水曜日。
■ 朝一の計量経済の授業にかなり飽きてきている。
○ 教授が教えることに興味がないことには2週目あたりから薄々気づいていたが、最近はもう完全にやる気なし。脈絡なく色々な話をして、疲れたら休憩、その後時間になるまで宿題のプレゼンを色々な人にやらせて茶々を入れておしまい。話題がアメリカ経済なので、こちらで既にエコノミストとか債券畑にいたような人たちは楽しそうに「雑談」を楽しんでいるが、自分はもう全然だめ。
○ 唯一の救いだったのは、韓国人のTAが真面目なこと。宿題は教授がまだやる気があった数年前の使い回しであるようで、分析からデータをうまく加工するやり方まで幅広く学習できるように設計されている。この宿題についてTAが丁寧に質問にも答えてくれるし採点でも色々コメントをくれるので、前職がエコノミスト(的)だった自分にとっても多少の+αを得ることができている。このTAの丁寧さがなければ、この授業はただの時間潰しで終わっていたことだろう。学期開始直前に名物のアントレ科目からこの科目に変えた当時の自分の思考回路を心から問い詰めたい。
※ しかもその名物アントレ科目、来学期とればいいやと思っていたら、来学期のビッドで落としてしまいまたしても履修できないことに。。。最終学期に持越し。
■ その計量経済の授業でグループ課題があったのだが、完全なまでにフリーライドする奴にめぐりあってしまった件。
○ 1年生のときはこんなに逃げ通すやつは見たことなかったのである意味驚き。最早すべてのグループ課題は終了したので、彼のフリーライダーは確定。
○ リーダーシップとかアントレプレナーとか色々言うけど、宿題で多少の協力もできない奴にそういったリーダーシップが取れるとは到底思えないのだが。
○ 割と重要なこと、これを外しちゃまずいでしょってことをあっさりとViolateしてくれる奴が留学先では実に多く見かける(重要かそうでないかということに対する考え方からして違うのかもしれないが)。それでも世の中はなんとか回っていく(自分その他の人が宿題をやってあげたりすることで...)ということはわざわざ米国まで来て学んだことの一つかもしれない。日本ではもっと早い段階で焦り始めて「おい、お前大丈夫か」と急かすところを、こちらでは自分も多少は鷹揚に「まあきっと最後までにはやってくれるよ、駄目でも俺がやればいいじゃないか」とか思うようになってきている。
○ まあ色々同情するところもある。作業がたいしたことないので、5人いても最初の3人くらいが働けば宿題が終わってしまうという側面があったりとか。頼りになるはずの日本人が集まったジャパントリップ準備でも、サボタージュやフリーライディングや遅延行為が少なからず発生したこともあり、この問題は個人のクオリティの高低だけで説明できる問題ではないと考えている。
○ でも、いくら同情の余地があるとはいえ、フリーライダーはフリーライダーであり唾棄されても仕方ない存在だし負け組だと思う(さぼって及第点を取るので、ROIが高いと言う意味で勝ち組と言えないこともないが)。
○ 問題は、以前にも書いた気がするが、皆がPlay the same gameすること自体が難しいということ。就職さえ決まれば日々の宿題なんてどうでもいいとか思う人もいるし、日々の授業をしっかり楽しみたいという人もいる。そういった、皆の目的意識が異なる環境下、
◆ 【再発防止】フリーライダーが出ないようにするためにはにはどうすればいいのか
(しかも、得てして、目的意識を揃えるのも容易でない。
その点、金とかポジションである程度縛れる会社はある意味楽だよなぁ)
◆ 【事後対応】フリーライダーが結果として出てしまったとき、どうすればいいのか
という2つの問いに対する答えはいまだ見つかっていない。日々の四苦八苦の結果たまたまうまくいくこともあるが、いまだ「勝ちパターン」のようなものを見つけるには至っていない。個別具体的な四苦八苦が対処療法的には有効だが、根本的解決のためには「駄目そうな奴とは組まない」「駄目な奴は排除する」しかないんじゃないかと思わずにはいられない。感情的にややこの2つの案は極論に思えてならないのだが、ベターな案は見つかっていない。なんか組織論で教わった気がしないでもないし、教わっていない気もする。むむ。。。