなかったので午後に腹が減って仕方なかった。それにしても、去年は90人弱もJapan Tripに参加したとのことだが、その勢いが今年はどうなるのか。個人的には、是非広島に連れて行きたいと思っているが(広島に住んでいたゆえの懐かしさもあるが、是非原爆記念館を見てもらいたいと思っているので)、どうなることかしら。

・今日もまたJ君周辺でひと悶着。今回はかなりこじれている。括弧内は自分の感想。

-水曜日の午後イチ提出のマーケティングの宿題(グループワーク)があるのだが、自分とM君が前日である火曜日の都合が悪いので、月曜日にやろうということでメールにて調整していた。

-すると、その月曜日の今日になり、特に「了解」とも「NG」とも言っていなかったJ君が突然「いや、ていうか統計をwaiveしている俺は毎週月曜日夕方は授業だから無理だし」と全員宛に返信してきて関係者一同が騒然(?)。曰く、メールのチェックができていなかったとのこと。
→「メール見損ねてました」って、んな馬鹿な。あんた携帯iPhoneだし、飲み会とか欠かさず来てるのがメールチェックできてる何よりの証拠でしょ)

-すると、これまではmatureな態度を努めてキープしていたM君が憤怒。全員宛返信にて「ふざけるな、日程打診したのは先週の木曜日だぞ。事前調整できていれば、普通に週末に集まることができたじゃないか」とストレートに怒りを表明。

-その日の午後、たまたま授業で席がJ君と席が隣り合わせになったところ、J君が「なあ、俺のメールは見たよな?どうしたものかね」と相談してきた(→どうしたものかねって、んな無責任な...)。
自分は友好的な態度を保ちたいとは思い「まあミスは誰にでもあるよ。今日参加できないなら、たとえば今夜授業が終わったあと一人でケースを分析して、その結果を俺たちにメールしてくれないか?ミーティングで抜けていた論点をJ君が拾っていてくれたら適宜反映させるから」と提案してみた。

-すると
「いや、それは無理。まだ読んでないし、今夜は明日の会計の中間テストの準備しないといけないじゃん。You know。もっと現実的な案を考えてくれ」とのこと。
→ていうか会計の勉強があるのは君だけじゃなくて班のメンバー全員そうだし。まして、あんたCFAもってるんだから、比較的勉強しなくてもいいはずでしょ?お前、そのセリフを会計ビギナーで苦労しているにもかかわらず今日の夕方から班のためにマーケティングをやろうとしている女の子Eに向かって言えるのか?ていうかYou knowじゃないだろYo等)
あきれ返って返事をできずにいたところ、スペイン人E君がやってきて「まあ仕方ないよ、適宜やっとくよ」と場を引き取ってその場は解散した。

-で、J君抜きでグループワーク。会計の準備もあるのでブレインストーミングだけやって作文は適宜メールベースでやろうという話になり、ミーティング自体は2時間弱で終了。しかし、最後に「で、J君はどうしようか」という話が出たところで多少揉めた。以下発言順に

1.自分:彼はいい奴だし頭もいい。しかし(とアメリカ風に人をけなす自分がややイタい...)彼は過去あらゆる宿題をグループミーティングまでにやってきたことがない上にこれだ。先週はたまたまJ君もE君もいなかったが、彼女との旅行先から宿題をメールしてきたE君と比べるとJ君の怠慢は放置するにはややひどい。何か彼に言うべきだと思う。本件については、彼の名前を提出物に含めないか、あるいは彼に真剣にコミットしてもらうか、いずれかが必要だと思う。

2.M君:そうだそうだ。メールに気が付かなかったって、どれだけ下手糞な嘘をつくんだ。無理やりにでも何かやらせるべきだ。たとえば、今日俺たちがまとめたメモを送って、作文をすべて彼にやらせるとか。

3.女の子E:彼には問題があるから何か言うべきだとは思うけど、今回については関与してほしくない。彼はいつも議論の最後でいきなり入ってきて、これまで積み上げてきたものを台無しにする。今回は時間的制約も強いので、Backfireは避けたい。今回は一言注意するにとどめて、普通に何もさせず連名に含めてあげるのがいいのでは。

4.スペインのE君:我々には時間がない。効率を最優先すべきであり、今こうしてJ君についてウダウダ言っている間に我々は貴重な時間を失いつつある。彼をどうするかは、本件が一段落してから考えてはどうか。また、Eの言うとおり彼のBackfireは避けたいので、今の段階から彼に関与させることはかなりリスキーなので嫌だ。とりあえず早く帰って会計の勉強しようぜ。

ということで、一番建設的な意見であるように思われたE君の意見を採用し、とにかくJ君は放置して会計の準備とマーケティングの宿題に専念しようという話になり、解散した。

-するとJ君から夜になり全員宛メールが。「いや、本件はごめん。どうしたらいいかな」とのこと。
→どうしたものかは俺が聞きたいよ...とりあえず会計は終わったけどマーケが忙しいので、誰かほかの人の返事を待とう)

-J君の謝罪メールから3分後、M君からJ君を除く全員宛に「マーケ、俺の分終わったからよろしく」とのメール
→完全にJ君抜きでやり通すつもりなんだな。。。)。

-しばらくして、またJ君から全員宛に「マーケの教授曰く、ターゲティングする際はターゲットを一つに絞るのが望ましいとのことだよ。どうしようかね」とメールが。
→そうだね、それは夕方のミーティングで既に整理済というか、先生何回も口を酸っぱくして言っていることじゃん。たぶん、M君や自分が怒っていると感じて距離感を図ろうとしているのだろう。うーん、これ以上やるとイジメみたいになってしまうのだがどうしたものか。でも忙しいし、E君の意見によるとJ君の処遇は明日以降適宜考えることになっているのでとりあえず放置)

で現在に至っている。何か言うのも億劫だけど、何も言わないと何だか我々がJ君をハブっているような構図になってしまうという非常にこんがらがった状況に。

こんなことになるくらいなら、右の頬左の頬ではないが、どこまでもJ君に妥協して「オーケーオーケー、じゃあ自分たちでやっておくから授業楽しんでね」とか言っていたほうが余程気楽だったなぁ。怒り方・ケンカの仕方・場の収め方が下手糞なのは自分の短所だと痛感。でも、喧嘩下手が自分の短所だとしたら、このJ君とのやり取りが自分のケンカスキルを高める人生最後のチャンスかもしれない、とか無駄にMBA的ポジティブシンキングしてしまっている自分...

Sunday, October 17, 2010

初休日登校

・日曜日。前日に班仲間のM君からメンバー全員に「日曜日に皆で予習とかやらないか」との誘いがあった。別に予定があるわけではなかったが、この誘いを受けるか否か結構迷った。

・働いているときは、休日出勤に強いアレルギーがあった。愛妻家ということもあるが(??)、より本質的な理由は自分の価値観を職場一色に染めたくなかったからだ。
それゆえ、休日は極力職場には近寄らないようにしていた。休日に誰かと遊ぶときも、できるだけ職場の同僚とは遊ばず学校時代の友人等と遊ぶように意識していた(平日の飲み会も「同僚<その他」という優先順位でやっていたので、おかげで社会人1年目は若干浮いてしまった気がしているが仕方ない)。時には同僚とゴルフ等して遊ぶときもあったが、そのときはたとえば「課長」とか「部長」とか呼ばずにさん付けで呼んだり職場の話題を極力避けることで「友人」として接するようにしていた。
職場や仕事が嫌いなわけではないが(むしろ、仕事も職場の人間関係もはこれまでのところ非常に面白かった/良好だったので、平日の残業は厭わなかった)、仕事に人生を支配されるのが嫌だったので、上記のごとく意識的に(不自然に)オンとオフを区別していた。

・この考え方は今でも変わらない。休日は家族や友人と過ごす日であって、仕事をする日ではないし職場の同僚と酒を飲んだり遊んだりするのもできれば避けたいと思っている。MBA卒業後はおそらく休日も働かざるを得ないほど忙しくなり休日出勤せざるを得ない状況に陥る気がしているが、少なくともこの考え方を忘れることなく、惰性で休日出勤するようにはなりたくないなと思っている。

・というやや偏狭な考えを持っているので、休日に誘いを受けたときも最初の反応としては「嫌だな」と思った。しかし、自分でも驚いたが、休日出勤と比べると拒否反応の度合いは大きくなかった。思いのほか拒否感を感じなかったのは、自分の感性の上で「学友」は「友人」であって「同僚」ではないからと思われる。結局、(1)拒否感があまり強くなかったことと(2)とりあえず一度やってみてから考えてみようかというMBA風チャレンジ精神(?)により、とりあえず今週は参加してみることにした。M君は午前中からやっているとのことだが、自分は家で昼食を食べて午後から参加した。

・以上のごとく、日曜日に学校に行くか否かについて結構真剣に検討した(単純に暇か否かだけではなく、行くことが自分の信念を損ねることがないか否かまで真剣に検討した)わけだが、その割にオチがしょぼかった。
自分が到着した時にはM君と女の子Eだけがいた。つまり、問題児J君とスペイン人E君は不参加。しかもM君は午前中からいたので自分が到着したころには既に飽きていたようで、自分との統計の宿題の答合わせが終わるや否やごにょごにょ言って帰ってしまった。その後女の子Eと自分だけという何とも居心地のよろしくない時間帯が数十分続いたが、結局Eも「帰ろかな」ということで帰宅し、自分が到着して1時間しないうちに結局いるのは自分だけという状態になってしまった。仕方がないので、自分もちょっとだけ勉強した後ギブアップ。妻に迎えに来てもらい、その足で近所のショッピングモールに遊びに行った。

・うーん、信念云々と考えていた自分が実に馬鹿らしい。とりあえず、また何かの折に休日登校問題は出てくると思うので、そのときに改めて自分のスタンスを整理することにしよう(秋学期が終わったら班替えがある。ほかの班の多くが休日に集まって勉強会兼親睦会のようなものをしているようだが、これは自分としてはNGなんだよな...両者をまとめてやってしまうと、峻別すべき境界線が不明瞭になってしまう気がする...班替えにて、休日に集まることを好むメンバーと一緒にならないことを願うばかり。)

Saturday, October 16, 2010

ユニバーサルスタジオ再訪・ステーキ

・土曜日。朝から勉強してもいいんだろうけど、それもなんなので年間パスがあるユニバーサルスタジオへ。片道20分くらいで着くので、感覚としてはちょっと渋谷に遊びに行く感じか。違うか。

・最初に、前回乗らずに帰ってしまったStudio Tour with King Kong 3-Dなるアトラクションへ。1時間待った後、園内見学バスに乗った。途中でいろいろ小ネタがあったが(キングコングのミニ映画とか、ジョーズが襲ってくるとか)搭乗時間が長すぎて飽きてしまった。少し寒かったこともあり、「年間パスだからいいか」という心境もあり、結局これに乗っただけで帰ってしまった。

・夕飯はRalphsでステーキ肉を買ってみた。一番高いやつでポンド11ドルとのこと。ポンドと言われてもといった感じであったが、とりあえず既に切られていたものを二切れ購入。グラムにして300g×2切れで16ドルくらい。日本で買ったことないからわからないけど、たぶん安い気がする。
塩コショウをしてにんにくと一緒に焼いて醤油をさっとかけただけだが、普通にとてもおいしかった。これなら、下手に外食するくらいなら今後も肉を買って食えばいいのではないか。
まあ焼くのは自分じゃなくて妻なので、自分がどんな感想を抱こうとあまり我が家の今後の外食回数に変化はないのだろうけど(自分が妻だったら、「人に焼かせようと思ってないで、いいステーキ屋に連れて行け」と言うだろう)。

という、のんびりとした一日。

Friday, October 15, 2010

オペレーションリスク

WSJ 10/15記事

証券化が進展したはいいものの、住宅ローン証券の投資家である銀行がきちんと担保管理できていないことが露呈して、ひっちゃかめっちゃかになっている、という記事。

兼ねてから「証券化の普及は、流動性向上の観点から金融的には望ましいけど、担保管理等の事務手続きはちゃんと追いついているのかしら」と疑問を持っていたがようやく合点がいった。追いついていなかったのね。。。

この事例は、オペレーションリスク(事務処理ミスによるリスク)がもたらす災厄として、きっと後世にまで語り継がれることになろう。オペリスク案件としては、いつぞやのみずほ証券の誤発注事件を超える大事件だ。

職場でリスク管理の話をするとき、個人的にはついついオペリスクの話を軽視してしまいがちだった。金利リスクや為替リスクみたいにエレガントに定量化できないので、リスク管理の対象としてどうも深刻に捉えることができずにいた(「デュレーションを計算して、それにマッチングさせるようにスワップを組む」みたいな金利・為替等のリスク管理と比較すると、オペリスクの「事務処理チェックリストにちゃんとチェックマークを入れる」等の管理策はどうしてもシリアスに取り組むことができずにいた)。しかしこういった事例を目にしてしまうと、もうオペリスクを軽視することはできないなぁ。

しかし、こういうとき、日本の銀行の一般職とかがいればよかったんじゃないかなぁ。「1円のズレも解決するまで帰れない」とされる日本の銀行オペレーション、これまでは「コスト感覚の欠如」としか思っていなかった。しかし、オペリスクのマグニチュードが大きい昨今の状況を考慮すると、一見too muchに見える銀行のオペレーションにも合理性があると言えるのかもしれない、いやでもやっぱりtoo muchだよやっぱり。

(追記)
絶妙のタイミングで、自分(達)のオペリスクが顕在化してしまった。
金曜日の24時締切の経済学の宿題、M君が出してくれたとすっかり思い込んでいたが、土曜の朝にM君から「で、宿題はちゃんと出してくれたか?」とのメール...経済学は楽勝でA+ゲットと思っていたが、しょうもないミスで撃沈。
それにしても、M君が自分に聞いてきたのでつい謝ってしまったが、100%自分が悪いわけでもないという何とも微妙な状況でどう振る舞えばよかったのだろうか。「アメリカでは交通事故をしても決してI'm Sorryと言うな」という都市伝説があるが、腰が引けた日本人の代表格のような自分はつい謝ってしまう。。

運転教習・ゴルフ

・金曜日。月末の運転試験に備えて教習を受けた。電話で予約したときは非常に頼りない感じの話し方をするおっさんだったので結構不安だったが、いざ指導が始まるとしっかりしていたので良かった。住宅地の一時停止とそうでないところの区別が難しそうだな...

・午後から先輩とゴルフ。前回は北にあるBalboaだったが、今回は市街地にあるRanchoというところでプレー。金曜日料金・Twilight・市民割引で22ドル(!!!)
市街地のど真ん中にあるにもかかわらず普通のコースでびっくり(みすぼらしさ皆無)。パターがいまいちだったけどアイアンがよかったのでスコアは思ったより悪くなかった。なぜか一回、残り180yくらいのラフから7番アイアンで刻んだらグリーンに乗ってしまったが、一体なんだったんだろう。韓国人と思われるおばちゃん2人組と一緒に回ったが、かなりアクの強そうな2人組で、ちょっとした異文化交流を楽しむことができた。最初は9ホールであっさり帰るつもりだったが、おばちゃん二人が頑張るので付き合っていたら真っ暗に。結局17番でおばちゃん達がギブアップしたので、自分たちもそこで終了。せっかくならもう1Hくらいやりたかった気もするが、別にスコアがそこまでよかったわけでもないからまあいいか。

・で先輩と家でメシを食べて、ビールを飲んで、子供を風呂に入れて、寝かしつけていたら一緒に寝てしまい、寝ちゃえばよかったのに起きてしまい現在に至る。目は冴えているが勉強する気は今一つ起きないので、こうやってブログに現実逃避中...

Overkilling、クラス飲み

・木曜日。この日は経済の宿題の打ち合わせのためグループミーティング。ちなみに問題児J君は昨夜までNYCに出かけていたのでいつも通り宿題はその場でやっていた。
今回のお題は回帰分析で、前職でエコノミストっぽいことをしていた自分の大好きなネタ。ついつい張り切って、実数ベースでの回帰だけではなく自然対数ベースでの回帰分析も事前に準備してグループメンバーに披露したところ、「なあ、それはいわゆるOverkillingだよ」と諭されてしまった。

・Overkillingとは、質問や宿題の主旨から鑑みてやりすぎであること。時によっては120%の評価を得られることもあるかもしれないが、たいていは100%以上の評価は得られず、下手をするとそのプラスアルファの中に事実誤認なんかが含まれていると減点要因になりかねない。日本の入試でも、余計なことを書かず回答は簡潔に書くというのはたぶん基本テクニックだと思う。

・このoverkilling、J君の得意技で、班のメンバーはOverkillingに対してかなり敏感になっている。J君が参加する多くのミーティングで、「J君が余計なことを言い出す、すなわちOverkillingを始める→ほかのメンバーがJ君を諭す→J君固執→泥沼」というパターンがあり皆苦労していたのに、あろうことか自分が彼と同じ「Overkilling野郎」となってしまった格好。

・本当は色々反論したかったが、自然対数で回帰することのメリットを英語で簡潔かつ的確に説明するだけの元気がなかったことや、「Overkilling野郎」というレッテルを貼られるリスクを考慮して反論せず。あっさり引き下がり、自然対数推計をお蔵入りさせることに同意した。過度の思い入れがマイナスに作用しうるということを再認識させられる一件であった。というか、自分も前職で、シンクタンク出身の同僚が当時自分の知らなかった自然対数推計をやっていたとき「Overkillingだ」という感想をもったっけなぁ。「ミイラ取りがミイラ」状態だ。

・ところで、この件では、J君は思いがけず自分のOverkillingの味方をしてくれた。彼は対数回帰をやったことこそなかったが自分の説明でそのメリットを理解してくれたようで、「いや、多少のOverkillingでもやるべきだ」と自分を擁護してくれた。自分としては他のメンバーが否定的な反応を示した段階で自説をひっこめる気満々だったのだが、思いがけないところから援軍が来てしまい、「当の本人が話をやめたがっているのに、話がくすぶり続ける」という奇妙な状況が続いたのがシュールだった。

・夜は飲み会。1年B組と2年B組のコラボ飲みにて、今更ながらダーツ初挑戦。最初数回すごい勢いでOB(?)を連発してしまい焦ったが、とりあえず楽しかった。思いがけずクラスメートが結構話しかけてくれて楽しかった。授業が始まった当初の頃は結構壁を感じていたのだが、日々の諸々の積み重ねで多少格上げをしてもらっている印象(「会計や統計に強いのはわかったからアメフト見に来い、酒も頑張れ」と嫌味を言われてしまったが…)。同じ班のM君の勧めに従いMiller Lightに塩を一かけしたが、わりと美味しかった気がする。が、あれが彼流の冗談・からかいであった可能性を否定しきれないので、もう一回誰かに推奨されるまではレストラン等で実践するのはやめておこう。それにしてもアメリカのビールは自分に相性がいい。日本のビールは濃すぎて、すぐ酔っぱらってしまう気がする。

Wednesday, October 13, 2010

バーナンキさん

WSJ、10/13の記事

客観的な(日本目線ではないという意味)日本に対する評価、日米対比、バーナンキの発言と行動等が実に丁寧に整理されていたので思わずメモ。

(感想)
・こういうことをしっかりと(床屋談義レベルではなく金を稼げるレベルで)論じることができるようになりたいということを前職(エコノミスト風)で強く思い、それがMBAの動機の一つになっているわけだが、果たしてあと1年数か月でどこまで行けるのか...というか、UCLAのMBAに金融政策のクラスってあるのか???

・日本の財政赤字を見たら、これはもう、結果としてヘリコプターマネーをリアルにやったと見てもいいんじゃないのか?ダメなのか?使い道(必ず政府を経由する)とか、瞬間風速(毎年ダラダラとやっていは刺激が弱い??)とか、当時のバーナンキ的に不満のあるポイントもあるだろうけど。今度その辺詳しそうな人に聞いてみよう。

・ここの日本評にもあったが、日本の特徴に
-輸出大国
-海外との競争から遮断された国内産業
というものがある。この二つは一見矛盾しているように見えるし実際外国人同級生にもよくこのことを聞かれるのだが、この二つはどうすれば一体的に理解することができるんだろう。
トヨタだかソニーだかが世界中にクルマやテレビを売りまくっている一方で、金融等サービス業に従事する自分を含めた多くの人間が(しかもそこそこいい大学を出た人間でも)、「いやー自分英語苦手っす」とか言いながらぬくぬくと暮らすことができる日本。これって一体なんなんだ?また、こんなんで本当に大丈夫なのか?とりあえず娘には英語も使えるようになってもらおう。。。

Public Speaking Club、テスト宿題返却、ケーススタディサバイバル

・今日は昼にPublic Speaking Clubの決起集会(?英語ではKick-off meeting)があった。
そこで改めて自己紹介。なぜか勢いで自分のクラスをCと言ってしまう(実際はB)。
また、そこで「ごめんごめん、ちょっとナイーブになっていて」と言い訳をしたら、終わった後に「自分の心境を吐露するのは日本の文化なのか?」と突っ込みを受けてしまった。
そんな文化はないと思うが、その一方で、自分の弱みとか恥ずかしいところをずけずけと晒しがちな自分の傾向が必ずしも理解されるものではないということを再認識。

・昨日今日で、課題やテストの結果が3つ返ってきた。特に、MBAではなくUCLA主催の英語テストは、「落ちる人はいない」との前評判におんぶにだっこで何もせず受験し、実際合格したが、周辺では結構な人数が落ちていた。実はそこまで油断できる試験ではなかったみたいだ。
経済のグループ宿題は、1問だけ減点を受けて9.7/10点だったが、この1問は問題児J君がルームメートや母校の権威をフルに駆使して主張したものであった...ちなみにこの宿題は2回目で、1回目の宿題も同様の展開(J君がなぞのこだわり→みな妥協→そこだけ減点で9.7点)。
あのとき妥協してしまったのでJ君に直接文句を言う資格はないのだが、私的なこのブログではこっそり文句を言ってしまおう。J君、きみ結果出せてないぞ。次はベンチで昼寝しててくれ...

・毎週水曜日はマーケティングのケースディスカッションの日。過去2回は単なるマグロと化していたので、今回は雪辱を晴らすべく作戦を練って臨んだところ無事成功し楽しむことができた。
作戦とは、事前に、「どうしても言いたいこと」を考えておき、できる限り序盤で文脈のズレを気にせず言い放ってしまうというもの。過去2回は「どうしても言いたいこと」は特に考えることなく、その場の議論にうまく乗っていきたいと思っていたが、今の自分にはかなり荷が重い。仕方がないので、次善の策としてこの作戦を思いつき、今日実践してみた。特に、比較的なんでも言えそうな「Anything else?」をターゲットに定めた。
で本番。さっそくディスカッションの序盤にて、「Anything Else?」が出たので、小学生以来の勢いで手を上げて発言権をゲット。文脈に乗っているかどうかギリギリのところではあったが、前日に思ったことを述べてみた。
教授のレスポンスはふつう。でも、おかげで授業の序盤にアドレナリンを出すことができ、授業を楽しむことができた。



Tuesday, October 12, 2010

二人のクラスメートと自分

・今日はとても眠かった。1時間目の会計が始まった当初から嫌な予感がしたのでトイレで2,3分仮眠をとったが、そんなんじゃ全然効き目はなく、会計の授業の記憶は殆どなし。2時間目の統計は興味があった正規分布の授業だったので楽しく聴講できたが、午後一にあった3時間目のコミュニケーションもやっぱり記憶が断片的。

・理由は、昨夜統計の予習の際に趣味に走りすぎてしまったこと。学部の数理統計学のノートのスキャンを読み返しながら、正規分布について延々と復習。やれガウス積分だ、やれ積率母関数だとやっていたらあっという間に深夜に。ちなみに授業は正規分布の密度関数など一切触れず、形状・平均分散・標準化・分布関数のテーブル(たいていの教科書の末尾に載っている表)の見方といった実務的なところに特化していた。

・ちなみに学部時代のこの数理統計学、受けておいて本当に良かった。自分の中でとって良かった科目ナンバーワンだと思う。数学・統計の力が多少はついたと思うし、何より苦手意識が払拭できた。一番最初に受けた必修科目の統計がひどい授業だったので、数理統計学を受講していなかったら今に至るまでずっと統計嫌いになっていたと思う。って、えらそうに書いたものの成績は優ではなく良だったけど...ワースト候補はいくらでも思いつくが、とりあえずヒゲの先生が延々と自動車産業について語っていた授業は本当に最後まで何を言っているのかわからなかった...今なら多少はわかるけど。

・ちなみに、自分の留学の後押しという意味では、マクロを担当した先生というかその先生のホームページの影響が強い。ホームページの中に、「自分に留学のための推薦状を書いてもらいたい人へ」というものがあり、それはもう刺激的なことが書いてあった。それを読んで感じた「そんなすごい奴らがいるアメリカの大学院というところに行ってみたいなぁ」という思いが、自分が留学を意識する最初のきっかけであるような気がする。まあその先生は計量経済学のなので、EconとMBAで事情はまったく異なるわけだけど...あのHPまだあるのかな。

・さて、今日は韓国人と中国人二人の同級生と話をした。その二人があまりに対比的だったので記しておきたい。

・韓国人のA君
-社費。家族持ち。
-MBAに対する基本スタンスは「バカンス」。インターン?韓国で働くならそんなものどこの人事部も見ないから意味ないよ。せっかくの2年間、家族とゆっくり過ごしたい。
-年齢も年齢なので、飲み会系は基本的に不参加。
-勉強?まあ単位は取りたい。
-アメリカ人のことを嫌っている節あり。

・中国人のK君
-私費。というかここに来る前は起業していた。
-卒業後はアメリカにてプライベートエクイティのポジションを見つけたいとのこと。毎日のようにスーツで登校(昼休みや夕方にある企業説明会のため)。
-いつも最前列で授業を受けており、質問やディスカッションもアメリカ人同様にこなす。
-夜の飲み会もびっくりするくらい積極的に参加する。
-クラス内でも何か忘れたけど係に立候補・選出されている。
-そのほか、ケースコンペ、クラブ活動など、やれることには全て顔を出している。

・という二人。おそらくこの2年間でできる差は、Facebookの友人数の差なんかよりもはるかに大きなものとなるだろう。もちろん、これは単純な善悪の問題というよりは価値観の問題であるから、どちらがいいという問題ではまったくないのだろうけど。

・で、自分。だいたい、両者の中間にいると思う。カッコつけると「中庸」と言えないこともないが、実はいちばんイケてないような気がしている。
上で上げた二人は、自分の価値観に基づいて「自分なりの最善」の追求をすでに始めている。他方、自分は、どちら側に行くでもなく、ただ単に中途半端にMBAの海を漂っている。価値観とそれに伴った行動が定まっていない分、いずれの方向にも全速力では走ることができていない。
「自分探し」もMBAでできる立派なアクションではあるので、今の自分を全否定する必要はないと思う。とはいえ、自分を見つけてからこの場に来ている人と比べると、MBAの2年間の充実度で「負ける」かもしれないと思った。

Monday, October 11, 2010

キャンパスビジット対応・グループワーク◎

・今日の昼、自分が入学してから初めてキャンパスビジットに日本人が来訪。自分は手にこびりついたチョコクロワッサンのチョコが気になるあまり、また開いていた社会の窓を閉めるタイミングをうかがうあまり大した話もできなかった...けど、いい印象をもってくれているといいのだが。

・今日の会計のグループワークはスペイン人E君と問題児J君が不在だったが、非常にうまくいった。
まず、予めお題である宿題をメールで共有して、最初に仕上げたJ君のドラフトを順次改善していくというプロセスを取った。そのため、今日集まるまでに詰めるべき論点は1,2個にまで絞られており、それを詰めてハイおしまい。あまりに早く終わったので、会計初心者の女子EのためにリーダーM君と自分で即席会計教室を開催。生返事が多かったので理解度にクエスチョンマークはつくが、これまで彼女は少なからず男4人(ファンド2人、IB1人、プラス自分。基本的事項をほぼパスして議論が始まりがちだった)のやり取りを聞き流してしまっていたところがあったと思うのでいい機会だったと思う。人が少ないと言う状況をうまく利用したリーダーMは尊敬できる。それでも時間があまったので、明後日締め切りの宿題をその場で始めて完了させてしまった。NYに行っているJ君がいちゃもん指摘をしてくる可能性もないではないが、とてもすっきり。

・同級生の多くの班がやっているやり方はちょっと違って、
-「毎週金曜日の午前中」等、日程ありき(⇔我々:必要があれば集まる)
-その場でみんなで考える(⇔我々:その時間は極力なくそうという合意形成済。皆でのミーティングタイムは論点を絞る)
といった感じのところが多い。個人的には今の我々のやり方が効率的で好ましいと思っているが、無批判に彼らを笑うことはできないのではないかという思いも少なからずもっている。毎日集まっているような班を見ると、いつ個人で勉強できているのかと突っ込みを入れたくもなるが、やはりその分仲がよさそう。また、我々の班の「ちょっと軽いノリで意見を聞くということがためらわれる雰囲気」というのは、職場では普通かもしれないが学校ならもう少しゆるくてもいいのかもしれないとも思われる。完璧な状態などありえないとは承知しているが、今自分としては気に入っている今の状態も、何らかの方向で改善の余地があるのかもしれないとも思っている。

・という一日。先日の日記に書いた問題意識と関連するが、何もしないと一日はあっさり過ぎ去る。

(追記)
http://bit.ly/cTrZGV
確かに、アメリカのインフラはもう少し改善されるべきではないか。道路は山陰の道路ばりにヒビだらけだし、鉄道なさすぎだし。アメリカ人の基本思想とか昨今の財政状況とかを推察するに簡単に実現されるものではないけれど、また社会主義化はカンベンだけど、いくらなんでももう少しバランスのとり方があるのではないでしょうか、小浜さん...アメリカなら、今の日本には到底できなそうな”Wise Spending”ができるような気がしていますぞ。日本にいると「第三の道」とか言っても何寝ぼけたことを●※と言いたくなるけど、こちらにいるとそんなものが存在するかもと少し期待してしまう。でもそんなこと言ってる時点で自分にはセンスないんだろうな。

Sunday, October 10, 2010

Chrome導入、ゴルフ

・日曜日。そろそろ手の抜き方を覚えてきてしまい、提出が求められる宿題や指される確率の高い授業以外の予習をすっかりサボってしまっている。今のところはそれでも何とか回っているからいいけど、本当は楽ないまのうちにきっちり勉強する習慣をつけておくべきなんだろうな。

・この日はUSCに新たに留学してきた先輩においでいただき早速ゴルフへ。まずうちで昼飯を食べて、それからのんびりゴルフ場へと向かいTwilight(薄暮)で回ってきた。もう一人の先輩を含めた3人で行ったが、相変わらず自分のスコアには改善感がない。ドライバーもアイアンもアプローチもパーツではそれなりに悪くないのだが、噛み合わせが悪く、フェアウェイキープした2打目をミスしたり、パーオンしたのに3パットしたり。あと、カラスかリスに持っていかれたとしか思えないようなロストボールもあったのが残念。

・今回は途中で一人おじさんと合流。世間話をしたところ、超有名な映画会社に勤務とのこと。「我が校から御社を目指している同級生が星の数ほどいますよ、すごいっすね」とか適当に言っていたら、職場の連絡先を教えてもらってしまった。エンジニアさんらしいので就職がどうのこうのという話にはならないだろうが、なんとなく嬉しいものだ。

・その先輩も1年で帰ってしまうし、自分のゴルフ友達になってくれそうな日本人のほとんどがあと1年かそこらで帰ってしまう。それまでにあまりゴルフをしないといっていた自分の同級生に洗脳でもしてみようかと思案中。あるいは外国人の友人をつかまえてしまえばいいのだろうが。

・帰宅後、最近のFirefox君のパフォーマンスの悪さに嫌気してChromeを導入。でもまあ、一長一短かな。

(長所)
・サクサク:これは本当に前評判の通り。もはやFirefoxは速くもなんともないのでありがたい。タブ毎に独立して作動していることが効いているのだろうか。
・googleとの親和性:フォルダからのドラッグ&ドロップでGmailにファイル添付できるのは感動的。また、アドレスバーと検索バーが一体となっているのも便利。
・Extension:Firefoxでいうところのアドイン。まあFirefoxにもあるので相対的にどうかなってところはあるけど。

(短所)
・主言語を英語とすると、漢字が中国語のものになってしまう。読めるといえば読めるけど、やっぱり気持ち悪い。主言語を日本語にすると解決するけど、学校で日本語ソフトウェアを使うのが何となく気恥ずかしいのでちょっと...
・フォントの強制適用ができない。Firefoxのときは、HPが使いたがっているフォントを無視して指定したフォントにすることができていたが、どうやらChromeだとオプションではいじれないみたい。プログラミングみたいなことをすればいじることができるようだが、目下そこまでの情熱はなし。
・ブックマークを左側に出すことができない:ツールバーにしかブックマークがないのはかなり不便。巡回先をすべて覚えておけとでも言いたいのか。でもこのおかげで、毎日ブログとツイッターを無駄に巡回する癖が半強制的に解決しそうな見込み。。。

Saturday, October 9, 2010

軽く危機感

・土曜日。今日は夜にUCLAのMBAの1・2年生の会があった。それまではサンタモニカのショッピングセンターで買い物をしたり、だらだらと予習復習をしたり。

・サンタモニカ。お目当てのもの(娘のハロウィン用ブーツ)は入手できたが、昼に食べた寿司(アメリカ版、すなわち、カリフォルニアロールとか)の鮮度が悪かったのか、帰路にて強烈な腹痛に襲われて大ピンチだったのがイマイチ。

・予習復習。会計の教授にメールで質問をしたら、なぜか「どうしてそんなことを気にする必要がある?自分が授業で言ったポイントは●●であり、そこは気にしなくて良い」と怒り成分の含まれた返信が来てびっくり。うーん、そういうものなのか。。。
「なんとなく理解していた事柄の理解度を高めたい」という自分のMBAに求めるものは、なんと求めることすら罪なのだろうか。とりあえずそんなはずないので、自分の質問メールがミスリーディングだったと思うことにしよう。。。うーん釈然としない。

・ところで、Facebook等を使って同級生と宿題関連で教えたり教えられたりをしているが、日本人と非日本人でかなり異なるのが、カンニングに対するビビり方。特に、アメリカで教育を受けた同級生の警戒度は気持ち悪いくらい。社会的なペナルティが日本よりも大きいからなんだろうか。

・夜は日本人で飲み会。Sig-Oという整理で何人か外国人の人も参加したけど、恐縮ながら日本語で騒いでしまった。
やはり1年間色々とくぐりぬけてきた2年生の話は面白かった。授業やコミュニケーションの苦労話や、インターンの体験談、1年たった今思うこと等々。。。

・その中で言われた言葉の一つが今も引っかかっている。とある先輩に「せっかくの2年間、思う存分やりたいことをやらなければ勿体無いよ」というアドバイスを頂いたのだが、はて、やりたいこととは一体何だったっけ...
勉強?就職活動?遊び?友達作り?どれももちろん強い関心があるが、どれが一番やりたかったことかと考えると少し頭が痛くなる。最大公約数的にまとめるなら「日本にいては得られなかったであろう未知との遭遇全般」となるけど、そんな呑気なことを言っているとすべてが中途半端になりそうな気がしている。こちらに来てから早2ヶ月、毎日のように訪れる刺激的な日々をかいくぐっているうちに何となくここまで来てしまった気がしている。この辺でそろそろ自分がやりたいことを意識的に定めてそれにフォーカスしていくような感じにしないと、場合によっては不完全燃焼で2年間が終わってしまうような嫌な予感を感じてしまった。
自分はかねがね、目の前の出来事に専念することで「中長期的な目標の策定・およびその目標への着実な前進」をさぼりがちなところがあるので、ちょっと自分に警告を出しておこうと思う。

Friday, October 8, 2010

会計用語がヤヤコシヤ

・会計の宿題をやっているが、概念としてはわかるんだけどそれを英語でどういうのかが結構難しい。
「現金 xxx 売掛金 xxx」という初歩的な仕訳すら、売掛金のAccounts Receivableを知らなかったので四苦八苦...というか仕訳ってなんていうんだろう

・ということで、頭の整理がてら、特にヤヤコシイ先払/未払関係について整理しておく。wiki調べなので、後日修正するかもしれないけど。


<役務提供=代金受入>
Case
日本語
English
未収
未収金/未収収益
A/R or Accrued revenue
前受
前受金/前受収益
Advances received or Deferred Revenue

<役務享受=代金支払>
Case
日本語
English
未払
未払金/未払費用
A/P or Accrued Liabilities
先払
前払金/先払費用
Advances or Prepaid Expense


Thursday, October 7, 2010

自己録画

・昼休み、コミュニケーションの授業の一発目に録画した自己紹介プレゼンをTAと班のメンバーで講評会(デブリーフィング。どこぞの職場でデブリってあったっけな)

・皆のプレゼンを一通り見て適宜コメントを入れたりした後、自分のビデオとなったが、出来の悪さに唖然。

-なぜカメラを見ない、俺...というかカメラの少し下を見ているからうつむき加減に見える。
-猫背。アメリカ人と比較するとひょろひょろに見える自分がうつむき加減にしゃべっていると、自己紹介というよりカツアゲにあった少年が「クレジットカードは許してください」と懇願しているみたいだ。
-手が死んでいる。
-最後の最後で、思い出したように笑顔が出てきた。場に飲まれていたのか俺...
-唯一の救いは、班のメンバーが、「こいつの英語はしょっちゅう文法ミスがあるけど、なぜか説得力はある」と言ってくれたこと。あいさつみたいなものだろうけど、一応素直に喜んでおくことにしたい。

・3コマの授業をこなした後、経済学の宿題のためにグループミーティング。スペインから彼女が遊びにやってきたE君は今日から来週にかけて不在なので、残り4人での議論となった。前回散々もめた経済学のミーティングであったが、今回も大いに揉めた。今回はJ君が大暴れ。

-またしても宿題をやってきておらず、堂々とその場で解き始める。皆、それぞれに試行錯誤した上で集まっているのでコメントがすっきりしているが、J君は考えながらしゃべるのでコロコロ内容が変わる。
-常に話をややこしくする。「ライバル企業が値上げしたときの自社製品の需要の変化」を求める問題で、突然「ライバル企業のなかにも大手と零細がいて、大手と零細で場合わけすべきだ」とか言い始める。単純に答えだけを書けばすむはずの問いで、なぜか回答がページ1枚になることも...
-説得しようという努力がない。「ていうか俺が正しいんだ、お前らわかってない!はい、この話おしまい」
-いかんせん予習していないから、頻繁に誤解早とちりがある。
-人の話を聞かずに遮る
-途中で「ママから電話がかかってきたから一旦待って」と退室...

なんだかなぁと困惑していたが、ミーティング終盤、彼が犯していたいくつかの早とちり/勘違い(微分に出てくる「⊿」と「d」は一緒じゃないこと等)を説明してあげたところ、急に「なんだ、お前やるじゃん」とか言い出して態度が軟化。ミーティング終了後も、これまで聞かれたこともなかったのに過去の仕事について聞いてきて好奇心モード。うーん、要するにこれまでは馬鹿にされていたってことなのかなぁ。

(追記)

・理解してくれたと思っていたJ君から、夜中に班のメンバー宛にメールが来た。内容と自分の内心でのツッコミは以下のような感じ:

-色々検討したが、今日の議論について、修正が必要なところがある(ふむふむ)。
-需要弾力性を計算するときは、⊿を使ってはダメでdを使う、すなわちきっちり偏微分しないと数学的に正しくないからダメだ
-そりゃ変化は微小な方がいいから微分のほうがいいのはそりゃそうだけど、今回の問題では需要曲線は線形なので、⊿すなわち実際の数量/価格変化を公式にあてはめても1ミリも数学的厳密性は損なわれないし答えも変わらないん。いまさら殊更取り上げてダメ出ししなくてもいいのに。。。)(まだ、前日自分は「⊿でもdでも結果は変わらないから、J君の好きにしていいよ」と言ったはずなのに、なぜ好きに回答案を作らずメールで「お前らバーカ」と言わなければいけないんだ?)
-dを使えとする論拠:「俺のルームメートは数学に強いが、そのルームメートが俺の意見に賛成してくれている。また、俺はポモナカレッジ(文脈から察するに、名門であるということが言いたいらしい)でこういう風に教わった。だから俺のロジックは議論の余地なく正しい」(なるほど...そういう屁理屈言っちゃうのね...というか俺たち別に喧嘩しているわけじゃないのに、なんでこんな屁理屈まで使って論破したがるんだろう)
-ついてはM君、きみ修正して出しておいてね(ってお前が修正すればいいのでは...)

うーん、、、、、

Wednesday, October 6, 2010

Participation Point?

・今日はLAに来てから初のどしゃぶり。雨は降らないと思っていたら雨が降り、霧雨しかないと思ったら土砂降りとなり。。。パーカーのフードで対処しようとした自分のアホさが恨めしい。

・今日はマーケティングと経済。マーケティングはケースディスカッション。相変わらずうまくディスカッションに参加できず悶々。でも、来てすぐの頃は何を言っているのかすら追いかけることができずにいたが、今日はとりあえず議論は最後まで追いかけることができた。ただ、一部のアメリカ人同級生の無茶な割り込み方だけは真似できない。「では話をセグメンテーションに移しましょう、はい、T君」といった教授に「とは言えもうひとつだけこの会社の強みについてコメントさせてください、というのは・・・(既に出た話を再び1分ほど)」とか。あまりずれたコメントをするのも怖いけど、彼らを見ているとそこまで丁寧に議論にお付き合いせずとも言いたいことを言ってしまえばいいのかなという気になってしまう。でもこれはやっぱり違うと思うんだけどなぁ。

・喋れずにいると気になってくるのがParticipation Pointいわゆる「参加点」。経済はないけど、マーケティングは実に15%が参加点とのこと。どれだけレポートやテストを頑張ってもダメというのはかなりのプレッシャー。
しかし、勝手な仮説に過ぎないが、少なくともこの授業は、発言の量とか質とかはあまり採点されていないような気がしてきた。そう思う根拠は、TAが授業に参加していないこと。
自分が去年キャンパスビジットをしたとき、複数の学校でTAが授業に参加していた。さらに、とある学校はTAが露骨にケースディスカッションを採点していた。TAが、発言者のネームプレートを見てPCの名簿に何かを記入するという作業をかなり真剣にやっていたのだ。そういうのと比較すると、TAもなしで教授が厳密に発言の質と量を把握できているとは到底思えない。むしろ、採点しているとしたら相当適当なものになると思われるので(印象に残った奴に丸をつける、といった程度で、客観性が不十分)訴訟大国アメリカでは訴訟モノになりかねないのではないだろうか。さらに言えば、絶対出席すらとってないし。。。

ということで、明日からは一切発言することなくAを狙っていきたい。。。と言い切れるほど肝が座っているわけもない。結局明日からも、喋りたい雰囲気を出してモジモジし続けることになるんだろう。

Tuesday, October 5, 2010

雨・眠い

・昨日今日と立て続けに雨。雨は一年中降らないものと勘違いして傘を日本に置き去りにしていたため、あわてて昨日Ralphsで傘を購入。しかし、いざ外に出てみると、霧雨なのでけっこうみんな傘をさしていない。こちらが長袖長ズボンパーカー傘で武装しているのを傍目に、Tシャツ短パンで傘もささずに走り回っている。そうか、これがマッチョというやつなのか?
そんなのを目にしたので、今日はTシャツ短パンプラスパーカーというアメリカンスタイル(?)で学校へ。案の定帰宅時に雨が降っていたが、霧雨だったのでパーカーをかぶれば気にならないレベル。多少寒かったのでカフェでコーヒーを買ってカイロ代わりにして帰宅。なんとなくアメリカンライフな感じだったので一人悦に入った。

・授業中眠くなる大学以来の癖がどうしても抜けず苦戦中。寝ないためにわざわざ最前列に陣取っているのにうつらうつらしているので、寝太郎キャラのレッテル(というか、真実)を貼られそうでどうしたものか思案中。

目指せベンチャーキャピタリスト?

・今日の昼休みに、ACTチームという会合の一回目があった。ACTの正式名称は知らないが(すいません)、「投資銀行」とか「コンサル」とか、志望業界別に学生を分けて、各チームごとに2年生と1年生と就職課の人間で定期的に情報交換をするという企画。就職課主導のもので、クラブとは別。

・自分は紆余曲折の末、なぜかベンチャーキャピタルチーム入り。なぜVCかというと
-基本的に金融が好き。コンサル・マーケティングは食わず嫌い。となると、投資銀行・VC・PE・コーポレートファイナンス(企業の財務部狙い)が選択肢に入る。
-その中でも関心が強いのは投資だったので、投資銀行・コーポレートファイナンスはややずれている気がしたのでここで脱落。
-PEとVCが一緒だったら良かったのだが、無駄に両者が分かれている。説明会を聞いたところ、LAはPEというよりはVCのほうが盛んとのことだったので、またPEといえば東海岸でVCと言えば西海岸という思い込みがあったのでどちらかといえばという感じでVCを選択。
といった感じ。

・で実際に今日会合に出たところ、なんと参加者が十数人しかいない超少数精鋭状態。「投資銀行組は数十人いるみたいだから、そっちでOne of themとして埋もれていたいなぁ」となんともしょぼいことを思ってしまった。
マッキンゼー出身とのことで目の切れ味が鋭い2年生Vさんの司会進行のもと、いきなり自己紹介タイム。「VCの採用担当者から見たお前の強み」「アーリーステージからレイターステージのいずれに入りたいのか」「具体的に関心のある分野はどこか」明示せよとのことで、「なんとなくベンチャー」という軽い気持ちで臨んだ自分はいきなりの大ピンチ。食事をとりながらのミーティングであったが、あまりに準備不足過ぎて箸を持つ手が震えていた。結局、「自分は日本の金融機関からの社費留学生であるが、自分の派遣元にもVCがあり、その部門に参画するにはMBAの知識とここLAでVCのビヘイビアを体得する必要があるのでここに来た。これまでのバックグラウンドが大きめの企業に対するファイナンスであり、VCの中でもレイターステージに特に関心がある。」という出鱈目を言ってみたところ何故か納得顔。「社費=ライバルじゃない」という納得なんだろうか。

・ちなみに、VC班の主な面子は「元投資銀行マン」「元(あるいは現役)コンサルタント」が大半。「諸々→IB・コンサル→ファンド」という序列があるという話を聞いたことがあるけど、本当にそうなのかも。UCLAだけかもしれないけど。

・いずれにせよ、今日も「業界を志すのなら要チェックのブログ集」とか色々教えてもらっちゃったし、今後も色々話を聞くことになりそう。それだけならまだしも、「VCの目線から見たレジュメ添削大会」等企画は目白押しであるようなので、こうなったらヤケ、目指せマネーの虎で一生懸命業界を極めてみたい、のかなぁ。

Sunday, October 3, 2010

ショッピングモール、Korean BBQ

・日曜日。宿題がなんとなく残ってはいるが、週末家にこもるのもアレなので外出。

・昼からAmericana at Brandというショッピングモールへ。高級ショッピングモールと普通のショッピングモールが隣接している感じの商業施設でとても大きい。家の近所にもいくつかショッピングモールはあるが、ここまでピンからキリまで色々あると心も浮き立つ。また行きたいと思うショッピングモールは初めてかも。

・夜は日本人同級生と家族ぐるみでコリアタウンにあるHae Jang ChonでKorean BBQ。17ドルで食べ放題というのは驚異的な値段。しかも肉も美味しいし、その他(調味料・包むもの等)の種類も豊富で大満足。ただ、大満足にビールが重なってか、「いまこの場にいない他人の揶揄」をけっこうやってしまった。これ、ストレスがたまっているときについやってしまう「やめたいことNo.1」。自分でもやっちまったと思ったし、帰宅後妻にもどこぞの穴が小さいと怒られて反省しきり。

・それで帰宅後へこんでいたら、ここ数日部屋の壁の裏や屋根裏で毎晩鳴いていた鈴虫君がついに部屋内部に出現。失言で落ちていたテンションを底までたたき落とすには最高のタイミングでの登場。
自分は恥ずかしながら虫が大の苦手。アリ以外は全然無理。しかし、家族内で唯一の男ということで、やむなく虫が出たときは毎回泣きながら対応している。しかも日本と違って殺虫剤がないので(こちらの殺虫剤はきついということで買っていない)、こちらの武器はティッシュだけ...かなり苦労したが、十数分にわたる虫チェイスの末なんとか除去に成功。
虫を無心に追い、ときにウヒャーとか叫んだりした。こんなことを通じて、ここ最近たまっていたのかもしれないストレスが霧消してくれているといいのだが。
それにしても、齢10歳くらいから、部屋に入ってくる虫を見るたび「この虫は実は死んだ祖母とか祖父の生まれ変わりで、自分に会いに来たのではないか」と妄想して殺す/窓の外に投げ捨てるのを躊躇する癖があるのだが、これは一種の病気なのだろうか。

Saturday, October 2, 2010

先輩到来・Ralphsのゲート・もの申すことについて

小さい話をいくつか。

・大学時代の先輩でゴルフの師匠みたいな人がなんとここLAに留学に。前職での上司(ゴルフ友達)もここLAにいる。これはもうゴルフするしかないという神の啓示としか思えないので、さしあたりは妻の機嫌をとるところからはじめよう...というかベビーシッターがいれば色々なことが解決する気がするんだけど。

・近所のRalphsに最近ゲートが設置されたが、そいつがすぐおかしくなる。5人に1人くらい、駐車券の手続きを店内で済ませているはずなのにゲートが開かないという症状に苛まれる。かく言う自分も一度やられた。駐車券を入れたら「清算するからカードを入れろ」と機械がぬかす。で、入れたらなぜかすぐにカードが出てくるが門は開かない。困ったのでもう一度駐車券を入れてみたところなぜか門が開いた。今日は2台ほど前のおばちゃんがヒステリーを起こしていた。様子を見に来た警備員にトランクを開けて見せて「ほれ見ろ、私はRalphsで買物をしたんだよ」というようなことを激しい身振り手振りで言っている様子は実にすごかった。

・自分は意見をいえない(言わない)人が苦手。自分が腹を割って話をすることを好むタイプ(言い換えると、言わなきゃいいことまでつい口から出してしまうアホ)と自覚しているので、その逆のタイプの人間に苛立ちを覚えてしまう。意見を言わない人が悪というよりは、むしろ好みの問題だけど。
で、アメリカ人。彼らにも色々問題はあると思うが、彼らは意見を言うという点については非常にちゃんとしており、さっぱりしていて気持ちいい。日本ではこの問題でいらだつ事が多かったが、こちらでは同級生のことを不快に思うことはあまりなく、彼らとの人間関係を楽しむことができている。何か批判されても、それは彼が自分の意見として言ってくれるので聞く気にもなれる(気がする)。 

Friday, October 1, 2010

授業 <<< 飲み会

・金曜日。今日は授業はなかったが、午前中は留学生全員を対象とした英語テスト。
といってもやることは単なる作文だけだったので、「読み書きはできるけど聞き話しはちょっと...」な自分にはうってつけの試験でラッキー。

・ちなみに読み書きだが、リーディングについてはやはりアメリカ人と比較するとかなり負けている気がしている。「TOEFL、リーディングは満点出したことあるぜ」というささやかなプライドなど屁のつっぱりにもなっていない。他方、ライティングについては思いのほか勝負できている感がある。日々の課題等で「思ったことが筆に落ちない」ということはまずないし、出願時のエッセイトレーニングのおかげか同級生のアメリカ人にも複数回ほめてもらった。何も取り柄がなかったら今頃劣等感の塊となって鬱にでもなってしまっていたかもしれないが、少なからず得意分野があって本当にラッキー。

・で昼は美味しいと評判のハンバーガー屋「Apple Pan」へ。名前の由来でもあるアップルパイもやっているが、今ではメインはハンバーガー。実際美味しかったが、In-n-Outの3倍程度もする値段の価値があるかどうかは微妙なところかな...

・午後にもろもろの用事を済ませて、夜にクラスの会に参加した。例のごとく「アジア人とつるめば時間はつぶせるかなぁ」くらいの気持ちで臨んだが、いざ行ってみると参加者は10人弱で馴染みの面子は誰もいない。で、実際大苦戦して帰ってきた。主な話題が「昔のテレビ番組」とか「はやっていた音楽」とか「NYの流行スポット」とか。何の話をしているか理解できた頃にはもう話題は次に移っている。フーカという水煙草のようなパイプがある店だったので、自分はもっぱら話を聞きながら(聞こえているふりをしながら)プカプカ水煙草。留学に行く直前、職場の上司に連れて行ってもらった「夜景の見えるバー」で初めて葉巻をプカプカやったときのことを思い出した。あのとき同様、いやあのとき以上に「オレはこんなところでいったい何をやっているんだろう」といったようなことを思ってしまった。気を抜くと顔に出てしまうので、必死に表情を作りながら。

・ただ、途中で潮目が変わり、話に楽しむことができるようになった。これは自分の隣に座っていたJさんのおかげ。Jさん、クラスメートの女子Jの夫とのこと(しかし、このクラスの関係者は本当にJが多いな)。どこぞの政府機関で働いたあとロースクールに入り現在では近隣のファームにてバリバリの弁護士稼業をしているとのことであった。
そのJさんが手持ち無沙汰に味もわからない水煙草をプカプカやっている自分を哀れんでくれたのか、何となしに話しかけてきた。それで会話が始まったのだが、思いのほか話が弾んだ。
アメリカで弁護士になることの大変さとか、ロースクールとMBAの社会的認知度の相違とか、企業内弁護士とファームの弁護士の認知度の違いとか、試験制度とか。そういった話は法学部の友人を多く持つ自分には比較的馴染みのある分野の話だったので、多少の専門用語にも食らいついていくことができた。相手が話のスピードを落としてくれることはなかったので当然聞き落としも相当あったと思うが、最低限大意を掴み適切なレスポンスを返すことはできていた。

・この体験により、自分のできること/できないこと、やるべきことなどの整理がくっきりしたように思っている。
-会話をまるで拾えないのは、リスニング能力というより話題に関する前提知識がないのが主因なのではないか。
-では、前提知識を一生懸命勉強すべきなのか?過去のヒット曲を全部頭に入れて、食べ物などの固有名詞の言い方をスラングも含めて覚えるべきなのか?個人的には、これは正直シンドイというか無理なんじゃないかと思う。高校や学部での留学ならまだキャッチアップできるのかもしれないが、アラサーの人間が必死にヒット曲覚えたりテレビの人気者の名前をメモするというのは違う気がする。
-ではどうすればいいのか?ひたすら耳を鍛えるというのは一般論レベルでは正しいが、もっと効果的な解決策はないのか?この解決策のひとつが、今回の法曹トークのような「自分にもわかる話題」になんとかして持ち込むことなんじゃないかと思った。国際的な話、政治経済の話、UCLAの話、同級生の話等々。切り口は結構色々あると思うが、いったん相手を土俵に入れることに成功さえすれば、会話もできるのだ。
おそらく、普段から話が合うアジア系学生は、そういった話題を意図してか意図せざるでか頻繁に振ってくれるので話が弾むのだろう。

・ということで、非常に居心地の悪い会ではあったが、今後へのヒントのようなものをよりくっきり得られたような気がしており、帰り際は(水煙草効果かもしれないけど)わりと清々しい気持ちで帰途についた。こういう会に行かないというのがやっぱり一番楽なんだろうけど、また相手のアメリカ人にしてみても楽なんだろうけど、もう少し粘ってみたい、粘れそうと思うことのできた夜であった。

・ちなみに、同じ理屈で、飲み会での雑談よりも授業やグループディスカッションの方が数段楽。飲み会では自分の好みの食べ物すらまともに話せず「I like sushi」とか超テキトーに喋ってしまっている自分であるが、ディスカッションでは「これは企業にとっての限界費用と社会全体にとっての限界費用を峻別すべき問題であり、ピグー税のフレームワークが有効だ」とか「条件付確率とベイズ公式の関係」とか小難しいことを案外苦労なく離すことができている。ポイントは単語の難易度ではなく、話題に対する地理間の有無なのだろう。