ふと思ったこと
■ よく金が全てか否かみたいな議論があるが、そういうとき、自分は反射的に「まあ金が一番ではないかなぁ」と感じる。勿論会社は資本主義の原理にのっとって動いているわけなので、会社ではお金を稼ぐことを常に念頭に置いて考えたり動いたりしたいと思う。ただ、仕事を離れたところ・人間としては、金銭は幸福を実現するためのひとつの手段にすぎず、金銭追及と幸福追求が倒錯してはいかん云々...というようなことをまあ思っている。
■ その一方で、先日どこぞで目にしてなるほどと思わずにはいられなかったのが、稼がない奴に限って自己顕示欲が強いという主張。この主張を見て、自分を含めたMBA学生に抱いていた違和感の一部が氷解した感覚。思うに、自分が違和感を持っていた一部のMBA学生(あるいは、なんか違和感がぬぐえなかった過去の自分の行動)は、口では色々言っていたが、結局のところ自身の中にある自己顕示欲が原動力だったのじゃないか。色々な行動の裏に、目立ちたがり根性とか「俺ってすごいだろ、褒めて褒めて」という欲求が隠し切れずに出てしまっているような気がしてならない。
自分の活動をFBとかを使って広めることでマーケティングに成功している人もいる。自分の人格を出すことで味方を増やしている人などを見るとすごいと思う。今日はっと思ったのは、「各種メリットを得るために自身の活動を広くアピールすることと、単に注目を集めたいがために自身の活動をアピールすることは紙一重だが全然違う」ということ。
自己承認欲求が否定されるべきとは思わない。だが、根っこにある自己承認欲・自己顕示欲については意識的であった方がよいのだろうという自戒。単に自分が目立ちたい、自分のプレゼンスを高めたいというのが目的なのに色々大きなことをぶちあげてしまうことはよくあるが、最低限、自分の中にある自己承認欲について自覚的でありたいと思った。特に自分はMBAはとっても向こう当面の稼ぎはMBAを取らなかった場合と比較してまったく増加しないので、「MBAを取ったのに...」という心情をなぐさめるために自己顕示欲を強めてしまいそうで怖い。目的達成のための顕示なのか、単なる自己顕示欲の発露なのか、この視点を忘れないようにしたいと思いここに備忘メモ。
あるいは、稼いだら自己顕示欲はかなり小さくなるようなので、いっそ稼いでしまう方向でも個人的には全然welcomeなのだが..