Monday, November 28, 2011

Leading without authority

 ■   ここ数日、AMR(半年かけてのプロジェクト)についてチーム内で打ち合わせ。教授からもらっていた宿題についてチーム内で合意形成ができたのだが、相変わらず教授との窓口のインド人君がとぼけていて教授にアクセスするそぶりを見せない。

これは相当程度自分の責任でもあると感じている。彼があまりにのんびりしていて一向に動いてくれないことから、一回、良かれと思い彼の代わりに教授とのアポをセットしたことがあるからだ。

どうも、その結果、彼の中にあったその仕事への主体性はより一層失われてしまったようで、
  • 「あいつがやってくれるなら俺はさぼってもOKだな」or
  • 「なんだよあいつ、人の仕事奪いやがって。やってられないぜ」or
  • 「えーと、よくわからないけど、これって俺の仕事ではなさそうだからスルーしよっかな」
のいずれかの思いを持たれてしまっている模様。

で、本人に直接言うのはやや乱暴かと感じたことから、チーム全員宛に「あとは教授への連絡を残すだけだ、誰がやるよ?」とpostしてみた。そしたらそのインド人君がめずらしく即レスをくれて、
  • おいおいお前ら、誰が教授にメールするかなんて下らないことで何回もメールのやり取りするなんてイケてないぜ(諭す口調で)
  • 皆が乗り気じゃないのなら、俺がやってやる
とのこと...結果として彼がやってくれることになったのでそれ以上何も言わずThanksとだけ返信したが、なかなかにモヤモヤ感。ちょっとだけ「お前なぁ」と言いそうになった。

そして、そのやり取りから概ね一日が経つが、彼が教授にメールした形跡はない。。。

本件から自分が感じていることは以下のようなもの:
  • 人は皆それぞれ違う。これは仕事に対する自主性あるいは着手するまでの速度、あらゆる点に関して。しかも外国人の場合、そのばらつきが大きい。
    →「自分のレベル感を当然のものとみなして相手にも明に暗に求める」という態度あるいは行動はまったくワークしない。
  • ではどうするか、これが問題。「やってくれるのを楽しみに待つ」か「自らやってしまう」「やるよう促す」か。
  • やってくれるのを待っていたら見事に締切を逃して痛い目にあった経験を踏まえると、「違いを理解しつつ、なんとかかんとかやるよう促す」が答えなのかなぁと思っている。
  • さらっと直接「これは君の仕事だからよろしくね」と言ってしまえばいいのかもしれないが、どうも口下手なのかこの手の話を角を立てずに言えたことがない。彼に仕事をやってほしいのも確かだが、少なくとも半年間できれば一生このチームメイトとは良好な関係を保ちたいという思いもあるので、どうも直接サジェスチョンをすることに逡巡が出てしまっている
  • 物事に対する主体性(あるいはリーダーシップ)に対する感覚がグループ内で乖離していると、相対的に早く気づいてしまう人(このチームだと自分)が苦労する 。自分としては、しょぼい話だが、先に気付いて割を食う担当よりも、気付かず皆で仲良く損をする方が気楽に思えてしまう。。
  • 良いグループは、リーダー役のみならず一般メンバーにもリーダーシップがあったほうが良い(参照:過去記事 Link )これまでの経験上、いいチームには、2人以上リーダーシップがある人がいた気がする。リーダーシップが言い過ぎなら、気が利く人。これもまた言い過ぎか...
  • 結果として、自分の「彼の仕事を代わりに行う」という行為が、彼のさらなる怠惰あるいは不作為を招いている可能性がある 。しかし、じゃあどうすりゃいいのよと酒を飲みたくなる...
ちなみに、同じような苦労をしながら、見事に事を成し遂げた人のブログ記事を見つけたので、リンクをはっておく(参照:Link ) 。Leading without authority. 難しい問題である。