Monday, November 21, 2011

教授は使い倒してナンボ

月曜日。

■   朝一でリサーチ関連で担当教授のところに報告へ。これまでのインタビューの中で見えてきた各種論点(マーケティング、人事、ファイナンス等)の気づきについて仮説を披露。アントレを教えている教授なので「え、それだけ?」とか「イマイチ」とか言われてしまうことを懸念していたが、「悪くない」とのコメントを貰えて一安心。またいくつかビビッとくるアドバイスも貰えたし、なんとなく作業が形になってきている感覚があるし、ここ最近の各種お付き合いの結果インタビューのタマも増えつつあるし、結構テンションが上がっている。

   ○  あと、開始当初に「こうなればいいな」と思っていた通り、アントレプレナーシップやマーケティングや組織論といった非ファイナンス分野について、多少足を突っ込んだことで関心がかなり高まってきている。いまからコアの科目を受け直したい思い。来学期ひとつマーケティングの科目を取っているので、教授次第ではあるがひとつ楽しんでみたいと思っている。

■   昼休みには生徒会が新たに始めた企画に参加。

   ○   会の題目はわからないが、要は教授にいまの研究内容をシェアしてもらいつつランチを食べようというもの。Brown Bagなんちゃらって、けっこうどこの学校にもあるのではないだろうか。

  ○   一回目の担当が、自分がかつて国際金融を受講した教授であったことからなんとなく参加したが、これが当たりで面白かった。その教授はケロッグから移籍してきたばかりのシカゴPhDなのだが、授業はどうも簡単過ぎてつまらなく、いつも「お前はそんなもんじゃないだろう?」みたいなことを思っていた。

   ○  しかし今日のその教授は自分の専門分野なので絶好調。具体的にはCDSマーケットの取引高(たしかネットの想定元本)95%がたった5つの投資銀行に集中しているという話で、肝心な考察部分は来月の学会発表まで内緒とのことであまり突っ込んだ話も出てこなかったのだが、実に面白いディスカッションでとても楽しかった。

   ○  思うに、多くの教授が、自分の専門分野を教えているというよりは全世界のMBAである程度定型化されているコンテンツを仕方なく教えているのだろう(一部の看板教授がElectiveで自分の専門分野を教えていることもあるが)。そういう意味で、いくら一流教授といっても、授業だけではその教授を味わい尽くすことは難しいように思われる。であるからこそ、今回のような教授の関心分野について直接話を聞くことができる機会は非常に面白かった。また是非行きたい。


■  リサーチも然り、昼の勉強会も然り、授業以外でも教授を使い倒してナンボだなぁということが強く感じられる一日であった。授業だけじゃなくて色々な機会を使って教授と話をすることで、MBAの費用対効果はうんと改善するということが感じられた。

しかし、翻って考えるに、自分の学部時代とか、まったく教授を有効活用しようなどと思ったことがなかった。なんて無駄をしていたことか。嗚呼。。