Wednesday, November 23, 2011

レバレッジ

■  日本人とアメリカ人、と言うか自分とクラスメイトの違いのようなものについて。この違いは日本人にわりと一般的にあてはまる気もするが、念のため自分の特性として日本人全体の特性とまでは言わないことにする。

   ○   自分はどうも、「普段から鍛錬を重ねておけば、本番では力が『出る』」という考え方に立脚して行動しているように思われる。すなわち、日々の鍛練と本番でリラックスして自然体で臨むことが重要であり、本番では「結果として」100%のパフォーマンスが発揮されればという感覚。

   ○   他方、アメリカ人は、普段の鍛練の有無や程度はさておき、本番で120%の力を出す印象が強い。普段ゆるーく遊んでいるような同級生が、試験当日に驚異的に細かい文字のCheating Sheet持参で目を真っ赤にして試験に臨む。

   ○   その結果が、「終わってみれば平均点はとても高く、ふたつほどケアレスミスしてしまった自分は最早平均点集団に飲み込まれ...」みたいな。

   ○   なんというか、彼らにはレバレッジ力のようなものを感じる。実力以上の力を発揮する能力というか、当日に大爆発できるようなメンタリティが備わっているというか。ゴルフとか見ていても、日本人選手と比較してアメリカ人選手は爆発力がある気がするし。今度同級生に仮説をぶつけてみようかと思うが、自分が考えているような「普段から頑張っているのだから、今日は普通にやれば大丈夫だよ」的な発想は彼らにとって弱々しく聞こえるのかもしれない。

   ○   このレバレッジ力を感じるのは、試験のときと、グループワークのとき。自分は大抵締切前日には気持ちの上で一段落してしまうのだが、アメリカ人同級生は得てして締切1時間前あるいは締切直前までハイテンション。これまでは「どうしてもっと早く燃えないんだ」と一方的に批判的に見ていたが、見方によってはイケてないのは自分の方なのかもしれない。この「アメリカ人のレバレッジ力」あるいは彼らの燃えるタイミングを理解できていれば、彼らが燃えるまでちゃんと待ってあげることができて、結果として誰もかれもが直前に燃えてすごいアウトプットができあがる...ということが期待できたのかもしれない。

   ○   また、もしかすると、このレバレッジ力をEmbraceすることこそが自分に残された数少ない成長余地である可能性もある。日々の鍛練はそこそこできている。それに加えて直前に今一度燃えることができるようなメンタリティを身に着けることができたら、割とすごいことになるのではないか。。。まああちらを立てればこちらが立たないということになってしまいそうだけれど。。。